“つながらない権利”の実態 時間外連絡が「ある」7割、上場企業ほど高い傾向に【マイナビ調べ】

つながらない権利とは? 2026年の労働基準法改正はどうなる? 勤務時間外の連絡のリアルを調査。

今井扶美(Web担編集部)

6:00

マイナビは、「“つながらない権利”をめぐる個人の本音と企業の実態調査」を実施した。2025年に転職した20~50代の正社員1,446名と、中途採用業務を担当した人事担当者1,500名を対象に調査している。

「つながらない権利」とは?
労働者が勤務時間外(休日や深夜など)に、仕事のメール・電話・チャットなどの業務連絡に対応しなくてもよいと選択できる権利のこと。

仕事の連絡、「勤務時間外にする・くる」が約7割

社内の人から勤務時間外に業務連絡がくることがあるか

まず、社内の人から勤務時間外に業務連絡が“くる”ことがあるかを聞くと、70.0%が「ある」と回答しており、そのうち「上司・部下の両方から連絡がある」の割合は60.3%にのぼった。

役職別で見ると、部長職が90.3%で最も多く、課長職は89.8%、係長・主任は85.7%という結果に。一方で、非管理職では55.5%にとどまった。

社内の人に対して勤務時間外に業務連絡をすることがあるか

また、勤務時間外に業務連絡を“する”ことはあるかという質問では、全体で69.6%が「ある」と回答。役職別では部長職が90.3%で最も高く、非管理職では43.7%で最も低い結果となった。

“つながらない権利”のガイドラインは4割超の企業が「未策定」

勤務時間外の連絡を拒否したいと思うか

勤務時間外の業務連絡を拒否したいと思うかという質問では、64.3%が「そう思う」と回答した。年代別で見ると、特に20代が68.1%と高く、年代が上がるごとにやや拒否感が薄くなっていく傾向が見られた。

自由回答では、「通知が気になってしまい休めない」といった声がある一方で、「ある程度は仕方ない」「外資系は時差があるので当然」といった、一定の理解を示す意見も見られた。

勤務時間外連絡の緊急度認識

勤務時間外にする連絡の緊急度について聞くと、「上司への連絡」では合計で60.9%が「緊急度が高いことが多い」と回答。一方、「部下からの連絡」においては29.9%にとどまり、上司と部下の間で、時間外連絡の“緊急性”に対する認識に差があることがわかった。

勤務時間外連絡の発生率/つながらない権利ガイドライン策定の対応状況

最後に、企業の中途採用担当者に対して、自社における勤務時間外連絡の発生率を聞くと、「発生したことがある」は68.4%、「頻繁に発生」「定期的に発生」は合わせて33.6%となった。上場有無別では、上場企業における発生率が未上場企業を14.8ポイント上回っている。

また、「つながらない権利」に関するガイドライン策定の対応状況を聞くと、「未着手」「まだなにもしていない」が合わせて41.8%にのぼった。同社では、すべてを一律に禁止するのは難しいものの、適切なタイミングや手段で連絡できるようなルール整備が求められていると指摘する。

調査概要

<個人>

  • 【調査期間】2025年12月16日(火)~2025年12月25日(木)
  • 【調査対象】正社員として働く20~50代男女のうち、2025年に転職した人
  • 【有効回答数】1,446名

<企業>

  • 【調査期間】2025年12月17日(水)~2025年12月22日(月)
  • 【調査対象】従業員数3名以上の企業で、直近(2025年1~12月)に中途採用業務を担当し、「採用費用の管理・運用」に携わっている人事担当者
  • 【有効回答数】1,500名
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