SEOやソーシャルをちゃんとやらなければ、どんなコンテンツも「無人島でやっている祭」に過ぎない
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SEOやソーシャルをちゃんとやらなければ、どんなコンテンツも「無人島でやっている祭」に過ぎない
いい祭り=コンテンツ、お祭りにきてもらう手段=検索エンジン (つのだ ふむ) 国内情報
SEOとはどういうものかを考えるうえでわかりやすい表現があったので紹介する。
次の文は、あるコンテンツ連載をTwitterとInstagramで毎日更新していた人が、「こんなに面白い表現なのに、なぜ人気が出ないのか」と専門家にアドバイスをもらったときのことを記したものだ。
専門家には、次のように言われたという。
「無人島で祭りをやっているようなものですね」
「無人島で祭」とは、どういうことか。
・・・つまり私は毎日ちゃんと更新し、物語を織りなし、Twitter、Instagram、Facebookで同時に更新して「よし!ふむ!」と顎に手を当てていたが、それは無人島で行われており、その島には人がいないばかりか橋もかかっていないに等しかったのである!
つまり、「だれにも気づいてもらえていなかった」から人気が出ていなかったのだ。
グーグル日本のサーチクオリティチームのリーダーである金谷氏が、このアドバイスをした専門家のツイートを紹介してコメントしている。
ネットは世界中と繋がっているのに、誰も辿り着けない島がある。せっかく島で祭りを開催するなら、橋や船を作りましょう(SNSやSEO)
— 塩谷 舞(milieu編集長) (@ciotan) 2017年10月23日
それに気づくよう、港町に看板を建てましょう(SNSサムネ他)…って話😂 @tsunoda_fumm https://t.co/eo3yaoxYnh
いいたとえですね。SEO というと何か魔法のような何かがあるように思う方もいるかもしれないですが、検索エンジンにわかるようにやってもらえればいいんだけなんですよね。あとはいい祭りになることに集中してもらえれば。 https://t.co/4eZPVFF6h0
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2017年10月23日
ここで言う「いい祭」とは、お祭り騒ぎのことではない。ユーザーの役に立つコンテンツを指している。
どれだけ楽しい祭を開催していても、それを知っている人がいなかったり、そこにたどり着く手段がなければ、人が集まって祭が賑わうはずがない。逆に言うと、たどり着ける手段を用意して(橋や船)、知ってもらうようにすれば(看板など)、人が来てくれるはずだ。
SEOも同じで、どれだけ良いコンテンツを公開していても、それをグーグルが理解できなければ検索トラフィックにつながることはない。
つまり、ユーザー視点に立った良いコンテンツをまず作り、その良さを検索エンジンに確実に理解してもらうこと、それがSEOの基盤だ。
「SEOで大切なのはコンテンツ」と言われるようになって久しいが、SEOには、
- 現状よりもプラスを伸ばすSEO
- 現状ではマイナスになっている問題を解決するSEO
の2種類がある。少なくとも、「グーグルがたどり着けない」「グーグルがコンテンツを理解できない」などのマイナス要因は、ちゃんと解決しなければいけない。
また、「テクニカルなSEOの重要性は下がった」とも言われるが、マイナスを解消するSEOには、多少のテクニカルなことも関係してくるものだ。
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スパムリンク対処、画像の使い回し、ページ評価タイミングなどのSEOの疑問にグーグル社員が回答
バラエティに富んだ質問 (ウェブマスター オフィスアワー) 国内情報
好例のグーグル「ウェブマスター オフィスアワー」、10月の第2回が開催された。
おなじみの金谷氏と長山氏、あんな氏の3人のグーグル社員が、一般ウェブマスターの質問に答える形で情報を提供してくれている。今回取り上げられたのは次のような質問だ。
- Search Consoleの権限の一括付与
- 管理サイトに張られたスパムリンクの対処
- ページ評価のタイミング
- 同じ画像の使い回し
- 検索エンジンスターターガイドの更新版
- 全国展開しているサイトのベストプラクティス
- 記事の一部だけを掲載するAMPページ
- サイト移転後の検索流入の減少
- おかしな検索結果の報告方法
- Search Consoleの利用率
- MFIの導入状況
- 再審査リクエストのアドバイス
- レスポンシブ ウェブ デザインの扱い
バラエティに飛んだ質問だ。
YouTubeにアップロードされた録画を埋め込んでおくので、まだ視聴していなければチェックしておこう。
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日本のHTTPS普及率が、1年前の31%からようやく50%を突破!
