有名サイト、かってに解析!

もしも、「ヤマハ発動機」を解析するなら[第11回]

今回は、「かってに解析リクエスト」をいただいた、「ヤマハ発動機」を取り上げる。

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誰もが知っている有名サイトをエキスパートレビューしながら、「もし、アクセス解析するなら」どのポイントに着目するかを第三者的な視点から解説。アクセス解析を用いてサイトの改善を行うための仮説構築力を身につけて、自社サイト、クライアントサイトをアクセス解析する際に役立ててほしい。

有名サイト、かってに解析!

木曜9時は「かってに解析!」ということで、毎週連載「有名サイト、かってに解析!」では、毎回1つの有名サイトを取り上げ、アクセス解析で実際に解析データを見る前に、あらかじめサイトの問題点やチェックポイントにあたりをつける方法を解説していく。

「ヤマハ発動機」のファーストインプレッション

本連載では、毎回記事の最後で、「かってに解析リクエスト」を募集しているが、連載開始から1か月ほどたった段階で、ヤマハ発動機株式会社のWeb担当者さんから「かってに解析」してほしいリクエストをいただいたので、今回は「ヤマハ発動機」を取り上げる(以下、カギかっこ付きで「ヤマハ発動機」と書くときは、企業名ではなくサイト名を指す。他のサイト、企業も同様)。様々な業種業態のサイトを取り上げ、課題の抽出や考察を行うのだが、筆者はあらゆる業種の各企業やサイトが直面している課題や戦略・戦術を十分に理解しているわけではない。あくまでもどのような点に着目したらよいのかを重視して読んでいってほしい。

じつは普通の企業サイトは、ユーザーの訪問目的が様々で、典型的なユーザーシナリオを想定しにくい。というか、多岐にわたるという意味で、アクセス解析的にも単純ではない。

  • 人材募集
  • IR情報
  • 企業情報
  • 製品情報の閲覧

などと訪問目的別にセグメント化して(絞り込んで)データを見ていく必要がある

「ヤマハ発動機」トップページのファーストビュー
図1:「ヤマハ発動機」トップページのファーストビュー
※原稿執筆時点のトップページ

トップページの横幅はどれぐらいが最適か?

図1は「ヤマハ発動機」トップページのファーストビューだ。主力製品のバイクがメインビジュアルにフィーチャーされ、右側にメインメニュー、下側には主に更新情報が見えていて、全体的にコンパクトな作りになっている。

まず資本関係のある「ヤマハ」(図2)と比べてみよう。どちらも同じサイズのブラウザの状態で画面のキャプチャーをしているので、横幅のサイズの違いが分かるだろう。「ヤマハ」が横一杯広がっているのに対して、「ヤマハ発動機」は左右に余白がある。もう画面解像度が「800×600ピクセル」のユーザーは少ないと思われるので、横幅はもう少し拡げても問題ないだろう

「ヤマハ」トップページのファーストビュー
図2:「ヤマハ」トップページのファーストビュー

「ヤマハ発動機」はコンパクトな作りなので、ファーストビューが広がっても活用できないのではないか、という意見もありそうだが、おそらくそんなことはない。グローバルナビをつける、下層ページへの直接リンクを増やすなど、トップページの作りの自由度は広がると思う。

これはアクセス解析のデータから十分判断が可能だ。多くのアクセス解析ツールではユーザーが使っているPCの環境に関するデータを取得していて、画面解像度のレポートを提供していることが多い。本件はそのデータを手掛かりにすれば判断ができるだろう。

また筆者は別の判断基準も持っている。それは非常に簡単な話なのだが、Yahoo! JAPAN」や「楽天市場」が、どういうインターフェイスになっているかというのを1つの目安にするということだ。2011年3月現在では、「Yahoo! JAPAN」「楽天市場」ともに横幅1000ピクセルですべてのコンテンツが表示されるレイアウトになっている。

メインメニューの領域が曖昧で見づらい

あと、強いてトップページで気になった部分としては、メインメニュー部分(図1の赤枠で囲んだ部分)の領域が曖昧で、メインビジュアルの背景色の灰色に同化してしまっていること。サイトマップなど、上部のリンク部分(図1の緑枠で囲んだ部分)の視認性が悪い点。あとはトップページの情報量がそれほど多くないのであまり気にはならないが、メインビジュアルの占める割合が高い点が少し気になる部分だ。

メインメニューは製品情報の部分だけ、標準の状態で下の階層のコンテンツが見えるようになっているのは、こちらへの誘導がしやすいように配慮したものだろう。アクセス解析的にはトップページから製品情報のページへ流れているボリュームが多く、そちらへ誘導しやすくしているのではないかと考えられる。データから意図してこういう構造にしているのであれば素晴らしい。

主題とは関係ないが、「ヤマハ」と「ヤマハ発動機」のロゴマークはほぼ同じで、色違いだということは知らなかった。両方のサイト左上を見ていただくと分かるが、「ヤマハ発動機」が赤、「ヤマハ」が紫である。テレビCMや雑誌広告などで頻繁に目にしている企業であっても、消費者のブランド認知とは、しょせんその程度のものだ。

「ヤマハ発動機」の閲覧シチュエーションを想定

さて、今回は次のようなシチュエーションを想定してサイトを見ていくことにしよう。「かってに解析リクエスト」をいただいたケースではあるが、サイト閲覧シチュエーションは、Web担当者さんからいただいたものではない。本連載のコンセプトにのっとり、いつもと同じく、筆者がサイトを見て「かってに」想定したものである。

今回想定したサイト閲覧シチュエーション

誰が若い頃中型バイクに乗っていた、中年の新規訪問の個人ユーザー
何の目的でテレビや街で中型バイクを見て
何をしに試乗車取扱店を探しに
どこへ社名を指定してサイトトップかバイク・スクーターのページへ

アクセス解析視点の仮想目標

アクセス解析的に言い換えると、以下のようになる。

参照元検索エンジン
検索語「ヤマハ」「ヤマハ バイク」など
ランディングページサイトトップページか「バイク オートバイ スクーター」ページへ
コンバージョンページ試乗車取扱店」ページ
次のページへ

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