20代男性のTVとネットの利用時間がほぼ同じ、携帯は「謎」のイメージ/2008年メディア定点調査
博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は、毎年2月に実施している「メディア定点調査」の2008年度版「2008年メディア定点調査」(PDF)を発表した。「メディア定点調査」は、メディアのデジタル化にともなって次々と登場する「ハードウェア」や「サービス」について、生活者の接触実態を把握し、広告メディア市場形成の「兆し」を発見しようという目的のもと、2004年より継続的に実施されている。
本記事は、「2008年メディア定点調査」の調査結果をもとに、インプレスビジネスメディア Web担編集部で執筆・作成いたしました。
2008年版では、メディア接触時間が2年連続して減少、携帯電話からのインターネット利用が徐々に増加している。
また、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・パソコンからのインターネット・携帯電話からのインターネットの各メディアのイメージを聞いたところ、大衆的で話題性の高い点がテレビの魅力だと考えられていることがわかった。さらに、情報の速報性や幅の広さはテレビとパソコンのインターネットが、信頼性はテレビ、新聞で高い認識となっている。
各メディアのサービスに関しては、パソコンでのインターネット関連の「ブログ作成」や「SNS」、携帯電話でのインターネット関連の「決済サービス」などが認知度に対して利用意向が低い結果となっている。
※調査概要に関しては、記事の末尾に記載している。
(1)接触時間
東京でのテレビ接触時間は少ない
まず、「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」「パソコンからのインターネット接続」「携帯電話からのインターネット接続」の各メディアの接触時間(週平均・1日あたり)を聞いた。
この結果を東京・大阪・高知の3地区で見てみると(図1)、東京が大阪・高知よりもメディア全体の接触時間が長いものの、テレビの接触時間が10~20分程度短く、逆に「ラジオ」と「パソコンからのインターネット接続」は10~20分程度長いことがわかった。
ケータイでのネット利用が徐々に増加
東京の結果を時系列で見てみると(図2)、メディア全体の接触時間が減少しているものの、「携帯電話からのインターネット接続」の利用が徐々にではあるが増加していることがわかる。
20代男性のTVとPCでのネット利用時間はほぼ同じ
東京の結果を今度は性年代別で見てみよう(図3)。
すると、10代男女と20代女性の「携帯電話からのインターネット接続」が突出して多い。また、20代男性の「テレビ」(107.7分)と「パソコンでのインターネット接続」(97.7分)時間がほぼ同じくらいになっている。
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