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再審査リクエストを却下した理由をグーグルが詳細に説明するようになった

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再審査リクエストを却下した理由をグーグルが詳細に説明するようになった
★★★★☆ 手動対策の解除に大助かり (Search Engine Roundtable)

米グーグルのマット・カッツ氏は、SMXカンファレンスで次のように発表した。

再審査リクエストを却下した際に、その理由や問題点を、処理した担当者がより詳細に説明するようにする。

これまでの再審査リクエスト却下の連絡では、定形の文章に添えて、問題視されるリンクのサンプルを2つ3つ提示することはあった。

しかし今後は、担当者が必要だと判断したときには、より具体的な説明をメッセージに含めることがあるのだ。

この詳細な説明が書かれている審査拒否の返信が、実際に届き始めているようで、Search Engine Roundtableの記事にその一例が紹介されている。

詳細な説明が追記された再審査リクエストの返信
“A note from your reviewer(審査担当者からの注記)”以下が、特別に追加されたメッセージ。この例では、使用するドメインの設定(wwwの有無)」を確認して、適切なサイトのリンクを確認するようにとのコメントが書かれている。

記事で示されていた例を見る限りでは、ものすごく重要なヒントが書いてあるようには思えないのだが、このサイト管理者にとっては大きな手助けになっているのかもしれない。

いずれにしても、個々に対してより詳しい説明を提供してくれるのは、ありがたい。手動対策の解除のための作業に多いに役立つだろう。

モバイル向けページに設置するrel="canonical"であってもコンテンツは等しくあるべき
★★★☆☆ rel="canonical"は正規化のタグだから (Webmasters Stack Exchange)

コンテンツがまったく異なるモバイル向けページをrel="canonical"でPC向けページに対応付けしても構わないだろうか?

SEOフォーラムに投稿されたこの質問にグーグルのジョン・ミューラー氏が次のように回答した。

メインコンテンツが等しくないのであれば、rel="canonical"を使ってはいけない。

PC向けページとモバイル向けページ(スマートフォン向けページ)で別々のURLを利用する構成では、対応関係を“アノテーション”でグーグルに伝える必要がある。

  • PC向けページには、対応するモバイル向けページを示すrel="alternate"をHTMLに記述する
  • モバイル向けページでは、対応するPC向けページを示すrel="canonical"をHTMLに記述する

rel="canonical"はもともと正規化のためのタグだ。内容が(ほぼ)同じであるが、URLが異なる場合に1つの代表URLにまとめるための仕組みだ。

モバイルサイトの構成のためであったとしても、ミューラー氏が指摘するように、少なくともそのページの主要なコンテンツがPC向けページと一致していなければならない。

パーソナライズ検索を無効にする3つの方法
★★★☆☆ 位置情報によるカスタマイズは無効にできない (Matt Cutts (@mattcutts) on Twitter)

パーソナライズ検索に関するマット・カッツ氏とフォロワーのやりとりを紹介する。

フォロワー: マット・カッツさん、どうやったらパーソナライズ検索を無効にできますか?

マット・カッツ氏: ブラウザのシークレットモードを使うか、pws=0パラメータを利用するといい。位置情報による検索結果の調整を無効化するのは難しい。なぜならそれはとても役に立つからだ。

「パーソナライズ検索」は、検索ユーザーの検索履歴やソーシャルネットワークのつながりに応じて、検索結果をその人に合わせてカスタマイズする仕組みだ(余談だが、グーグルは現在「パーソナライズ検索」という用語を公式に使っていないようだ。ヘルプに見当たらなくなっている)。

他の人がどんな検索結果を見ているのかを確認する場合などは、このパーソナライズ検索を無効にしたい。そのためには、マット・カッツ氏が言うように、次の2つの方法がある。

  • Google Chromeのシークレットモードを使う(Firefoxでは「プライベートウィンドウ」、Internet Explorerでは「InPrivate ブラウズ」、Safariでは「プライベートブラウズ」という同等の機能がある)
  • 検索結果のURLの末尾に「&PWS=0」を追加する(そしてページをリロードする)

もう1つ、もっと簡単な方法も紹介しておこう。

検索結果の右上に表示されている「地球」マークのアイコンをクリックするのだ(「人」マークのアイコンを選択した状態だとパーソナライズ検索、正確には「プライベート検索結果」が適用される)。

プライベート検索を無効にする地球マーク
Google Appsで管理されているユーザーではこの表示が出ない場合もある

ちなみに、「スターバックス」で検索したとき、東京にいる人と札幌にいる人では、表示されるスターバックスの店舗情報が違うのだが、検索者の位置に応じて検索結果を調整する仕様は無効にできない。「場所」に関係する検索では、その場所に関連した検索結果をグーグルは返すからだ。

東京での「スターバックス」の地図検索結果
東京(の西地区)に在住の筆者が「スターバックス」で検索したときの地図検索結果
札幌での「スターバックス」の地図検索結果
札幌在住の筆者の知人が「スターバックス」で検索したときの地図検索結果

ただし、どの地域で検索するとどのような検索結果になるのかを確認することはできる。「検索ツール」にある地域の項目を開き、「現在地を入力」の欄に地域名を入力するといい。指定した地域での検索結果が表示される。

PDFやWordファイルのインデックスを調べる方法
★★★☆☆ 「filetype:」構文を使う (Google Webmaster Help Forum)

次の質問が英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムに投稿された。

グーグルは、.pdfや .doc、.rtfのドキュメントをクロールできますか?

ジョン・ミューラー氏は次のように回答した。

もちろんだ。

https://www.google.com/#q=filetype:pdf
https://www.google.com/#q=filetype:doc
https://www.google.com/#q=filetype:rtf

これらで検索してみればわかる。

「filetype:pdf」「filetype:doc」「filetype:rtf」のように、「filetype:」(コロンは半角)に続いて拡張子を指定する検索構文を使えばPDFやワード文書、リッチテキスト文書を検索することができる。

たとえば、次のように検索するとWeb担サイトのなかでインデックスされている、拡張子が「pdf」のファイルを調べられる。

site:web-tan.forum.impressrd.jp filetype:pdf
「site:web-tan.forum.impressrd.jp filetype:pdf」の検索結果

管理サイトにあるHTML以外のファイルのインデックス状況を調査するときに利用できる。

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