【無料】閲覧操作の録画やヒートマップでユーザー行動を可視化するツール「クラリティ」とは?
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【無料】閲覧操作の録画やヒートマップでユーザー行動を可視化するツール「クラリティ」とは?
ヒートマップやセッション再生の機能を備える (Microsoft Clarity) 海外情報
マイクロソフトは、「Microsoft Clarity(マイクロソフト クラリティ)」というツールをBing ウェブマスターツールで提供している。
クラリティはサイト内のユーザー行動を可視化するツールだ。ベータ版を2018年に限定公開し、2020年10月に一般公開した。2020年の話で最新ニュースではないのだが、筆者のもとに案内メールが届いていたので紹介する。
クラリティは次の3つの機能を備えていて、しかも無料で利用できる。
- ユーザーがページ内をどのように動いたかを記録して個別に再生できる「セッション再生」
- ページのどこをユーザーがクリックしたかを統計的に確認できる「ヒートマップ」
- 「クリックしたまま動かない」「クリックを繰り返す」「奇妙なスクロール」など不可解な行動を検出できる「インサイト」
実際にユーザー行動を録画した様子は、次のように再生して確認できる:
Bingウェブマスターツールにログインして、クラリティ用のトラッキングコード発行し、管理サイトのページに設置すると記録が始まる(Bingウェブマスターツールにサイトを登録していない場合はまずサイト登録が必要だ)。
筆者は実際にはクラリティを利用していないのだが、試してみた人の話を聞くぶんには、手軽にかつ無料で利用できる「ユーザー行動レコーディング」[ヒートマップ」は、非常に魅力的だとのことだ。
使い方に関しては、こちらの記事が使い方を包括的に解説している。興味がある人は参考にして試してみるといい。
- サイト改善がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- 解析担当者に伝えましょう
CWV対策で意識したい、ラボデータとフィールドデータの違い、言えますか?
CWV改善のためには両方を使いこなしたい (Christian Oliveira on Twitter) 海外情報
コア ウェブ バイタル(CWV)やページ表示速度を語るときに意識しておくといい「ラボデータ」と「フィールドデータ」の違いを、あなたは説明できるだろうか。
今年の5月にコア ウェブ バイタルが、グーグル検索のランキング要因に組み込まれる。来たるべき日に向けて、改善に取り組んでいるウェブ担当者も多いことだろう。
CWVの改善に際しては各種ツールを駆使しているはずだ。しかし、そうしたツールが提供するレポートは次の2種類に大別できる:
- ラボデータ
- フィールドデータ
この違いについて説明したスライドがツイッターに投稿されていたので、それをもとに解説する。
Differences between Lab Data and Field data when measuring Core Web Vitals
— Christian Oliveira (@christian_wilde) February 11, 2021
by @izzionfire @bart_goralewicz 🔽#corewebvitals #webperf #SEO pic.twitter.com/UW6bFjzvfa
ラボデータ
あらかじめ定義してあるネットワークとデバイスの設定における、制御された環境のもとで収集したデータ。
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ラボデータの長所
- 結果が再現可能なため問題を検証、解決しやすい
- 問題を特定、切り分けしやすい
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ラボデータの短所
- ユーザーが実際に直面している問題ではないかもしれない
- 状況を完全には表していないかもしれない
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ラボデータを利用(表示)するツール
- Lighthouse
- PageSpeed Insights
- Chrome デベロッパーツール
フィールドデータ
実際の人間のユーザーから取得した実際のデータ(Real User Monitoring、RUMと呼ぶ)。特定のネットワークやデバイス(ブラウザなど)を使っているユーザーのデータを計測して集計している。
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フィールドデータの長所
- 実際にユーザーが体験した状態を取得する
- ビジネス上のKPIに結び付けやすい
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フィールドデータの短所
- 指標の組み合わせが限定される
- 検証・解決のためにできることが限られる
- サイトへの十分な数のアクセスが必要
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フィールドデータを利用(表示)するツール
- CrUX(Chrome ユーザーエクスペリエンス)レポート
- PageSpeed Insights
- Search Console(ウェブに関する主な指標レポート)
基本的な考え方としては、まずフィールドデータを見てサイトの現状を把握するのがいいだろう。その結果によって、次のように動く:
フィールドデータが悪い場合: フィールドデータをもとに対策する。
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フィールドデータが良い場合: さしあたり問題はない。ただし、次にラボデータを確認しておく。
ラボデータも良い場合: 何も問題ない
ラボデータは悪い場合: いまは問題ないが、潜在的な問題がある可能性がある。ラボデータをもとに改善を検討する。
フィールドデータは良好だがラボデータが悪い場合、フィールドデータが悪くなる可能性が内在しているとも考えられる。たとえば、何らかの理由で低速な回線から接続するユーザーが増加したら、それまでは良好だった LCP のフィールドデータが悪くなるかもしれない。
本当の状況がわかるフィールドデータを重視しつつも、ラボデータで検証して潜在的な問題を解消しておくのがツールの賢い使い方だろう。
ちなみにラボデータにも大きな強みがある。それは、修正したらすぐに検証できることだ。十分な量の実際のデータが必要なフィールドデータとは異なり、ラボデータは柔軟に確認できるのだ。
PageSpeed Insightsのように両方を取得するツールもある。
- CWV改善に取り組むすべてのWeb担当者 必見!
