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2020年の年末商戦に役立つローカルSEOのヒント8選(後編)~ QRコード、キット、レビュー、理由

「自宅で安全・快適に楽しいホリデーシーズンを過ごしたい」そう願う人を支援するために、ビジネスとして何かを提供できれば、それは困難が続いた2020年を締めくくるにあたって称賛すべきものとなるはずだ

この記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。前編では4つのヒントを紹介した。後編となる今回は、前回に引き続いて、残る4つのヒントを見ていこう。
まず前編を読んでおく

ヒュッゲ」(満足感や幸福感を生み出す快適さや心地良く朗らかな気分の質、デンマークの精神)を体現しようと、多くの人が「自宅で安全かつ快適に楽しく過ごしたい」と願っているだろう2020年のホリデーシーズン。

こうした買い物客をより良い形で迎えるためにローカル検索マーケティングで意識すべき8つのヒントをあなたのビジネスにも役立ててほしい。

2020年の年末商戦に役立つローカルSEOのヒント5
QRコードでウィンドウショッピングを変革する

シアトルにある玩具屋Clover Toysのオーナー、ジェニファー・ボーリン氏は、「自分がやりたいことをやるには、どうすればいいのか?」と自問していた。

ボーリン氏が実現したかったのは、店内に足を踏み入れられなくなってしまった常連客に、店頭のウィンドウディスプレイを利用して商品を販売することだった。そうしたなか、スタッフからリンク先のようなQRコード作成ツールを利用して、道行く人々の携帯電話に在庫を読み込ませることができると聞き、ボーリン氏は試してみることにした。

つい1~2世代前まで、多くの米国人は街に出かけたり繁華街に向かったりして、地域の小売店が飾り付けたホリデーシーズンの豪華なウィンドウディスプレイを楽しむという伝統を大切にしていた。従来のこういった形式のエンターテインメントには、歩行者を店内に誘い込んで大量に買ってもらうという商売上の目的があった。

2020年は、これを復活させるべきだ。ただし、従来とは異なり、商品にQRコードを添付し、ドライブスルー形式やカーブサイドピックアップ、宅配など、求められる配送方法を組み合わせて、その場で購入できるようにする必要がある。

「深夜でも買っていく人がいる」と、ボーリン氏は言う。この魅力的でスマートな独立系小売店を紹介してくれたのは、私の同僚のロブ・ウーズビーだ。

歩いて行ける距離に立地があるビジネスは、商品を豊富に並べた実用的なウィンドウディスプレイなど、24時間年中無休の資産で売上を伸ばせないか考えてみよう。

2020年の年末商戦に役立つローカルSEOのヒント6
DIYと関連づけて、キットを検討する

これほど多くの消費者が外出を控えているなかで、地域を元気にする活動を支援したり品物を提供したりするためにビジネスができることならば、何であれ検討する価値がある。君のビジネスは、

  • デコレーション
  • パン作りやお菓子作り
  • 料理
  • 手工芸
  • 手作りの贈り物
  • ホームエンターテインメント

またはそれらに関連するテーマと結びつけられるだろうか?

できる場合は、たとえば次のようなコンテンツを作り、地域のオーディエンスをエンゲージメントさせるように努めよう:

  • 動画チュートリアル
  • ブログ記事
  • Googleマイビジネスへの投稿
  • ソーシャルメディアでのヒント

買い物客の不満として私がよく耳にするものの1つに、次のようなものがある:

自分が作りたい物ややりたいことについて、インターネットから情報を断片的に集めなければならない。この面倒なことに嫌気がさしている。

当然ながら、多くの人はローカルビジネスをゆったりと直接見て回り、商品を直接手に取ってみることでひらめきが得られる日が来ることを心待ちにしている。それまでの間、キット(ガイド付きセット)が一時的なソリューションになると思う。

自分のビジネスと関連するのであれば、家族で次のようなことをするために必要なすべてのものが揃った商品をまとめて提供することを検討しよう:

  • ホリデーシーズンの特別な食事を用意する
  • 焼き菓子を作る
  • 冬の遊びに合わせて庭作りをする
  • 木を剪定したり、自宅を飾ったりする
  • 焚き火をする
  • さまざまな年齢層の子どもたちが楽しめる夜にするための準備を整える
  • 地域に応じて、暖かく安全な、ふさわしい服装をする
  • 贈り物、手工芸品、衣服を手作りする
  • 自宅や車の冬支度をする
  • 完全なホームスパ/健康/美容体験を生み出す
  • 庭に春咲きの植物を植える

