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自分は世界最高のNo.2だ!と思っているすべての人へ

11 years 3ヶ月 ago

職場の壮行会で一番搾りを一本飲み干し、ほろ酔い気分になったので15分で書いてみる。

僕はいまでこそトライバルメディアハウスの代表という仕事を勤めており、「池田さんって社長っぽいよね(部下に思いつきの無理難題とか言いまくってそうで)」と言われることが多いわけですが、社長という仕事をするまでは、僕は「俺以上に会社のNo.2を務められる奴はいない。俺は世界最高のNo.2だ」と思っていた。

僕が20代に勤めていたコンサルティングファームの社長は(良くも悪くも)ネジが何本も抜けた人だった。タイムボカンみたいに、ワープした後にボルトが何本か落ちてるみたいな。それこそもうとにかく思いつきで動く。朝令暮改なんて朝飯前。言った先から意見が変わる。さらに(日常的に)夜中の3時とかに電話がかかってきて、思いついたアイデアとかしゃべりまくられる(後ろではキャバクラのおねえちゃんの声がする)。備忘録とかメモ帳みたいに扱われていた。

そういう人だから、とにかくなんでもかんでもすぐに忘れる。歩いた道の後ろには、そりゃもういろんなものがこぼれている。僕はそれを丁寧に拾って、整理整頓して、構造化して、ドキュメント化したり、プロジェクトマネジメントをしたりしていた。

そんなことをしているうち、この社長は俺がいなかったら大変なことになる。俺はこういう(良い意味で)ネジが何本か抜けてて、常人離れした、突き抜けたアイデアマンの社長の補佐役として最高の仕事ができる奴なんじゃないか。ホンダもソニーも優秀なNo.2がいたから成功できたって言うしな!みたいな。

逆に言えば、自分は社長の器じゃない。社長というのは(そのときの社長みたいに)常人離れした、もっと言えば、スキルセットが綺麗なレーダーチャートを描いているような人じゃなく、レーダーチャートが棒グラフみたいになっちゃっている人じゃないと務まらないと思っていた。何にもできないけど、営業とか、技術とか、一点のみにおいて天才で、こぼれちゃった部分は優秀な部下が支える、みたいな、変な社長観を持っていた。

でも、そんな僕がいまこの会社を経営して8年が経とうとしている。まだまだ成長途上だけど、最近(というか前から)スタッフによく言われることがある。

「池田さんってほんと何も覚えてないですよね」
「あ、また池田が思いつきでしゃべり始めた」
「池田さんには突き抜けてもらえればいいです。あとは僕達がやりますから」

そしてクライアントや外部パートナーからも言われる。

「池田さんは、ほんと優秀な部下に支えられてますよね」

…。

世界に最高のNo.2なんていないんですよきっと。役職(仕事)が人をつくるんです。僕がよくできた社長かどうかは別として、あんなに「俺には社長なんて無理!」って思っていた僕がいまなんとか社長という仕事をやっている(しかもかなり楽しい)。

だから、俺は世界最高のNo.2だ!と思っている人は、一度その思い込みを捨ててみましょう。自分が何に向いているのかなんて、やってみなきゃわからないんです、というお話でした。乱筆乱文誤字脱字ご容赦。終わり!

池田紀行

短い人生、弱みを補強するよりも、強みを増強した方が幸せに生きることができると思うぞ。

11 years 3ヶ月 ago

今日は恥ずかしい過去のことを書く。

昔むかしいまから15年ほど前、僕は「なんでもできるコンサルタント」を目指していた。前のエントリー「若いうちにMBAや中小企業診断士を取った方がいいと思う7つの理由」で書いたとおり、僕は体系的に経営の勉強がしたくなって、25歳のときに中小企業診断士の資格を取った。

資格の勉強を通して知ったのは、「自分はいかに何も知らないか」という「無知の知」だった。

そのとき、僕は資格オタクの入口に立っていた。資格のために勉強し始めたわけじゃないのに、いざ資格を取ってみると、「次の資格」が欲しくなったのだ。

診断士の世界では、中小企業診断士(経営コンサルタント)✕社会保険労務士(人事・労務コンサルタント)✕行政書士(国や役所などへの手続き、権利業務、法律などの専門家)のことを「トリプル資格」と呼んでおり、一部の人の目標になっていた(ちなみに、このトリプル資格取得者の多くが「なんでもできる(可能性がある)けど、何もできない人」と揶揄されていることは後に知った)

社会保険労務士を取ろうか、行政書士を取ろうか悩んでいたときに(さらに司法書士や公認会計士まで候補に入っていた)、知人の税理士さんが、「池田さん、こんど税理士法が改正されます。法律の改正までに当該大学院に入学して修士号を取得すれば、税理士試験の税法3科目が免除されますよ」という情報を得た。つまり、難関の税理士試験5科目のうち、税法3科目が免除され、会計科目の簿記論と財務諸表論だけをパスすれば、税理士資格を取得できるというのだ。診断士✕税理士のダブル資格は、将来独立開業するには有利だ(と思っていた)。

※税法科目で何を選択するかによるけど、例えば王道の国税三法だとすれば、法人税法、所得税法、相続税法となる

僕はこれに飛びついた。

すぐに手頃な大学院を調べ、都内の某大学大学院法学研究科法学専攻の入学資格を得た(後にこの大学院は平日昼間の大学院で、仕事をしながら通うことはできないことを知る。まったくバカにもほどがあるが、まあそんなことも調べることもせず試験を受けてしまうくらい何も考えていなかったってわけだ)

大学院に入学する前に、簿記の「ボ」の字も知らない僕は(いきなり税理士試験の簿記論は難しすぎると思い)、池袋の大原簿記学校に入学し、週末を使って簿記2級の勉強をすることにした。

簿記2級コースの初日、僕は恐ろしいものを見ることになる。初日の授業は軽くオリエンして終わりくらいに思っていたら、先生がいきなり問題を配り始め、「さーみんな、んじゃまずは仕訳してー」と言う。

「え?シワケ?」 ←仕訳すら知らずによくもまぁ税理士を目指したもんだ(笑)

すると、クラスの7割くらいの受講生が、「左手」で電卓を叩き始めた。もちろん、ブラインドタッチだ。左手で電卓を叩き(しかも猛烈に早い)、右手のシャーペンでガリガリ回答している。呆然とした。僕は何をやっていいのかすらわからないのに(笑)

休み時間も暇だ。診断士の学校のときは、自分の同じ匂いがする奴らがたくさんいたから、一服しながらこれからのキャリアプランや将来の野望まで、それこそいろんな話をした。でも、ここには同じ匂いがする奴らがいない…。寂しかった。

学校に通い始めて一ヶ月。勉強は一向にはかどらなかった。何しろツマラナイのだ。やってもやってもおもしろくならない。苦痛すら感じる日々だ。そして、最後の事件がやってきた。全国模擬試験である。

当たり前だけど、結果は散々。うろ覚えだけれど、確か全国4,000人中、3,800番くらいだったと記憶している。この結果を見て、ついにほそ~くつながっていた一本の糸が切れた。

やーめた!

結局、大原簿記学校も一ヶ月で辞め、大学院も(入学金と前期の授業料も払っていたのに)入学式を迎える前に辞めてしまった。バカである。

でも、遠回りしたおかげで、ようやく大切なことに気がつくことができた。

あ、俺やっぱマーケティングが好きなんだな!

ってことに。

大原簿記学校で痛切に感じたのは、隣にいる(電卓を高速で叩いている)彼は、とっても楽しそうであるというとてもシンプルな事実だった。「万が一、税理士試験にパスしたとすると、将来同業者として俺は彼(+彼のような奴ら)と競争して勝利しなければならないんだよな。果たして、目の前にあるものが超ツマラナイと思っている俺が、嬉々として電卓を叩いてる彼(+彼のような奴ら)と戦って勝てるんだろうか…。」

結果は見えている。勝てるわけがない。

勝負は「彼らの強み」&「自分の弱み」という土俵で行われる。まったくもって勝てる気がしない。楽しい→できる→もっと楽しくなる→もっとできるようになるってループが回る気もしない。でもどうだろう。マーケティングという土俵なら、彼らが100人束になってかかってきても、負ける気はしないぞ。

そうか、そういうことだったのか! ←バカ

僕の自分探しは、こうして(28歳にして)終わりを迎えた。思えば無駄な時間とカネをたいそう使ったもんだ。でも、それ以降、自分の人生や、一生をかけようと思う領域が一切ブレなくなった。本当に一ミリもぶれなくなった。

俺はマーケティングで食っていく。

この腹の据わりようはハンパなかった。それはいまでも変わっていない。いや、むしろ年々強化されている。いまは(まだまだ勉強中の身だけども)「いまの仕事は天職だ」と胸を張って言える。

僕が神様からもらったプレゼント。それはきっとマーケティングが好きで好きでしょうがないということなんだ。だから、仕事をしていても遊んでいるみたいだし、遊んでいても仕事をしているみたいなのだ。平日がオンで週末がオフなんじゃなく、人生全部オン。自分で言うのもなんだけど、いま仕事がおもしろくって仕方がない(遊んでるんだから当たり前だ)。

人生は短い。

自分の弱みを補完するために限られた時間を割くんじゃなく、自分の強みをさらに強化することに全てを投下する。弱みは誰か優秀な仲間に助けてもらえばいい。でも、自分の強みだと思っている領域は、それこそ同業が10人、100人束になってかかってきても負けないくらい突き抜ける。XXXだったらYYYさんだよね!って言われる人間になる。

人生は楽しい。

僕もまだまだ悟りを開くような年ではないけれど、意見が割れる「”好き”を仕事にするかどうか」議論。僕は胸を張って言える。

好きじゃないことを仕事にするなんて人生もったいない!

あなたは自分の「好き」を、自分の「強み」を仕事にできているだろうか。

池田紀行

若いうちにMBAや中小企業診断士を取った方がいいと思う7つの理由

11 years 3ヶ月 ago

マーケターやコンサルタントであれば、若いうち、具体的には20代から30代前半くらいまでにMBA(Master of Business Administration)を取った方がいいと思う理由が5つある。一時期のブームは終わったが、そんなことは関係ない。

ここでいうMBAは、海外大学院に行くものではなく、比較的通いやすい国内の平日夜間プログラムを想定している。また、MBAでなくとも、経営コンサルタントで唯一の国家資格である中小企業診断士でも同様の効果を得ることができると思う。

1. 基礎的・体系的な学習をすることができる

変化のスピードが早いマーケティングの仕事をしていると、たくさんの本を読むだろう。しかし、最新の動向や情報をインプットする場合、そこにしっかりとした土台があった方が良い。ちょうど家を立てる際の基礎工事のイメージだ。マーケティングの場合、ブランドマーケティングやデジタルマーケティングを学ぶ前に、「マーケティング論」の教科書で学ぶ必要がある。

多くの情報や経験から得た知見は、しっかりとした体系的理論(基礎工事部分)の上に積み上げていった方が強い建物を立てられるし、その後の増築もやりやすい。何よりも、教科書的なマーケティング1.0や2.0を理解していないと、3.0や4.0の話もまったく理解することができない。それはつまり、マーケティングの未来を予測できないということだ。

2. 幅広い分野の学問を網羅的に学ぶことができる
大学院のプログラムやどの科目を選択するかにもよるが、マーケティングだけでなく、経営学、財務・会計、人事・労務・組織、法務、経済学など、ビジネスパーソンとして理解しておいた方が良い周辺学問を網羅的に学ぶことができる。

マーケティングも、プロモーションプランニングやクリエイティブに携わっているうちはいいが、例えば新規事業開発案件が発生した場合、ビジネスプラン(事業計画書)が描けなければならない。投資家や意思決定者が納得する事業計画書は、マーケティングだけでなく、人事、財務(収支計画)、資金調達、リスク分析など、整理する領域が多岐にわたる。マーケティングバカにならないためにも、周辺領域の知識は必須といえる。

3. 「自分は何を知らないのか」を知ることができる

ひとつの領域において基礎的・体系的な学習をし、さらにその周辺領域も勉強していくと、いままで気付かなかった「自分が何を知らないのか」を知ることができるようになる。いわゆる「無知の知」を得ることができるのだ。

たとえば、国内MBAでも権威のあるGLOBISでは、下記のようなMBAプログラムを提供している。

出典:http://mba.globis.ac.jp/curriculum/curriculum_map.html#sTab

僕も25歳で中小企業診断士資格を取ったとき、初めてアカウンティング(財務)とファイナンス(会計)の違いを理解したし、そこからようやく財務諸表(損益計算書や貸借対照表)が読めるようになった。

様々な領域の学習は、やればやるほど、いかに自分が狭い世界のことしか知らずに生きていたのかを思い知らされ、(良い意味で)無知の知がどんどん広がっていく。己の知力を俯瞰的・客観的に認識することができるようになると、次の学習テーマが明確になるメリットが得られるのだ。

4. 「知らないことの調べ方や学習法」がわかる

様々な新しい領域の学習は、体系的知識だけでなく、「知らないことの調べ方や学習法」のレベルを飛躍的に向上させてくれるという副産物を与えてくれる。

だから、無知の知を得て、「自分が何を知らないのか」を認識したとき、途方に暮れず、すぐに一定レベルまでのレベルアップに動き出すことができる。実はこれ、ものすごく大きいことなのだ。

僕たちの仕事は、知らないことと対峙することの連続だ(知らないことと日々対峙していない人は、仕事がルーティン作業になっている可能性があるため別の注意が必要である)。そのため、知らないことに遭遇したときに、どのくらい短期間で、どのくらい自己のレベルを向上させることができるかが重要となる。様々な領域の体系的学習は、もうひとつの素晴らしい果実を与えてくれる。それがこの「知らないことに遭遇したときの学習術」なのだ。

5. 情報のアウトプットスピードが飛躍的に上がる

5つ目のメリット。それは、頭の中のあらゆる情報や経験ノウハウが構造的に整理されることによるアウトプットスピードの向上である。

体系的な学習をしていない人の頭の中はこんな感じで雑然と情報が積み上がっている状態だ。

一方、MBAや中小企業診断士などで体系的・構造的な学習をした人は、頭の中に書棚ができるため、こんな感じで全ての情報や経験を通じて得られたノウハウなどが全て整然と綺麗に並んでいる。

新しい情報が入ってきたときは、その棚に格納していけばいいし、必要とする棚に情報が並んでいなければ、それに気づき(無知の知)、新たな情報を計画的に格納して行くことができる。

このメリットは、圧倒的に情報のアウトプットスピードが向上することだ。あなたもAmazonの物流センターを見たことがあるだろう。Amazonの圧倒的な配送スピードは、注文が入ってから、人間が迷うことなく最短・最速で商品をピックアップし、発送するシステムによって支えられている。人間のアウトプットスピードも同じことだ。

よく「あの人は頭の回転が早い」というフレーズを聞くが、そういう人の多くは、頭の中の情報がAmazonの物流センターのように理路整然と構造的に整理されているのである。MBAや中小企業診断士の学習は、必ずこれらの恩恵を与えてくれる。

6. これらの学習を完了させる強制力が働く

新しい学問の習得は大変である。仕事をやりながら、平日夜間や週末に学校に通わなければならないし、学校がない日も予習・復習で一日に2時間くらいは勉強しなければならない。でも、それがいいのだ。

MBAプログラムの修了や、中小企業診断士資格の取得という明確なゴールがあるからこそ、その苦しい道のりを最後までやり切ることができる。僕が中小企業診断士の資格を目指そうと思ったのも、資格が欲しかったわけではなく、資格取得というゴールがないと途中で挫折してしまいそうだったからだ。

人間はゴールや〆切がないとなかなか続かない。自己学習ではなく、学校に通う。資格を取る。意思が弱い人にはお勧めだ。

7. かけがえのない一生の友ができる

最後のメリット。それは(MBAや診断士資格取得者が口を揃えて言う)一生の友ができることである。人脈という言い方をする人もいるが、個人的には(それもあるけれど)辛い思いをしながら、一緒に勉強し、ときに励まし合い、共通のゴールに向かって同じ釜の飯を食った戦友ができることのメリットが一番大きいように思う。

仕事を通して形成される大部分の人間関係は、何かしらの利害関係がある。しかし、MBAや診断士の勉強を通してできる戦友にそんなものはない。まるで高校時代に親友ができたような感覚を得るだろう。僕も診断士資格の勉強中にできた友だちは一生の友人だと思うし、いまでも多くの刺激をもらっている。これはお金では決して買えないプライスレスなプレゼントである。

最後に。

MBAや中小企業診断士の学習を開始するのは、別に若くなくたって構わない。40歳から、50歳から始める人だってたくさんいる。あえてタイトルに「若いうちに」と入れたのは、せっかくこんな恩恵を得ることができるのなら、その後の人生は1年でも長い方がメリットを享受する期間が長くてラッキーでしょ、くらいのものだ。いつ始めるのか。それは、あなたが「始めよう!」と決断したときだ。

