文字数やキーワード密度はランキングに影響するのか? ⇒ しない
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文字数やキーワード密度はランキングに影響するのか? ⇒ しない
グーグル社員が語ったSEOのウソ・ホント (David Wang on Twitter) 海外情報
クアラルンプールで開催されたグーグル検索のイベントでゲイリー・イリェーシュ氏が、「SEOのウソ・ホント」というトピックについて話したそうだ。ツイッターに投稿した参加者がいるので紹介する。
2つあるが、どちらも間違いだ。
- グーグルで上位表示するには、文字数が大切。最小文字数や最大文字数というラインがある
- グーグルで上位表示するには、キーワード密度が大切。最適なキーワード密度がある
True or false: There is a min and max limit of words for an article to rank better
— David Wang (@blogjunkie) August 2, 2019
Answer: False. For example, how much can you write about “how to boil an egg” says @methode #wmckl pic.twitter.com/BA3YHoP50t
True or false: There is an optimal keyword density that can help rank better for the desired keyword
— David Wang (@blogjunkie) August 2, 2019
Answer: False, because Google is a lot smarter today. So don’t stress if you don’t a green light in @yoast for keyword keyword density #wmckl pic.twitter.com/19am2n3Dsn
それぞれ、筆者の考えもあわせて解説していこう。
1つ目の「文字数」に関しては、文字数が多い・少ないという要因それ自体がランキング要因になっているとは思えない。
ただし、文字数が多ければ、結果として情報量も多くなる傾向にあり、情報量が多ければそれだけさまざまなクエリで検索結果に表示される可能性は高まるかもしれない。たとえば、このコーナーのコラムとツイッターの投稿とでは検索結果の表示回数に大きな差があるに違いない
だが、それがすなわち単純に文字数が多いからグーグルの評価が高いということではない。ツイッターの投稿が上位に出てくるクエリだって存在する。必要な情報量(単純な文字数ではない)は扱うテーマによって変わってくる。単に多ければいい、少なければいいというものではない。
2つ目の「キーワード密度」に関しては、キーワードの割合や出現回数を調整して上位表示を狙っている人は、さすがに今の時代にはいないだろう(いてほしくない)。SEOの黎明期は有効だったこともあるテクニックだが、キーワードの数で関連性を判断するほど現代の検索エンジンは未熟ではない。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
発リンクはSEOにプラス? マイナス?
ユーザーの役に立つならプラス (#AskGoogleWebmasters on YouTube) 海外情報
ウェブマスターからの質問に動画で回答する企画をグーグル検索のウェブマスターチームが始めた。登場するのはジョン・ミューラー氏だ。ミューラー氏といえば、オフィスアワーでも毎月数回オンラインでQ&Aを主催している。だが、こちらの動画は1つの質問に対して数分で回答する録画のショートムービーになっている。
1回目のテーマは、こういうものだ。
他のサイトへの発リンクは、プラスになるのかそれともマイナスになるのか?
