「GDN」の成果を決める3つの要素とは?
書籍『ネット“打ち手”大全 成果にこだわるマーケ&販促 最強の戦略102』の一部をWeb担向けに特別にオンラインで公開。
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「GDN(グーグルディスプレイネットワーク)」の成果を
決める3つの変数
ターゲティング、クリエイティブ、単価を常に意識する
Chapter 3 ディスプレイ広告 クリエイティブが8割、設定が2割
AdWordsのディスプレイ広告は、多様なWebサイトやGoogleのサービスで構成される「GDN」を配信対象とする広告です。その成果を大きく左右する要素について、最初に理解しましょう。
配信対象は膨大だが、ターゲティングなどの難易度は高い
本書で扱う「ディスプレイ広告」は、正確には「Googleディスプレイネットワーク」、通称「GDN」に掲載する広告のことを指します。GDNとは、Googleが提携している何百万ものWebサイト、ニュースメディア、ブログ、アプリ、さらにはYouTubeやGmailの広告枠で構成されるネットワークです。
検索した人に広告を表示する検索広告に対し、ディスプレイ広告はサイトなどを閲覧しているユーザーが配信対象となるため、非常に多くの人にアプローチできる特徴があります。一方、ただサイトを見ているだけの人に広告への興味を持ってもらう必要があるため、ターゲティングやクリエイティブには多くの工夫が必要です。
施策のプランニングで何を考慮すべきか?
ディスプレイ広告に取り組むにあたっては、以下の3つの変数に注目します。これらが成果に大きく影響するため、施策のプランニングで常に意識するようにしてください。
ターゲティング
広告を「誰に配信するか」「どの面に配信するか」を決めることです。ディスプレイ広告におけるターゲティングの種類は非常に豊富で、デモグラフィック〈※〉や配信エリアだけでなく、ユーザーの興味・関心、配信したいサイトのカテゴリなどを指定できます。
※ デモグラフィック
ターゲットとなる人の年齢・性別、居住地、職業など、人口統計学的属性のこと。
クリエイティブ
文章や画像、デザイン、さらには動画で「何を伝えるか」を決めることです。ディスプレイ広告では豊富なターゲティングの機能を工夫することに注力しがちですが、成果にもっとも影響を与えるのはクリエイティブだと筆者は考えています。
入札単価
ターゲティング×クリエイティブに対して「どれくらいのお金を支払って配信するか」を決めることです。単価を上げれば配信量を増やせますが、1クリックや1コンバージョンあたりの費用も高くなってしまいます。手動で調整する方法、自動で調整する方法の2種類があり、検索広告での傾向と同じく、後者の「自動入札」が優秀です。(辻井)
ディスプレイ広告では「クリエイティブが成果の8割を決める」といっても過言ではありません。各種設定も重要ですが、最優先はクリエイティブだと覚えておいてください。
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