ぜひともトライして欲しい。

池田紀行

マーケティングは狩猟から農耕、そして宗教の時代へ

11 years 3ヶ月 ago

昨年12月にJMA(日本マーケティング協会)の研究会オープンセミナー「マーケティングの構造変化による マーケティングとリサーチの新領域」にて、日産自動車のーポレート市場情報統括本部 高橋直樹さんと講師をご一緒したときに、高橋さんがおっしゃっていたフレーズが刺さったので紹介しておきたい。

高橋さんは、日本の戦後70年の現代マーケティングの歴史の中で、マーケティングコンセプトは狩猟から農耕、そして宗教の時代になったと説く。

なるほど確かにそうかもしれない。自分なりに咀嚼をして、顧客戦略の視点からマーケティングコンセプトの変遷を簡単にまとめてみる。

●狩猟の時代

マーケティング戦略で重要なのはターゲット戦略。ご存知の通り「ターゲット」は戦争(軍事)用語で「標的」の意味。戦車やライフルなどで照準を合わせる先の標的だ。狙いを定めて認知を高め、店頭で刈り取る代表的なパワーマーケティングの時代。

●農耕の時代

マーケティング戦略で重要なのはリレーションシップ。市場が成熟し、新規顧客獲得だけでなく、既存顧客の深耕をしないと利益が確保できなくなってきた。One to Oneマーケティング、パーミッションマーケティング、リレーションシップマーケティング、CRM(Customer Relationship Management)などが注目され、「マーケットシェアから顧客シェア(≒顧客生涯価値)へ」「売上至上主義から利益至上主義へ」「認知から関係構築へ」というフレーズが声高に叫ばれた。顕在顧客を刈り取るだけでなく、潜在顧客を育成しよう、という農耕の考え方が加わった時代である。

●宗教の時代

そして現在は宗教の時代だ。ブランドマーケティングで重要なのはアドボカシー(擁護や支持という意味)。リピート購買してもらうだけでなく、好きになってもらって再購入してもらうだけでもなく、価格プレミアムが高いか(金額が少し高くても他ブランドではなく自ブランドを選んでくれるか)、友人や同僚や家族に推奨してもらえるか(NPS:Net Promoter Score=推奨意向)が重要とされる。

重要とする顧客観はブランドアドボケイツ(Brand Advocates:ブランドの熱心な支持者)で、「ファンに売るのではなく、ファンを通して売る」という思想が生まれた。

●まとめるとこんな感じ

仮に、現在~近未来におけるブランドマーケティングのコンセプトを「宗教」ととらえた場合、自社のブランドはどのようなマーケティング戦略を採るべきか、一度考えてみてもおもしろいかもしれない。ちなみに私はこの「宗教の時代におけるマーケティング」のひとつに共創マーケティングがあると思っています。

池田紀行

できる奴の仕事術9箇条

11 years 3ヶ月 ago

新年会で酔っ払ってますが、新年ネタということで、できる奴はだいたいこんなことをしているよな、と思うことを9個ピックアップしてみます。

1. とにかく書く

頭に浮かんだことを、とにかくノートや手帳に書く。書くと思考が整理されることを知っている。あと、チャートで考える能力も高い。ホワイトボードとかですぐに図解する。思考を構造化することに慣れている。

2. いつももうひとりの自分が見ている

意識的・無意識的にメタ認知をしてる。いつも自分の後頭部の後ろからもうひとりの自分が自分を見ていて、客観的なもうひとりの自分が「おい、それ、おかしくね?」とか言ってくる。

3. 悩まない。考える。

人は悩むと思考がぐるぐる無限ループをし始める。「悩むために悩む」みたいになる。でも、できる奴は、さっきのメタ認知能力によって、もうひとりの自分が「おい!お前いま悩んでるぞ!悩むな!考えろ!」って助言してくるから悩まないで目の前の課題を解決するための解決策を考えるようになる。結果、思考がぐるぐる無限ループしないでスパイラルアップしてドツボにはまらない。

4. 走りながら考える

不確実性の高い現代社会においては、思考も行動も両方大切である。でも、どんなに頭の中で考えたって自分も世界も変わらない。変わるのはいつだって「行動」したときだけだ。だから、できる奴は走りながら考える。一歩踏み出したらいま見えている景色とは別の景色が広がり、思考の取っ掛かりそのものが変わることを知っているからだ。

5. アウトプットしている

将来が不安になったり、自己成長を志向すると、人はインプット熱が上がる。もっと本を読もう。もっとセミナーに出席しよう。もっと人に会おう。でも、できる奴はすべてのインプットはアウトプットのためであることを認識している。アウトプットなきインプットは意味が無いものだと考えている。インプットしたものは人に話す、ブログに書く、提案書にしたためてみる。アウトプットこそが世界を変える手段であることを知っているのだ。

6. 大量の失敗をしている

アウトプットすれば失敗もする。周囲の期待を裏切ったり、蔑まれたりすることもあるだろう。しかし、できる奴は、エジソンの言葉を引き合いに出すまでもなく、多くの成果を出した人間は、多くの失敗をしていることを知っている。一番情けないのは、人のやることなすことを否定したり、何も失敗をしていない人間だ。それはつまり何も新しいことにチャレンジしていない人間だからである。失敗は成功の母なのだ。

7. 自分自身を信頼している

あなたは自分自身のことが好きだろうか。心の底から自分を信頼しているだろうか。自分のことを信頼していない人間が、なぜ自分のくだした決断に心の底からコミットし、仕事や人生の充実を果たせるのだろう。

あなたがもし、自分自身を心の底から信頼できていないのなら、いまいちど、ノートに「自分を信頼していること」 「自分を信頼していないこと」を箇条書きで殴り書きし、しげしげと眺めてみることをお勧めする。あなたがこれから大きなことをやり遂げる前に一番しなければならないこと。それは、これから一番の味方にも、敵にもなる自分自身を心の底から信頼することである。

8. 自分の人生を生きている

今日の朝礼で共創事業部長の宮本が話したこと。とても良い話だったので記しておく。

あなたは自分の人生を生きているだろうか。いや、もっと正確に質問しよう。あなたは自分の人生を生きれているだろうか。

人は、いつの間にか、他者からの評価や承認のために生きてしまう。

たとえば、100リストというものがある。自分が死ぬまでにやりたいことを100個リストアップして可視化し、それを常に意識することでその夢や目標を叶えようとするものだ。しかし、そのリストをもう一度眺めてみよう。

それは、本当に「自分」がやりたい、成し遂げたいものなのか、それとも、「他者」から評価されたり、承認されるためにやりたい、やり遂げたいと思っていることなのか。

もしかしたら、1/3くらいは、「自分が」ではなく、「誰かからXXXと評価されたいから、褒められたいから、羨ましがられたいから、承認されたいから」その夢をリストアップしたのかもしれない。

他者からの評価や承認は大切だ。人間の根源的欲求だからそれは一ミリも否定しない。しかし、いつのまにか、夢や目標や日々の仕事の尺度が「自分の」ではなく「誰か他人の」評価や承認を得るためになり始めたら注意が必要だ。

あなたの人生は、あなたが主演・監督・脚本を手がける一本の映画である。できる奴は、己を知ることと、他人に縛られないことの絶妙なバランスの中で仕事をしている。

9. 自分の仕事の「意味づけ」や「解釈」をしている

今日の朝礼で経営企画室長の八木が話したこと。とても良い話なので、ここでも紹介したい。あまりにも有名な話だからあなたも知っていると思う。

ある建築現場で、何をしているのかを聞かれた3人の石工は、それぞれこう答えた。

1人目の男は、「何をしているかだって? これで食べているんだよ!」と気だるそうに答えた。
2人目の男は、手を休めずに、「腕のいい石工の仕事をしている」と答えた。
そして3人目の男は、眼を輝かせて、「国で一番の教会を建てているんだ」と答えた。

というものだ。

これはつまり、目の前の仕事に何を見出しているか、という話である。3人の石工は、まったく同じ仕事をしているにも関わらず、三者三様、全員がまったく別のゴールを見て石を切っている。

ちなみに、この話には続きがある。4人目の石工がいたのだ。4人目の石工はこう言った。

あなたは何をしているのか?
「私はいま、皆の心のより所をつくっているのです」

できる奴は、仕事人生を送る中で、働くことの「解釈」や「意味付け」がしっかりと成されているのだ。何のために働くのか。金のため。ローンのため。昇進のため。いろいろあるだろう。

しかし、できる奴は、報酬や地位や名誉を成果の結果として捉えている。できる奴は、自己の能力を向上させ、顧客や社会に貢献し、そして自己も成長をする、ということをゴールに仕事をしている。報酬(給与)や地位や名誉はその結果に過ぎない。

あなたの仕事は、あなただけのものだ。だから、誰かがあなたの仕事の意味を解釈することはできない。あなたが、あなただけが、目の前にある仕事の意味づけや解釈をすることができるのだ。いま、あなたがやっている仕事は誰に、どんな価値を提供するためのものなのだろうか。もう一度考えてみよう。

ということで、私もまだ修行中の身です。みんなで良い2015年にしませう。

池田紀行

夢はひとつ叶えると次々叶うぞ

11 years 4ヶ月 ago

今年も今日でおしまい。夕方から飲み始めたお酒でヨレヨレだけれども、酔いながら感じたことを紅白を見ながら書きなぐってみたい。短めに。

いやね、自画自賛なんだけども、今年も本当によく働きました。でもそれは去年までも同じこと。今年一番の変化は、仕事だけじゃなく、本当によく遊んだなって。

むかし、取引先の人と話していて「自分の成分表示」ってフレーズを聞いたことがあったんですよ。個人のTwitterを分析したらどんなことがわかるかって話で、その人は都内で働きながら住居を軽井沢に移しちゃったアクティブな人で、車はオールドミニをこよなく愛する人だった。だから「私のTwitterの成分は30%が軽井沢ネタで30%がミニで、残りの40%は~」みたいな文脈で話してた。(T.Sさんです!)

それからずーっと「俺の成分表示ってなんだろうなー」って思い続けてきた。ま、考えるまでもなく、仕事90%、残り10%みたいな感じなわけですよ。週末はだいたい執筆。たまにジムかゴルフ、みたいな。仕事は大好きだし、何の不満もなく幸せ絶頂なんだけど、仕事成分90%以上ってどこかで「本当にいいのか俺!」と思う自分がいて。

そんなことも忘れたころ(Facebookで友だちの皆さんはすでにご存知の通り)、今年はGWからサーフィンにハマり、10月にワーゲンバス購入、11月キャンプにドハマり、と大きく自身の成分表示が変わった年でした。2015年は2月に夢だった船舶2級も取る(予定だ)し、さらに成分に変化の予感。

※夢が叶った参考エントリー
http://www.ikedanoriyuki.jp/?p=5257

41歳にして、こんなにライフスタイルが変わるなんて想像もしなかった。いや、想像だけして、いつも「いまは忙しいけど、いつか。いつか…。」って心のどこかで言い訳をしていた気がする。そんな「昔からの夢」を(半ば勢いで)叶えてみて見えたこと。

それは、夢はひとつ叶えると勢いがついて、次々叶い始めるってこと。

思い切って寒いうちからサーフィンに行く。やめられないように道具を揃えちゃう。毎週行く。楽しくなる。海用の車が欲しくなる。車…車…と念じる。人生の夢だったワーゲンバスを買ってしまう。オートキャンプに行きたかった夢を思い出す。思い切ってオートキャンプを始める。ドハマりする。ヤマハの人と出会い、昔から船舶免許を取りたかったことを思い出す。勢いに任せて申し込む(2月に国家試験)。

なんて言うんですかね。この勢い。ひとつ夢を叶える腰が重たくなっていた去年までとは大違い。「もうついでにこれもやっちゃおう!昔からの夢だったし!」みたいに新しいことを始めることに圧倒的に身軽になったというか。

ということで皆さん、2015年は、昔からの夢をひとつ叶えてみてください。「いつか、いつか」って、ずーっとずーっっっと先延ばしにしてきた夢を、ひとつ叶えてみてください

そしたらきっと、芋づる式に、次から次に夢が叶い始めますよ。いや、叶い始めるというか、眠っていた夢が向こうから「次は俺!次は私!」って迫ってくるというか(笑)

一年でも一ヶ月でも早く夢を叶えたら、その後の(叶えた夢と一緒の)人生が長くなるしな!

言い訳したり、難しいこと考えず、やっちゃいなよ!始めちゃいなよ!人生は一回っ切りだぜ。2015年バンザーイ!

※ちなみに
成分表示のグラフですけど、このまま見ると「池田、仕事のマインドシェア下がりすぎワロタwwwww」とか言われそうですけど、これは仕事の時間が半分に減ったってことじゃなくて、あくまで仕事「以外」のことがどんな感じで変わったかってことを表現しているグラフですからね。念のため!

池田紀行

10年後も一流のマーケターでいるために

11 years 4ヶ月 ago

こんにちは。最近採用活動頑張ってます。

いま、Webサイトの採用情報コンテンツを大幅に充実させるべく、経営企画室が中心になって鋭意コンテンツを制作中です。昨日、採用トップの代表メッセージ的なことを書いたので、Webに掲載する前にブログで先出ししてみます。伝えたいのは、「トライバルの強みはスタッフの多様性✕ソーシャルメディア」であること。そしてそれこそが「10年後も一流のマーケターである」ことを担保する、という2点。

●トライバルメディアハウスの強みは「スタッフの多様性✕ソーシャルメディア」

トライバルメディアハウスの社員はいま約50人。そのほとんどが前職でさまざまな業界・領域でプロフェッショナルだった人たちです。ソーシャルメディアマーケティングは、まだ10年くらいの歴史しかない新しい分野。だから、ほぼ全員が、最初はソーシャルメディアマーケティングの初心者です。でも、それでいいのです。いや、それがいいんです

いま、世の中は、あらゆるものがソーシャル化している真っ最中。誰にも読まれないように引き出しのいちばん奥に隠していた日記は、ブログが普及して、できる限り多くの人に読んでもらいたいものになりました。Facebookで友だちとつながり、そのときの感情やおもしろいニュースはTwitterで共有。映像はテレビだけじゃなくYouTubeやニコニコ動画で見るし、お店選びも雑誌やガイドブックから食べログやRettyに変わりました。ゲームも1人や2人で楽しむものから、多くの人たちと協力しあってクリアしていくソーシャルゲームが人気だし、レシピもそれぞれの家庭の台所で一子相伝に受け継がれてきたものが、クックパッドでみんなに発表・共有されるものになりました。写真も、自分や家族の思い出を記録するものから、「FacebookやTwitter、Instagramで共有するために撮る」逆転現象が進んでいます。メールもLINEに移行され、天気予報も、みんなでゲリラ豪雨や桜前線をリアルタイムで共有するWeathernewsが人気です。

このように、「世の中のソーシャル化」とは、何か新しいものが生まれることではなく、いままであったモノやコトに「人と人のコミュニケーション」が介在し、既存のものが革新していくプロセスを指します。

企業活動の視点からみれば、Facebookページは企業のWebサイトのソーシャル化ですし、Twitter公式アカウントはメールマガジンのソーシャル化です。バズキャンペーンはプロモーションのソーシャル化だし、ソーシャルインフルエンスはPRのソーシャル化。ソーシャルリスニングはマーケティングリサーチや危機管理広報のソーシャル化ですし、ソーシャルCRM(アクティブサポート)はカスタマーサポートのソーシャル化です。

このように、世の中も、企業活動も、ソーシャルメディアの普及にともなって、どんどんソーシャル化(ソーシャルメディア時代へ最適化)して行っているわけです。

socialize

私たちの仕事は、企業のマーケティング活動のソーシャル化をご支援することです。それは、単にアカウントの運営支援をすることにとどまりません。ソーシャルメディア時代に適したマーケティングコミュニケーション戦略をコンサルティングしたり、新しい商品開発やライフスタイルの創造を顧客とともに進める共創マーケティングの支援を行ったりします。新商品やシーズナリーのクロスメディアプロモーションを企画・実行することもありますし、世の中のクチコミを分析するツールを提供することもあります。

これらのサービスを高い品質で提供するために、スタッフは「ソーシャルバカ」ではいけません。マーケティングの基礎知識は必須として、ブランドマーケティングや流通の仕組みも知っている方が、クライアント(特にブランドマネージャー)の方の悩みを共有し、その課題解決に向けた本質的な提案や支援が行えます。知らなければいけないことや、身につけておきたい経験は他にもたくさんあります。デジタルマーケティングやオンラインマーケティングの基礎知識、商品開発やマーケティングリサーチ、メディアやPRの知識、流通や店頭マーケティングの知識、Webサイトやアプリの制作ディレクション能力、広告出稿やキャンペーンマネジメント経験など、多岐にわたります。

でも、これらを一人で全部やれてしまうスーパーマン、スーパーウーマンなんて存在しません。だから、スタッフ一人ひとりにはそれぞれの「持ち場」があります。そのときに大切なのが、前職での経験です。たとえば、外資系コンサルティングファームでコンサルタントをしていたスタッフは、前職時代に培ったコンサルティング能力に、トライバルメディアハウスで身につけたソーシャルメディアマーケティングの専門知識が組み合わさり、ソーシャルメディアマーケティングコンサルティング部の部長というキャリアアップを果たしました。

