カリギュラ効果――禁止されるほどしたくなるキモチに響かせるには(第1回)
人間の行動には、「法則性」があると言われています。
これをうまく活用し、より良いページづくりをしてみましょう。
「カリギュラ効果」とは
「カリギュラ効果」とは、禁止されればされるほど、その行為をしたくなる心理効果のことをいいます。
昔話の「鶴の恩返し」や「浦島太郞」を思い出す方も多いのでは。
人間に化けた鶴が「絶対にのぞかないでください」と言われたのにもかかわらず、のぞいてしまった…。
乙姫さまからもらった玉手箱、「絶対に開けないでください」と言われたのにもかかわらず、あけてしまった…。この気持ち、よくわかりますよね。
この効果を活用したページづくりの例をご紹介します。
禁止
「食べちゃダメ!」という禁止の表現をすることで、より「食べてみたい」と思う心理を刺激します。
限定
「これしかない」という限定の表現をすることで、購買欲を刺激します。
秘密
「会員しか買えない」という秘密の表現により、「会員になる」ことに興味を持たせます。
「ツァイガルニック効果」との組み合わせ
「未完成なものにより興味が湧く」という『ツァイガルニック効果』が期待できる、完成品のシルエットとの組み合わせ。想像力をかきたて、購買意欲を刺激します。
★『ツァイガルニック効果』についてはコチラ
- ヒトの心理とページづくり 第4回:ツァイガルニック効果※「はじめてWEB」は
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「薬事法」に注意
医薬品や健康食品の表現の際に知っておきたいのが「薬事法」。
特に、効能・効果、性能についての表現には注意が必要です。
まとめ
この効果のポイントは「禁止」「限定」「秘密」。
人は、自分の行動は自分で決めたいという思いが強いものです。
「自分で決める」ことが奪われてしまうと、より反発したい気持ちが生まれます。
「絶対買ってやる!」「絶対食べたい!」といった気持ちを芽生えさせたり、「続きが知りたい」と思わせる効果があります。
ぜひ、活用してみてください。
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