それでも他国にまだ遅れをとっている (The Keyword) 海外情報
ウェブのHTTPS化状況に関する最新データを、グーグルが「透明性レポート」で発表した(こちらは日本語だ)。
たとえば次のような進展が起きている。
- Android版Chromeのトラフィックは64%がHTTPS(1年前は42%)
- MacとChrome OSのChromeのトラフィックはいずれも75%以上がHTTPS(1年前は、Macが60%、Chrome OSが67%)
- ウェブのトップ100サイトのうち71サイトが常時HTTPS(1年前は37サイト)
日本に目を向けるとこんな嬉しい変化があった。
ウィンドウズ版ChromeでのHTTPSのトラフィックは、昨年の31%から今年は55%に急上昇
日本におけるHTTPS導入状況がほかの国と比べてかなり低いことを1年前に嘆いた。しかし、日本でもHTTPS化は着実に進んでいるようだ。楽天やアメブロ、クックパッド、ヤフーなどの日本を代表するサイトがHTTPS対応を完了させた影響が大きいと思われる。
残念ながら、日本のHTTPS普及率は、米国やドイツ、フランスなどの国と比べると依然として低い。しかし、その差はこの1年でかなり縮まってきている。
あなたのサイトが今でもHTTPのままだとしたら、改めて、セキュリティやプライバシー保護の観点で検討するべき時期ではないだろうか。そして、HTTPS化を上司に説得する資料などで、このデータを活用してみてほしい。
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元グーグル社員が書いたHTTPS移行のパーフェクトガイド
英語が苦手なら訳してもらってでも読むべし (Keylime Toolbox) 海外情報
ウェブにおけるHTTPS普及の増加を、前回はサードパーティによるデータによって、そして今回はグーグルのデータによって紹介した。
あなたも、こうした現状を踏まえて、いよいよHTTPS移行に踏み切る決断をしたかもしれない。
そのときに非常に役立つ記事をお伝えする。HTTPS移行のための手順と気をつけるべき点を詳細にわたって解説した記事だ。
書いたのは、ヴァネッサ・フォックス氏。フォックス氏は、元グーグル社員で、ウェブマスターツール(現Search Console)の開発や運用に従事した中心人物だ。そうした知見もあり、筆者が知る限りでは、HTTPS移行に関して最高の解説書に仕上がっている。
非常に長いので日本語訳はここではできないのだが、英語が得意でないとしたら、できる人に頼むなりしてぜひHTTPS移行のマニュアルにしてほしい。
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hreflang指定ページの内容は逐語訳でなければならないの?
内容が同じならこなれた訳でかまわない (Google Webmasters on Twitter) 海外情報
多言語・多地域向けサイトで設定するhreflang
に関して、グーグルウェブマスターのツイッター公式アカウントがフォロワーからの質問に答えた。
hreflangを使うときは、コンテンツが同等でなければなりません。しかし完全に同じである必要はありません。
Of course! When using hreflang, the content should be equivalent, but doesn't need to be exactly the same.
— Google Webmasters (@googlewmc) 2017年11月2日
hreflang
で対応付けているとはいえ、一語一句を完全に訳さなくてもいいということだ。
むしろ直訳してしまうと意味がわかりにくくなるため、ユーザーにとって最善の状態だとは言えない。伝えている内容は同じである必要はあるが、各言語に合わせてこなれた訳にすることには、何の問題もない。
当たり前といえば当たり前のことだが、グーグルに明言してもらえるのは、ありがたいことだ。
- 言語・多地域向けサイトWeb担当者だけ(ふつうの人は気にしなくていい)
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