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10代女子の7割超は「PR表記の意味を知らない」。広告記事でも「特に気にならない」が3割超

10代女子のスマホ広告に関する調査をプリキャンティーンズラボが実施し、その結果を紹介する。

デジタルネイティブと言われる、10代の女子はスマホ広告をどう感じているのだろうか?

GMOメディアが運営する、10代の女の子に関する研究機関「プリキャンティーンズラボ」は、「10代女子のスマホ広告に関する調査」を実施し、その調査結果を発表した。

その調査から、10代女子の7割超はPR/AD表記の意味を知らないという驚くべき結果が明らかになった。さっそく、10代女子が広告に対してどのように感じているのか見てみよう。

PR表記(記事広告)の意味は「知らない」が7割超、知っていても「特に気にならない」

昨今話題となっている、Webメディアの記事広告におけるPR/AD表記について、10代女子の認知度と印象について探った。

PR/AD表記の意味を知っているか」については、「知らない(74.0%)」が7割超となった。

PR/AD表記の意味を知っているか[N=986 単一回答]

また、「知っている」と回答した人に「PR/AD表記のある記事についてどう思うか」を聞いたところ、「特に気にならない(36.5%)」、「内容がおもしろそうであれば見る(32.2%)」という結果になり、「PR表記のある記事は見ない(24.7%)」という回答者を上回った。

PR/AD表記のある記事についてどう思うか[N=256 単一回答]

スマホ利用中の広告表示「嫌な気分」が8割超、一方4割がおもしろい広告には好意的

また、「スマホ広告について感じること」について尋ねたところ、「スマホを利用中に広告が表示されると嫌な気分になる(84.5%)」が突出する結果が得られた。

一方「気になって調べていた商品が広告として表示されると、さらに興味がわく(54.2%)」、「スマホを利用中に広告が表示されても、興味のある商品・サービスだと不快に思わない(52.6%)」が過半数にのぼり、「気にならなかった/知らなかった商品でも、魅力的・おもしろい広告だと商品に対する興味がわく(42.4%)」も4割を超える結果になった。

このことから、自身が興味のある商品や、おもしろいと思う広告に対してはポジティブな印象を持つことがうかがえる。

また、「広告が非表示になるなら、有料のオプションを申し込む(4.4%)」はほとんどいない。

スマホ広告について感じること[N=986 複数回答]スマホ広告について感じること

よく目にしてクリックするのは「ゲーム中にインセンティブがもらえる広告」38.1%

スマホを所有している10代女子に、4種類のスマホ広告を提示して「それぞれのスマホ広告を見たりクリックしたりすることがあるか」を尋ねた。

「よく目にしていて、クリックしたことがある/(クリックしたことはないが)印象に残っている(合算)」という回答で最も多かったのは、「ゲーム中に表示される、(アイテムやポイントなどの)インセンティブがもらえる広告(38.1%)」だった。

一方、「よく目にしているが、全て無視している」という回答が最も多かったのは「記事/サイトの中の静止画の広告(66.9%)」となった。

それぞれのスマホ広告を見たりクリックしたりすることがあるか[N=986 単一回答]

SNS広告は全体的に「特に何も思わない」が3割を超える

LINE/Twitter/Instagram/Facebookの利用者に、それぞれの広告に対する印象を尋ねた。

Twitterを除く3サービスでは「特に何も思わない(LINE:34.0%、Instagram:35.2%、Facebook:38.0%)」という回答が3割を超え最多となったものの、Twitterは「興味のない広告が多い(34.9%)」が最多となった。

一方、LINE、Twitter、Instagramについては、2割以上の子が「おもしろい/気になる広告が多い(LINE:24.1%、Twitter:22.0%、Instagram:20.2%)」と回答。

代表的なSNS/コミュニケーションアプリの広告に対する印象[単一回答]

YouTubeの動画広告は、興味ある動画であれば飛ばさない73.7%

過去の調査でも利用率の高かった「YouTube」の広告について尋ねたところ、「YouTube」の利用率は93.7%にのぼり、10代女子のほとんどが利用していることがわかる。

YouTubeを利用するか[N=986 単一回答]

「YouTubeを利用する」と回答した人に「YouTubeの動画広告(動画の前に差し込まれる広告)に対する行動」を聞いたところ、「飛ばせる動画広告は飛ばす(97.5%)」という結果に。

一方「興味がある内容の動画広告であれば飛ばさない(73.7%)」という結果になった。

YouTubeの動画広告に対する行動[N=924 複数回答]

YouTuberが紹介するものは好意的?

