バーナム効果――自分にも当てはまると思ってもらう接客をWebサイトで実現するには(第2回)
人間の行動には、「法則性」があると言われています。
これをうまく活用し、より良いページづくりをしてみましょう。
「バーナム効果」とは
誰にでもあてはまるような、曖昧な表現や一般的な表現を見て、「自分も当てはまる」と思い込んでしまう心理現象のことをいいます。
この効果を活用したページづくりの例をご紹介します。
感情
- 悩みがある
- 疲れている
- 癒されたい
- キレイになりたい
- 楽しいことをしたい
など
ほとんどの人が、あてはまるのではないでしょうか?
こういった、感情を利用し「自分も対象だ」と思わせることで、興味を持ってもらいます。
「キレイだね」と言われて、うれしくない人がいるでしょうか?
「キレイになる」ための努力は、永遠に続くと思っている人も多いはずです。
ここで「ダメージヘア」や「くせ毛」といった表現も考えられますが、ネガティブイメージよりは、ポジティブイメージでの表現の方が印象が良いと感じられるでしょう。
「疲れ」は常に感じるもの。解消したいと思っている人は多いはず。
文字をグレーにすることで、より「疲れ」をイメージさせています。
五感
絵や文字を見ただけで想像ができる感覚はたくさんあります。
特に、
- 美味しい
- 気持ちいい
- 癒される
- いいにおい
といったあたりは、想像しやすく、「自分も体験したい(あてはまる)」と、思われやすいでしょう。
「嗅いでみたい」と思わせるようなビジュアル(画像)を使いました。
「臭い」という印象よりも、「つけた後のこと」が想像できるようにしています。
かわいい動物は、多くの人の目を引きます。
「薬事法」に注意
医薬品や健康食品の表現の際に知っておきたいのが「薬事法」。
特に、効能・効果、性能についての表現には注意が必要です。
まとめ
上記の例を見て、「営業トークに似ている」と思った方もいたのではないでしょうか。
ホームページでは「接客」ができない、と思っている方が多いようですが、決してそうではありません。
会話で伝えられない分、「視覚」に訴えることが必要となります。
人は8割近い情報を「視覚」から得ると言われています。
誰にでもあてはまるような、曖昧な表現や一般的な表現を活用し、かつ、訴求力の高いビジュアル(写真)で、「味覚」「触覚」「嗅覚」を刺激し、興味をもってもらう工夫をしてみましょう。
ぜひ、活用してみてください。
このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
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