ツァイガルニック効果:人は、すべてが明かされていない未完成のものに興味をもつ
人間の行動には、「法則性」があると言われています。
これをうまく活用し、より良いページづくりをしてみましょう。
「ツァイガルニック効果」とは
「ツァイガルニック効果」とは、完成されたものより、未完成のものに興味がわく、という効果のことです。ブルーマ・ツァイガルニックという心理学者により提唱されました。
テレビ番組で良く見る、「続きはCMのあとで!」という手法も、これにあたります。
人は、未完成のものを完成させようとする意識を持っているということですね。
ホームページを読んで(見て)もらうために、この効果を活用してみましょう。
トピックスに活用してみよう
トップページに掲載することが多い「トピックス」。
クリックして先を見てもらいたい記事のタイトルが並んでいるはず。
いかにクリックしてもらうか、が重要になってくるのではないでしょうか。
そこで役立つのが『ツァイガルニック効果』です。
例1)今なら、3枚で1,000円!
これを読んで、何かが足りないと思いませんでしたか?
そうです、「何が?」です。
『限定』『今なら』『値頃感』
これらの要素から、「何が」なのか知りたくなってしまいます。
このように、5W1Hのどれかをわざと入れないことで、見た人の興味をそそることができます。
例2)冬のアイテム多数入荷いたしました!
こちらも、「アイテム」とだけ書いてあるため、洋服なのか、小物なのか、アクセサリーなのかわかりません。完成形に見えますが、未完成ということになります。
例3)秋物最終処分!一部商品50%OFF!
こちらも、「一部商品」とだけ書いてあるため、「ひょっとしたら欲しいアイテムが含まれている?」という期待感を持たせることができ、クリックしてもらえる確率があがるはずです。
ココは気をつけましょう
この手法を使う際は、ホームページのファーストビューにおいては5W1Hがわかる(誰が運営していて、誰に向けた内容で、何を売って(扱って)いるのか等)ホームページであることも重要なポイントです。
お客様へのメールに活用して、ホームページへの誘導を!
お客様へお送りするメールにも、「ツァイガルニック効果」は役立ちます。
文中に、未完成の要素を入れることで続き(詳細)が知りたくなり、URLをクリックしてもらえる確率が上がります。上の例は、イベントのタイトルにも未完成要素がありますので、参加も促す効果が期待できます。
参加費が無料といった、見る方にとって「おトク」な情報や、開催場所などの重要な情報は省略することなく、掲載しましょう。開催内容で、未完成要素を作ることがポイントです。
まとめ
見てもらいたい、伝えたい情報はたくさんあると思います。
「今見てもらいたいもの」「通年見てもらいたいもの」等、きちんと整理したうえで『ツァイガルニック効果』を活用し、より多くの情報を見てもらえるよう、工夫をしてみてください。
このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
ソーシャルもやってます!