また、一流のWeb制作会社でプロデューサーをしていたスタッフは、前職時代に培った大規模キャンペーンサイトの企画・プロデュース能力に、トライバルメディアハウスで身につけたソーシャルメディアキャンペーン設計・運用の専門知識が組み合わさり、現在はソーシャルメディア時代に最適なデジタルキャンペーンを企画・実行する際のシニアディレクターを務めています。

このように、私たちの強みは、それぞれのスタッフが前職で培った専門知識と経験に、ソーシャルメディアの専門知識が掛け合わさることで、クライアント業務のソーシャル化を支援することができる、世の中でも希少な人材が揃っているところにあります。

だから、あなたがいま、ソーシャルメディアマーケティングについて、何も経験がなくても、いっさい不安になることはありません。あなたがいま奮闘している現職の経験に、私たちが持つ日本で一番のソーシャルメディアマーケティングに関する専門知識が組み合わさることで、あなたのキャリアは世の中でも稀有な人材にバージョンアップすることになるのです

ちなみに、いま働いているトライバルメディアハウスの社員は、下記のような業界から転職してきています。具体的な社名は出せませんが、皆さんが知っている会社ばかりです。

・外資系コンサルティングファーム
・経営コンサルティング会社
・世界的なソーシャルメディア(プラットフォーム)
・Webメディア
・総合広告代理店
・ネット広告代理店
・戦略PR会社
・人材会社
・CRM会社
・Web制作会社
・イベント会社
・タイヤメーカー
・家電メーカー
・外資系家具SPA
・オフィス家具メーカー
・アパレルブランド
・ビジネススクール
・オンラインゲームプロバイダー
・システム開発会社
・ITベンチャー

現職での経験があるからこそ、これから市場で一層求められる次世代の人材にバージョンアップすることができる。多様性あふれる人材が揃っているからこそ、多様なマーケティングの革新ニーズに応えることができる。それが私たちトライバルメディアハウスの強みです。

●キャリアコンセプトは「10年後も一流のマーケターでいる」こと

一時期、話題になったニュースに、『知ってましたか これが2020年のニッポンだ - わずか7年後、この国はこんなに変わる あなたの会社は消えているかもしれない「生き残る会社」と「なくなる仕事」教えます』(現代ビジネス/2013年7月25日)があります。

※出典
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36518

この記事では、識者による「2020年に生き残る会社」と「2020年になくなる仕事」の近未来予測が特集されており、特に「2020年になくなる仕事」では、(記事が発表された)2013年当時では当たり前の職業が列挙されており、誰もが衝撃を感じたことでしょう。

また、『グーグルCEO「20年後、あなたが望もうが、望むまいが現在の仕事のほとんどが機械によって代行される。」』(LeadingCo./2014年11月3日)も話題を呼びました。

※出典
http://lrandcom.com/automation

Googleの創業者であり、現CEOのラリー・ペイジ氏がファイナンシャル・タイムのインタビューで、「テクノロジーは仕事の効率を10%向上させるものではなく、効率を10倍良くするものです(中略)人工知能の急激な発達により、現在日常で行われている仕事のほとんどをロボットが行うというもので、近い将来、10人中9人は今とは違う仕事をしているだろう」と予測しています。

ここまで急激な変化が私たちを襲うかどうかについては人によって意見が分かれるでしょうけれど、このような変化は「起こるかどうか」ではなく、「いつ起こるのか」という問題になった、と理解する方が正しいと思っています

マーケティングが、『変化を続ける市場(消費者)にフィットし続ける「売れる仕組みづくり」』であるならば、マーケティングもマーケターも変わらなければなりません。いま現在通用している消費者観やプランニングノウハウ、広告やPR、メディアや流通の知識は急速に陳腐化し、10年後にはほとんど役に立たないものになるでしょう。

こういう話を聞いたとき、マーケターの反応は3つに分かれます。ひとつは、「変わる変わる言ったってそこまで急速には変わらないだろ。もし世の中が変わったとしても自分には関係ない。10年後もなんとかなっているだろう」と楽観し、現状維持を決め込む人。2つ目は「やばい、どうしよう。10年後に活躍するマーケターでいられるか自信がない。。肩たたきをされることだけは避けなきゃ…」と心配し、いまの会社にしがみつく人。3つ目は、ダーウィンの進化論「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である。」という教えに沿い、日々変化をし続け、自己の成長に貪欲な人。

私たちトライバルメディアハウスの職場は、3つの目の人にとって最高の職場です。さきほども紹介したように、いま、私たちが生きる世の中は、あらゆるモノやコトがソーシャル化している真っ最中にあります。これは、企業の各部署やさまざまな業界において外部ブレーンが必要であることを示唆しており、この流れは10年後も続いていると読んでいます。

ちなみに、10年後に「ソーシャルメディア戦略」 「ソーシャルメディアマーケティング」なんて言う人は誰もいなくなるでしょう。それは、ソーシャルメディアが一過性の流行りとして廃れることを言っているわけではありません。2000年代初頭に業界に「ブランドマーケティングブーム」が巻き起こりましたが、数年後に「ブランドマーケティング」という言葉を口にするマーケターはほとんどいなくなりました。これは、マーケティング戦略において、ブランドマーケティングの観点が重要であることがアタリマエになったことの証左なのです。

ソーシャルメディアもまったく同じ道をたどるでしょう。ソーシャルメディアを意識しない広告宣伝、広報、マーケティング、商品開発、店頭づくり、顧客サポート、中期経営計画、採用活動、レピュテーションマネジメントは皆無になるということです。これは、私たちトライバルメディアハウスが持つスペシャリティが、今後長い期間にわたって市場で需要の受け皿としての存在感を示し、競争優位性を発揮し続けることを裏付けています。

私たちトライバルメディアハウスの仕事は、マーケティングやコミュニケーション戦略における限られた狭い領域を担う「ソーシャルメディア公式アカウントの運用業務」ではありません。私たちは、B2C/B2Bに関係なく、あらゆる業界の、あらゆる部署の仕事がソーシャルメディア時代に最適化していくことを支援するチェンジエージェントであり、その仕事内容は現場の運用業務だけでなく、これからの広告宣伝、広報、マーケティング、商品開発、顧客戦略を、急速に変化する市場にフィットさせて行くことを支援するダイナミックなマーケティング戦略企画・実行支援業なのです。

———-

…とまぁこんな感じで書きました!

ご興味がある方はこちらからぜひε=ヾ(*・∀・)ノ

池田紀行

【続・人材募集】コ・クリエーションプランナー求む|共創はトライバルマーケティングの未来をつくる!

11 years 4ヶ月 ago

みなさんこんにちは。年に数回しかブログを更新しなくなって何をやっていたのかというと、トライバルメディアハウス20訓(基本理念)の2つめ「人の二倍働き、人の二倍遊ぶ。全てが仕事で、全てが遊びである。」を実践して、遊びほうけていたのであります。

今日は久々のブログで、題名にもある通り、【続・人材募集】コ・クリエーションプランナー求む|共創はトライバルマーケティングの未来をつくる!と題して、超長編・感動スペクタクルの採用募集エントリーを書いてみます。

でも普通に書いてもおもしろくないので、コ・クリエーションプランナーの仕事がいかにおもしろく、近未来的なのか、ここ最近自分が体験したことをベースに展開してみることにします。

※2015年1月21日(水)19時から、共創マーケティングに興味のある方向けに価値共創の考え方がわかるセミナー&実際に現場で働く共創チームメンバーと交流する懇親イベントを企画しました
※長そうなエントリー読んでる暇なんてないからとっとと申し込みさせて!という方は、EventRegistページでイベント概要をご確認の上、こちらからお申込みください!

さて、では、共創が共通の興味関心を持つトライブ(部族)ごとにマーケティングを最適化するトライバルマーケティングという概念の中で、いかにおもしろい取り組みになりえるのか、最近私に起こったことでお話します(卑近な例で失礼します)。

すでにFacebookで私のリア充アピールにお付き合いいただいている方はご存知だと思いますが、41歳になっていろんなことにドハマりしています。

● まずはサーフィンにハマる

20代でウィンドサーフィンをやめて以来、ずーっとサーフィンのロングボードを始めたくて、一昨年くらいから会社の有志で湘南へレッスンに行ってました。でも行ったのは結局ワンシーズンにそれぞれ2回ずつくらい。なんか本気にならず、にょろにょろしていました。

こんなんじゃいけない!ということで、今年はゴールデンウィークからトライバル屈指のプロ風サーファーである営業部の荒井パイセンに九十九里の片貝へ毎週連れて行ってもらい、まずはいろいろと買い揃えちゃえばやめられまい、ということで、プロモーションチームのさかた君(本名:高橋)とウェットを買い、板を買い、ソフトキャリアを買い、背水の陣。あれだけ気が乗らなかった千葉に毎週通い、波に揺られ、ときに飲まれ、海と一体になっているうちにくっそおもしろくなってしまい、ドハマり。

先週末なんて人生最高の波(といってもサーフィン歴7ヶ月)に乗れちゃって「サーフィン楽しー!うひー!」なんて叫ぶ始末。まじサーフィン最高。

● ワーゲンバスが欲しい!

毎週サーフィンに行っていると、愛車(miniクロスオーバー)の小ささに物足りなくなってきた。サーフィンの師匠であるプロ風サーファーの荒井パイセンは、波がよくないとすぐに「場所変えましょう」と移動をする。平気で20~30㎞、多いときは1日に2~3回移動する。その度に板を屋根に積んで、足洗って、(濡れたウェットのまま移動するから)防水のシートカバーをかぶせて、、と面倒くさいのなんの。

海用の車が欲しいな…と(愛する鬼)嫁に相談したところ「寝言は寝てから言え」と一蹴。嫁はminiクロスオーバーが大好きなのです。買い換えるなんて頭にない。しかし、幸いうちは駐車場が安いので、波状攻撃のような交渉を重ね、いっそのこと2台目としてハイエースみたいな安い海用車を買っちゃえばいいんじゃないか!ということになり、何台か検討することに。Jeepワゴニアビュイック・リーガルなどの選択肢を検討するも、いまいちテンションが上がらない。

そんなとき、嫁が言い放った。「チミ、いつかワーゲンバスに乗りたいって夢があったんじゃないの?」と。

俺「あるある!いつか乗りたい!我が人生の夢でござる」
嫁「いつ?」
俺「いつか!」
嫁「もう40過ぎてんだよ。いつかいつかなんて言ってたら、そのうち死ぬよ?」
俺「えっ!」
嫁「・・・。」
俺「いいの?」
嫁「とりあえず今週末見に行ってみるか」

という男前過ぎる嫁の一声で、Goo-netで偶然出物だったバスちゃんを目指し、埼玉の空冷専門店SUNWIN EASTへ。

ひとめぼれ。即決。

一ヶ月後に納車。

かわいい…。鼻血出そう。

そしてサーフィンが100倍楽しくなる。リア充投稿が止められない日々。

● オートキャンプ熱を併発

ワーゲンが納車されるまでの1ヶ月、そこら中の雑誌やネットをむさぼるように見ていると、ワーゲンバス乗りはキャンパーが多いと。そういえば、ワーゲンバスコミュニティの人たちは、みんなで2泊3日のオートキャンプによく出かけているのよね。

そうだ!そういえば俺も前からオートキャンプやりたいんだった!」とフラッシュバック。

いや、これほんとで、仕事が忙しいことを言い訳に、いつかいつか、ってずーっとオートキャンプに手を出せなかったんすよね。行くなら行くでいろいろと道具を揃えなきゃいけないし、何買ったらいいのかもサッパリわからないし、車も家も狭いから大量の用具類を置いておくところないし。ということでこれも先延ばしにしていたわけです。

でも、「ワーゲンバス キャンプ」でGoogle画像検索なんてすると、そこにはめくるめくおしゃれキャンプの世界が…。

俺もやりたい!

ということで、そこからはさらに怒涛の検索生活。オートキャンプに行くにはどんなものが必要なのか。先輩キャンパーが買ってよかったもの、買わなければ良かったものなどを検索してブログを読みまくり、リスト化する毎日。そのアイテム数は80以上にもおよんだ。中でも心強かったのは、会社で共創コミュニティのシステム「ココスクウェア」をつくってくれている超ウルトラスーパーエンジニアローリングスペシャルのすーさんの意見。スノーピークのエバンジェリストである彼の意見で、買う直前にいくつものアイテムがブランドスイッチした。ありがたき幸せ。

で、ワーゲンバスの納車から1週間。千葉のサーフィン帰りに、九十九里ハーブガーデンでオートキャンプデビュー。これがまあ楽しいのなんのって(朝方寒くて死にそうになったけど)

● キャンプといえばDIY(?)

ちなみに、キャンプにいく前にいろんな道具を調べまくっていた頃、またしても嫁が「お父さんがせっかく大工なんだから、木のテーブルと囲炉裏台は買わずに、一緒につくったら?」と親孝行と一石二鳥の神提案をしてきて、「そりゃ名案!」ということで、41歳にして71歳のおやじ(元棟梁)に教わりながら本格的なDIY。こんなの小学生以来だろうか…。おやじの長年の大工仕事でゴツゴツになった職人の手とか見ててなんだか泣きそうになりながらのDIYは最高の思い出に。。

親父とつくったテーブル。

● これこそがトライバルマーケティングなんじゃないのか!?

とまあ、とうとうと41歳の僕に起こった7ヶ月を晒したのは、ドハマりすることが立て続けに出てくることで感じた「これってまさに(狙ってたら)トライバルマーケティングだよね!」ということ。自らが当事者になって、より深く感じたというか。

トライバルマーケティングは、うちの社名にもなっているマスマーケティングの対になる概念。マスマーケットに、マスメディアで情報を伝達するマスマーケティングから、共通の興味関心を持ったトライブ(部族)ごとにマーケティングを最適化させましょう、というもの。2002年頃に米国で提唱されました。

似たような言葉にクラスターやコミュニティがありますが、クラスターは売り手(マーケター)がマーケティングリサーチなどでターゲットを括るもので、消費者側は「自分はXXクラスターに属している」なんて意識していない。クラスターはあくまでもマーケター都合による括り。コミュニティはトライブが集まるオンライン、オフラインの「場」。

一方のトライブは「共通の興味関心を持った集団」であり、コミュニティのような場がある場合も無い場合もある。でも、同一トライブ内の人たちは、いまやネットやソーシャルでつながっている状態が多いように思う。

「グルメトライブ」もあれば、もっと具体的な「カレー大好きトライブ」もある。「バイクトライブ」もあれば、もっと結びつきの強い「ハーレーダビッドソントライブ」もある。粒度もさまざま。

いずれにせよ、世の中が多様化して、そこかしこにトライブが発生し、ネットやソーシャルが普及してマーケティングがしやすくなったんであれば、企業やブランドはターゲットトライブごとにマーケティングを最適化させようぜ、という考え方がトライバルマーケティングなのです

たとえば、キャンプ用品メーカーで有名なブランドにスノーピークがあります。自らが年間60泊はキャンプをし、キャンプ場から出社することもあるという山井社長率いる同社は、最近カンブリア宮殿に取り上げられたり、近々株式を上場するということで話題になっています。

スノーピークの商品はものすごく良い。でも値段も高い。通常商品の2倍や3倍するものもある。でもスゲー売れている。誰が買っているのか。中心顧客層は、いままでの安いキャンプ用品に不満を持っていた(年間数十泊キャンプをする)ハードキャンパーたちだ。

スノーピークの山井社長や従業員の方々は、全員がキャンプのリードユーザー(上位1%の玄人)だ。だからこそ、本当にキャンプにこだわっている人たちが納得する商品だけをつくり、提供しよう。しかも、メーカーとしては画期的な永久保証までつけてしまった。

するとどうなったか。本物志向の商品がほとんどなかったオートキャンプマーケットの中で、スノーピークは唯一素晴らしい商品を提供してくれる唯一無二のメーカーになった。その結果、こだわりキャンパートライブ ≒ スノーピークトライブになってしまったのだ。

僕はまだ2回しかキャンプに行ったことがないヘボキャンパーだけど、スノーピークのすごさはわかる。何がすごいって、その顧客の熱狂ぶりだ。スノーピークにはポイントの会員制度があって、一般会員、シルバー会員、ゴールド会員、プラチナ会員(年間50万円以上買った人)、ブラック会員(年間100万円以上買った人)などに区分けされている(プラチナ会員とブラック会員は一度なるとずっとその地位を維持できるらしい)

このプラチナ会員とブラック会員をスノーピーカーと呼ぶが、この人たちの熱狂っぷりたるやそりゃもうすごいわけです。社長や商品開発スタッフなども参加する泊まりがけのキャンプイベント「スノーピークウェイ」はスノーピークトライブの人たちにとってはたまらないイベントだ(イベントはスノーピーク商品を持っていなくても参加できるが、参加している層はスノーピーク大好きトライブたち。そりゃそうだ)

そして、スノーピークにはオフラインイベントだけでなく、オンラインコミュニティ「snow peak club」もある。オフラインイベントとオンラインコミュニティという理想的な組み合わせができあがっている。

snowpeakclub

おっと、ついついキャンプの話で熱くなってしまった…。話をトライブに戻して違う観点から。

トライブは、「トライブ内同質、トライブ間異質」という特徴を持ちます(サーフィントライブ内はみんなサーフィン好き:トライブ内同質。一方、サーフィントライブとキャンプトライブは違う:トライブ間異質)。

トライバルマーケティングのおもしろさは、トライブ間異質の中でも、仲が良いトライブと半目しあうトライブがあるところ。

たとえば、革ジャントライブとハーレーダビッドソントライブは、革ジャントライブとバイクトライブでトライブ間異質です。でも、革ジャントライブとハーレートライブは仲が良い(ハーレー乗りの多くは黒の革ジャンを身にまとう。ジーンズやジージャンとも仲良し)

一方、バイクトライブは、同じ2輪車トライブでありながら、ハーレートライブとモトクロスバイクトライブは別に仲が良いわけじゃない(無関心もしくは好きじゃない可能性も)

だからといってバイクトライブが存在しないのかというとそんなことはなく、以前、ドラマの中でキムタクが乗っていたことで一世を風靡したYAMAHA TWと(特にカスタムをする)ビッグスクータートライブは比較的近い距離にいる(個人的な推測)。

※YAMAHA TW

※ビッグスクーター(カスタム)

自分に起こったこの7ヶ月も、サーフィントライブに入ったことを皮切りに、ワーゲンバストライブに入り、そしたら今度はキャンプトライブにも入っちゃったということだったわけ。

事実、Facebookの「スノーピークキャンパー」(公開のFacebookグループ)で自己紹介投稿をしたところ、「おっ!私もワーゲンバス乗りです。来週のお台場のワーゲン大集合イベントいらっしゃいます?」というコメントをもらい、すぐさま「なんすかその熱いイベントは!行きます!」と返し、翌週にはオフラインでもお友達になってしまった。キャンプトライブとワーゲンバストライブが仲良しの所以だ。

※写真はワーゲンバスとオートキャンプをこよなく愛する柳田さんとお台場のワーゲンイベントにて

● 共創コミュニティがトライバルマーケティングをおもしろくする!

