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「ググれるか」が勝負――広告と検索エンジンマーケティングのズレ

更新情報:この投稿で話題にしたウェブサイトは、記事を書き終わったあとに変更が加えられたの。今のほうがずっとSEOフレンドリーよ!

これから取り上げる話題は、実は前にも少し書いたことがある。最近私は、ある興味深い作業にかかわって、その体験から、広告と検索エンジンマーケティングの間にはがっかりするぐらい大きなズレがあるってことを、改めて思い知ったのよ。

一昨日、通勤途中のバスの中でおもしろい広告を見つけた。シアトル中心部にあるマンションの広告なんだけど、乗客の頭とバスの天井の間にある、うってつけのスペースにあったの。ここってみんなのお気に入りでしょ。だって、他人と目を合わせずにじっくり見られる、まさにそういう場所だから。その広告にはこう書いてあった。

ニューヨークスタイルの美しいアパート、価格は30万ドル後半から。そして、むさくるしいお部屋の物件1件、価格は28万9,950ドル

本当に「むさくるしいお部屋の物件1件、価格は28万9,950ドル」って書いてあったんだから。

この18か月間、ほぼ定期的にシアトルのバスを利用してきたけど、バスを降りた後にも記憶に残っている広告に出会ったのは初めてだった。

で、その日のうちに、あの広告のオンライン版を探して、その不動産屋のウェブサイトに行くことができるかしら、と思ったの。バスの広告にURLが載っていたのは覚えていた。だけどね、そのときはインターネットに接続できる携帯電話を持っていなくて、しかも記憶力が危なっかしい人ってたいていそうだと思うけど、案の定、会社名もウェブサイトも私の記憶から逃げて行ってしまった。もちろん、このことがすばらしい機会を提供してくれたわけだけど。

果たして私は、バスの中で見た広告の情報だけを頼りに、インターネットでこの会社を探すことができたでしょうか?

他にも、マンションが建っている通りの名前を覚えていたわ。広告のコンテンツや住所でランク入りしないようにすることって、SEO的にはかなりゾッとする取り組みよね。調査を始める前だったけど、こう思った。もし私がこのウェブサイトを見つけることができなければ、他に見つけられる人はおそらくほとんどいないだろう、ってね。

ところが、私にはまったくツキがなかった。例の広告のコンテンツを頼りに、何通りもの検索を試してみた。「むさくるしいお部屋 シアトル アパート(and one ugly one seattle flats)」「むさくるしいお部屋(and one ugly one)」「シアトル バス 広告 "むさくるしいお部屋"(seattle bus advertisement "and one ugly one")」とかね。その他にもいろいろな検索を試したわ。もう少し合理的なもの。通りの名前、都市名、広告のキーワードを複数の検索フレーズで試してみたの。その結果、私が探し当てたベストがこのサイト。作者の広告に関するTwitterの更新記録にリンクしている。でも、この更新記録は2週間以上前からスタートしているの。つまり、この広告は15日間以上も存在しているってことね。ここまでのプロセスにかなりの時間を使ったわ。この作業にこんなに時間をかけようなんて普通の人は考えないと思う。だから私もその後すぐに作業を止めたの。

でも、今朝またバスに乗ったとき、あの広告を見たのよ。そこで、携帯電話で写真を撮ろうと思ったんだけど、明るさが足りなくて写真がぼけてしまったわ。バスに乗り合わせていた人たちには、ものすごく変な人だと思われたでしょうね。とにかく、広告のURLもなんとか記憶した。パソコンの音量を絞ってここをクリックしてみて。そしたら、Carbon56のマンション販売サイトが、名前以外では絶対にランクに入らない理由がわかるはず。

悪いSEOの例に出くわした私って、単にラッキーなのかしら? それとも、これと同じくらい、検索可能なコンテンツに欠けているサイトは他にもたくさんあるのかしら? ここには、検索エンジンと協力的な関係を築くために不可欠な手続きが、どれもこれも明らかに抜け落ちている。

このサイトにはメタ情報や、h1タグ、h2タグなど意味のあるタイトルタグが1つもないし、文書形式のコンテンツはまったく存在しない。しかも、たった1ページしかない。というのも、コンテンツはすべてFlashでできているから。ページソースは本当に痛ましい。

最低レベルの最適化しかできていないサイトでも、検索エンジンが読めるものを何か含んでいるのが普通よね。私たちはサイトレビューの締めとして、たいていは今の機能を向上させるためのアドバイスを出すの。

これまで商業目的のサイトで、検索エンジンが読める何かがまったく欠けているところなんて見たことがないわ。検索エンジン経由でなかったとしたら、この会社はトラフィックがどこからやって来ると思っているのかしら? オフラインのマーケティングが成功すれば、可能な限り多くの人をサイトに引き付けられるだろう、なんて思っているとすれば、それは間違い。さっきも触れたけど、人はURLを忘れるものなの。

このサイトを構築した会社も、彼ら自身のドメイン名で似たような問題を抱えている。たとえば、安っぽく見えるこの隠しテキスト。

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在シアトルの制作および広告会社。専門に手がける分野は、ブランド構築及びブランド管理、広告、デザイン、ウェブデザイン及びウェブマーケティング、ラジオ及びビデオ制作、広報などなどほかにも沢山。

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この会社は、sIFRなどのテキスト置換メカニズムを使って、実際にはFlash内にある言葉をテキストとして表示させることをしていない。Carbon 56(例のアパート)のサイトでも同じようなことをやってしまったわけね。

住宅市場の現状に関して言えば、シアトルの中心街でマンションを販売することは前よりも少し厳しくなっている。それなのに、Googleのサイト検索結果で表示されている説明文には、このマンションの以前の状況が述べられている。つまり、分譲物件ではなくて賃貸物件となっているの。

もしこれが、ウェブサイトに人を引き付けるための多角的なオフラインキャンペーンを思わせるものなら、私も、「SEOは思っていたよりずっと深く広告業界に浸透しているのかも」と思ったでしょうね。その広告はすごく気に入ったの。天地がひっくり返るほど感動した、ってわけじゃないけど、これまで市バスの中で見かけたどんな広告よりも気が利いていると思った。つまり、広告としての第1関門はクリアしている。私の関心をなんなくさらい、すぐには忘れられないインパクトを与えた。でもね、ウェブサイトも見つからないようじゃ、私の購入意欲を喚起するのは難しいわよ。

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