Z世代とミレニアル世代、同じ“若年層”でもデジタル利用・スマホ利用にかなりの違い【ニールセン調べ】

ミレニアル世代より若いZ世代だと、ソーシャル投稿が倍近くに。テレビを視聴しながら利用も盛ん。

ニールセン デジタルは、「Z世代・ミレニアル世代のメディア消費状況」に関する調査結果を発表した。スマートフォン、パソコン、タブレットのいずれかを使ってインターネットを利用する2,987人について分析を行った。

Z世代とのコミュニケーションは、「動画」と「ソーシャル」が重要

Z世代・ミレニアル世代は“若年層”“デジタルネイティブ”として一括りに扱われることも多いが、「Z世代=スマホやSNSが当たり前に存在していた世代」「ミレニアル世代=デジタルの進化とともに成長してきた世代」と、その成り立ちは大きく異なる。

・ミレニアル世代:1982~1996年生まれ、現在およそ25歳~39歳
・Z世代:1997~2003年生まれ、現在およそ18歳~24歳

今回の調査によると、Z世代のほうがミレニアル世代よりもインターネットを利用していた。またTwitterやInstagramなどのソーシャルメディアや、YouTubeなどの動画サービスを、特にスマートフォンで利用していた。スマホ利用時間シェアを見ると「メンバーポータル・コミュニティ、SNS」の割合がミレニアル世代は15%なのに対し、Z世代は24%を占めている。

またソーシャルメディアの活用についても「積極的に投稿している」としたのは、ミレニアル世代は18%なのに対し、Z世代は37%と倍以上に達していた。テレビを見ながらのスマホ利用(ソーシャルメディア、YouTubeなどの動画)もZ世代は盛んだ。Z世代に対しては、こうした利用スタイルを踏まえたリーチやコンテンツの組み立てが必須と言える。

ニールセン デジタル シニアアナリストの高木史朗氏は「ミレニアル世代の購買力をターゲットにするときと、購買力はそれほど高くないが発信力の強いZ世代をターゲットとするときとでは、マーケティング戦略を変える必要があります」とコメントしている。

調査概要

  • 【調査対象】スマートフォン、パソコン、タブレットのいずれかのデバイスを通して月1回以上インターネットを利用している日本全国の15歳(高校生)以上の男女
  • 【調査方法】スマートフォン視聴率情報「ニールセン モバイル ネットビュー」と消費者利用動向調査「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2020」をもとに分析
  • 【調査期間】2020年9月18日~9月19日
  • 【有効回答数】2,987人
     
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