僕達が展開する共創マーケティング事業は、企業やブランドがトライバルマーケティングを展開する一つの具体的手段だ。図にするとこんな感じ。

いまは左側にあるココスクウェアをベースとした共創コミュニティを事業の柱として育てていて、来年度から右側のトライバルコミュニティの自社運営に着手し始める予定。ココスクウェアの実績は下記の通り。

● 共創マーケティングプラットフォーム:ココスクウェア

● キリン/キリンビールカンパイ会議

https://kanpai.cocosq.jp/tops

● 伊藤ハム/SELECT KITCHEN

https://ham.cocosq.jp/

● ユニ・チャーム/はじめてママのムーニータウン

https://moonytown.cocosq.jp/tops

● Afternoon Tea/Afternoon Tea TEA TIME

https://afternoontea.cocosq.jp/tops

※その他にも多数の共創コミュニティを鋭意開設準備中!(キリッ

トライバルマーケティングは、マーケットの中にターゲットとなるトライブを見出し、そこに対してマーケティングを最適化させて行く取り組みです。スノーピークのように、ターゲットトライブ=こだわりキャンパー=スノーピークトライブになれれば最高だけど、その実現は一朝一夕には行かない。

キリンであればビール好き、キリン好きトライブを見える化し、共創コミュニティとして恒常的につながり、会話・対話を重ねていける「場」を設けることで、いま進めている一番搾りアンバサダーによる新しいコミュニケーション手段の創出や、新しいクラフトビールブランド「SPRING VALLEY BREWERY」の共創などに取り組んでいく予定です。

早稲田大学ビジネススクールの恩藏先生は、ブランドが形成されるプロセスにおいては3つのRが必要だ、と説きました。

トライバルマーケティングは、その活動によって、顧客の自分ゴト化がさらに促進されるよう働きかけなければなりません。また、ブランドと顧客の信頼関係だけでなく、顧客同士の信頼関係が構築・強化され、さらに顧客同士のおしゃべりの中で、最適な文脈でブランドが語られるようにするためには(顧客の間で良い評判が形成されるために)企業は、その「場づくり」にどのように関わっていくことが最も良いかたちなのか、ここを徹底的に考えて堅実に実行して行くことが大切です。

ゆくゆくは、企業単独の共創コミュニティ展開だけでなく、親和性のある(距離の近い)企業(ブランド)トライブ間のコラボレーションもしかけ、顧客やブランドにとってより広がりのあるトライバルマーケティングを展開して行きたいと思っています。

ということで、トライバルメディハウスもそろそろ設立9年目に入るし、社員ももうすぐ50人になるし、来年新卒が10人以上入るし、クライアントからの相談は以前にも増して多いし、本格的にトライバルマーケティング&共創マーケティングを展開してマーケティングの未来をつくって行くにあたって、とにかく仲間が足りないのです。

詳しくは過去エントリー【人材募集】コ・クリエーションプランナー求む!!に記載した通りですが、再度「共通の興味関心や、コミュニティによって新しい消費体験を共有し、ライフスタイルを顧客と共に創ること」にチャレンジしたい人を熱烈募集します!

お仕事内容は下記のような感じ。

● コ・クリエーションプランナーの仕事内容
・クライアント(ブランド)の持つカテゴリー特性や課題に応じた価値共創戦略の策定
・コミュニティ運用計画の策定(テーマや具体的なディスカッション内容の企画)
・顧客イベントやオフ会の企画・オペレーション
・共創コミュニティやオフラインイベントにおける会員とのコミュニケーション
・MROC(※)の調査設計と実行支援(調査はグループ会社のインデックス・アイと一緒に進めます)
・顧客参加型商品開発やサービス開発プロジェクトの企画と実行
・上記に関わるクライアントサポート(月次レポート作成や戦略会議含む)

※MROC:エムロックと読む。Market Research Online Communitiesの頭文字を取ったもの。マーケティングリサーチを目的としたクローズドなリサーチコミュニティを指す。仮説検証型の定量調査ではなく、仮説発掘型の定性調査として企画・実施される。

また、さっきも書きましたが、今後はクライアント向け共創コミュニティの運営だけでなく、トライバルメディアハウスとして、粒度の大きい興味関心のコミュニティを自社運営し、そこをメディア化することで、一社単独でコミュニティを開設・運用することのできない企業向けマーケティングプラットフォーム事業を展開していく予定です。これだけは絶対に誰にも負けないくらい好き!という趣味を持っている方は、ぜひ将来のコミュニティマネージャーとしても門を叩いてください。

ちなみに、コ・クリエーションプランナーは、下記のようなキャリアや思考を持った人が楽しく活躍できる仕事です。

● コ・クリエーションプランナーに向いている人
・人間観察が好きである
・コミュニケーションが好きである(オフライン/オンラインともに)
・マーケティングが大好きである
・ブランドと顧客をつなぐ「新しいライフスタイル」をつくりたいと思っている
・誰にも負けないくらいドハマりしている趣味がある

● コ・クリエーションプランナーと親和性が高いキャリア(どれかひとつで可)
・ソーシャル公式アカウントやブランドコミュニティのマネジメント経験
・グループインタビューやMROCのモデレーター経験
・新商品企画やサービス開発経験
・マーケティングプランナー/PRプランナー経験
・雑誌やWeb媒体の編集者/ライター経験

少しでも興味があれば、お気軽にこちらまでご連絡ください!
recruit@tribalmedia.co.jp

…と言っても、何やる仕事かイマイチよくわからないし、いきなり連絡するのって勇気が必要ですよネ!

ということで、今回は「そもそも共創マーケティングって何やる仕事なの?」「おもしろいの?」「実際にどんな仕事するのかよくわからない」「どんな人が働いている会社なの?」などの不安や疑問にお応えする共創マーケティングセミナー&共創チームとの懇親飲みイベントをご用意しました。

1時間くらい僕がセミナーをして、その後は実際の共創マーケティング事業部のスタッフが現場の仕事内容についてお話します。その後、会社近くの居酒屋に場所を移して、ビールを飲みながらワイワイなんでも聞いてね情報交換会をやる流れです。少しでも興味がある人はぜひ下記EventRegistページからお申込みください。飲みながらざっくばらんにマーケティングの未来について語ろうぜ!

※イベントは2015年1月21日(水)19時から弊社東銀座オフィスで開催します!
※お申込みはこちらから!
※当日は私と人事採用担当の八木&奥村が優しくアテンドいたします

お申込み、お待ちしてます!ε=ヾ(*・∀・)ノ

池田紀行

【人材募集】コ・クリエーションプランナー求む!!

11 years 10ヶ月 ago


共創マーケティングへの取り組みが熱くなってきました!

INNOVATION Sketch Notes (ideas solutions imagination creativity)

猪子さん率いるチームラボは、共創をテーマにした「未来の遊園地」「お絵かき水族館」など、様々なプロジェクトを実行・成功させています。

未来の遊園地
http://www.team-lab.com/new/news/mirai.html

お絵かき水族館
http://www.team-lab.net/all/products/aquarium.html

ほかにも、2013年の後半から様々な企業が共創をテーマにしたサービスや取り組みをリリースしています。

電通とアライドアーキテクツが生活者と企業のコ・クリエーション(共創)分野で連携(2013年12月25日)
http://www.aainc.co.jp/news-release/2013/00604.html

博報堂グループのVoiceVisionとアライドアーキテクツが連携、 共創型コミュニティプラットフォーム「ボイプラ」の共同提供を開始(2014年6月2日)
http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/17534

日本の家電業界を変える”ハイアールとamadanaがパートナーシップ合意(2014年6月5日)
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20140605_652008.html

顧客志向マーケティングを実現する 「ロイヤルティ育成プラットフォーム構築サービス」(IMJ 2014年6月12日)
http://www.imjp.co.jp/press/release/20140610.html


積水ハウスからはこんな報告も。

「共創」による研究開発拠点「SUMUFUMULAB(住ムフムラボ)」開設一周年で来場者20万人を突破、「共創」研究開発も着実に進展(2014年4月25日)
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/datail/1191226_1381.html

ほかにもこんな記事とか。

共創の時代~顧客の声を生かして 商品・サービスを開発・改善するためには~
アドタイ・デイズレポート(2)
http://www.advertimes.com/20140515/article156371/

累計参加人数32,000名突破!
マルイとユーザーが一緒に商品づくりをするサイト「シューズLABO」
http://markezine.jp/article/detail/20379

こんなセミナーとか。

共創マネジメントカンファレンス2014 顧客と創るこれからの経営
“B with C”時代を見据えたマネジメントの変革とコミュニケーションの在り方
http://www.b-forum.net/event/jp445b_1.php

企業と顧客が「共に」「創る」新しいマーケティング手法
共創マーケティングセミナー(自分の)
http://business.nikkeibp.co.jp/nbs/nbsemi/nbnmg/140610/

てな感じで盛り上がってまいりました!

トライバルメディアハウスでは、企業が取り組むソーシャルメディアマーケティングの次の一手として、2013年8月から共創マーケティングプラットフォーム「ココスクウェア」をベースとした共創マーケティング支援サービスを開始しています。

コミュニティパネル型の共創マーケティングプラットフォーム「cocosquare:ココスクウェア」をリリースしました!(2013年8月8日)
http://www.ikedanoriyuki.jp/?p=4326

サービスのリリース以降、キリンカンパイ会議をはじめ、2014年6月にニチレイフーズHappyお弁当ライフのご支援を開始。コミュニティによる顧客との共創を支援しています。詳しくはまだ言えませんが、7月からも月に1~2件のペースで共創コミュニティの開設が予定されています。

※キリンビールが横浜の若者とつくったビール共創プロジェクトの概要はこちらをご覧ください

トライバルメディアハウスでは、2014年4月に共創マーケティング事業部(Co-Creation Business Division)を新設し、初代部長としてトライバルにSMMコンサルティング部をつくった宮本昌尚をアサインし、現在スタッフを含め3人の体制で業務に当たっています。しかし、すでにお引き合いが多く、とにかくスタッフが足りません。

ということで、「コミュニティによって消費体験を共有し、ライフスタイルを生活者と共に創ること」にチャレンジしたい人を熱烈募集します!

お仕事内容は下記のような感じです。

●コ・クリエーションプランナーの仕事内容
・クライアント(ブランド)の持つカテゴリー特性や課題に応じた価値共創戦略の策定
・コミュニティ運用計画の策定(テーマや具体的なディスカッション内容の企画)
・顧客イベントやオフ会の企画・オペレーション
・共創コミュニティやオフラインイベントにおける会員とのコミュニケーション
・MROC(※)の調査設計と実行支援(調査はグループ会社のインデックス・アイと一緒に進めます)
・顧客参加型商品開発やサービス開発プロジェクトの企画と実行
・上記に関わるクライアントサポート(月次レポート作成や戦略会議含む)

※MROC:エムロックと読む。Market Research Online Communitiesの頭文字を取ったもの。マーケティングリサーチを目的としたクローズドなリサーチコミュニティを指す。仮説検証型の定量調査ではなく、仮説発掘型の定性調査として企画・実施される。

コ・クリエーションプランナーは、下記のようなキャリアや思考を持った人が楽しく活躍できる仕事だと思います。

●コ・クリエーションプランナーに向いている人
・人間観察が好きである
・コミュニケーションが好きである(オフライン/オンラインともに)
・マーケティングが大好きである
・ブランドと顧客をつなぐ「新しいライフスタイル」をつくりたいと思っている

●コ・クリエーションプランナーと親和性が高いキャリア(どれかひとつで可)
・グループインタビューやMROCのモデレーター経験
・新商品企画やサービス開発経験
・コミュニティマネジメント経験
・マーケティングプランナー/PRプランナー経験
・雑誌やWeb媒体の編集者/ライター経験

少しでも興味があれば、お気軽にこちらまでご連絡ください!
recruit@tribalmedia.co.jp

※件名に「コ・クリエーションプランナーへの応募」と記載してください
※未経験者でもこぼれおちるパッションがある方なら大歓迎です

ご連絡、お待ちしておりますε=ヾ(*・∀・)ノ

※まだ応募するほどじゃないけど「共創には興味あるぞ」という方、まずはこちらを手にとってみてください!

池田紀行

Web研『クチコミを発生させる5つの琴線スイッチ』セミナーテキストを公開しました

12 years ago

今日は公益社団法人日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会が主催する『第六回東北セミボラ(セミナー&ボランティア)』@仙台で講演をさせていただきました。

ということで、終わりたてホヤホヤですがセミナーテキストを公開します。バズ・バイラル系のプランニングをするときに意識をしていることをまとめました。

ちなみに、コンテンツは今回のセミナーテキストの方が多いですが、このテーマは日経BizGateの連載でも書いていますので、文章で読みたい方はそちらも合わせてご覧ください。

牛タン食べたい!

