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複数キーワード組み合わせ検索に対するSEO戦術4ステップ——どの語順で最適化するか

複数の単語からなるフレーズをキーワード(キーフレーズ)に使用する場合、最適化のためには語順をどうすればいいのか訊かれたんだ。これはすばらしいトピックだと思うけど、今まであまり取り上げたことがなかったね。質問を出してくれたSEOmozメンバーのミヒャエル・ヤニク氏に感謝しなきゃ。

この問題は、何通りかの語順で検索される可能性のあるキーフレーズを利用する場合に生じるものなんだ。次のような例を考えてみよう。

  • restaurant reviews seattle
    (レストラン レビュー シアトル)
  • reviews seattle restaurant
    (レビュー シアトル レストラン)
  • seattle restaurant reviews
    (シアトル レストラン レビュー)

検索結果を見てみると、これらの各クエリでは、検索結果の順位が異なっている。こうしたことが起こると、それぞれのフレーズでトラフィックを獲得することに注力したSEOキャンペーンは、期待はずれな結果になりかねない。自分はタイトルとコンテンツ本文をある語順で最適化しているのに、競合相手が語順を変えただけのフレーズを使って、まったく同じ検索意図を持ったユーザーのトラフィックをかっさらっていくんだからね。どうしたらいいと思う?

ステップ1 相対的なトラフィック量を測定する

この作業は、Googleアドワーズ広告の御見積計算ツールを使用すると、うまく行うことができる。このツールを使うと、語順が異なる複数のキーフレーズそれぞれについて、完全に一致するクエリの検索ボリュームがわかるんだ。

Traffic Estimator

調べたいキーフレーズを二重引用符でくくって("~")1行に1フレーズずつ書いていくと、語句の並び順まで一致したクエリのトラフィックを予測できることがわかる。得られた結果は次のようなものだ。

Keyword Volume from AdWords Traffic Estimator

大したデータじゃないけど、ないよりはましだろう。また、「検索ボリューム」で並び替えると、人気/需要の高い順番を確認できる(たとえ下2つの緑色のバーが同じ長さに見えたとしてもだ)。

理屈から言うと、もっと単純なアドワーズ広告のキーワードツールを使うことも考えられる。だけど、得られる結果は下の図のようになることが多いんだ。

Keyword Tool for Seattle Restaurant Reviews

奇妙なことに、どちらのツールも同じ情報源からデータを抽出していることが明らかなのに、互いに矛盾した内容となることもある。そういう場合、僕の直感と経験からすると、御見積計算ツールのデータを信頼すべきだ。月ごとの検索ボリュームは、「シアトル レストラン レビュー」の方が「レストラン レビュー シアトル」よりも高いと考えてほぼ間違いない。「競合する広告主」の数値も、この結論を裏付けているように思われる。

ステップ2 より多くのトラフィックを獲得できる語順を最優先する

これは当たり前のことのように思えるかもしれないが、まずトラフィック量が最も多い語順から手をつけるべきだ。たとえ、競合が厳しいように思えて、もっと需要が少ない語順でやった方がうまくいきそうな場合でもだ。それについては後で説明する。

目的とするのは、ページ自体の最適化を上手く行うことだけでなく(これについてはステップ3で説明する)、適切なアンカーテキストを使用した良質のリンクを多数獲得するということだ。ここで使っている例で言うと、僕なら、レビューを行ったすべてのレストランに対し、各レストランのレビュー掲載ページにリンクしたウェブバッジを発行するだろう。そのバッジの下部には、やはりレビュー掲載ページにリンクしたアンカーテキスト付きのリンクを配置するんだ。これはちょうど「ぐるなびで人気の店」って宣伝ステッカーを窓に貼るのと同じことになるんだよ。

ステップ3 さまざまな語順の組み合わせに対応できるようページ(およびサイト)を最適化する

この例の場合、僕なら次のようにページを最適化する。

  • title要素:
    Seattle Restaurant Reviews | Citymoz Reviews Seattle's Top Restaurants
    シアトルにあるレストランのレビュー | Citymozがシアトルにある有名レストランを評価
  • URL:
    http://citymoz.org/reviews-seattle-restaurants

    ※これは、ページ内に配置してターゲット化するのが最も難しい語順だね。それに、こんなアンカーテキストは使ってもらうのも非常に難しそうだ。だから、それをURLで使用すれば一石二鳥で、競合相手よりも一段と優位に立つことができるんじゃないかな。

  • meta description要素:
    Restaurant Reviews for Seattle, WA. Citymoz tackles deals, dining & decor in our Seattle restaurant review extravaganza -- get the best (& worst) Seattle has to offer.
    ワシントン州シアトルにあるレストランのレビュー。Citymozは、シアトルにあるレストランのレビューコーナーで、価格、メニュー、雰囲気を歯に衣着せずに批評していきます。シアトルで最高にお奨めの(あるいは絶対に行かない方がいい)レストランをチェックしましょう。
  • 見出し(h1):
    Seattle Restaurant Reviews
    シアトル レストラン レビュー
  • 見出し(h2):
    The Best & Worst Restaurant Reviews in Seattle
    ベスト&ワースト レストラン レビュー イン シアトル
  • 各フレーズの使用頻度:

    「Seattle Restaurant Reviews」は、少なくともページ内に3か所か4か所、ユーザーに違和感を感じさせないように挿入する(僕なら、いかにも「SEOしました」って感じのページなんて読みたくはないからね)。「Reviews Seattle Restaurants」および「Restaurant Reviews Seattle」もそれぞれ2、3か所で使うかな。

  • 画像のalt属性テキスト:
    Citymoz Reviews Seattle Restaurants

ページの最適化について最後に一言。僕個人としては、キーフレーズをアンカーテキストにしたサイト内リンクをやたらと張るのは好きじゃない。それがマイナスの効果をもたらすのを何度も見てきたからね。僕なら、このページに対するサイト内リンクには「Seattle Restaurant Reviews」というアンカーテキストを使う。あるいは、サイト全体がレビューに関するものなら、「Seattle」だけでも十分だし、そのほうが自然だろうな。だけど、ブログやレビュー以外の記事からだったら、より適切なアンカーテキストを使ってそのページにリンクを張るよ。サイトのナビゲーションに関わらない部分については、その方が理にかなっているからね。

ステップ4 競合の厳しいアンカーテキストを避けるリンク構築

よくリンクのアンカーテキストに使われるキーフレーズから、少し語順を入れ替えたキーフレーズでリンクを張ってもらう「代替アンカーテキスト作戦」は、検索上位に食い込むための最善策の1つだ。

現在検索上位に入っているサイトに対する外部リンクでは、あまり見かけない語順のフレーズをアンカーテキストを使っていることなんてほとんどない。そのおかげで、一般的な語順のキーフレーズは競合が厳しくなっているからね。

しかし、たとえPageRank(ただし、インデックス化されて、比較的頻繁にクロールされているもの)の低いページからのアンカーテキストリンクでも、それが5~10個あれば、たいていの場合、検索順位を押し上げるのに必要なくらいの効果は期待できる。

◇◇◇

複数の単語からなるさまざまな語順のクエリで、みんなが採用している効果のある他の戦略について、これを機に議論を始めてみたいと思うんだ。これは、公に言及されることが滅多にない、SEO関連の微妙な問題の1つだね。

用語集
PageRank / SEO / meta description / アドワーズ / アンカーテキスト / インデックス / キャンペーン / キーフレーズ / キーワード / クロール / ナビゲーション / リンク / 外部リンク / 語順
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