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インハウス広告担当者の運用基礎

【ダッシュボードサンプル付き】レポーティングの手間を減らすためのBI運用効率化のポイント

レポーティング作業に時間を取られて、本来すべき業務に時間が割けない…。そんな方に向けて、手間を減らすためのBIによる運用の効率化と、見るべき視点を解説。ダッシュボードのサンプルも紹介しています。
よろしければこちらもご覧ください

本連載は、運用型広告のインハウス化に興味がある、または検討している事業会社向けに、インハウス化を成功させるために押さえておくべきポイントを紹介します。

前回(「チェックリストでわかる 運用型広告のインハウス化に必要な10の業務とチーム作り」)は、運用型広告のインハウス化に必要な10の業務とチーム作りについて触れ、業務内容が多岐にわたることについて解説しました。

幅広い業務を少ない人的リソースでカバーし、成果を出し続けるためには、“人間が行うべき業務”以外は極力自動化していく、という考え方が重要です。自動化できる業務の中で代表的なものとして、広告運用業務の1つであるレポーティングが挙げられます。

従来、レポーティングはそれぞれの広告媒体の管理画面からデータをダウンロードし、Excelなどを使って手動で作成するのが当たり前でした。しかし、この方法では、各管理画面にログインしてExcel等に貼り付ける作業に時間がかかったり、人の手を介することで人的ミスが発生しやすくなったりするというデメリットがありました。

レポーティング作業に時間を取られるあまり、本来“人間が行うべき業務”である分析や施策立案に時間を割けず、業務がルーティン化してしまい、さらなる成果につながらないという負のループにはまる運用担当者も多くいました。

そのため昨今では広告媒体データを自動収集するAPIを活用したり、BI(ビジネスインテリジェンス)/ダッシュボードを活用したりして、広告データのモニタリングや分析を効率化・自動化する企業が増えています。

そこで今回は、多忙なインハウス運用担当者が効率的に業務を遂行するために、BI/ダッシュボードを構築し、レポーティングを自動化する際に押さえておきたいポイントと、用意しておくと便利な広告ダッシュボードサンプルについて紹介します。

ダッシュボード構築前にチェックすべき4つのポイント

BI(ビジネスインテリジェンス)とは、企業が保有している膨大なデータを、収集・蓄積・分析・可視化し、ビジネスの意思決定を支援することを指します。BIツールを使ってデータを可視化したのがダッシュボードです。

ダッシュボードツールを導入すると、すぐに視覚化に着手したくなりがちですが、利用目的などを整理せず思いつくままに構築すると本来意図していた導入目的から逸れたものになってしまうため、結局活用しなくなったり、組織に定着しなかったりしてしまうので注意してください。

ダッシュボードを構築する際はいきなり構築するのではなく、まずは以下の項目を紙に書き出すなどして整理してみましょう。

 

  1. ダッシュボードの利用目的と利用者の確認
  2. KGI・KPIの確認
  3. KPIに対するアクションプラン・指標の確認
  4. ダッシュボードの構築・改善


まず、広告運用者向けに構築する場合、ダッシュボードの利用目的は広告の目標達成であるケースが多いと思います。次に、KGIを売上とする場合、KPIは、ROASやコストなどに落とし込めます。KPIに対するアクションプランとしては、入札調整やクリエイティブ改善などさまざまな施策が考えられます。たとえば、アクションプランを「入札調整を行う」とした場合、広告媒体別の予算進捗や目標進捗を確認できると入札強弱の必要性の判断がしやすくなります。

また「クリエイティブを改善する」というアクションをとるためには、広告別数値を分析する視点でデータを集計しておくと、どのようなクリエイティブが成果に繋がりやすいのかが分析しやすくなり、次のクリエイティブ案を考える際に役立ちます。

これらの情報が整理できたら、最後にダッシュボードの構築を進めます。

BIツールと一口に言っても、Google データポータル(旧:Google データスタジオ/以下、データポータル)、Tableau(タブロー)、Domo(ドーモ)など数多くの種類が存在しています。各ツールの特徴はあるものの、基本的な操作はどのツールでも共通してできることが多いです。

本記事では無料で利用できるデータポータルを使います。データポータルは無料で利用可能という導入ハードルの低さや、Google 広告やGoogle スプレッドシート、Google アナリティクスなどのGoogle商圏のツールとの連携が容易にできるといった特徴があります。そのため、広告レポーティング目的で活用するダッシュボードとの相性が良いです。ここからは、データポータルを利用した広告ダッシュボードのサンプルを紹介します。

データポータルで用意したい進捗管理ダッシュボードのサンプルと活用イメージ

下図は、ECサイトを運営している企業を想定した進捗管理用のデータポータルのサンプルダッシュボードです。

このダッシュボードは広告運用者やマーケティング責任者が、予算やKGIの進捗率を確認し最適化するために、広告媒体ごとの数値を見て、入札調整などの改善施策の必要性の有無を判断するために使用することを想定しています。

以下は、活用イメージです。

  1. KGIが売上の場合、KPIはROAS・コストとおけるため、目標ROASと実績ROASを比較します。
  2. 次に、本日以降の一日当たりの推奨コストと直近の使用コストを比較します。ダッシュボードの下部に日別数値も用意することで、直近の使用コストが確認しやすくなります。
  3. ダッシュボードを確認し、どの広告媒体を入札調整をしたり、改善施策を打ったりするかを検討・実行します。

たとえば、目標ROASを実績ROASが上回っているが、コストの進捗率が遅い場合は、入札強化などの施策が必要という判断になります。また、コスト進捗は理想通りだが目標ROASが実績ROASを下回っている場合、ROASを改善するための施策が必要という判断になります。

今回紹介したのは一例ですが、このようなダッシュボードを利用することで、日々の進捗を容易に確認でき、現状の課題がどこにあるかが発見しやすくなります。

おわりに

進捗管理ダッシュボードは、現場の広告運用担当者だけでなく管理者も活用できるため、最初に作りたいダッシュボードだと思います。次回は、主に広告運用者が「分析の効率化、多角化」を実現するために作りたいダッシュボードを紹介します。

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