コアアップデートへの対応は? 次回に向けたサイトの改善をしよう
ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「Googleのコアアップデートにはどう対応すればいいですか?」です。この回答は「今回のコアアップデートまでにしてきた施策の答え合わせをし、次回のコアアップデートに向けた改善計画を立てましょう」です。
コアアップデートは答え合わせ
今回の質問は「Googleのコアアップデートにはどう対応すればいいですか?」というものです。X(Twitter)などを見ていると、SEOの専門家たちがあれこれと分析している様子が見られますが、それを自分が管理するサイトにどう落とし込んでどう使えばいいのか、となると途端にピンとこなくなりますよね。
そもそもコアアップデートとは、Googleが更新されたアルゴリズムに基づいてすべてのウェブページを再評価するプロセスです。そのプロセスは順位の変動をともないますが、それは僕たちSEO担当者からすれば、コアアップデートまでに取り組んできた施策が正しかったか、または誤っていたかの答え合わせです。
SEOの専門家の人たちはコアアップデートのタイミングで、それまで取り組んできた施策を評価し、また、次回のコアアップデートまでの施策を決定する、といった作業をしています。この作業をリストにすると、次になります。開始地点は「前回のコアアップデート」です。
- 前回のコアアップデートを受けて、Googleのいう「有用で信頼できる情報」の傾向を探り、今回のコアアップデートまでの施策にする。
- 今回のコアアップデートの結果を見て、それまでの施策の方向性が合っていたか間違っていたかを判断する。
- 施策の方向性が合っていた(順位や検索流入に良好な変化が見られた)場合はそれまでの施策を継続。方向性が合っていなかった(順位や検索流入に目立った変化がないか、あるいは悪化した)場合は、今回のコアアップデートの傾向を見て施策を見直す。
つまり、前回のコアアップデートのときから継続している施策があって初めて、今回のコアアップデートの分析が生きてくるというわけです。よく「コアアップデートのタイミングで右往左往しても意味がない」と言われるのはこれが理由です。コアアップデートはあくまで答え合わせ、というわけです。
この機会に施策の計画を立てよう
この記事が公開されるのは、2023年8月のコアアップデートが完了した頃になると思います。そろそろSEOの専門家たちの分析も精度を増してきていて、次回のコアアップデートに向けた計画を立てられる材料が揃ってきつつある段階でしょう。この機会に、次回のコアアップデートに向けたSEO施策の計画を立ててみましょう。
基本的なこととして、Googleのアップデートは常に「有用で信頼できる情報を検索結果の上位にする」方向で実施されます。その「有用で信頼できる情報」が指すものの傾向を判断して、自分のサイトをそれに近づけるには何をすればいいか、と計画していきます。
Googleが「有用で信頼できる情報」とみなすものについての情報は、コアアップデートの時期に多く流通します。公式のものも非公式のものも含め、たくさんのヒントやアドバイスがネット上にあふれるのがこの時期です。それらの中から自分が正しいと思うものや、自分のサイトに適したもの、実施可能なもの、といった形で取り入れると、具体的な計画を作ることができます。
まとめ
もし今回のコアアップデートで初めてアップデートへの対応を実施してみようということであれば、やるべきことは次回のコアアップデートまでのSEO施策の計画と実行です。コアアップデートはこれまで、年に2回から3回のペースで実施されてきています。次回の時期は不明ですが、年内にあるとすればおそらく11月で、年内になければ来年1月でしょう。それまでに実施できそうなサイトの改善策を考えてみましょう。
P.S.
このコーナーは「こんなこと聞いていいのかな?」のように思ってしまうような初歩的な質問、常識への疑問など、ほかでは聞きにくい質問にどんどん答えていきたいと思っています。匿名でも質問できますので、どしどしご質問をお寄せくださいね。
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