グーグルのガイドラインに準拠したリンクを獲得する10の方法(前編)
グーグルのペナルティを受けたことがある人なら、その原因を特定して、打撃から回復するのがどれほど大変かは知っているだろう。これまでは無縁だったとしても、いつペナルティを受けるかもしれないという懸念はつきまとう。しかし、いたるところに不自然なリンクがはびこっているように思われる状況にあって、どうすればペナルティを回避できるのだろうか?
今回のホワイトボード・フライデーでは、うれしいことに、グーグルのペナルティや不自然なリンクに関する専門家であるマリー・ヘインズ氏が、グーグルのガイドラインに準拠したリンクを獲得する方法を教えてくれる。
そうしたリンクを獲得することで、サイトが問題に巻き込まれないようにして、大きな成果を挙げることができる。
皆さん、こんにちは。今回は私、マリー・ヘインズが、リンクについて詳しくお話しする。多少なりとも私のことを知っている人なら、私が不自然なリンクについて多くの取り組みを行ってきたこともご存知だろう。ペンギンアップデートをめぐる問題や不自然なリンクによるペナルティに対して、これまで多くの人を支援してきた。
ただし今回は、自然なリンクについて話そう。グーグルのガイドラインに準拠しながら獲得できるリンクについて、いくつかヒントを示したいと思う。
こういったリンクは、不自然なリンクよりもはるかにを獲得するのが難しい場合もあるが、このようなリンクこそグーグルが期待しているリンクであり、検索順位を引き上げる上で大いに効果を発揮するリンクでもある。
1. 依頼する
1つ目は、人々に依頼することだ。
「ちょっと待ってくれ、誰かに頼まなければならないのなら、それは自然なリンクではないだろう」と言う人がいるかもしれない。
しかし、誰かがウェブサイトの価値を認めて、ウェブサイトにリンクを張ろうとしてくれており、それと引き換えにインセンティブを提供するようなことをしないのなら、それは実際に良いリンクだ。したがって、家族や友人に頼んでもいいし、従業員に頼めればもっといい。こんな風に言えばいい。
ねぇ、ブログをやっているなら、ここで働いてることに触れて、リンクを張ってくれない?
ただし、相手がリンクを張るときに、どこか目につかないところに紛れ込ませなければならないのなら、それは最高のリンクだとは言えないだろう。
しかしそうではなく、(言われたことでリンクを張るという行為を思い出し)人や会社について自分から堂々と言及し、リンクを張ってくれるのならば、それはグーグルが喜ぶ、優れた自然なリンクだ。
2. ディレクトリサイト
おそらくみんなびっくりして、こんな風に言うのではないだろうか。
え?! ディレクトリサイトは自然なリンクではない。自作リンクだ!
ディレクトリと言っても、世界中の誰でもリンクを作成できるfreelinkdirectory.comなど、スパムのようなディレクトリのことを言っているのではない。私が言っているのは、次のようなディレクトリのことだ。
- 登録に壁を設けているディレクトリ
- 自分のビジネスが掲載されるにふさしいディレクトリ
- 実際に活用されているであろうディレクトリ
各社の情報が表示されるこれらのディレクトリに掲載してもらうのによい場所は、Moz Localだ。自分のサイトが掲載されるに相応しいディレクトリに関して、Moz Localは本当に役に立つ。
ただし、ときには、少し検索する必要があるかもしれないニッチなディレクトリもある。
たとえば、ブライダル専門の写真家を考えてみよう。結婚式で演奏してくれるミュージシャンや結婚式場、それからブライダル専門の写真家を探すための情報を収めた、地元のディレクトリに掲載してもらうといいかもしれない。これは実に優れたリンクになるし、トラフィックをもたらしてくれるリンクでもある(この点も、優れたリンクを示す指標だ)。
こういった機会を見出すのに良い方法は、競合相手の電話番号を検索することだ。グーグルで「競合の電話番号 -site:競合のドメイン名」と検索すれば、グーグルが実際にサイトへのリンクとして適切な例だと考えているディレクトリの一覧が得られるはずだ。
これらのディレクトリに問い合わせて、自分のサイトへのリンクを獲得できるかどうか確認すればいい。
3. 業界内のつながり
ほとんどの企業は、サプライヤーやベンダー、クライアント、パートナーと関係を築いている。そうしたつながりが、自分のビジネスを掲載してもらえる場所になる。そのようなリストに掲載してもらえるなら申し分ない。
リストを探すのに良い方法としては、競合相手が掲載されているリストを探して、リンクプロファイルをチェックし、そこに掲載してもらえそうな余地があるかどうかを確認しよう。
4. ブランドや名前に言及してくれた相手
ビジネスやウェブサイト、ときには名前などについて、他者が言及してくれているのに、リンクは張られていないケースがある。このような場合、相手に連絡して、次のように言うことは、まったく問題ないし、多くの場合リンクを張ってもらえる。。
こんにちは、触れていただいてありがとうございます。できればリンクも張っていただけないでしょうか。
こういった機会を見出すには、MozのFresh Web Explorerが使える。また、自分のビジネスについて誰かが触れたら通知が来るように、Googleアラートを設定することは、どんな企業もやっておくべきだ。
ただし、アラートを設定していても、ときには何らかの手違いがあるものなので、自分のブランド名で毎月検索して、そこから自分のウェブサイトを除外することを推奨する。YouTubeやFacebookなどのコンテンツを多く持っている場合は、それらのサイトも除外した方がいいかもしれない。その後、期間を過去1か月に設定し、その1か月間で新たに取り上げられたケースを確認しよう。それらの企業に連絡すれば、リンクを獲得できるかもしれない。
5. リンク切れを回復する
ウェブサイトに張られているリンクが壊れているかどうかを見つける方法の1つは、Google Search Consoleにアクセスして、クロールのエラーを確認することだ。ここで言っているのは、誰かがウェブサイトにリンクしてくれているのに、URLの綴りを間違えていると思われるケースだ。
これらのリンクを回復するために、自分でできる方策は2つある。
1つは、相手のサイトに連絡して頼むことだ。「
リンクしていただいてありがとうございます。できればURLのタイプミスを修正していただけませんか?
」とね。もう1つの方法は、綴りが違うURLから正しい綴りのURLへリダイレクトを作成することだ。
この方法を選ぶと、リダイレクトを通じてリンク資産をほんの少し失うことになるが、それでもリンクがページの表示エラーになるよりはるかにいい。404エラーページになるリンクはPageRankにカウントされないからだ。
この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。今回は、グーグルのガイドラインに準拠したリンクを獲得する10の方法のうち、前半の5つを紹介した。後編となる次回は、残る5つについて説明する。→後編を読む
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