有料リンクは結局は損をすることになる5つの理由 などSEO記事まとめ10+4本
今週のピックアップは「有料リンクに手を出すべきではない5つの理由」。著名なSEOコンサルタントの発言なので、参考になるだろう。ほかにも、「SEOの本質の理解」「App Indexing」「404エラーページの良い作り方」「ソーシャルシグナルは順位決定に使われているのか」などなど、SEO関連情報のまとめをお届けする。
有料リンクに手を出すべきではない5つの理由
長期的にはデメリットばかりでメリットなし (Branded3)
有料リンクを購入すべきではない5つの理由を、Branded3のティム・グレイス氏が挙げた。グレイス氏は、英国の著名なSEOコンサルタントだ。
結局はグーグルにバレる
グーグルは、ツールを使ったり、リンクネットワークやリンク販売業者に潜入したりして、最終的には有料リンクを判別してしまう。
グーグルに対応されてしまう
グーグルは、見つけた有料リンクに対して、手動対策を行ったり、アルゴリズムで対策したりする。そのため、有料リンクはのちのち購入したサイトを苦しめることになる。有料リンクへの投資は長続きせず、そればかりか、対処のためにさらなる投資が必要になることもある。
最後にはブランドが勝つ
- 多くのリンクが張られているがだれもブランド名(サイト名や社名)で検索しないサイト
- リンクは少ないがブランド名で毎月何千も検索されるサイト
こういった2つのタイプの競合サイトがあったとしたら、最後に勝つのは後者だろう。グーグルは多くのユーザーが求めるサイトをより信頼するはず。リンクはたしかに重要だが、ブランド価値を高めるリンク構築にフォーカスすべき。
敵はグーグルだけではない
「有料リンクを買っても、グーグルに通報するような人はいないだろう」とたかをくくっているかもしれない。しかし、そんなことはない。競合は必ずあなたを監視している。特に、競争の激しい分野なら、なおさらだ。
自然な有料リンクなど存在しない
すばらしいコンテンツで、サイトにリンクするにふさわしい理由があり、自然なリンクに見えたとしても、お金を払う限りは有料リンクになる。同じようなことをやっているサイトがたくさんあるが、グーグルに見つかっている。
手動対策の強化やペンギンアップデートの導入などで、リンクを購入しようとは、もはやあなたも思わないだろう。一時的な恩恵を享受ことはできるかもしれないが、持続時間やリスクを考えると費用対効果が得られない。
日本語で読めるSEO/SEM情報
SEOに成功するために第一に必要なこととは?
SEOの本質の理解 (なんでものびるブログ)
SEOの本質を、次のようなことをもとに綴った記事。
- SEOが目的とするものは何か?
- SEOと誤解されているSEOスパム
- SEOが必要な理由
本来、検索順位は「上げる」ものではないのです。
自分自身が作りこんだページが役に立つものだと検索エンジンが判断して順位が「上がる」ものなのです。
もう、テクニックを追うことは無駄であり無理なのです。テクニックを追いかける時間があったらページ内容の充実につとめるべきです。
昔から「アルゴリズムがどんどん変わるから、SEOをやっても仕方がない」というようなことがよく言われています。
しかし、これは間違いです。こういうことを言う人は、SEOを「現在のGoogleの不完全さを突く」ことだと考えていると言えます。
だから、「今のGoogleがどう考えているか」をいちいち気にするべきではありません。
「Googleが目指している理想の検索エンジンだったらどんなページを評価するか」を考えてWebサイトを作れば、『アルゴリズムが進化すればするほど検索結果が有利になっていく』のです。
もし万が一あなたが、「SEOは検索エンジンのアルゴリズムを分析し、その隙を攻略して上位表示を達成するテクニック」だと考えていたとしたら、必ず読んでほしい。あなたが本当に追求すべきSEOがこの記事には書かれている。
App Indexingについてグーグルがいろいろ教えてくれた
App Indexing担当者の2人が特別参加 (ウェブマスター ハングアウト on Google+)
App Indexingだけにテーマを絞ったオフィスアワーを、グーグル日本のサーチクオリティチームが開催した。いつもの長山氏に加えて、App Indexingの担当者2人も特別参加している。
App Indexingをすでに導入していたり、あるいは導入を検討していたりするなら役立つ情報が手に入るはずだ。もちろん今のところはApp Indexingにさほど関心がないとしても、アプリを提供しているなら見ることを推奨する。興味が湧いてくる可能性がおおいにある。
ウェブスパムを発見したらグーグルに通報しよう
ただし1回知らせれば十分 (Kazushi Nagayama on Twitter)
スパムレポートに関係する、グーグルの長山氏からのツイートを紹介する。
@self0828 @kimuyan @suzukik ウェブマスターガイドラインに違反しているかどうかということについては、スパムレポートを送っていただければ、適切なチームが見ることになっていますので、ぜひお送りください!
