国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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SEO初級者のための動画シリーズをグーグルが公開

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グーグル検索SEO情報②

SEO初級者のための動画シリーズをグーグルが公開
新人のウェブ担当者研修に使えそう (きらきら☆あんなたん on ツイッター) 国内情報

SEO初歩の動画シリーズ「初心者向け検索コース」日本語版を、グーグル 検索セントラルがYouTubeチャンネルで公開した。

上記ツイートで紹介している動画はコースの概要を紹介するものだ:

この記事の執筆時点では、イントロに加えて12本の本編動画が日本語で公開されている(プレイリストはこちら)。

  1. ウェブサイトが必要な理由
  2. ウェブサイトの目標設定(とそれが重要な理由)
  3. ウェブ デベロッパーを採用する際のヒント(採用が必要な場合)
  4. Google 検索の詳細
  5. ウェブサイトが Google 検索に表示されることを確認する方法
  6. Search Console の詳細(とそれが必要な理由)
  7. ウェブサイトで考慮すべきことトップ 5
  8. SEO の詳細
  9. SEO 業者を採用する際のヒント
  10. Google 検索結果のスニペットを変更する方法
  11. Google でビジネスの住所や情報を変更する方法
  12. 法的な理由で Google のサービスからコンテンツの削除を依頼する

SEO初級者が対象なのでこのコラムの常連読者にとっては新しい発見はないかもしれない。しかし動画は、1本あたり2分~3分(長くても5分強)とコンパクトにまとまっている。そのため、

  • SEOに詳しくない事業部の人
  • 新たにウェブ担当チームに配属された新人
  • 取引先の制作会社や広告代理店

などに視聴してもらうと仕事を進めやすくなっていいのではないだろうか。

タイトルを見て興味を持ったなら、もちろん自分でも観よう。

★★★★☆
  • すべての新米Web担当者 必見!

コアウェブバイタル改善はインデックス改善にも役立つか?
品質が問題でインデックスされないなら無関係 (Google SEO office-hours) 海外情報

コア ウェブ バイタルを改善すれば、Google検索にインデックスされやすくなるか?

この問いに、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように説明している:

本質的には、コア ウェブ バイタルはページエクスペリエンス シグナルで、むしろランキングの要因であり、(クロールの抑制につながるような)品質の要因ではない。どのくらいクロールやインデックスするかには関わってこない。

「どのくらい速くページを読み込むか」と「どのくらい速くクロールできるか」が多少関係してくるケースもあるが、「ページ表示が速ければたくさんクロールする」というものではない。

概して言えば、コア ウェブ バイタルとクロール/インデックスはさほど関係なく、互いに完全には結び付いていない。

ミューラー氏は全体として「関係ない」と答えているが、おそらくわかりやすさのためだろう。状況によっては関係してくると筆者は考える。それは、「極端に遅い」場合だ。

たとえば、次のような状況を想像してほしい:

  • サーバーの反応が極度に遅い
  • 画像の読み込みがものすごく遅い
  • そのためにページの読み込みにかなり長い時間がかかる

この場合、コア ウェブ バイタルのスコアは悪くなるだろう。さらに、Googlebotのアクセスでタイムアウトが発生してクロールにも悪い影響が出るかもしれない。結果としてインデックスにも問題が起きることも考えられる。

こうしたケースでは、読み込み速度を改善すればクロール/インデックスも改善する可能性がある。同時に、コア ウェブ バイタルも改善が見込まれる。

だがこれは、「コア ウェブ バイタルを改善したことがクロール/インデックスの改善に直結した」わけではない。読み込み速度の改善が、「コア ウェブ バイタル」「クロール/インデックス」どちらも改善したというだけだ。

それ以外の場合では、ミューラー氏の言うように、ほぼ関係ないと考えていいだろう。インデックスされにくい理由が「コア ウェブ バイタル」ではなく「コンテンツが低品質であること」にあるのならば、表示速度をはじめコア ウェブ バイタルをいくら改善したとしてもインデックスされやすくなることはないだろう。

★★★★☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

ウェブサーバーの物理的な場所はSEOに影響するのか?
4つの重要ポイントあり (#AskGooglebot on YouTube) 海外情報

ウェブサーバーの物理的な場所を別の国に変更するとSEOに影響が出るか?

