Z世代のInstagramプロフ、“顔隠し”派が多数だが理由は「キメ顔を見られたくない」から【博報堂・生活総研調べ】

写真・動画の平均保存数、Z世代の約3千点に対し、ミレニアル世代は約3千5百点で大きく上回る。

博報堂のシンクタンク「生活総合研究所」は、「スマートフォン・SNS内の保存データ調査」の結果を発表した。15~34歳のいわゆる「Z世代」と「ミレニアル世代」を対象に、スマホやSNSアカウント内に保存している写真の枚数や内容などを聴取した。

  • Z世代:15歳~24歳
  • ミレニアル世代:25歳~34歳(ともに2020年9月時点)

「Z世代」と「ミレニアル世代」でも、大きく異なる写真への意識

まず「『写真』アプリ内にある写真・動画の保存点数」を確認すると、平均でZ世代は2,914.0点、ミレニアル世代は3,568.5点だった。年代別では、15~19歳:2114.7点、20~24歳:3711.7点、25歳~39歳:4089.8点、30~34歳:3049.1点で、20代後半が最多で、30代前半は大きく下がっている。蓄積された写真が多いと考えると、現在の30代前半は、まだ自撮り文化が浸透する以前の世代だったため、そこまでストックがなかったと考えられる。また10代はスマホ入手以前だったため、蓄積が少ないと推察される。

「保存されている写真・動画の種類」(一般の画像、スクリーンショット、セルフィー、動画)については、Z世代で「スクリーンショット」が、ミレニアル世代で「一般の画像」が多い傾向が見られた。特に10代後半は「スクリーンショット」が22.9%と突出していた。なお、この調査ではセルフィーを「スマホのインカメラで撮られた人物の映っている写真」と定義している。

また「人物写真・動画における被写体の種類」(自分自身、友人知人、芸能人、家族、恋人、その他)を見ると、どちらの世代も「自分自身」が最多で、以下「友人・知人」「芸能人」が続いた。しかしさらに細かく年代をわけると、10代後半は「芸能人」平均168.3点で、自分や友人の倍以上を保存していた。一方30代前半は、「自分自身」155.9点と「家族」144.5点がほぼ並んでいる。年齢差・世代差が色濃く垣間見える。

さらに「Instagramのプロフィール写真の属性」を聞くと、Z世代では「後ろ姿など(顔が特定されない自分)」21.7%が最多だった一方で、ミレニアル世代は「顔を出している自分」24.1%が最多だった。この理由について、生活総研がZ世代に追加取材を行ったところ、「プライバシー意識の高まりで顔を隠している」より「盛っている・きめている自分を見せるのは恥ずかしい」「後ろ姿の方が雰囲気や世界観を作りやすい」という意識が伺えたという。ミレニアル世代で2位だった「設定なし」19.1%が、Z世代では8位(7.3%)と低いのも、「何か載せたいけど“盛り・映え”はシッカリやっておきたい」という感覚の違いと考えられそうだ。

調査概要

  • 【調査対象】15~34歳男女のいわゆる「Z世代とミレニアル世代」、スマートフォン(iPhone)ユーザー
  • ・Z世代:1995~2003年生まれ、現在17歳~25歳

    ・ミレニアル世代:1983~1994年生まれ、現在26歳~37歳

  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査期間】2020年9月17日~21日
  • 【有効回答数】2,080人
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