国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

他のウェブサイトからのクチコミを構造化データでマークアップしてはいけない

ページ

グーグル検索SEO情報②

他のウェブサイトからのクチコミを構造化データでマークアップしてはいけない
掲載だけならOK (John Mueller on Twitter) 海外情報

グーグルのジョン・ミューラー氏が、ツイッターで次の質問をうけた:

グーグル(マップ)で集まったレビューを自分のサイトに再掲載しても大丈夫ですか?

ミューラー氏は次のように答えた:

他のサイトのレビューを構造化データでマークアップしてはいけない。マークアップなしで掲載するのであれば自由にやってかまわない。

レビュー(クチコミ抜粋)のリッチリザルトを検索結果に表示するための構造化データでマークアップできるのは、自分のサイトで集めたレビューだけだ。他のサイトに投稿されたレビューを転載してマークアップするのはガイドライン違反になる。

ガイドラインには次のように書かれている:

他のウェブサイトからのクチコミは集計に含めないでください。

評価は、ユーザーから直接入手する必要があります。

ただし、構造化でマークアップしないのであれば再掲載そのものはガイドライン違反にはならない。とはいえ、転載元は明記しておくべきだろう。無断転載は、(検索とは必ずしも関係がない)別の問題を引き起こすかもしれない。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

不正リンクを集めた経歴がゼロなら、リンク否認はもう必要なし
グーグルが適切に処理してくれる (Google SEO office-hours) 海外情報

リンクの否認ツールの利用について、グーグルのジョン・ミューラー氏が次のようにアドバイスした:

次の場合、リンク否認のための否認ファイルは削除して構わない:

  • 手動の対策を受けたことがない
  • ランキング操作を目的として不正なリンクを集めた経歴がまったくない

これは、「意図していない不自然なリンクは徹底的に否認する」苦労をWeb担当者がしなくてもいいことを意味する。

ハッキングされたサイトやスパムサイトから不自然なリンクを10年以上にわたって一方的に張られ、発見するたびにリンク否認してきたサイトがある。そのサイトの管理者は、そうしたリンクをグーグルは今は無視していると聞いて否認はもう不要なのでないかと考え、ミューラー氏に相談したのだ。

ミューラー氏によれば、グーグルは取り組みとして「怪しいサイトから一方的に張られたリンクを考慮しない」よう一所懸命に取り組んできたとのことだ。よって、サイト側でわざわざ否認しなくても、グーグル側で適切に処理できるということだ。

自分が関与しない不自然リンクの対処に費やす時間を、もっと生産性がある作業に費やしたいものだ。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

ユーザーが本当に求めているコンテンツはキーワード調査ツールでは見つけられない
未知のクエリを予想する (John Mueller on Twitter) 海外情報

いろいろなキーワード調査ツールを試したが、良いコンテンツを作るのは簡単ではありません。さまざまな指標をツールは提供しますが、グーグル検索のランキング要因ではなくなっているものもあります。

なにかいい方法はないでしょうか?

こんな相談を持ちかけられたグーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにアドバイスした:

すばらしいウェブサイトというのは、ユーザーの満たされていないニーズに応え満足させるものだ。そのために、ほかに存在しない価値があるおもてなしを提供しているはずだ。

ツールは「すでに存在するもの」に注目するものだ。ということは、ツールで調べるだけでは、「いまのウェブに欠けているもの」を見つけることはできない。

まだウェブに存在しないが、ユーザーが探している有益な情報というのはツールでは探せないとミューラー氏は指摘しているのだ。グーグル検索の15%は、それまでに一度も検索されたことがなかった検索だという。こうした検索で使われる未知のキーワードはツールでは見つからないだろう。将来どんなクエリでの検索が実行されるのかを予想したコンテンツを作りにも取り組んでみよう。

