広告主の利益を追求してサイト改善指導まで行う
広告主の利益を追求してサイト改善指導まで行う
●編集部 提携パートナーの審査について教えてください。
●水上 広告を掲載される側のサイトは、広告主の数に比べると多くはないので、広告審査と比べると担当者は少ないです。パートナーの掲載可否については、企業間の話になるので、単純な審査だけでなく、さまざまな面を考慮して長く話させていただきます。
品質管理は大きく2つに分かれると思っています。1つは、広告が掲載されるパートナーのコンテンツが広告主の利益にかなっているか、公序良俗に反していないかを見ていきます。当然、アダルトサイトは提携パートナーとして扱っていません。また、パートナーもユーザーに広告をクリックしてもらおうとアイデアを凝らすのですが、「スポンサードサーチをクリックしたらポイントをあげます」というのは、広告主の広告効果につながるとは考えられませんので禁止しています。
あとは、広告配信が始まった後に引き続きパフォーマンスという観点で見ています。たとえば、インプレッションはあるけれど誰も広告をクリックしてくれないというのは問題ですし、実装を変えてクリックは増えたけど、クリック後にだれも広告主のサイトで買い物をしていないといったことがないかを見ています。
広告パフォーマンスの管理としては、いろいろなしきい値があります。詳しくはお伝えできませんが、定性的な基準もあれば、定量的なものもあります。たとえば、ある提携パートナーに掲載された広告から、その広告主にとってどれぐらい新規獲得があったかを指標化することに取り組んでいます。基準からあまりにも外れることになった場合は、指導や広告配信の停止を行います。こうした基準はあくまで1つの指標であり、実際には多面的な評価をしてアクションをとっています。
●編集部 サイトの改善指導では、広告審査とは別の知識が必要です。改善例について詳しく教えてください。
●水上 提携パートナーの審査に特化した人がいますので、その人が行います。パフォーマンスは広告の実装方法でだいぶ変わってきます。利益を追求しようとすれば、とにかく広告をクリックしてもらい、レベニューシェアを得るという考えが自然な流れだと思いますが、広告主にとってみると、「うちの広告、このパートナーのサイトでクリックはされるけど、売れないじゃないか」となってしまうので、それを正しい方向、つまり広告のパフォーマンスが上がるように提案をします。
改善はそれこそ、いろいろやっています。たとえば、掲載位置やフォントを変えてみましょうなどから、入り口のボタン横に広告があって押し間違えてしまわないかとか、検索結果にまざって表示されているのをちゃんと広告だとわかる形にしてくださいといったものまで、いろいろなパターンがあり、常にお話をしています。
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