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「SEOの意外な裏技」その3:キーワードのバリエーションは、検索意図を考慮して使おう

今週は、「SEOの意外な裏技」シリーズその1その2に引き続き、第3弾として、僕がまだSEOになりたての頃によく頭を悩ませた(そして今も、多くのサイトを惑わせているらしい)ある問題を簡単に見ておこうと思う。

といっても、難しい問題なんかじゃない。「A」というキーワードで高い検索順位を獲得しているページがあると、大した理由があるわけでもないのに、「A」によく似たバリエーションをターゲットにした別のページを作るという間違いを犯す人がいる、ということなんだ。

1つ例を挙げよう。

Example of Multiple Pages vs. Single Page Targeting Keywords

ときには、異なるページでさまざまなキーワードのバリエーションにターゲティングした方がいいっていうこともありうるけれど、その場合はちゃんと理由を考えなければならない。上図の例で言うなら、「電気スクーター」を検索するのと、「電気スクーターを購入」「電気スクーター販売」「格安電気スクーター」を検索するのとでは、検索者の意図は実質的に同じだ。だから、1つのページでそれぞれのキーワードを効果的にターゲティングできるというのに、これらのバリエーションを1つずつターゲッティングしたページを複数作成するなんて、賢明だとは思えない。僕の経験では、こんなところでわざわざスパムと思われそうな手法を使う必要すらない。タイトルタグの形をちょっと見てみよう。

下手なタイトルタグ:

<title>Cheap Electric Scooters for Sale, Buy Electric Scooters</title>
格安電気スクーター販売、電気スクーターを購入

よくできたタイトルタグ:

<title>Buy Electric Scooters at Scootermoz - 1000s of (In Stock) Electric Scooters for Sale</title>
電気スクーター販売のScootermoz − 電気スクーターの在庫1000台以上で即納できます

よくできた方では、タイトルに「cheap(格安)」という言葉を使っていない。実際の場面でも使うことはないと思う。小売業界のSEOをやった経験から言うと、(キーワードの修飾語として)「cheap」を使ってもコンバージョン率の低いビジターしかやってこないことが多いし、他のビジターのコンバージョン率まで下がってしまう可能性がある。僕だったら、「cheap」をタイトルではなくページの本文中で使うだろう(その場合も、比較的少なめにね)。「cheap」以外のフレーズは使えるのでタイトルに入れたし、本文中にも同じフレーズをちりばめとくだろう。あるページを表すのに最適なキーワードの変形パターンには、もっと意味の広いフレーズが含まれている(「電気スクーター販売」というフレーズの中に「電気スクーター」が含まれているように)のが普通だ。したがって、長めのフレーズを使うと、元のキーワードもうまく引き立てられる。

ここにはトリックも何もない。指針となるのは、次に挙げる単純な考えだけだ。

  • 4ページに対してバラバラにリンクしてもらうより、1ページにだけリンクしてもらう方ががはるかに簡単だ。
  • サイト内リンクジュースを的はずれのページに浪費するのは、決して良いアイデアではない。
  • ROIを向上させるための活動に集中させるべき時間や労力を、余分なページのコンテンツに費やすのは悲劇的状況だ。
  • キーワードにしたいフレーズといくつかのバリエーションを1ページに集中させた方が、非常によく似た変形フレーズをターゲットにしている派生ページを複数作るより、検索エンジン対策としても効率がいい

もちろん、ページを分割する方が理にかなっているという場合もある。どちらを選択すべきか、僕は比較的単純な手続きを利用して決めている。

Break Keywords Into Multiple Variants Chart

この作業には難しい理屈なんて何もないかもしれない。だけど、僕はこのような失敗例を頻繁に目にしてきたから、この情報を頭に入れておいて、サイトを作ったりチェックしたりするときにはぜひとも応用してほしい。いつものように、コメントは大歓迎さ!

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