もちろん、「満たされていないニーズ」を見つける前段階として、ツールを使って「他の手段で満たされているニーズ」を確認すること自体は問題ないだろう。ポイントは、ツールが提供する情報がすべてではないということだ。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

言語や文字が一致しないページのタイトルリンク生成アルゴリズムをグーグルが改善
日本語サイトにはほとんど影響なさそう (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報

言語や文字が一致しないウェブページのタイトルが生成される仕組みを、グーグルは改善した。具体的には、次のとおりだ:

タイトル要素がコンテンツとは異なる言語または文字で記述されているドキュメントを識別し、ドキュメントの言語および文字と整合するタイトルを選択するように、アルゴリズムを改善しました。

タイトルリンク(検索結果に表示されるページタイトル)にはtitleタグが使われることが多い。しかし必ずということではなく、titleタグ以外の要素を参考にしてグーグルが自動で生成することもある。タイトルリンク生成のアルゴリズムを2021年には2回にわたってグーグルは改良している。今回の改良もその延長線上にある。

今回の改善で対象となる例として、グーグルは次のような場合を挙げている。いずれも、タイトルリンクの言語とコンテンツの言語の一貫性を保つための修正だ:

  • 言語の整合性の例

    • ページのコンテンツ: ヒンディー語で書いている

    • titleタグ: ヒンディー語と英語で書いている

      titleタグの例: गीतांजलि की जीवनी - Geetanjali Biography in Hindi

    このようなページでは、検索結果に表示するタイトルリンクは、次のようにヒンディー語だけになるかもしれない:

    • タイトルリンクの例: गीतांजलि की जीवनी

  • 文字の整合性の例

    • ページのコンテンツ: デバナーガリ文字で書いている

    • titleタグ: ラテン文字で書いている

      titleタグの例: jis desh me holi kheli jati hai

    このようなケースでは、検索結果のタイトルリンクは、デバナーガリ文字に変換したものにすることがある:

    • タイトルリンクの例:

      जिस देश में होली खेली जाती है

※Web担編注 例として挙げているページタイトルはインド向けのもののようだが、具体的にどういう内容なのかは調べきれなかった。また、記載内容が正確かどうかも確認できていない。

日本語のページでは該当するケースは少ないだろう。日本語ではアルファベットも頻繁に使う。ページの主要な言語が日本語で、アルファベットで表記した英語をtitleタグに用いても書き換えが発生したという話は聞かない。日本語サイトではさほど心配いらないだろう。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

GA4がとっつきにくい5つの理由とその対処法
苦手意識がなくなるはず (運営堂) 国内情報

Googleアナリティクスのユニバーサルアナリティクス(UA)のサポート終了まで1年を切った。Googleアナリティクス4(GA4)への移行を済ませたウェブ担当者も多いに違いない。ところが、移行したはいいがUAとGA4の違いに戸惑っている人もいるのではないだろうか?(筆者もまだ不慣れだ)。

そんな人のために、GA4がわからない原因と対処法を、運営堂の森野氏がブログで説明してくれている。5つある:

  • 「Google アナリティクス」と名乗っているところ
  • 数字が合わない
  • 左側のレポートが減った
  • 知らない用語が出てきた、慣れ親しんだものがなくなった
  • セミナーとか記事で説明されていることが難しい

使い方や見方がわからないと分析する意欲がなくなり、ますます遠ざかってしまう。そのため、慣れないままで先に進まない。もちろん「GA4を使わずにほかの解析ツールに乗り換える」という選択肢もあるが、GA4を使うと決めたのであれば、こちらの解説記事を参考にして苦手意識をなくしていくといいだろう。

★★★★★
  • GA4でアクセス解析するすべてのWeb担当者 必見!
  • アクセス解析担当者に伝えましょう

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

Googlebotクロールの15MB制限の続報と、Search Console InsightsのGA4サポートをピックアップ。

ページ

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

robots.txt
ロボット型の検索エンジンが自分のページを登録しないようにするためにサイト管理者が ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]