- 技術がわかる人に伝えましょう
URLの長さはランキングに影響するのか?
正規化には使われることも (John Mueller on Twitter) 海外情報SEOとURLやドメイン名の「長さ」の関係について、次のような意見を耳にすることがある:
ドメイン名が短いほうが上位表示しやすい。
URLが短いほうが上位表示しやすい。グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、どちらも正しくないとのことである。
ただし、URLの長さは正規化の要因として利用されることがある。たとえば、同一のページのURLとして次の2つをグーグルが発見したとする:
https://example.comhttps://example.com/index.html
この場合、前者(短いほう)を正規URLとして選ぶだろう。
同様に、次の2つのURLを発見した場合も短いほうを正規URLとして選ぶだろう(この場合は長さというよりはパラメータの判断だが):
https://example.comhttps://example.com?sessionid=2891495922364093
一般的に、重複コンテンツは短いものが正規URLにふさわしい。
正規化には、URLの長さが影響しうるとしても、URLの長さとドメイン名の長さはランキングには影響しない。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
PWAサイトは要注意!インストールの基準が厳しくなる
本当にオフライン対応している必要あり (Eiji Kitamura / えーじ on ツイッター) 国内情報PWAとしてウェブサイトをインストールできるように構成しているサイトに重要な変更がある。Chromeでのインストール要件が変わるのだ。
ChromeでPWAをインストール可能にするための基準に、オフライン時にトップページが200を返すこと、が加わります // Improving Progressive Web App offline support detection https://t.co/NzJo4BZ4tc
— Eiji Kitamura / えーじ (@agektmr) February 10, 2021Chromeの開発者向け公式ブログの発表をもとにもう少し詳しく説明する。
インストール可能にするにはオフライン対応している必要があるのだが、そのチェック体制が厳しくなった。技術的に言うと、これまでは、Service Workerに
fetchイベントがあればよかった。実際にはオフライン対応していなくてもよかったのだ(Chromeにそこまで検証する機能がなかった)。しかし、今後は本当にオフライン対応していなければならない。Chromeは次をチェックする。
- Service Workerがそのページにインストールされている
- Service Workerが
fetchイベントを設定している - インストールしたService Workerの
fetchイベントが、シミュレーションしたオフラインモードで200のHTTPステータスコードを返す
すでにインストールされているPWAには影響しないが、これらの条件を満たしていないとChromeでは新規インストールできなくなる。対応が必要かどうかを、PWAを構成したデベロッパーに確認しておこう。
- PWAを構成しているすべてのWeb担当者 必見!
- 技術がわかる人に伝えましょう
GMBのメッセージ機能をPCからも管理できるように
お客さんとのコミュニケーションに有用な機能 (グーグル マイビジネス ヘルプ) 国内情報ローカルSEOというか、Googleマイビジネス(GMB)の新機能を紹介する。
ビジネスプロフィールから送信されたメッセージを、PC版のGoogleマイビジネスから管理できるようになった。これまでもGMBアプリまたは検索結果からも返信できていたが、第三の方法が加わったことになる。
顧客とのコミュニケーションを図るのにメッセージは有用な機能だ。電話での問い合わせを好まない人がいるだろうし、こちらも忙しいときは負担になる。また営業時間外でもメッセージ送信できる(もちろん営業時間中はすぐの返信が望ましい)。
メッセージ機能の詳細な使い方はヘルプ記事を参照してほしい。
- ローカルビジネス担当者 必見!
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップDiscoverパフォーマンスレポートの変更とPassage Rankingの導入をピックアップ。
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Search ConsoleのDiscoverパフォーマンスレポートがChromeのデータも含むように
Discoverトラフィックがあるサイトは数値が増えるかも
- Discoverがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
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Google、Passage Ranking (Passage Indexing) を米国の英語検索で導入
日本の導入はまだ
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