— Kazushi Nagayama (@KazushiNagayama) 2015, 7月 29
@kimuyan @self0828 @suzukik 大量に送ったから判断が変わるというわけではないですよ!
— Kazushi Nagayama (@KazushiNagayama) 2015, 7月 29
このやりとりは、さまざまなサイトのコピーを作成してそこに広告を掲載していると言われている英国の「Redo.Me」というサイトに関するやりとりだ。
しかし、このサイトに限らず、スパムサイトを発見したら、臆することなくスパムレポートからグーグルに通報するのが良い。ウェブマスターガイドラインに違反しているサイトに関してスパムレポートを送信することは、グーグルの長山氏も推奨している。
グーグルのためだけではない。検索ユーザーのためにもなるし、何よりも健全にサイト運営しているあなた自身のためだ。
ただし通報は1回だけで十分だ。検索結果からなかなか排除されないからといって、繰り返し執拗にスパムレポートを送る必要はない。スパムレポートのスパムになってしまう。
関西地域の著名SEOが出演した大型SEOイベントまとめ
グーグルのあの人も登場 (CSS Nite公式サイト)
「In-house SEO Meetup [Kansai Edition 2015] powered by CSS Nite」が8月1日に大阪で開催された。
丸1日をかけての比較的規模の大きいSEOイベントだ。住太陽氏や松尾茂起氏といったSEO業界の著名人をはじめ、グーグルからは長山氏が出演者として参加した。
セッション概要のレポート記事とツイートのまとめを紹介する。役立つ情報が見つかるだろう。
- CSS Nite In-house SEO Meetup [Kansai Edition 2015](#seo_kansai)の参加レポート(WEBコンテンツ・SEOで”噂の”インデックスサーチ公式ブログ)
- Google、松尾茂起、住太陽 etc…が語るSEOの現場@CSS Nite in OSakaに参加して(辺境的起業家プロジェクト LEP)
- In-house SEO Meetup 関西のつぶやきまとめ(Togetterまとめ)
EFOでは入力ミス時のフォローも重要
間違った箇所を見つけやすくすること (EFO・フォーム改善ブログ)
フォームのエラー画面の構成に焦点を当てたEFO(エントリフォーム最適化)の記事。
入力ミスがあったときに、どこが間違っているかをユーザーが見つけやすくするテクニックを紹介している。間違いをなかなか見つけられないフォームは、ユーザーの離脱を確実に助長する。
そのテクニックとは、「問題なく入力された項目は、フォームとして表示せず、問題のある項目だけ表示する」というもの。具体的な例も挙げているので、参考になるはずだ。あなたのサイトのフォームに応用したい。
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掲載記事からピックアップ
グーグルが突然送ってきた警告メッセージを説明する記事とApp Indexingを解説したスライドを今週はピックアップ。
- CSSとJSファイルをブロックしているサイトに警告メッセージをGoogleが一斉送信
ペナルティ警告ではない - モバイル検索とアプリ ―― Google App Indexingとは
App Indexingのすべてがわかる
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