池田紀行

広告・広報・マーケティング業界の新社会人に読んでもらいたい推薦図書15選

12 years 1ヶ月 ago

一言でマーケティングと言っても、その範囲はすさまじく広く、そしてもんどりうって転げ回るほど深い。

環境分析をするにはSWOT分析や3C分析にはじまり様々なリサーチ手法を学ばなければならないし、マーケティングコンセプトを固めるには市場細分化、ターゲティング、ポジショニング(いわゆるSTP)の理解が必要です。消費者を知らなければなりません。

4Pで考えても、プロダクト戦略ではインサイトの発掘、アイデア発想法、それらの仮説づくりや検証のためのマーケティングリサーチ理論、商品開発プロセスやブランドマーケティングの知識が求められます。そして広告・広報・販促を含むコミュニケーション領域。広告ひとつとっても、できればマス広告からWeb広告、クリエイティブからアドテクノロジーまで知っていた方が良い。

そして、広告だけじゃなく、PR(パブリシティ)や戦略PRなどの広報領域の知識、それらのメッセージがなぜ消費者に刺さるのかを体系的に理解するための行動経済学も仕事に厚みを持たせてくれるでしょう。

また、これらの施策は近年急速にデジタル化が進展しています。インターネットを活用したインターネットマーケティング(Webマーケティング)だけではなく、既存のマーケティング活動がデジタル化して行く「デジタルマーケティング」について理解しておくことは、これからのマーケターにとって必須の知識となります。

そして、メーカーにとって非常に重要となるチャネル(販売経路)や売場づくりの知識。メーカーの広域流通部(ナショナルチェーン向けの提案営業を行う一般的な部署名)がどのように大規模チェーンのバイヤーに営業をし、店舗と自社にとって最適な売場(棚)をつくるのか、それらのプロセスや意味を理解しておくことはメーカーの「売上向上」を生業とするマーケターにとって必須の知識でしょう。また、既存顧客との関係を維持・向上させるCRM施策やロイヤルティマーケティングもおさえておきたい重要なポイントです。

と、考えつくまま書きなぐっても、「マーケティング」の勉強は驚くほど広範囲かつ深い。どこから手をつけたら良いのわからない人も多いと思います。

そこで、広告・広報・マーケティング業界に入社した新入社員の皆さんに、「まずはここを入口にしてみては」という私からの推薦図書15選をまとめてみました。

それぞれの領域には、いわゆる「お約束の本」があります。マーケティングで言えば、『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント』、競争理論であればマイケル・ポーターの『競争の戦略』といった具合です。

でも、これらの本はいずれも分厚いハードカバーで、新入社員にはハードルが高すぎる気がしています。確かに、最初だからこそ長く読み継がれている代表的な良著から入る、というやり方もあるでしょう。でも、私は多くの若手が最初の高いハードルでつまづいてしまい、その領域への興味を持つところまで至らないというケースをたくさん見てきました。

なので、今回ご紹介する本の選定は、「読みやすい」(途中でくじけない)、「比較的低価格」(数千円もしない、ほとんどが2,000円以内で買える)、「その領域の全体像を知ることができる」(ある程度の網羅性)の3点を重視して選びました。

ぜひこれらの本を手に取ってもらい、「あ、この領域おもしろいな。もっと掘り下げたいな」と思ったら、さらにその領域の勉強を深めて行く、というやり方に挑戦してみてください。わずか数回分の飲み会代で、あなたのマーケター人生を驚くほど豊かで味わい深いものにしてくれることでしょう。

では行ってみましょう。


1. 売れるもマーケ 当たるもマーケ

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則
アル ライズ,ジャック トラウト,Al Ries,Jack Trout,新井 喜美夫

東急エージェンシー出版部
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よくわからないタイトルかもしれませんが、ものすごい良著です。この本を一冊目に持ってきたのには理由があります。まず、とにかく「わかりやすい」こと。そして(日本では20年前の1994年に出版された本ですが、まったく古くならない)「マーケティングを考える上で普遍的なことがまとめられているから」です。

マーケティングを勉強しようとすると、SWOT、3C、成長戦略、競争戦略、4Pなどの理論がとっつきにくくて(おもしろくなくて)途中で嫌になってしまう人が多いことはさっき言いましたね。なので、まずは理論を頭に入れて行く上で、「マーケティングっておもしろい!」と思ってもらいたいのです。「なるほど、これがマーケティングというやつか!」とわくわくしてもらって、勉強のモチベーションを上げてほしい。そんなエントリーとしてこれ以上ない本が本書です。今日必ずポチって欲しい一冊。


2. マーケティング戦略

マーケティング戦略 第4版 (有斐閣アルマ)マーケティング戦略 第4版 (有斐閣アルマ)
和田 充夫,恩蔵 直人,三浦 俊彦

有斐閣
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マーケティングの勉強は、ものすごく範囲が広いため、ややもすると枝葉の領域ばかりに気を取られてしまいがちです。なので、まずはしっかりとベーシックなマーケティング理論を頭に入れた方が良い。

頭の中にマーケティング戦略全体のフレームワークができると、これから新しく得て行く膨大な情報や体験を、その「(頭の中の)本棚」に綺麗に整理して格納して行くことができるようになります。

この本は、私が中小企業診断士の資格を勉強しているときにバイブルにしていた本です。「読む」というよりも「勉強する」「頭に染み込ませる」という感じで何度も何度も繰り返し読み返すことをお勧めします。


3. [実況]マーケティング教室

[実況]マーケティング教室 (グロービスMBA集中講義)[実況]マーケティング教室 (グロービスMBA集中講義)
グロービス

PHP研究所
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この本は、2010年に出版された、マーケティングの父、フィリップ・コトラーの『マーケティング3.0』をわかりやすく解説してくれている本です。

ベーシックなマーケティング理論を学んだあと、その伝統的なマーケティングが、近年の環境変化によって通用し辛くなってきていること、その背景や理由、これからのマーケティング戦略はどのようにあるべきか、という「過去→現在→未来」を学ぶのに最適な一冊です。

『コトラーのマーケティング3.0』を読んでいまいちピンとこなかったあなたへでも書評を書きましたが、最近読んだ本の中で最も感動した本の中の一冊です。ぜひベーシックなマーケティング戦略理論を学んだあとに手に取ってみてください。


4. インサイト

インサイトインサイト
桶谷 功

ダイヤモンド社
売り上げランキング : 47100

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マーケティングの仕事をやっていると、「インサイト」という言葉を聞かない日はないかもしれないってくらいの頻出ワードです。でも、この「インサイト」の意味を曖昧なまま使っているマーケターが意外と多いんじゃないかと思います。

消費者インサイトとは、わかりやすいニーズやウォンツではなく、消費者自身も気づいていない「ホンネ」を意味します。だから、簡単な質問形式の調査で出てくるような「回答」は真の消費者インサイトではありません。

いま、多くの企業がこの消費者インサイトの把握に困っています。従来のマーケティングリサーチでは消費者インサイトが掴みづらくなってきました。でも、新しく、かつ未充足な消費者インサイトを発掘しない限り、画期的な(イノベーティブな)新商品開発ができない。本書は消費者インサイトを学び始める人に最適な一冊です。


5. 予想どおりに不合理

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
ダン アリエリー,Dan Ariely,熊谷 淳子

早川書房
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消費者の「ホンネ」を理解するという意味で、本書も大変示唆に富む一冊です。タイトルはわかりにくいですが、内容は「人間の持つ不合理」を科学する行動経済学(判断・意思決定科学)をわかりやすく解説してくれています。

フォーカスグループインタビュー(6人~8人程度の対象者に会場に集まってもらい、司会(モデレーター)の進行のもと様々な会話をする中でマーケティングの仮説を発掘しようとする座談会形式の定性調査)では、「ダイエットをしているのでカロリーの高いものは食べないようにしている」と回答した対象者が、レストランで食事をしているときにワゴンで回ってきたケーキを3つ頼んでしまう「嘘」を見抜けません。

1,500円の手帳を買おうとしている人に、「ここから15分行ったところにあるお店では同じものが800円で売っていましたよ」と伝えると、多くの人は15分歩いてそのお店に行こうとする。しかし、29,800円のスーツを買おうとしている人に、「ここから15分行ったところにあるお店では同じものが29,000円で売っていましたよ」と伝えても、ほとんどの人は15分歩いてそのお店に行かないと答えるという。同じ「800円の得」なのに、意見が分かれるのはなぜなのか。

このように、私たちはの意思決定や行動は「不合理」に満ちている。これらの不合理を理解せず、消費者インサイトを探ろうとすると、痛い目にあってしまう。行動経済学の入門本としてぜひ手に取って欲しい一冊です。


6. アイデアのつくり方

アイデアのつくり方アイデアのつくり方
ジェームス W.ヤング,竹内 均,今井 茂雄

阪急コミュニケーションズ
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全世界的に売れ続けているアイデア発想本としては圧倒的No.1のお約束本です。100ページしかないので、1時間もかからず読み切ることができます。

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」というキーメッセージはあまりにも有名です。

未充足の消費者インサイトの発掘ができたら、次はそのインサイトを解決する具体的なアイデアが必要となります。これは商品開発だけでなく、広告やPR、キャンペーンのコンセプト開発にも通用する考え方です。マーケターは左脳と右脳の両方を鍛えなければなりません。「アイデアマン」になるための最初の一冊としてぜひ押さえておきたい一冊です。


7. 次世代マーケティングリサーチ

次世代マーケティングリサーチ次世代マーケティングリサーチ
萩原 雅之

ソフトバンククリエイティブ
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マーケティングリサーチには、消費者インサイトを発掘するためのフォーカス・グループ・インタビュー(FGI)や、仮説を定量的に検証するアンケート調査など様々なものがありますが、近年、これらの伝統的なマーケティングリサーチも環境変化の波に襲われています。消費者ニーズが高度化・多様化を極め、市場が高度に成熟化したことなどにより、従来の調査では、期待する結果を導くことが難しくなってきたのです。

本書では、消費者理解の方法が変わってきている背景、リサーチパネルの考え方(回答者か参加者か)、Ask(訪ねる)からListen(聴く)へ、新しいリサーチ手法など、「これから」のマーケティングリサーチについて、これ以上ないくらいに、わかりやすくまとめてくれています。直接、調査設計や実査、集計分析に携わっていないマーケターであっても、これからのマーケターにとってマーケティングリサーチの知識は必要不可欠です。「様々なデータを解釈する側」としても、知っておいて欲しい知識が満載の一冊。


8. 小さな会社を強くするブランドづくりの教科書

小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書
岩崎 邦彦

日本経済新聞出版社
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マーケティング戦略を考える上で欠かせないのがブランドマーケティングに関する知識です。商品のコモディティ化や価格競争の激化、商品ライフサイクルの短命化とマーケティングのデジタル化などの環境変化を受け、これからのマーケティングは、より一層「ブランドマーケティング」が重視されていくと思います。

いわゆる「ブランドマーケティング論」はものすごく奥が深い。本気で取り組もうとすると、軽く年単位の勉強を覚悟する必要があると思います。そこで、まずは「超ざっくりと」理解するのに最適なのがこちらの本。タイトルに「小さな会社を強くする」と書かれていますが、決して中小企業のためのブランドマーケティング本ではありません。ブランドとは何か。ブランドマーケティングとは何か。強いブランドはなぜ強いのか。本書で、まずはブランドマーケティングを学ぶスタートラインに立ってください。


9. ブランド戦略シナリオ

ブランド戦略シナリオ―コンテクスト・ブランディングブランド戦略シナリオ―コンテクスト・ブランディング
阿久津 聡,石田 茂

ダイヤモンド社
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ここで紹介している本の中では一番難しい本かもしれない本書。でも、ブランドマーケティングを学ぶ上で、ぜひ本書で紹介されている、「コンテクスト・ブランディング」という考え方については知っておいてもらいたいと思い、ご紹介。

特に、第3章の「アセロラドリンクに見るコンテクスト・ブランディング」は必読です。ブランドが抱えていた課題をコンテクスト(文脈)の観点から探索・構造化し、企業と顧客の間に存在している溝を埋め、つなげていくプロセスは感動ものです。2002年に出版された本ですが、内容はまったく古さを感じさせない普遍的なもの。間違いなく目から「うろこ」が落ちる一冊です。


10. なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学

なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学
パコ アンダーヒル,鈴木 主税

早川書房
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タイトルにある通り、私たちが日常的に行くスーパーやコンビニエンスストアの棚がいかに「科学的」につくられているのかを知ることのできる一冊。

来店客は店に入り、どんな動線で歩くパターンがあるのか。あるポイントで右に曲がると右側最上段にある商品の視認率は何%か? 手に取る率は? カゴに入れる率は? どの商品がどの棚に何フェイス並ぶと棚の効率は最高になる? 通路で、棚の下段にある商品を体をかがませて取ろうとしているとき、後ろを通った人の体が自分のお尻にぶつかったときに何%買い上げ率は低下する?(つまり店舗の通路を広げることによってどのくらい売上を伸ばすことができる?)など、膨大な数のショッパーズ調査を行って導き出した結果をわかりやすく解説してくれています。

本書を読めば、流通(店頭)の勉強になるばかりか、これからスーパーやコンビニにいくことが楽しくなります。もはや普通の一般人の「目」には戻れません。店頭からいろんなメッセージを受け取ることになるでしょう。ハードカバーでページ数も多いですが、ぜひトライして欲しい一冊です。

※この本で店頭に興味を持ったら、ぜひこちらの本にもトライしてみてください。必ず役に立ちます ⇒ 『インストア・マーチャンダイジング


11. 明日の広告

明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
佐藤 尚之

アスキー
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あまりにも有名な本なので、すでに読んだ人も多いかもしれません。

元・電通の佐藤尚之(通称:さとなおさん)さんが書いた広告業界の大ベストセラーです。本書を読むと、現在マーケティング環境で起こっている環境変化と、「これから」の広告がどうあるべきかを一通り学ぶことができます。そして、本書は「ためになる」だけでなく、広告のことを愛しているさとなおさんの文章を通して広告のことがもっと好きになり、わくわくし、仕事のモチベーションが上がるという副次的なメリットまでついてきます。新書なので2~3時間で読むことができます。広告・広報業界の人には必ず読んでほしい一冊。


12. [新版]戦略PR

新版 戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 (アスキー新書)新版 戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 (アスキー新書)
本田哲也

アスキー・メディアワークス
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ひとつ前に紹介したさとなおさんの『明日の広告』シリーズ第2弾として出版されたのが本書。戦略PRが日本で注目されるキッカケをつくった、ブルーカレント・ジャパン代表の本田哲也氏によるもの。

広告業界だけでなく、PR業界も大きな環境変化の波に襲われています。商品やサービスそのものの記事化を狙うパブリシティだけでなく、自社の商品やサービスが「売れる空気」をつくる戦略PRは、すでに多くの企業で実践され、大きな成果を残しています。これからのコミュニケーションプランニングは、広告と広報(パブリシティと戦略PR)、アナログとデジタルの境なく、「課題解決」という原点を実現するために、より一層、メディアニュートラル、手法ニュートラルになっていくでしょう。

「私は広報じゃないんで、PRの本は関係ない」と思う人にこそ読んでもらいたい一冊です。


13. パーミッション・マーケティング

パーミッション・マーケティングパーミッション・マーケティング
セス・ゴーディン,Seth Godin,(序文)ドン・ペパーズ,Don Peppers,谷川漣

海と月社
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最後は顧客戦略について考える2冊。

「マーケットシェアから顧客シェアへ」という潮流が生まれた1990年代後半に書かれたセス・ゴーディンによる全米大ベストセラーである本書。「(新規顧客ではなく)既存顧客の70%に焦点を当て、利益を増やす」。そのためには、「顧客に心を開いてもらう=パーミッション」を獲得することが重要であることを説いています。

「パーミッションはプロセスであって、瞬間のものではない」 「パーミッションはいつでもキャンセルされうるものである」といったソーシャルメディア時代における企業と消費者の関係性の本質が書かれています。リレーションシップマーケティング(関係性マーケティング)やCRM(Customer Relationship Management)の本質を理解するためにも読んでおきたい一冊。


14. 顧客の信頼を勝ちとる18の法則-アドボカシー・マーケティング

顧客の信頼を勝ちとる18の法則-アドボカシー・マーケティング-顧客の信頼を勝ちとる18の法則-アドボカシー・マーケティング-
山岡 隆志

日本経済新聞出版社
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顧客戦略について考える2冊目。

本書は、アドボカシーマーケティング(徹底的に顧客側に立って物事を考え実行する信頼ベースのマーケティング手法)を豊富な事例とともにわかりやすく解説してくれている一冊です。

究極まで顧客利益を優先した(売り手主導型ではなく顧客主導型の)マーケティングを行うことによって、企業と顧客の間に長期的な信頼やロイヤルティが形成され、売上および利益が向上することを解説しています。

高いロイヤルティが形成された顧客は、単なるファンではなくブランドのエバンジェリスト(伝道者)になって次のお客様を連れてきてくれます。世の中がデジタルやソーシャルだからこそ、思想や企業哲学について学んでおきたい。


15. 気まぐれコンセプト クロニクル

気まぐれコンセプト クロニクル気まぐれコンセプト クロニクル
ホイチョイ・プロダクションズ

小学館

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最後に毛色の違う一冊を紹介して締めたい。

本書は、1981年から、『ビッグコミック スピリッツ』(小学館)で連載された4コマ漫画集です。バブル期前後の広告業界が、ホイチョイ・プロダクションズらしい痛快な切り口と描写で描かれています。

新卒で、ネット広告会社に入社した新卒の皆さんは、いわゆる「伝統的な広告業界」について学ぶ機会が少ない。本書で紹介されている描写にはマンガ的な演出がされてはいますが、「広告業界の今と昔」、そして、愛すべき「広告ギョーカイ人の生態」について楽しみながら学ぶことができる一冊。ぜひ息抜きの一冊に加えてほしい。


以上、私からの推薦図書として15冊を紹介させてもらいました。

マーケティングは超おもしろい!そのおもしろさを知るためには、いろいろなものが見えなきゃならない。そして、その眼力は、本を読むことによって強化することができます。

私たちは、みんな同じ景色を見ています。でも実際は、人によって読みとる情報や解釈は大きく違っています。なぜか。それは、見る人の知識や経験が違うからです。

ぜひ一日も早く「マーケターの目」を手に入れてください(実際は一生かけて鍛えるんですけど)

マーケティングは超おもしろいですよ!