ミューラー氏の回答を要約すると次のようになる。
他のサイトへの発リンクは、おおいにユーザーの役に立つ。より多くの情報を提供できるし、コンテンツ理解の手助けにもなる。
ただし、リンク交換や広告、正当性を確認できないコメントからのリンクには気をつけなければならない。こうしたケースでは、nofollow 属性をリンクに追加する必要がある。
質問者はおそらく、発リンクがランキングにプラスに働くかマイナスに働くかを聞きたかったのではないかと思う。しかしミューラー氏はその点については言及していない。言及していない理由は、おそらく「ランキングにプラスかマイナスか」で判断するべきことではないからだろう。
ユーザーの役に立つ発リンクであれば、当然リンクしたほうがいい。それがユーザーに提供する価値を増すことになる。
非常にシンプルな考え方だ。
さらにミューラー氏が付け加えているのは、「SEO目的の不正行為や、それを助長することはダメだよ」という点だ。
つまり、次のようなリンクは、場合によっては手動対策の対象になったり、サイトの評価を下げる原因になったりするから避けるべきだということだ:
- ランキングを操作する目的での相互リンク
- お金をもらって掲載する広告リンク
- リンク先の内容をサイトオーナーが把握できていないリンク
- 被リンク獲得が目的のコメントスパムやUGC的なリンク
これらは、リンク自体にrel="nofollow"
属性をつけてておけば、問題はなくなる。
なお、#AskGoogleWebmasters のハッシュタグを付けて、グーグルウェブマスターのツイッター公式アカウントに質問すると取り上げてもらえる可能性があるようだ(日本語で質問しても大丈夫なのかは不明だが)。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
サイトに入れたよその「タグ」のせいでページ表示速度が遅くなっていないか診断してみよう
Lighthouseでサードパーティ製JSのパフォーマンスを測定できるように (Addy Osmani on Twitter) 海外情報
ページ表示速度を少しでも改善したい人に朗報だ。サードパーティ製リソースのサイズやロード時間を、Lighthouseのパフォーマンス計測で調べられるようになった。
読み込み速度に影響を与えるのは自分のサイトが配信しているリソースだけではない。別のサイトから配信されるリソース(たいていはJavaScript)が読み込み速度を低下させていることもある。
サードパーティ製リソースの計測は、Lighthouse 5.2で実装された。Chrome拡張のLighthouseではすでに利用可能だ。Chromeのデベロッパーツールから利用するLighthouseではChrome 77から利用できる(安定版Chromeの最新バージョンはこの記事の執筆時点では76なので、少し待つ必要がある)。
- パフォーマンス改善がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグル、robots.txtのnoindexのサポートをついに打ち切り
サポートしなくなると警告してたよね? (Ruban KT on Twitter) 海外情報
robots.txtで、クロールではなくインデックスを拒否する目的で noindex ディレクティブを利用できていた。しかし、robots.txt の仕様の標準化にともない、2019年9月1日をもってサポートを終了することをグーグルは告知していた。
noindex ディレクティブをrobots.txtで利用しているサイトにはSearch Consoleに警告が届いているようだ。
Hey @rustybrick received this today pic.twitter.com/9imH3mzTHT
— Ruban KT (@iRubankt) July 29, 2019
そのままにしておいても問題は発生しない。だがnoindexの効能は消滅する。つまり、noindexの対象にしていたURLはインデックスされ検索結果に出てくるだろう。
なお機能していたとはいえ、robots.txtのnoindexをグーグルは公式にはサポートしていなかった。いつ機能しなくなるかもしれないと再三にわたり忠告していた。したがって、サポートを完全に打ち切ったことに対して不平を言うことはできないだろう。
- robots.txtでnoindexを利用していた すべてのWeb担当者 必見!
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
再訪するファンを獲得することがSEOにつながる
グーグル社員からのアドバイス (金谷 武明 on ツイッター) 海外情報
SEOに役立つ、グーグル金谷氏からのアドバイスを紹介する。
中身を疎かにして何よりも検索上位を狙うことを考えるよりも、一度来てくれた方が継続して来てくれるような中身、機能を整備することの方が効率的で重要だと思うし、何よりも検索結果でもそれなりの成果が見込めると思いますよ。
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) July 6, 2019
どういったコンテキストでの発言なのかはわからないが、どんなタイプのサイトにも当てはまりそうだ。
ユーザーを満足させることを考えずテクニック的な施策で上位表示を獲得できたとしても、「上位表示」以外の成果は手にできない。
対照的に、ユーザーを喜ばせるコンテンツ・機能・サービスを提供できているならば、ユーザーは繰り返し訪問してくれる。
ユーザーに支持されるサイトは、最終的には検索エンジンにも評価される。つまり、ファンとなるユーザーを増やすことがSEOにも貢献するのだ。
「きれいごとでしょ」と言う人もいるのかもしれない。しかし、こうした考え方や方針は、長く続いているビジネスが共通でもっているものの1つであるのも事実だろう。
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