「YouTuberの商品紹介動画に対する印象」を尋ねたところ、「商品が良さそうであれば使ってみたいと思う(35.1%)」が最多となり、「好きなYouTuberが紹介している商品だったら使ってみたい/欲しいと思う(27.3%)」が続いた。

広告とわかった瞬間に嫌になる/がっかりする(7.6%)」は1割未満に留まっていることから、好きなYouTuberであれば、広告とわかってもあまり不快感は持たれないことがわかる。

YouTuberの商品紹介動画に対する印象[N=924 単一回答]

YouTuber経由の方が自発的な行動につながりやすい

「スマホ広告」と「YouTuberの商品紹介動画」について、10代女子の行動の違いを探る質問を行った。

「スマホ広告」を見た時の行動については、「広告の画像・動画やリンクを誤ってクリックした(72.9%)」が突出する結果に。次いで「広告の画像・動画やリンクを意図的にクリックした(35.9%)」、「広告に表示されたアプリをダウンロードした(27.4%)」と続く。

広告を見た際の行動(スマホ広告)[N=986 複数回答]

「YouTuberの商品紹介動画」についても同様の質問をしたところ、「YouTuberの紹介をきっかけに行動を起こしたことはない(34.1%)」が最多。

これは「スマホ広告」の「広告をきっかけに行動を起こしたことはない(12.8%)」と比較すると、21.3ポイント高い結果になっている

しかし、「インターネットで調べた(スマホ広告:13.6%、YouTuber:21.8%)」、「店頭などに見に行った(スマホ広告:3.0%、YouTuber:11.6%)」といった項目はスマホ広告よりも上回っていることから、YouTuber経由の方が自発的な行動につながりやすいと考えられる

広告を見た際の行動(YouTuberの商品紹介動画)[N=924 複数回答]

調べた・購入したものは「化粧品・薬・健康食品」がトップ

「スマホ広告」「YouTuberの商品紹介動画」のいずれか、もしくは双方で「(商品やサービスについて)インターネットで調べた/サービスを購入・利用した、申し込んだ」と回答した人に、その商品・サービスカテゴリを尋ねた。

その結果、スマホ広告/YouTuber経由に共通して「化粧品・薬・健康食品(スマホ広告:44.9%、YouTuber:52.0%)」、「衣料品(スマホ広告:42.5%、YouTuber:22.4%)」、「アクセサリー・雑貨(スマホ広告:39.5%、YouTuber:36.2%)がトップ3となった。

なかでもYouTuber経由では「化粧品・薬・健康食品」のカテゴリが過半数にのぼる

また「スマホ広告」では、「書籍・音楽・DVD(39.5%)」も同数で3位となったものの、「YouTuberの商品紹介動画」では22.2ポイント低い17.3%に留まった。

インターネットで調べた/購入・利用した、申し込んだことのある商品・サービスカテゴリ[スマホ広告N=167、YouTuber N=196 複数回答]

回答者の属性

回答者の年齢は、13歳~16歳がボリュームゾーンとなり、属性別では「中学生(50.0%)」が半数、「高校生(42.9%)」が約4割。

アンケート参加者の年齢分布[N=986 単一回答]
アンケート参加者の年齢分布 アンケート参加者の属性[N=986 単一回答]

利用しているスマホのOSに関しては、「iOS(54.6%)」が「Android(42.5%)」を上回った。

アンケート参加者の属性 利用しているスマホのOS[N=986 単一回答]利用しているスマホのOS

調査概要

  • 調査テーマ: 10代女子のスマホ広告に関する調査
  • 調査対象: スマホを所有している中学生以上の10代女子
  • 調査期間: 2017年10月13日~2017年10月17日
  • 調査方法: インターネットリサーチ
  • 有効回答数: 986名
  • 調査主体: プリキャンティーンズラボ
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