池田紀行

一日も早く一人前になりたいと思っている新社会人の皆さんに心掛けてほしい5つのこと

12 years 1ヶ月 ago

明日から新年度ということで、ほかにもたくさんの方から「新社会人へのメッセージ」がアップされると思いますが、たまには私も書いてみようと思います。

1.死ぬほど勉強して死ぬほど働きなさい(たぶん死なないから)

「死ぬほど~」というフレーズが嫌いな人もいると思いますが、あえて言います。死ぬほど勉強して、死ぬほど働きなさい。会社に一番朝早く来て、一番遅く帰りなさい。そんな働き方を、人は社畜と言うでしょう。ブラックと言うでしょう。でもあなたの人生です。誰でも最初から質の高い仕事なんてできません。何もわからないんだから。量が質を凌駕するのです。量をやるから質が高まるんです。

人と同じことをやっていたら、あなたは人と同じ人になります。平均値です。人よりも上に行きたいのなら、人が休んでいるときに仕事をしなさい。人が遊んでいるときに勉強をしなさい。人が寝ているときに人と会って見聞を広げなさい。近道はありません。

2.最後に一番伸びるのは「素直な奴」と心得なさい

伸びる社員とはどんな人間でしょうか。努力家、勉強家、いつもポジティブ、元気ハツラツ、地頭が良い、いろいろありますが、私は最後の最後に伸びているのは素直な奴だと思います。

言い古された言葉ですが成長のポイントは「守破離」です。まずは先輩のやり方を100%真似てみる(守)。先輩と同じことが完璧にできるようになったら、少しずつ自分なりのやり方を加えて行く(破)。そして最後に自分のスタイルを確立する(離)。決して順番を間違えてはいけません。

たまに「これをやったら自分が自分じゃなくなる」という人がいます。「これ私がやる必要があるのですか?」 「自分の考え方と違います」 「自分のやり方でやらせてください」

何もわからない段階でのプライドや自我は成長を阻害します。先輩だって人間ですから、そんなあなたを疎ましい奴と思ってしまうかもしれません。少なくとも入社一年は言われた通りにやり尽くしてみる。それが一番早く成長する秘訣です。

3. 師匠を見つけなさい

これからの長い社会人人生において、あなたが人望のある味わい深い大人として大成するためには、人生の酸いも甘いも経験したお師匠さんが必要です。仕事でも遊びでも、あなたが真似したいと思える「型」を見つけなさい。さっきも言いましたね。「守破離」です。では、あなたが理想とする師はどこにいるのでしょうか。実は、意外なほどあなたの近くにいます。

毎日仕事をしていると、「自分の身近には尊敬できる師匠なんていない!」と思いがちです。隣の芝が青く見えることもあるでしょう。自分が求める師匠は「ここではないどこか」にいると思うこともあるでしょう。でもそれは間違いです。師匠は必ずあなたの近くにいます。そして、頑張っているあなたを見ています。だからこそ、腐らず目の前の仕事に全力を投じなさい。師匠はそんなあなたを必ず見つけてくれ、手助けしてくれるはずです。

4.プロフェッショナルになりなさい

仕事に慣れてくると、自分はスペシャリストの道か、ゼネラリストの道か、という2つの選択肢の中で迷うでしょう。でも、実はその2者択一は問題じゃありません。どちらであっても、あなたが目指すのは「プロフェッショナル」です。

プロフェッショナルの逆はアマチュアです。スペシャリストであろうと、ゼネラリストであろうと、プロフェッショナルになってください。誰かから対価をもらって仕事をするに値する価値を出す仕事人になってください。

ニューヨークヤンキースのイチローは決して「今日は二日酔いだから適当にバットを振りました」なんて言いません。マンチェスターユナイテッドの香川は決して「監督とソリが合わなくて活躍できませんでした」なんて言いません。

相手から報酬をもらって仕事をし、相手の期待を裏切らない、時に期待を上回る価値を提供する。言い訳をしない。手抜きをしない。試合に出るチャンスをもらったときに最高のパフォーマンスを出すために日々の努力や準備を怠らない。それがプロフェッショナリズムというものです。会社員だってお給料をもらって顧客に最高のパフォーマンスを提供するプロフェッショナルです。

あなたが目指すのはスペシャリストかゼネラリストか、それはまだわかりません。それは、きっとこれからの仕事を通して、会社や上司、そしてあなたの意志によって必然的に導かれていくはずです。いまあなたが意識すべきは、その2択ではなく、常に「自分はプロフェッショナルであるか」と自問し続け、自分に勝ち続けることです。競争相手はいつだって自分自身です。勝負すべき相手は会社の同期でも、社会の同年代でもなく、昨日の自分なのです。

5. 実行し、続けなさい

少し前に、TwitterやFacebookでシェアされていたものに、「したい人、10,000人。やる人、100人。続ける人、1人。」というものがありました。多くの人がシェアやRTをしたということは、みんな自分に思い当たる節があり、グサッときたからなのでしょう。

勉強や仕事も同じです。誰もがやるべきことはわかっている。それができるようになったら、どんなにいいだろうと思っている。でも、やらない。びっくりするくらい、やらない。

中には、顔を真っ赤にして、「やります!見ててください!」と息巻く人もいる。でも、やらない。これがまたびっくりするくらい、やらない。だから、やり始めるだけで、100人に1人になれる。

次の敵が継続。

最初は一念発起して始めたものの、続かない。今日は仕事がきつかったから、ちょっと飲みすぎちゃったから、明日の朝早いから、明日やろう。次の日も次の日も、明日やろう。だから、続けるだけで、10,000人に1人になれる。

その道の専門家と共通言語で会話をすることができるようになるためには、1,000時間の勉強が必要です。1,000時間といったら、平日2時間、週末(土日)で10時間勉強して1年かかる。仕事以外で。

そして、自分がその道の専門家になるためには、1万時間の勉強が必要と言われます。

あなはた「やりたい人」で終わらないでください。「やる人」になってください。そして「続ける人」になってください。それは、今日からです。いまからです。なうです。

最後に。

ビジネス社会に「棚から牡丹餅」はありません。
牡丹餅は、頑張っている人の頭上だけに落ちてくるのです。

頑張ってください!

※本エントリーは、自身のことは高々と棚に上げてお送り致しました。悪しからずご了承ください。

池田紀行

『次世代共創マーケティング』出版記念セミナーテキストを公開しました

12 years 2ヶ月 ago

2月4日(火)に無事 『次世代共創マーケティング出版記念セミナーが終了しました。定員200名の募集でしたが、最終的に500名を超える方々からお申し込みを頂きました。ご来場頂いた皆さま、ありがとうございました。そして、せっかくお申込み頂いたのに抽選に漏れてしまった皆さま、すみません。

ということで、第2部~第4部のセミナーテキストを公開します(第1部 花王デジタルコミュニケーションセンター長 石井龍夫 様の講演テキストは公開できません。ご了承ください)


● 第2部 「価値共創の原点を考える」 トライバルメディアハウス 池田紀行


● 第3部 「リサーチからコミュニティへ」 インデックス・アイ 山崎晴生


● 第4部 「インサイト・コミュニティ ~ 顧客の声を活用する」 ビジョン・クリティカル・ジャパン岸川茂様/セブンシーズマーケティングリサーチ杉本徹様


※興味のある方はぜひ手に取ってみてください!

次世代共創マーケティング次世代共創マーケティング
池田 紀行,山崎 晴生

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池田紀行

『コトラーのマーケティング3.0』を読んでいまいちピンとこなかったあなたへ

12 years 3ヶ月 ago

先週、トランスコスモスの萩原さんがFacebookで紹介していた、グロービス著 『実況 マーケティング教室』 (PHP)にビビッときたので、早速週末読んでみたんですけど、この本、滅茶苦茶良い本です。マーケティングに従事している方、必読の書です。


[実況]マーケティング教室 (グロービスMBA集中講義)[実況]マーケティング教室 (グロービスMBA集中講義)
グロービス

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マーケティング理論については、それ相応の理解をしている自信がある、という方にとっても、かなり頭の中を整理してくれる良著です。そして、以前 『コトラーのマーケティング3.0』 を読んだけど、ぶっちゃけイマイチよくわからなかったんだよね…という方にもお勧めです。すべてではありませんが、同書の中で解説されている重要なポイントは理解することができると思います。

そしてこの本、コトラーのマーケティング3.0でも語られている 『共創マーケティング』 を理解する上でも最適な一冊になっています。以下に要点を整理しておきます。


● マーケティングは1.0から2.0、そして3.0へ

冒頭でマーケティングコンセプトの変遷が整理されています。生産志向・販売志向だったマーケティング1.0、消費者志向のマーケティング2.0、そして、マーケティングは、ブランド認知や個人の無意識をも巻き込んだ認知科学的な分野に進むとしています。


次に、マーケティング1.0を 「T型フォード」、マーケティング2.0を 「米国市場におけるハーレーダビッドソン vs ホンダ」 を例に、見事なわかりやすさで解説が進みます。すべてが 「歴史(流れ)」 と 「事例」 の掛け算で説明されるので、とてもわかりやすいはずです。マーケティング2.0では、最も一般的な戦略概念であるSTPについて説明されています。

 ・ S:Segmentation
 ・ T:Targeting
 ・ P:Positioning

ほぼ単一の市場にほぼ単一の商品で商売をしていた時代が、競合の参入によって破壊されると、マーケティングはSTPを重視するマーケティング2.0に移行します。


● マーケティング2.0は次第にレッドオーシャン化する

しかし、その後 「成熟した市場では、競合他社も消費者にも近代的マーケティング(マーケティング2.0)が浸透しきってしまった帰結として、各企業それぞれが見動きがとれないこう着した状態に陥ってしまう」 としています。

これは、ありとあらゆるポジショニングマップをつくっても、すべてのマップに、もはや空白の空きスペースが残っていない状態を指し、すべてのマーケットでし烈な競争が行われるレッドオーシャン(血の海)化を意味します。


● 「マーケティング=売れる仕組み化」 の限界

市場を切り刻み(セグメンテーション)、ターゲティングを狭めれば狭めるほど、ポジショニングマップに空きスペースは見つけやすくなりますが、同時にマーケットサイズはニッチ化していきます。そのため、大きな市場が欲しい飲料や食品、日雑メーカーのようなマスマーケティング企業は、マーケティング2.0のSTPを脱却しないと、新たな成長戦略は描けないことを示唆します。


● マーケティングコミュニケーションのABCDマトリクス(※秀逸!)

そして、いよいよ本書は 「マーケティング3.0」 の解説へと進んで行きます。本書で感動したのはこちらの図。みなさん、「ジョハリの窓」 はご存知でしょうか(Wikipedia ⇒ ジョハリの窓

本書では、「自分」 を 「企業(自社)」 に、「相手」 を 「顧客」 に置き換えて以下の4つの象限を提示しています。

※私は、D領域の 「新しいマーケティング」 のひとつに、「価値共創」 があると捉えました

本書では、どんな優秀な企業であっても、マーケティング2.0について理想的にやり尽くしているわけではない。そのため、マーケティング3.0に進まず、2.0をやり尽くすという選択肢もあるだろう。しかし、製品のコモディティ化や、さまざまなマーケティングのジレンマ(顧客重視の売り手の論理という矛盾の露呈)などを鑑みると、現在のマーケティング2.0ではたどりつけない領域が存在するとして、P&Gの 「コネクト&デベロップ」 を事例として紹介しています。

※P&Gのコネクト&デベロップは、企業、研究機関、サプライヤー、小売取引先、製造委託会社、そしてときには競合他社も含め、「すぐれた製品・サービスを通じて、お客様の製品をよりよいものにする」という企業目的を実現するための、重要な経営戦略とされています(詳しくはP&G社のサイトを参照のこと)

そして本書は、「ブルーオーシャンはD領域において発見される」 としています。D領域いおいて発見されたインサイトや新しいビジネスは模倣がされにくいため、一定の期間、その市場で大きな優位性を獲得します。

逆に、BとCの領域では、いかに注力、徹底していったとしても、各競合が明示的な土俵で勝負を展開する以上、市場はレッドオーシャン化しやすいとしています。


● STPでは満たせない 「主観的な満足感」

従来から、「製品には2つの価値がある」 と言われます。それはつまり、客観的な部分(性能面など)と、主観的な部分(個人的な満足感)です。フィジカルベネフィット(物理的便益)とメンタルベネフィット(精神的便益)と言われることもあります。

本書では、市場の成熟化や消費者の情報行動などの変化によって、市場での競争は、高性能信仰に代表される 「客観的価値」 から、消費者がその使用価値をどう捉えるかという 「主観的価値」 に移行していると説きます。


● 主観は消費者の中にある

そして、本書を読んでいて、再度ハッとしたのがここです。「客観」 は企業がつくれるが、「主観」 は消費者の中にある。とても当たり前のことかもしれませんが、だからこそ企業は従来のマーケティングリサーチや、近年注目される観察調査(行動観察)など、さまざまな活動によって、消費者の 「主観」 を把握しなければならない。マーケティング2.0の限界が見え始めてきた現在ならなおさらです。


● 主観的価値観重視の中で何をどう売るべきか

ここで本書は、ディズニーランドの事例をあげます。詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、私はここでブラー化による製造業のサービス化 (PDF)とサービス・ドミナント・ロジック(S-Dロジック)を想起しました。S-Dロジックは、すべての事業をサービス業と規定します。そして、消費者を 「消費をする者」 ではなく 共に価値を競争する 「価値共創者」 と捉え、サービス(+製品)の価値は購入時点ではなく(購入した後の)使用時点で継続的に発生するとする考え方です。


● “I 対 You” から “We” へ

そして本書は最後に 「コ・ワーク(協働)する “we” (積極参加する消費者)」 という考え方を提示し、『 “we” においては、「企業か顧客か」 という区別の優先順位は下がる』 と結んでいます。


うーん、しびれました。先週からAmazonで入手しにくくなっていますが、ぜひ手に取ってみてください ⇒ グロービス著 『実況 マーケティング教室』(PHP)

ということで、本書からとても多くの気づきをもらえました。マーケティング2.0の次の一手として、ぜひ拙著 『次世代共創マーケティング』 とあわせて読んで頂きたい一冊です。

いよいよ明後日1/22発売です。水曜日頃から全国の書店でも並び始めると思いますので、ぜひ手に取ってみてください!

次世代共創マーケティング次世代共創マーケティング
池田 紀行,山崎 晴生

SBクリエイティブ 2014-01-22
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池田紀行

デキる社員は “Task(What)” だけでなく “Who” を意識している

12 years 3ヶ月 ago

皆さんは毎日、上司からの指示やクライアントへのレポートなど、いろいろな人からいろいろな仕事を依頼されていると思います。

To Doリストを作成して、「抜け漏れ」をなくすように注意している人も多いと思いますが、このTo Doリスト、ややもすると、弊害が出てきます。

それは、目の前の仕事を単なるTaskにしてしまうことによる弊害です。To Doリスト=Taskリストという状態です。

依頼された仕事(Task)を、期日までに過不足なくこなせば、とがめられることは少ないでしょう。

でも、デキる社員は、もうひとつ意識していることがあります。

それは、”Task (What)” だけでなく、”Who” を意識していることです。

依頼された仕事(Task)は、依頼主(Who:上司やクライアント)がなんのために自分に依頼した仕事なのかを想像しているのです。

例えば、ある分野において調査して欲しいことがあったとします。私は、ある社員に「AAについて現状を調べてみてくれる?」と依頼します。

一般的な社員は、「依頼されたAAに調査に関するレポートを送付します。ご確認をお願いします」とメールをくれますが、一方、デキる社員からは下記のようなメールがきます。


(1) 依頼された調査報告書を送ります(目的の再確認):What
(2) ポイントはAAとBBとCCでした(概要サマリー):What
(3) これらの状況から、選択すべき方向性はBBだと思います(選択肢の提示):What+Who
(4) その理由はDDです(意見):Who


上記の(1)~(2)を満たしていれば、部下自身のTaskとしては完了かもしれません。でも、依頼主(上司など)にとってのTaskは、「調査・分析」ではなく、「調査・分析」内容をもとに「方向性を決めること」や「さらに深堀する必要性があるかどうかの判断」だったりします。この場合、上司は部下から納品された(1)~(2)のレポートを見て、ゼロから「検討」と「判断・決断」をする必要があります。

デキる部下は、上司が何のためにこの仕事を依頼してきたのか、このレポートによって何をしようとしているのか、というところを先読みして仕事をしています(先読みするために、仕事の依頼時に背景や目的を確認してきます)。すると、上司は「検討」や「判断・決断」スピードを速めることができます。

もちろん、「そんなの上司の仕事だろ!」 「そうしてほしいならそういう仕事の依頼をしろ」という意見もあるでしょう。それは当然です。

でも一方で、「デキる部下は上司の仕事を取る」のです。部下がどんどん上司の仕事に領域侵犯してくるから、上司はどんどん楽になって別のことができるようになる。

結果、上司は別の仕事や、もうひとつ上のランクの仕事に集中できるようになり、当初の仕事はその部下が全面的に任されるようになる。そうすれば、その部下は昇進したり、昇格したり、年俸が増えていきます。

目の前の仕事は、誰(Who)が何(What)をするためのものなのか。

仕事は人がするものです。であれば、すべからくすべての仕事には「意味」や「背景」、「目的」があります。

TaskをWhatとしてだけでなく、つねにWhoとひもづけて行うこと。

それが伸びる人間に共通している仕事術のような気がします。

池田紀行

共創マーケティングの理解が深まる関連本まとめ(&新刊情報)

