ひとりSEO担当者の疑問に答えます

小規模なデータベース型サイトのSEOは? コンテンツの改善をしよう

SEO担当者の質問に、SEOのエキスパートである住 太陽さんが実践的で有効な解決法を答えます。今回の質問は「小規模なDB型サイトの対応」についてです。

ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「事業用不動産を扱うDB型サイトのSEOはどうすればいい?」です。この回答は「小規模なサイトでしたらコンテンツを充実させる方向でいきましょう」です。

「事業用不動産を扱うDB型サイトのSEOはどうすればいい?」に対する回答は「小規模なサイトでしたらコンテンツを充実させる方向でいきましょう」です

施策として適切なのはデータベース型か、コンテンツ型か

今回の質問は、事業用不動産を扱う会社の事務員をしながらWeb担当もされているという方からのもので、「自分でもデータベース型のSEOを学んで、結果を出せるようにしたいのですが、住さんのおすすめの方法はありますか?」というものです。すごくご立派で驚きました。心意気が素晴らしいです。

ただ、事業用不動産とのことですので、取り扱っているものは店舗や工場、倉庫の物件といった投資用不動産が中心ですよね。すると、データベースで物件情報を管理しているにしても、物件数が数百前後といった小規模なデータベースなのではないかと思います。これですと、データベース型サイトのSEOというよりは、コンテンツを充実させる施策中心の方が、相性がよさそうです。

そもそもデータベース型サイトのSEOって?

データベース型サイトのSEOをすごく簡単にいうと、「サイト内検索結果ページを、Googleなどのウェブ検索エンジンにヒットさせるSEO」です。しっかりデータベース型サイトのSEOを実施した方がよい代表的なサイトには、次のようなものがあります。

  • 飲食店情報のサイト:市区町村名や駅名、料理のジャンル、予算などの条件で絞り込んだサイト内検索結果を、ウェブ検索エンジンにヒットさせる
  • 不動産の賃貸売買サイト:市区町村名や駅名、間取り、階数、駅からの距離、新築か中古か、賃貸か売買かなどの条件で絞り込んだサイト内検索結果を、ウェブ検索エンジンにヒットさせる
  • 中古車情報サイト:都道府県名、車種、年式、装備、車体色、走行距離などの条件で絞り込んだサイト内検索結果を、ウェブ検索エンジンにヒットさせる
  • 求人サイト:市区町村名や駅名、職種、給与、必要資格、正規か非正規かなどの条件で絞り込んだサイト内検索結果を、ウェブ検索エンジンにヒットさせる

これらに共通しているのは、万単位の取扱データ数(レコード数といったりします)があって、多岐にわたる条件を組み合わせても「該当なし」が少ないことです。こういうサイトであれば、まさしくデータベース型サイトのSEOに適しています。

一方、データ数が少なく、該当なしや該当1件のような薄いページが多発する規模の場合には、サイト内検索結果をウェブ検索エンジンにヒットさせるのは現実的ではなく、ヒットさせたいキーワードをコンテンツでカバーしていく方が現実的です。

問い合わせに誘導する

質問者の方のデータベースが、僕の予想通り扱っているデータ数がそれほど多くないのであれば、お客さまにはデータベース検索で物件を見つけて問い合わせしてもらうほかに、「こういう物件を探しています」という問い合わせをいただくことにも力を入れた方が、御社の営業的にはよいのではないかと思います。

その場合、御社の強みとなる物件の種類とエリアの掛け合わせのキーワードでコンテンツを作ったり、収益性のシミュレーションをしたりするなど、ロングテールで確実に順位をとっていけるコンテンツ施策は有効に機能しそうです。僕のサイトにコンテンツSEOで問い合わせをもらう方法のマニュアル記事がありますので、ぜひ参考になさってください。

まとめ

データベース型サイトのSEOは、万単位のデータ数をもつサイトか、もっと小規模でもエリアが限られているなど、データベースからの検索結果がゼロにならないサイト向けです。そうしたデータベースのサイズを基準に、データベース型を選ぶかコンテンツ型を選ぶか、SEOの施策を適切に選んでいきましょう。

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