日本のネットユーザー世帯年収は400~600万が最多、1,000万以上も12%
「日本デジタル・オーディエンス・レポート」2015年版を、コムスコアが10月28日に発表した。日本のデジタル利用動向(2015年5月時点)を、前年同月およびグローバル・アジア太平洋地域の状況と比較したものだ。
同レポートでは、PCやモバイルでのインターネット利用に関して、ユーザー属性のほか、オンライン動画、オンラインリテール(EC)、不動産、トラベルなどのサービス利用状況、ソーシャルメディアなどについて調査している。
レポートによると、日本のインターネットユーザーの世帯年収で最も多いのは400万~600万円の層(27%)で、次いで200万~400万円と600万円~800万円が21%で同率2位だった。1,000万円以上は12%、0~200万円は5%だった。
インターネット人口(ユーザー数)では、アジア太平洋地域のシェアが増加。アジアの複数の国においてインターネットの普及率が上がっており、日本は、中国・米国・インドに次いでインターネット人口が多い国だった。
日本のユーザー(PC利用者)は、上位10か国と比較すると、オンライン利用時間が短く、閲覧ページ数も少ないが、中国やインドよりも訪問1回あたりの平均利用分数が長く、25分以上利用しているのが特徴。
なお、日本のインターネットユーザー人口を年齢別でみると、55歳以上の割合が最も多い構成だった。これはモバイルも同様で、55歳以上の割合が最も高い。
日本で最もよく利用されているサイト(ウェブプロパティ)をみると、Google、Yahoo!がトップ2で、FC2、マイクロソフト、NHNが続く。検索/ナビゲーションやポータル・サイトの利用が、他市場同様に多い。
EC(リテール)のサイトをみると、グローバルとアジアでは利用分数が減少していたのに対して、日本では増加しており、平均よりも多い。具体的なサイトでは、Amazonと楽天がトップ2だが、利用分数でみると、ヤフオク!(Yahoo Japan Auctions)が60分以上と長い時間を占める。単に取引をするだけではなく、オークションの終了間際は状況を確認する必要があるため、このような数値になったと推測される。
また、モバイルユーザーに限定して、店舗の検索、商品の検索、価格の比較など、モバイルユーザーの購買に関する行動を調査したところ、すべて前年より増加しており、またモバイルで購入する金額も上昇していた。モバイル・オンラインストアの利用者数シェアでは、Amazonと楽天が同規模だった。
レポートは全50ページで、コムスコアのサイトよりPDFファイルがダウンロード可能。
参考リンク
Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説
まぁ、日本の人口では55歳以上は39.2%(2015年5月、総務省統計局「人口推計」)だから、人口比率そのままなんだけどね。
うひっ、それはそれですごいですよね。
うむ。高齢層にもモバイルインターネットが普及しているということだね。ちなみに実際の人口推計と対比すると、55歳以上では、女性はあまり利用していなくて男性のほうがネットをよく利用しているようだ。
へー。
それ以外にも、レポートでは「オンライン動画」「旅行」「ソーシャルメディア」など、参考になるデータがたくさん収録されているから、興味のある人は見てみるといいと思うよ。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
ネットも高齢化社会かー。