この質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が動画で解説した。次の4つの重要なポイントにミューラー氏は触れている:

  • クロール速度の一時的な低下
  • ページ表示速度が遅くなる
  • CDN
  • ジオターゲティング

それぞれ紹介していこう。

クロール速度の一時的な低下

サーバーを移動した直後は、クロール速度が多少遅くなるかもしれない。グーグルは、サーバーが変わったことを検出すると必ずクロール速度を自動的に下げる。これは、サーバーに対してクロールが問題を起こさないようにするための予防策だ。時間の経過とともに問題がないことを確かめると、再び速度を上げる(ただし、サーバーの種類を変えただけでは、こうした処理はしない)。

(こうした速度調整の動きは)ホスティングサービスの変更でも別の国への移動でも同様に発生する。

ページ表示速度が遅くなる

地理的に遠く離れた場所へサーバーを移動した場合に起きえる実質的な影響が1つあるとしたら、ページの表示速度だ。物理的な距離やコンピュータのネットワークによっては、距離が離れているサーバーへの接続により長い時間がかかることがある。

どのくらい体感に反映されるかにもよるが、ページスピードやページエクスペリエンスのランキング要因に影響する可能性がある。

CDN

ユーザーに近いサーバーから配信できるようにコンテンツ デリバリー ネットワーク(Content Delivery Network、略称CDN)を利用しているウェブサイトがある。Google検索では CDN はまったく問題なく動作する。

ジオターゲティング

Google検索では、サーバーの物理的な場所はジオターゲティング(特定の国・地域を対象にすること)には使わない。特定の地域のユーザーを対象にしたい場合は、次のいずれかの方法を用いる:

  • 国別トップレベルドメイン名(ccTLD、「.jp」や「.uk」など)を使う
  • Search Consoleのインターナショナルターゲティングを設定する
※筆者補足: かなり昔はジオターゲティングを判断するのにサーバーの場所もグーグルは利用していた。しかし現在は利用していない。
★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

【グーグル豆知識】Google検索の○%は初めて検索されるクエリ
未知のキーワードでアクセスを獲得するチャンスが毎日ある (Google on Twitter) 海外情報

グーグルの公式ツイッターアカウント(検索ではなく本体)が検索関連の豆知識を共有した:

Google検索の15%は、それまでに一度も検索されたことがなかった検索です。

つまり15%のクエリは、

  • 検索ボリュームも判断できず
  • Search Consoleの検索パフォーマンスにもデータがなく
  • Googleアナリティクスの過去データでも判断できない

検索だということだ。

検索ボリュームが多いキーワードで上位表示できなかったとしても、未知のキーワードで検索からのアクセスを獲得するチャンスが毎日あると認識して SEOに取り組みたい。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

IE 11のサポート終了をヤフーはどのようにして進行したのか?
逆に、新しすぎて問題が起きるブラウザも (Yahoo! JAPAN Tech Blog) 国内情報

マイクロソフトは、Internet Explorer 11(以下「IE 11」)のサポートを2022年6月15日に終了する。これにともない、Google検索をはじめ多くのサイトがIE 11をサポートしなくなるか非推奨ブラウザに設定する動きを進めてきている。

例に漏れず、Yahoo! JAPANもIE 11のサポートをやめた(正確には非推奨にした)。そこで、ヤフーがIE 11サポート終了を進めたプロセスを、ヤフーのエンジニアが共有した。あなたのサイトでもIE 11のサポート打ち切りを計画しているなら、ヤフーのプロセスが参考になるだろう。社内のエンジニアにも読んでもらおう。

ところで、IE 11は古いため問題が発生するので対処が必要だが、ChromeやFirefoxでは新しすぎるため対処が必要なサイトも出てくる。バージョン100に到達することが原因だ(詳細はえーじ氏のツイートにあるリンク先記事で確認してほしい ※英語)。

★★★★☆
  • IE 11サポート終了を計画しているすべてのWeb担当者 必見!
  • 技術がわかる人に伝えましょう

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グーグルが検索で利用しているAIについての記事を2本ピックアップ。

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