「帝京大溝口病院」をエキスパートチェック
「帝京大溝口病院」をエキスパートチェック
病院サイトに訪問する人の目的は大きく分けて、次のような立場が考えられる。
- 患者として
- 医療関係者として
- 職員応募
グローバルナビゲーション(図3の赤枠で囲んだ部分)では、「外来のご案内」「入院のご案内」「診療科のご紹介」「病院概要」「職員募集」など、主要な訪問目的と思われるコンテンツへのリンクを用意している。
トップページの見やすさはどうか?
メインビジュアルの左側(図3の緑枠で囲んだ部分)には、グローバルナビゲーションとほぼ同様の主要なリンクが配置されている。
メインビジュアルの下(図3の青枠で囲んだ部分)には、グローバルナビゲーションでは提供していないが、直接閲覧するニーズの高い、「交通アクセス」や「外来担当医表」などへの大きなリンクがある。
左下には「診療受付時間」や「救急外来連絡先」、「所在地・連絡先」が明記されており、ユーザーがすぐに必要とする情報がトップページにあるのは好感が持てる。
右上には検索ボックスが提供されている。また、もともとそんなに文字は小さくはないが、文字サイズを「拡大」できるボタンも提供されている(図3の黒枠で囲んだ部分)のに加えて、背景色を青、黄、黒に変更できるボタンがある。背景色を変更するこのようなボタンを見た記憶はない。各種色覚障害の方がどう見えるのかをシミュレーションすることのできるツールである富士通の「ColorDoctor」を使って確認したが、本当にこれが効果的なのかを体感することは困難だった。
わざわざ「背景色について」というテキストリンクで、「サイトの利用について」というページにリンクを張って説明しているので、おそらくきちんと設計されて制作されているのだとは思うのだが、例えばトップページであれば、メインビジュアル左(図3の緑枠で囲んだ部分)で、オレンジ色のテキストと背景のコントラストが低いのは気になった。
病院の場所を確認したい
さて次は病院の場所の確認に進もう。地図はトップページの「交通アクセス」というリンク先ページにありそうだと簡単に想像がつく。「交通アクセス」は、グローバルナビの上にもあるし、メインビジュアルの左下にもあるので、リンクも発見しやすい。そのリンクをクリックしたのが、下の図4だ。
住所・電話番号に続いて、わかりやすい地図があり、その下にはアクセス方法別の所要時間などが丁寧に書いてある。また第2階層にあるページは、左側にローカルナビゲーション(赤枠で囲んだ部分)と固定リンク(青枠で囲んだ部分)がある構造で統一感がある。
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この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
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