パーソナルブランディング用の無料プラットフォームを作ってみた(前編)
パーソナルブランディング(個人としてのブランドの構築)は、自分の経験や実績、ものの見方をアピールする手法だ。みんなの多くと同じように、僕もその重要性は認識していたけど、個人をブランド化したWebサイトを構築することはあまり重要だと思っていなかったし、そんな露骨なやり方で手前味噌を並べるなんて気恥ずかしかったから、いつも後回しにしてきたんだ。でも、最近になって僕の考え方は完全に変わった。
パーソナルブランディングに対する僕の消極的な考え方が変わったのは、Google Analyticsで自分のアカウントにログインして、「dannydover.com」という僕のサイトが月間2500ページビューを獲得しているのに、直帰率が85%にものぼることがわかったときだ(その時点で、このページには、他愛のない駄文とセグウェイに乗っているチンパンジーの動画しか掲載していなかったことを言い訳しておくべきだろう)。僕はあまりにも多くの機会を逸していたんだ。
僕は、新しいWebサイトのコードを半分ほど書きあげてから、自分の書いているコードから恩恵を受けられる人も多いはずだということに気づいた。そこで、計画を変更して、Webサイトを書き直し、使いやすいプラットフォームから作成できるようにした。とはいっても、WordPressやMovable TypeなどのCMSのようにカスタマイズ可能な形で設計したわけじゃない。それよりも、1つのこと(パーソナルブランディング)に狙いを定め、それをうまくやることだけに集中した。パーソナルブランディングのエキスパートであるダン・ショーベル氏のWebサイトに行き、要点をメモにとってから作業を開始した。
The Layman's Personal Branding Platformは、テキストファイルを少し書き換えてファイルをドラッグ&ドロップするだけで、パーソナルブランディングのために検索エンジン最適化を施したWebサイトが構築できるプラットフォームだ。これを使うと、自分の名前をキーワードとした検索結果をコントロールしやすくなる。
このツールがパーソナルブランディングの作業をすべてやってくれるわけではないが、個人のブランド構築を容易にしてくれるのは間違いない。テントを持っているからといって、即キャンプができるわけではないのと同じだ。それを念頭に置いて、君もうまくやって、僕と同じように、これの有用性に気づいてくれたらいいなと思う。
The Layman's Personal Branding Platformの特長
- パーソナルブランディングのための無料のオープンソースプラットフォーム(GPLまたはMITのデュアルライセンスで提供)
- 自分の名前をキーワードとして、(ページ上の)検索エンジン最適化を自動で実施
- 各種ブラウザに対応
- XHTML 1.0 Transitional準拠
The Layman's Personal Branding Platformが提供しない機能
- 競争率の高い名前で高い順位を獲得するために必要な、関連性のあるオーソリティサイトからの外部リンクはこれだけでは得られない。
- SEOmoz(またはWeb担編集部)によるサポートは行わない(とはいえ、ちゃんとした説明所が付いていて、非常にわかりやすい)。
- 作成したWebサイトをインターネットにアップするための、レンタルサーバーやドメイン名も自分で用意する必要がある(でもこれは、君が思っているより簡単だ)。
Webサイトの例
実際に動いているサイトは、dannydover.comで閲覧できる
この記事は2回に分けてお届けする。次回は、The Layman's Personal Branding Platformのセットアップとインストールについて説明する。→後編を読む
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