12 years 3ヶ月 ago

ということで、1月22日にインデックス・アイの山崎さんとの共著『次世代共創マーケティング』(SBクリエイティブ)が出版されますよー!来週から一部書店で先行発売されます。

次世代共創マーケティング次世代共創マーケティング
池田 紀行,山崎 晴生

SBクリエイティブ 2014-01-22
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共創マーケティングは、あらゆる商品がコモディティ化する高度成熟市場において、顧客を単に「製品を”消費”する消費者」として捉えるのではなく、共に価値をつくり、向上させていく「価値共創者」とみなし、マーケティングを再構築して行く古くて新しいマーケティングコンセプトです。

共創マーケティングによって得られる効果は、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の向上、顧客のエバンジェリスト化によるクチコミの促進、コミュニティリサーチによる予期せぬ、期待を超えたインサイト発掘など多岐にわたります。本書の5章で、共創マーケティングで先行する味の素、江崎グリコ、花王、キリン、ベネッセ、リクルート、良品計画など7社の担当者インタビューも掲載していますので、そちらもぜひご覧ください。

そして本書は、うちの共創マーケティングプラットフォーム「ココスクウェア」を使った「次世代共創マーケティングコミュニティ」で、360人の方々と交流をしながら書き進めました。多くの方との意見交換を通して、多くの新しい気づきを得ることができました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

今回、SBクリエイティブさんからチャンスをいただき、2014年という年に共創に関する本を上梓させていただきましたが、先ほども書いたように、共創(Co-Creation)というコンセプトは古くからあるものです。日本のマーケティング史において共生、共同、協働、協業などを表す「co-」が初めて付いたのは1970年代にまでさかのぼります。それゆえ、本書を書き上げるにあたって、数多くの先人たちの書籍や論文に教えを請いました。

下記に――驚くほど広く深い――共創マーケティングに関連する書籍を紹介します。拙著『次世代共創マーケティング』と合わせてお読みいただくと、より深い知識を吸収できると思います。ピンと来た本がありましたら、ぜひ手に取ってみてください。なお、下記に紹介する本の多くは高広の兄貴から「これも読まずに共創を語るな」と愛の鞭を入れられて読んだ本であることを付記しておきます。

では行ってみましょう(※下記、著者名のあいうえお順です)

● 学習院大学の青木教授編著の骨太ブランド戦略本。コモディティ化はなぜ起こるのか。どうすれば脱コモディティ化ができるのか。ブランド戦略の視点から価値共創やコミュニティの意義がまとめられています。

価値共創時代のブランド戦略―脱コモディティ化への挑戦価値共創時代のブランド戦略―脱コモディティ化への挑戦
青木 幸弘

ミネルヴァ書房
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● 名著『ブランド戦略シナリオ―コンテクスト・ブランディング』の共著者でもある一橋大学の阿久津教授の本。ソーシャルメディアによって情報の流れや人の集まり方が変わり、ときに経済価値をも変えてしまう。本書ではこの大きなうねりを「ソーシャルエコノミー」と呼び、AKB、ニコニコ超会議、B1グランプリなど、ネットとリアルの双方で大きな話題となった事例をベースにわかりやすく解説してくれています。

ソーシャルエコノミー 和をしかける経済ソーシャルエコノミー 和をしかける経済
阿久津 聡,谷内 宏行,金田 育子,鷲尾 恒平,野中 郁次郎

翔泳社
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● 慶応大学 池尾教授の本。『次世代共創マーケティング』の出版が決まってすぐに手に取った本です。いまから10年前に書かれた本ですが、ネットコミュニティの特性、高関与商材と低関与商材におけるコミュニティマネジメントのポイントなどがしっかりまとめられています。

ネット・コミュニティのマーケティング戦略―デジタル消費社会への戦略対応ネット・コミュニティのマーケティング戦略―デジタル消費社会への戦略対応
池尾 恭一

有斐閣
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● 「共創マーケティング≒共創コミュニティ≒自社メディア」ということで手に取った本。近年注目されるオウンドメディア戦略についてわかりやすくまとまっています。大和ハウスの大島さん、花王の本間さん、著者の鼎談も読みごたえありです。

オウンドメディアマーケティング 顧客との関係を創造し、ビジネスを強化する自社メディア戦略オウンドメディアマーケティング 顧客との関係を創造し、ビジネスを強化する自社メディア戦略
井浦知久

宣伝会議
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● 「共創マーケティング≒共創コミュニティ≒マーケティングプラットフォーム」ということで手に取った本。こう言っては失礼ですが、さほど期待せずに手に取ったものの、メチャクチャ素晴らしい本で感動。本書では「ブランドは場(プラットフォーム)である」とし、体験価値を共創するプラットフォームの意義や構築の仕方についてわかりやすくまとめられています。最近、「【R25】戦略コンサル“山口”さんの洞察がおもしろい!」というまとめで共著者の山口さんがバズッてました。山口さんのTwitterアカウントはこちら ⇒ @blogucci

プラットフォーム ブランディングプラットフォーム ブランディング
川上 慎市郎,山口 義宏

ソフトバンククリエイティブ
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● とっても良い本です。リフレーミングとは、当事者自身の認知や活動の枠組み(フレーム)が変わることによって、同じ出来事に対する人々の受け止め方や反応の仕方が新しいものへと生まれ変わることを指すセラピー用語。市場の定義をリフレーミングすることで成功したマルちゃん鍋用ラーメン、はとバス、キリンフリー、アタックNeoなどが秀逸です(キリンフリーとアタックNeoは、本書の第Ⅲ部「市場の共創性―リフレーミングを受け止める」で考察されています。

マーケティング・リフレーミング -- 視点が変わると価値が生まれるマーケティング・リフレーミング — 視点が変わると価値が生まれる
栗木 契,水越 康介,吉田 満梨

有斐閣
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● ブラー(blur)とは、「あいまいなもの」を意味します。情報伝達手段の飛躍的進歩の結果として、「コネクション」「スピード」「無形物」の価値が増大しました。いつでもどこでもつながり合い、ものごとのスピードは加速し、経済の中で形のないものの占める割合が増加した結果として、「生産者と消費者」「製品とサービス」といった、従来あったはずの境界がブラー(blur)つまり「あいまいなもの」になってきています。ブラー化の象徴として製造業のサービス化があり、それが全ての事業や製品をサービス業として捉える「サービス・ドミナント・ロジック」につながり、そしてそれが消費者を「価値共創者」として捉えるという価値共創につながります。多少難しいですが、価値共創の背景をしっかり押さえておきたい方は読んでおきたい一冊。

ブラーの時代―eコマースの新・経営戦略ブラーの時代―eコマースの新・経営戦略
スタン デイビス,クリストファー マイヤー,Stan Davis,Christopher Meyer,入江 仁之

ピアソンエデュケーション
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● 本書は、サービスイノベーションや組織学習の方法(サービスの改善や改革のアプローチ)を整理している本ですが、「価値共創」の概念をしっかり理解したい方にも必読の書。共創と切っても切れないサービス・ドミナント・ロジックについて深く考察されています。顧客と企業の価値の共同創造(Value Co-Creation)から見た新しいサービスの取り組み方がよくわかります。

サービス・イノベーションの理論と方法サービス・イノベーションの理論と方法
近藤 隆雄

生産性出版
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● 「世界でもっとも影響力のあるビジネス思想家」と言われるC・K・プラハラード氏の著書。『企業による価値創造から個人とともにイノベーションを起こす「コ・イノベーション」の時代へ。』として、これからは企業が価値を創造して顧客に提供するのではなく、顧客と企業が共に価値を共創する時代であると説いています。若干難しいですが良著です。

コ・イノベーション経営: 価値共創の未来に向けてコ・イノベーション経営: 価値共創の未来に向けて
C・K・プラハラード,ベンカト・ラマスワミ,一條 和生,有賀 裕子

東洋経済新報社
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● 共創に通じる「共生」を日本で最も早くマーケティングに取り入れた本がこちら。高度成長期に陰りが見えた1970年代に、低成長時代のマーケティングとして「共生」というコンセプトを(当時論文で)提唱した先見の明に感服しました。

共生マーケティング戦略論―IMコミュニケーション/消費者行動/ブランド戦略/流通チャンネル共生マーケティング戦略論―IMコミュニケーション/消費者行動/ブランド戦略/流通チャンネル
清水 公一

創成社
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● ご存知、高広の兄貴の著書です。本書は流行を追うのではなく、「本当の変化を把握するための基礎力をつけるための本」。本書の中では、価値共創にも通じるブラーの解説とその先行事例としてのヘルシア12週間健康チャレンジキャンペーンの考察、そして価値共創における重要な視点である「生産と消費が一体化した文脈価値」に通じる考え方としてContextual Marketingという新しいマーケティングコンセプトが提唱されています。ぜひ拙著と一緒に読んでほしい一冊です。

次世代コミュニケーションプランニング次世代コミュニケーションプランニング
高広 伯彦

ソフトバンククリエイティブ
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● 本書も、比較的早い時期に手に取った本です。大日本印刷は、「自立性と多様性をもった個と個の相互作用の中から予期せぬ現象が生み出され、その結果がまた個に影響を与える状態を『創発』と呼び、これから創発がますます起こりやすくなると説きました。いまから8年も前にこんな完成度の高い本が世に出ていたことに感服しました。拙著の書き始めに記した「共創時代の知は、確定された知の結果ではなく、プロセスの中にある。」という言葉は、本書の著者である井関利明氏からいただいたものです。

創発するマーケティング創発するマーケティング
DNP創発マーケティング研究会,井関利明、山川悟、新井範子、上原征彦

日経BPコンサルティング
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● 説明する必要はないくらい有名な本ですね。ハードカバー500ページの骨太本ですが、「関与する消費者」と、その生態系をしっかり理解しておきたい方は必読です。

ウィキノミクスウィキノミクス
ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ,井口 耕二

日経BP社
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● ご存知、萩原さんの著書です。拙著を書き上げるにあたって、僕も、共著者の山崎さんも、何度も読み直しました。共創マーケティングにおいて重要な役割となる次世代マーケティングリサーチについて、本書以上にわかりやすく解説されている本はありません。ぜひ拙著と一緒に読んでほしい一冊です。

次世代マーケティングリサーチ次世代マーケティングリサーチ
萩原 雅之

ソフトバンククリエイティブ
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● こちらもあまりにも有名ですね。本書では、マーケティング3.0を「協働マーケティング」 「文化マーケティング」 「スピリチュアル・マーケティング」の融合であると位置づけています。そして、協働マーケティングでは、製品開発やコミュニケーションにおいて顧客や他者をいかに参加させ、協力を得るかが問題になると説いています。

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則
フィリップ・コトラー,ヘルマワン・カルタジャヤ,イワン・セティアワン,恩藏 直人,藤井 清美

朝日新聞出版
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● ブランドの熱心な支持(ブランドアドボカシー)を測る指標として最も有名なNPS(Net Promoter Score:推奨者正味比率)について理解する必読の書。類書も多いですが、NPSを学ぶなら元祖であるベイン・アンド・カンパニーのフレッド・ライクヘルド著の本書がお勧めです。

顧客ロイヤルティを知る「究極の質問」 (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)顧客ロイヤルティを知る「究極の質問」 (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)
フレッド・ライクヘルド,鈴木 泰雄,堀 新太郎

ランダムハウス講談社
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● 本書の著者であるポール・アダムス氏がGoogleに在籍していた頃、ソーシャルメディアに関する研究を主導し、その成果としてGoogle+のサークル機能がつけられたそうです。社会学者のマーク・グラノヴェッターは、強い絆と弱い絆に関する論文の中で、「強い絆よりも弱い絆の方が良い情報源になることが多い」と述べています。本書は、ソーシャルメディア時代における情報伝播のメカニズムを解き明かしてくれます。コミュニティの生態系、ネットでの人と人のつながり、情報伝播メカニズムなどを理解することができるでしょう。

ウェブはグループで進化するウェブはグループで進化する
ポール・アダムス,小林 啓倫

日経BP社
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● この本も、比較的初期に手に取った本です。2003年に出版された本ですが、すごくたくさん付箋が付きました。共創コミュニティではなく、いわゆる従来型のブランドコミュニティの運営法や留意点を復習できる一冊です。

オンライン・コミュニティがビジネスを変える―コラボレーティブ・マーケティングへの転換オンライン・コミュニティがビジネスを変える―コラボレーティブ・マーケティングへの転換
村本 理恵子,菊川 曉

NTT出版
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● 慶応大学 和田教授の本。ブランド論としては良著ですが、タイトルにある「価値共創」にはほとんど触れられていませんでした…。

ブランド価値共創ブランド価値共創
和田 充夫

同文舘出版
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で、原稿を印刷所に入稿したあとの年末年始で読んだ本がこちら。

● 電通のプラットフォームビジネス局に在籍し、気鋭のプランナーとして注目されている廣田周作氏の著書。本書では、「シェアードヴィジョン」(皆で創りたいこと、皆で創る理想の姿)を明確化することの意義や、そのつくりかた、運営法などがわかりやすく解説されています。ソーシャルメディアの復習にも最適な一冊です。

SHARED VISIONSHARED VISION
廣田 周作

宣伝会議
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● 先に紹介した『コ・イノベーション経営』の共著者であるベンカト・ラマスワミ氏の著書。こちらの本は、理論中心ではなく、とにかく抱負な事例をベースに共創の考え方について学べる一冊。2011年に出版された本なのに、なぜか絶版になっています。Amazonで600円くらいで買えます。良著。

生き残る企業のコ・クリエーション戦略 ビジネスを成長させる「共同創造」とは何か生き残る企業のコ・クリエーション戦略 ビジネスを成長させる「共同創造」とは何か
ベンカト・ラマスワミ,フランシス・グイヤール,尾崎正弘,田畑 萬,山田美明

徳間書店
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● イノベーションはもはや企業だけで行うものではなく、ネットを通じて消費者とつながり、彼らの叡智をうまく取り込む「イノベーションの民主化」を説く一冊。これは拙著のインタビュー内で、良品計画の奥谷氏が仰っている、顧客による「ユーセージ・イノベーション」(用途開発)にも通じています。タイトルはイノベーション本っぽいですが、内容は骨太の共創本です。事例も抱負な一冊。

ユーザーイノベーション: 消費者から始まるものづくりの未来ユーザーイノベーション: 消費者から始まるものづくりの未来
小川 進

東洋経済新報社
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● 相互につながり合う顧客に対応するためには、企業も顧客と相互に接続されなければならないことを説いています。サービス・ドミナント・ロジックや価値共創を企業の組織論的なアプローチから解説している一冊。

コネクト ―企業と顧客が相互接続された未来の働き方コネクト ―企業と顧客が相互接続された未来の働き方
Dave Gray,Thomas Vander Wal,野村 恭彦 (監訳),牧野 聡

オライリージャパン
売り上げランキング : 2592

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いやはや、奥が深い。これらの先人の知恵に触れれば触れるほど、自分の研究と実践がまだまだまだまだ足りないことを痛感します。

上記でご紹介した先人たちの研究と実践の通り、「共創」(Co-Creation)は、一時のバズワードではなく、「顧客そのもの」や「顧客と企業の関係」に対する “考え方” を変えるマーケティングコンセプトです。公式アカウントマネジメントに代表されるような通常のソーシャルメディアマーケティングや従来のブランドコミュニティの運営、そしてアドホック(単発的)なMROC(Market Research Online Communities)を実施することがすなわち共創マーケティングではありません。また、単発的な「消費者参加型商品開発プロジェクト」を立ち上げることや、調査や投票によって消費者に意思決定を委ねることでもありません。

顧客を単なる「消費者」としてではなく、共に価値を創造していく「価値共創者」として捉え直すこと。高度に成熟したマーケット、商品のコモディティ化、PLC(Product Life Cycle)の短命化、消費者の情報行動の変化など、企業を取り巻く外部環境は変化のスピードを早めています。そんな外部環境下において、多くの企業は、3割の顧客から7割の利益を得ています。

絶え間ない新商品投入とテレビCMによって棚(店頭)を確保し、マーケットシェアを維持・向上させて行くパワーマーケティングの効率は明らかに落ちてきています。

マーケターは誰に向かって、もしくは誰と共にブランドを育てていくべきか。そろそろパラダイムシフトが必要な時期に来ているように思います。


※2月4日(火)に出版記念セミナー(参加費無料)をやります。ご興味がある方はこちらからぜひ。

池田紀行

共創(Co-Creation)マーケティング事例まとめ(第一弾)

12 years 5ヶ月 ago

2013年になってから、徐々に各社の共創マーケティングに関連するニュースが増えてきたように感じます。私もいままさに新刊『次世代共創マーケティング』という本をインデックス・アイ取締役副社長の山崎さんと執筆中です。ということで、最近の共創関連ニュースをまとめてみます。

●サッポロビール、世界初!お客様とネット上でビール商品を開発~お客様参加型ビール商品開発サイト「百人ビール・ラボ」開設~(2012年8月10日)

これまで人気投票形式やアイデア投稿形式での商品開発の事例はありましたが、この試みは当社の新商品開発担当者とお客様が同サイトを通じて全てオープンな場においてアイデア出しや香味決め、ネーミング、容器デザイン、販促方法などの決定に向けた議論を進行し商品を開発していきます。また実際に新商品の試飲テストに参加して頂くなど、現実的な実務にも携わって頂く予定です。(リリースより抜粋)

※リリース原文はこちら
※百人ビールラボサイトはこちら

従来の人気投票形式による販売促進的なプロジェクトではなく、アイデア開発、香味決め、ネーミング、容器デザイン、販促方法までをFacebookページ上で行う画期的な取り組み。また、オンラインだけでなく、オフラインでの試飲会を実施するなど、本気でビール愛好家の方々と長期的に取り組んだ本格的事例。現在、第二弾が実施されています。

 

●「キリンビール カンパイ会議」開設~これからの理想のビールについて、ネット上で若者と議論。できあがったビールは工場内レストランで実際に販売~(2013年8月8日)

キリンビールは、Facebookページと連携させた共創コミュニティ:キリンビールカンパイ会議を開設し、その第一弾として、横浜在住もしくは横浜出身の若者(20歳~34歳)と一緒にキリン発祥の地である横浜をコンセプトとしたビールを開発するプロジェクトを開始した。

本コミュニティは、リサーチだけを行うインサイトコミュニティではなく、販促やサンプリングなども展開される共創コミュニティです。ビール好きの方はぜひ参加してみてください。

※リリース原文はこちら
※共創コミュニティ:キリンビールカンパイ会議はこちら

 

トライバルメディアハウス、コミュニティ・パネル型の共創マーケティングプラットフォーム「cocosquare(ココスクウェア)」を開発 ASP形式での提供を開始(2013年8月8日)

キリンビール様の共創コミュニティ開設と同時に、弊社サービスもリリース致しました。先行する海外サービスに勝てるクオリティを目指しました。興味がある方はぜひお問い合わせください!