多くの買い物客にとって、キットはすべてが揃った嬉しいリソースになる可能性がある。自分のブランドに、キットとして提供できる要素が含まれているかどうかを判断しよう。

2020年の年末商戦に役立つローカルSEOのヒント7
レビューを綿密に管理する

ホリデー関連の取り組みから無料でリアルタイムに近い品質管理データを最も簡単に入手できる場所は、レビュープロフィールだ。

  • Moz Localなどのソフトウェアを利用して新規レビューが書き込まれるたびに内容を把握する
  • ビジネスの拠点ごとにスタッフを割り当てる

などの手段を活用し、苦情や質問がないかローカルビジネスのプロフィールを日々監視しよう。

ユーザーがレビューで言及する問題をすばく解決できれば、次のようなことを達成する可能性が高まる:

  • 顧客を維持できる

  • 君のプロフィールを見に来るすべての訪問者にすばやく対応できる

レビューによって、正式な調査では見逃されていた、未だ満たされていない地域の他のニーズが浮き彫りになることさえあるかもしれない。そうしたニーズにすばやく対応すれば、2020年第4四半期およびそれ以降もさらに業績を伸ばせる可能性がある。

2020年の年末商戦に役立つローカルSEOのヒント8
今年は地元で買い物をするべき理由を1つ、大きく取り上げる

回答者の72%は(……中略……)、今後もアマゾンなどの大手小売業者よりも、独立系店舗で買い物をする可能性が高いか非常に高い(地元の実店舗かオンラインかにかかわらず)。

Bazaarvoice

Bazaarvoiceが世界で1万2000人の回答者を対象に実施した調査をすべて読み、購買行動が2020年にどれほど大きく変わったかを定量化してみることを強く推奨する。これほど多くの消費者が今後も近くの独立系店舗で買い物をしたいと考えていることは、ローカルビジネスのオーナーにとって非常に良い知らせだが、アマゾンをめぐるジレンマは残る。

私は先ほど、さまざまなリソースをかき集めて、買い物リストのすべての項目をチェックしていくのは骨が折れる作業だと述べた。そのため、ちょうどデパートやスーパーマーケット、ショッピングモールが以前から利便性を売りに買い物客を引きつけてきたように、オンライン上の「何でも屋」に人が集まるようになるかもしれない

ホリデーシーズンに向け、すべてのローカルブランドが徹底して自問すべき問題は、次のとおりだ:

2020年、地域の消費者がホリデーシーズンの買い物リストをすべてアマゾンやウォルマート、またはターゲットで調達する事態を阻止するにはどうすればいいか。

私のまったく個人的な考えを表明すると、待望のCOVID-19ワクチンが開発された後も、自分の街のローカルビジネス地区は、その地域色や店舗の多様性とともに、そこに残ってほしい。

だが、それは私の願望に過ぎない。顧客の忠誠心を刺激してビジネスを前進させ続けるには、次のような点を宣伝すると助けになるかもしれない:

  • 地域社会における小さなローカルビジネスの存在によって得られることが証明されている経済・社会・心の健康におけるメリット

  • 地域の価値ある理念に売上の一部を寄付するなど、慈善事業とのタイアップ。2020年は、さまざまなやり方で貢献できる。

  • 歴史ある老舗ブランドの場合は特に、周辺地域を住みよい場所にするうえでビジネスがこれまでに果たしてきた役割。2020年は、ノスタルジーが強力な影響力を持っているらしい。地域社会や企業の昔からのイメージが、魅力的なコンテンツになり得る。

  • 郵送であろうと、玄関先に直接配達できる地元のドライバーであろうと、贈り物を自宅に迅速に届けるために実施した最近の改良点

  • 買い物客にとって1日が少しでも明るいものになる前向きなコンテンツ。近頃は誰もが、明るい気分でいられるように少しばかり追加のサポートをしてほしいと願っている。

自分のところで買い物をしてもらう「プラスアルファの理由」を、地域内であえて最大限に宣伝しよう。地元の新聞では、日頃から街の経済情勢について解説記事を載せているだろうが、君の特別な取り組みに報道する価値があるなら、少し言及してもらうだけでも大きな効果が期待できる。

最近では日々の暮らしに関する基本的な情報を得るのでさえ、人々が友人や家族、オンラインプラットフォームのおすすめにどれほど頼っているかを過小評価してはいけない。私の周りでも、手指の消毒液から質のいいジャガイモまで、今や誰もがどこで商品が見つかるかを普段からあらゆる人に教えている。今後は贈り物を中心としたネットワークが生まれるだろうから、何であれ自分の気付いたことが、広範な口コミによる情報共有を支えることになるかもしれない。

◇◇◇

最後に、祝日が続くこれからの時期、私たちの誰もがそれぞれのやり方で祝えるように支援してくれるビジネスを実践し、販売活動をしてくれていることに感謝したい。

自宅で安全かつ快適に、楽しいホリデーシーズンを過ごしたいと願う地域の買い物客の気持ちを支援するために、ビジネスとして何を提供できるにしても、それは非常に困難な状況が続いた2020年を締めくくるにあたって称賛すべきものとなる。

君たちの取り組みは高く評価されるべきものだし、平和で利益の多い、ヒュッゲの精神で2020年を締めくくれるよう祈っている。

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