AMP化で再訪問率が51%から63%にアップ
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AMP化で再訪問率が51%から63%にアップ
ワシントンポストのスピードアップ成功事例 (Jeff Jarvis on Twitter)
Google I/O 2016で出てきた情報をもう1つ紹介する。
AMP対応する以前は、7日以内に再訪問するユーザーは51%だった。AMP対応した後は、それが63%に上昇した。
米ワシントンポストのデイビッド・メレル氏(シニア モバイル プロダクト マネージャ)がこのように言ったとのことである。
ニュースメディアのFT.comが検証した、表示速度の遅さがユーザーのエンゲージメントに与える悪影響をこのコーナーで最近お伝えした。ワシントンポストでは、反対に表示速度を速めることがエンゲージメントにプラスに働いたと考えられる。
繰り返しになるが、やはり表示の高速化には最重要課題だ。AMPに限らず、スピードアップに励もう。
多言語サイトに書き込まれたレビューを別の言語ページに掲載できるか?
問題ないが自動翻訳は使わない (Google Webmaster Central office-hours)
多言語サイトでのレビュー掲載に関する質問が、英語版のオフィスアワーであった。
多言語サイトを公開しました。購入者が書き込んだレビューを、そのレビューが書き込まれたページの言語とは異なる言語のページに掲載しても大丈夫ですか?
ジョン・ミューラー氏は次のように回答した。
グーグルの観点からは問題ない。レビューがコンテンツの一部ならサイトに掲載して構わない。
1つ気を付けるとしたら、レビューを他の言語に自動翻訳しないようにすることだ。たとえば英語ページに書き込まれた英語のレビューを、フランス語ページでは自動翻訳ツールを使ってフランス語に翻訳してはいけない。
自動翻訳の多くは質が低いコンテンツで、ウェブスパムチームが自動生成コンテンツとしてみなすこともある。
別の言語ページでも、もともとの言語でレビューを掲載していいと私は思う。
ユーザーレビューは人間にとって有益なコンテンツになりうる。ユーザーに有益なコンテンツを検索エンジンは評価したいのだから、多言語サイトであったとしてもレビューを適切に活用したい。
Google App IndexingあらためFirebase App Indexing
実装方法と機能はこれまでと変わらず (Google Developers on Google+)
グーグルは、App IndexingをFirebase(ファイヤーベース)の一機能として統合した。
Firebaseとは、2014年にグーグルが買収した Mobile Backend as a Service(MBaas)と呼ばれるクラウドサービスだ。モバイルアプリに必要なデータベースやユーザー管理、ログイン認証などをクラウドで運用管理できるもの。
名称も、「Google App Indexing」から「Firebase App Indexing」に改められた。とはいえ、実装方法や機能には(今のところ)変更はない。したがって特別な対応は不要だ。
変更にあわせて、App Indexingの開発者向けサイトが刷新された。サーチクオリティチームのマリヤ・モエヴァ氏は、サイトの大きな改良点として次の3つを挙げている。
- 成功事例をトップページ中央に配置
- サンプルコードの数を増やした
- 検索プレビュー機能
3つ目のプレビュー機能は、モエヴァ氏の特にお気に入りだそうだ。このツールにアプリのURLを入力すると、検索結果でどのように見えるかをシミュレーションできる。
なおツールの説明文は日本語だが、それ以外のドキュメントはすべて英語だ。更新が頻繁に発生しがちなので、多言語への翻訳が難しいとグーグルの人に聞いたことがある。英語が不得意な人には不便かもしれないが、いたしかたない。
検索アナリティクスのデータ取得方法に変更アリ
影響があるのはごく一部 (John Mueller on Google+)
Search Consoleの検索アナリティクスでの、「表示回数」と「クリック数」に関して、データの取得方法と計算方法を変更したことを、グーグルのジョン・ミューラー氏がGoogle+でアナウンスした。
大部分のサイトにはほとんど影響しないが、アプリと関連付けしているサイトでは目に見える影響が出ることがあるかもしれないとのことだ。
今まで 対応するウェブページのURLとアプリのURL(URI)のインプレッションおよびクリックを区別せずにレポートしていた。
現在 ウェブページのURLとアプリのURL(URI)を個別にレポートするようになっている。アプリは、アプリのURIが表示された時だけ、レポートに出てくる。
また、ローカル結果や強調スニペットがリンク付きで検索結果に表示され、かつ、同じ検索結果内で、同じURLのウェブページが自然検索結果に表示された場合も、それぞれ個別にカウントされる。サイト全体としての表示回数は1回だが、そのURLだけの表示回数を見たときにはローカル結果または強調スニペットの分と、自然検索のぶんと合わせて2回が表示回数としてカウントされる。
変更は4月27日から適用されている(この日以前にはさかのぼらない)。
ちょっとややこしいかもしれないが、もし検索アナリティクスで4月27日直後に不自然な変化が起きていれば、この変更の影響の可能性が高い。とはいえ初めにも書いたように、ほとんどのサイトでは気になるような変化はなさそうだ。
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