※リリース原文はこちら
※サービスサイトはこちら

 

●博報堂、生活者との共創コミュニティを運営する新会社 「株式会社VoiceVision」を設立(2013年7月1日)

今回、設立する新会社「VoiceVision」のサービスは、オンラインとオフラインを通じたコミュニティによって、リサーチから商品開発などのアイディア企画とプロモーションまでを、ワンストップで実現するフレームワークを提供します。これまでのリサーチや商品開発などのマーケティング活動は企業内で秘密裏に行うクローズドな活動がほとんどでしたが、VoiceVisionでは戦略的にオープンな活動にすることで誰もが自由に参加・発言できる場を作り、数千~数万人の参加者をうながします。それによって発売前からファンを育て、発売する時には既にファンがいる状態を生みだす方式を開発しました。(リリースより抜粋)

※リリース原文はこちら

リサーチだけを行うインサイトコミュニティを構築するのではなく、リサーチから販促までワンストップで実施する共創コミュニティの開設・運用支援を行うサービスのようです。コミュニティ規模が数千~数万人と記載してあるので、MROCではなく、現在海外でも注目が集まるコミュニティパネル型と言えそうです。

 

●ニフティと電通、生活者参加型の地方特産品開発支援サービス「うまいもんプロデューサー」の全国版を提供開始(2013年10月15日)

「うまいもんプロデューサー」は、ニフティが「@nifty スイーツ部」や「酒コミュ」などを通じて培ってきた生活者共創型商品開発のノウハウ、電通が持つ地域ネットワーク力やマーケティング技術、全国の地方銀行との連携推進などにより、地方と全国、ネットとリアルを結びつける新しいマーケティングサービスです。「うまいもんプロデューサー」では、地方のおいしい特産品を作りたいという地方の中小事業者を、インターネット利用者がコメントやアンケートを通じて応援。消費者ならではのひらめきと、事業者の想いを結びつけ、商品開発を行うとともに、開発商品の販路開拓も支援する。 (リリースより抜粋)

※リリース原文はこちら(PDF)

消費者に意思決定を委ねるのではなく、消費者からは「ひらめき」をもらい、それと事業者の想いを結び付けて商品開発をするところが、従来の消費者参加型商品開発とは異なるポイントです。そして、こちらもリサーチだけでなく、開発した商品の販路開拓までを行う(純粋なリサーチコミュニティではない)共創コミュニティのようです。

 

●日産「IDx」は若者のクルマ離れの救世主か(2013年11月21日)

東京モーターショー2013で発表されたコンセプトカー。若者の車離れを食い止める一つの策として日産が実施したCo-Creation事例。ターゲットは1990年代以降生まれの若年層。IDxは、開発の初期段階から数十人規模の若者と議論してつくられた。日産はこれをCo-Creation(共同創造)と呼んでいる。コンセプトから実装する装備に至るまで、参加者とディスカッションを重ねながら決めて行ったようです。

※ニュースはこちら

ハコスカやカマロを彷彿させる、ややレトロなデザインは、若年層というよりもむしろ私のような団塊ジュニア以上の年齢層に受けそう。個人的には好きです。公式のコンセプトムービーがあったのでそちらもどうぞ。

 

●過去(~2012年まで)の共創的取り組み(順不同)

いままでも、消費者参加型の商品開発プロジェクトやコミュニティは数多く存在していました(終了したもの、継続しているもの含む)。ざっと紹介しておきましょう。

 

▼夢のカップめん開発プロジェクト/エースコック(終了)

2007年に、当時のmixi公認コミュニティで実施されたプロジェクト。

 

▼究極のランジェリー開発プロジェクト/トリンプインターナショナル(継続中)

2008年から6年続いている消費者参加型の商品開発プロジェクト。コンセプト、デザイン、素材、カラーなど、かなり本格的なディスカションを行いながら開発しています。商品はオンラインのみで販売。毎年すぐに売り切れてしまうほどの人気商品になっています。

※サイトはこちら

 

▼Vitamin Water/Coca-Cola(終了)

海外事例。Facebookページに用意したアプリでユーザー参加型の商品開発をおこなったもの。ユーザーは新商品の風味・ビタミン・パッケージを選択できる。40万人のファンが参加し、もっともLikeがついたアイデアが商品化されました

 

▼みんなで作るおむすび選手権/ファミリーマート(終了)

モニプラで実施された事例。どちらかと言うと販促的共創の事例。

 

▼「海むすび」総選挙/ミニストップ(終了)

こちらも、モニプラで実施された事例。ファミリーマートの事例同様、どちらかと言うと販促的共創の事例。

 

▼TRIP NATION/H.I.S.(継続中)

旅好きが集まり、今までにない旅を作りあげる共創の場としてオープン。H.I.S.は、ソーシャルトラベルサービスと命名しています。

※サイトはこちら

 

▼くらしの良品研究所/良品計画(継続中)

国内で最も早くから、最も本格的に運用されている共創コミュニティ。現在は、くらしの良品研究所ものづくりコミュニティご意見パークなど様々な場が運営されている。必見。

※サイトはこちら

 

▼My Starbucks Idea/Starbucks Coffee(継続中)

日本でも有名な共創コミュニティの海外事例。学ぶことが山ほどありますので、ぜひ皆さん実際に中を覗いてみてください。「スタバだからできるんだろ」と言った時点で思考停止です。

※サイトはこちら

 

ということで、企業の共創マーケティングへの取り組み、熱くなりそうです。ちなみに、共創マーケティングとは、消費者参加型の商品開発だけを指すものではありません。そして、当然ですが、何でもかんでも消費者と一緒につくればいいというものでもありません。消費者に新しいアイデアを出してもらうことでも、意思決定を消費者に委ねることでもありません。

詳しくは、2014年1月に出版する新刊『次世代共創マーケティング』の中で解説しています。この本については、先日、書籍『次世代共創マーケティング』の共創コミュニティを立ち上げ、そこで皆さんとディスカッションをしながら校正を進めるプロジェクトが進行中です。

現在、約270人くらいの方々にご参加頂いています。週に1回の頻度で生原稿をアップしていますので、ぜひ先行して読んでみたい方は入会して共創コミュニティに参加してみてください(参加無料)。よろしくお願いしまーす!

池田紀行

共創コミュニティ情報>Introductionの原稿を全面的に書き直しました!(汗)

12 years 5ヶ月 ago

先週、共創マーケティングコミュニティの開設と同時に、新刊のIntroductionの先行ダウンロードを開始し、多くの方にお読みいただきました。ありがとうございます(2013年11月18日現在で予想を上回る243人の方に登録していただきました)

自分なりにわかりやすく書いたつもりだったんですが、気づいてしまいました。

わ、わかりにくい…!

薄々感じていましたが、皆さんの意見と編集者からの意見でもはや逃げ道を失いました。


・そもそも共創って何?抽象的でわかりにくい!
・何をするの?
・どんなメリットがあるの?
・そもそもあなた誰?


ということで心が折れそうになりましたが、勇気を振り絞って、初稿のIntroduction原稿をほぼ全て捨て、全面的に書き直しました。

本来であれば、今週は第1章のご紹介をする予定でしたが、もう一度新しいIntroductionをお読み頂き、ご意見とご感想を頂けると嬉しいです。

※原稿は、こちらのディスカッションからダウンロードしてください。
※初めての方は、こちらから会員登録をして入室してください

皆さまのご意見・ご感想をお待ちしています!(切実)

池田紀行

次世代共創マーケティングコミュニティ、始まります!

12 years 5ヶ月 ago

さきほど11月7日(木)11:00に次世代共創マーケティングコミュニティをオープン致しましたっ!

昨年より、多くのクライアントの口から、「今年から顧客との共創に焦点を当てたい」、「ソーシャルエンゲージメントだけでなく、もっともっと顧客に近づきたい」という声を聴くようになり、最近は個人的な研究テーマとして「共創」に注目してきました。そして、最近資本提携したインデックス・アイ副社長の山崎さんと様々な事象や事例を研究するうち、共創マーケティングこそ、多くの企業が立ち返る大切な思想であることを実感するに至りました。

2012年6月に、ブルーカレント・ジャパンの本田さんと『ソーシャルインフルエンス』(アスキーメディアワークス)を出版したとき、「もう書くことない!」と完全に燃え尽きていたのですが、メラメラと執筆意欲がわき起こり、このたび、山崎さんと一緒に、SBクリエイティブの次世代シリーズから、『次世代共創マーケティング』を出版する運びとなりました(編集者は、数々のベストセラーを生み出した敏腕編集者、織茂洋介さん)。2014年1月下旬の出版予定です。

このコミュニティは、先般トライバルメディアハウスがリリースしたオウンド型共創マーケティングプラットフォーム「ココスクウェア」を利用して立ち上げました。せっかく共創マーケティングの本を出すのなら、皆さんの意見を聴き、共創しながら、内容を固めて行きたいと思ったのです。不慣れなところもあるかもしれませんが、よろしくお願い致しますm(_ _)m

ちなみに、このコミュニティは、書籍『次世代共創マーケティング』の出版のためだけのものではありません。できれば、これからの日本における「共創マーケティング」を、マーケターの皆さんと一緒にディスカッションをしながら共創していく場にしたいと思っています。年内は主に書籍の内容について議論をする場になると思いますが、どうぞ末永くよろしくお願いします。

では、主な登場人物を紹介させて頂きます。

・池田紀行(しばらくは本の著者として参加。その後は共創について話し合う一人のマーケターになります)
・山崎晴生(同上)
・がっちゃん(コミュニティ事務局。トライバルメディアハウス勤務)
・織茂洋介(しばらくは本の編集者として参加します。その後はなりゆきで、笑)

以上の4名と、皆さまです。

なお、本コミュニティには、トライバルメディアハウスの社員と、インデックス・アイの社員が多数参加しています。ステマ要員ではなく、共創マーケティングおよびコミュニティ運営の勉強を兼ねての参加となりますので、触れ合った際はやさしくしてあげてください。

今後のスケジュールですが、週に1~2回のペースで、ディスカッションテーマが挙がります。ぜひ回答しながらご意見をお寄せください。また、本日から週に1回のペースで、書籍『次世代共創マーケティング』の生原稿をPDFファイルでアップします。ダウンロードして頂き、読了後、ぜひご意見・ご感想をお寄せください。入稿スケジュールに間に合う限り、思考を巡らせ、原稿に反映させて頂きます!

ちなみに、ダウンロードして頂く原稿は初稿~再稿のものです(ゲラ以前のもの)。そのため、不完全な箇所が散見されるかもしれません。誤字脱字、ロジックが破たんしている箇所などがあれば、ぜひ遠慮なくドシドシ、コメントをお寄せください。

<補足>本来、共創コミュニティでは(本音が語りやすいよう、Facebookの実名とは別に)ニックネームでの登録を推奨していますが、このコミュニティでは、実名がわかった方が文脈が伝わりやすいこともあると思いますので、実名でも構わない方は、ぜひ実名&顔写真で設定して頂けると嬉しいです。

では、日本初の共創マーケティングコミュニティの始まり始まりです!

皆さま、よろしくお願いします!
さっそくこちらから会員登録へお進みください。

池田紀行

【内輪ネタ】UCLA Extension Tokyo CenterのFinal Presentationを終えて

12 years 7ヶ月 ago

本日、UCLA Extension Tokyo Center Business EssentialsクラスのFinal Presentationでした(1人15分でそれぞれが選んだ会社の紹介&分析を英語でプレゼンするもの。クラスの卒業課題みたいなもの)

2013年7月から(高広さんに7年越しで背中を蹴っ飛ばされて)通い始めて早3ヶ月。毎週日曜日13時15分からのレッスンのため、毎週毎週、予習、復習、大量の宿題を(当たり前だけど)仕事をしながらこなす地獄のような日々…。

僕は英語が本当にダメだった。コンプレックスのカタマリ。ad:tech NYとか行ってもぜんぜんわからないし、せっかく隣の席にSeth Godinが座っていても話しかけられず情けないやら、悔しいやら。

最初は悔しくて、Banes & NobleとかでESLの教材を死ぬほど買い占めたり、今年こそ!と一年発起してロゼッタストーンの一番高いやつ買ったりしたけど、喉元過ぎればなんとやら。結局、33歳で「英語やるぞ!」と思ってから7年間、ほとんど何もやらずじまい。

ま、500点くらいは取れるだろ、と気軽に受けたTOEICは395点(たしか2006年くらい受講)。会社を経営し始めてからは、さらに「一回きりの人生。体(経営資源)は1つ。自分は自分にしかできないことをやる。俺は英語がダメ。でも俺は経営者として自分よりも英語ができる優秀な人材を採用すれば良いのだ」という便利な言い訳を胸に、英語からずっと逃げ続けてきた。

でも、やっと気付いたのです。俺が誰にも負けないと自負できる唯一のことは、プレゼンやコミュニケーション能力。これは、言語が英語になった瞬間(相手が外国人になった瞬間)、俺の戦闘力は限りなくゼロになる。これは「相手が何を言っているのか、わかる、わからない」という次元を超えた問題なのです。

前置きが長くなりましたが、そんな背景(背水の陣)で始めた英語の勉強。いままでいろいろ(気軽に)始めては続かなかった。これで続かなかったら(上達しなかったら)俺の人生から英語を抹殺する!(逃げ続ける)と決め、3ヶ月前にFinal Presentationの結果をYouTubeに公開することをFacebook上で約束しました。

ということで、約束通り、本日のプレゼン動画をアップしました。こっ恥ずかしいことこの上ないですが興味がある方は見てやってください。自分で言うのも何ですが、3ヶ月でよくここまで頑張ったと自分を褒めてやりたい心境です。何しろ、Helloくらいしか言えなかったんですから。プレゼンは、せっかくなのでトライバルメディアハウスを選びました。

このクラスがパスできたら、10月からはBusiness Insightsクラスです。

Amazonで 『40歳から英語がペラペラになる方法』 を(電子書籍で)出版する日を夢見て、まだまだ道半ばですが、これからも頑張るのです(Business Advantageまで行くよ!)。

最後に。

高広さんに背中を蹴っ飛ばされて通い始めた UCLA Extension Tokyo Center 。めーちゃくちゃいいです。いままで様々な英語の勉強に挫折した方。TOEIC395点だった&今度の1月で41歳になる僕が今日も元気に頑張っています。何かを始めるのに遅すぎることなんてことはありません。

クラスはクオーターごと。次のクラスは10月12 or 13日開講です(10月~12月のクラス)。まだPlacement Test(レベルチェックテスト)は間に合うと思います。教えてくださるネイティブの先生も最高に優しくて厳しいです。興味がある方は、ぜひ門を叩いてみてください(ステマではありません)。

長々と失礼しました。Thank you for your reading!!

池田紀行
確認済み
23 分 18 秒 ago
CEP・CEPsと第一想起戦略に強みを持つマーケティング会社 トライバルメディアハウス代表。大手企業300社以上の広告・PR・マーケティングを支援。『売上の地図』『業界別マーケティングの地図』『マーケティング「つながる」思考術』など著書・共著書多数。鎌倉稲村ヶ崎在住。
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