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『ソーシャルメディア白書2012』が出版されました!

13 years 9ヶ月 ago

すでにご存知の方も多いかもしれませんが、ソーシャルメディア領域でたぶん国内初となる 『ソーシャルメディア白書2012』 (株式会社トライバルメディアハウス+株式会社クロス・マーケティング編著)が翔泳社より出版されました。本日からAmazonでも販売が開始され、早速在庫切れになっております…orz

本白書のために、10,000人の消費者調査と、400社の大手及び上場企業へ独自調査を実施しました。
興味深いデータが満載ですので、ぜひご覧ください。

<目次>
第1章 ソーシャルメディア利用者の推移
1-1. 利用者の推移サマリー

第2章 ソーシャルメディアの利用概況
2-1. 利用実態にみる日本におけるソーシャルメディアの現状
 利用実態にみる日本におけるソーシャルメディアの現状
 6つの主要コミュニケーションサービスにおける重複利用の概況
 ソーシャルメディアの利用シーン
 ソーシャルメディアの利用頻度
 ソーシャルメディアの利用デバイス
 ソーシャルメディア利用のきっかけ
 ソーシャルメディア利用の目的
 ソーシャルメディア利用者の利用満足度
 ソーシャルメディア利用者の継続利用意向
 ソーシャルメディア利用をやめた理由
 ソーシャルメディア非利用者における利用意向
 チェックイン・チェックインクーポン・ハッシュタグの利用動向
2-2. ソーシャルグラフ(人間関係)とコミュニケーション概況
 ソーシャルグラフ(人間関係)の規模
 ソーシャルメディアにおけるコミュニケーション相手の類型と割合
 ソーシャルグラフ経由における情報接触後の行動
2-3. プライバシーの設定
 プライバシー設定の概況(実名・ニックネーム・匿名)
 プロフィール写真の設定
 勤務先の公開設定
 投稿の公開範囲設定
2-4. リスクへの意識と行動実態
 リスクへの意識
 リスクの高い行動の実態

第3章 企業ブランド調査
3-1. Twitter、mixi、Facebookにおけるブランドコミュニケーションの概況

第4章 企業のソーシャルメディア活用実態調査
4-1. 企業におけるソーシャルメディアの活用動向

     +     +     +

なお、Markezineで調査サマリーが掲載されていますので、ご興味がある方は覗いてみてください。
いくつかグラフも掲載しています。
 ・ 消費者調査サマリー(Markezine 2012年2月13日掲載)
 ・ 企業調査サマリー(Markezine 2012年2月20日掲載)

あと、2012年3月16日(金)19時から出版記念として白書データの解説セミナーをやります。
お申し込み多数につき、50席増席したものの、抽選になってしまうようですが、ご都合が合う方は是非お申し込みください。
※抽選お申し込みページはこちら

宜しくお願い致します☆

「広告系総会2012冬」での気づき

13 years 10ヶ月 ago

先週1月27日(金)の夜、スケダチ高広さんが発起人の広告系総会2012冬が開催された。ちょっと遅くなっちゃったけど、大急ぎで当日の感想をまとめてみる。


※画像は高広さん撮影画像を借用

広告系総会の成り立ちは、広告系ブロガー飲み会だった。
第1回目は忘れもしない、2008年1月11日に渋谷の魚民で開催されたこちら
エントリー名も「広告系ブロガー新年会」!
4年前の自分のエントリーから当時の熱気が伝わってくる(無駄なテンションの高さや、高広さんのことを「タカヒロアニキ」と呼んでるとことかちょっと(というかかなり)恥ずかしいけども。人に歴史ありということでまあいいか)。

あのときは多くの人が(自分も含めいまよりも精力的に)ブログを書いていて、エントリー内のリンクやコメントなどで広告系ブロガーネットワークがゆるやかにできていた。でも、ブログは読んでるし、お互いリスペクトし合ってたりしてたんだけど、ほとんどの人とは会ったことがなかった。

そんなとき、高広さんと川口さん(広告会議さん)が飲み、「みんなでいっちょ集まって飲みましょう」と始まったのがいまの広告系総会の源流。

で、集まったのが総勢90名。全員がブロガーってわけじゃなかったけど、熱い志を持って最前線で頑張っている業界人が一同に介した。会っても誰だかわからない。だから挨拶は、

  • 「あ、池田さんですか?どうも!○○(ブログ名)の○○(氏名)です!」
  • 「え!あなたがあの「ブログ名さん」ですか!いやーやっとお会いできましたね!いつも読んでます。ファンです!」

という感じ。まだみんなTwitterもFacebookも使ってない頃。熱かった。(一番嬉しかったのは、いまは偉くなっちゃったCA新卒1年目のアドマンと会えたこと。会った瞬間、男2人、魚民で強く抱擁しあった気がする。若かった・・・)

そんな広告系総会も年に1~2回開催され、年々規模も大きくなり、気づけばもう4年。思えば遠くに来たものだ・・・。(高広さん、初回から幹事本当にありがとうございます)

味の濃いブロガー飲み会はこの4年のうちに広く門が開かれ、学生から広告業界ではない人まで巻き込み、多様な人たちと情報交換ができる広告「系」総会となった。そして、普段はなかなか会えない人と会って「久しぶりです!そういえば相談したいことがあったんですよ!来週か再来週時間ください!」なんて近況報告や「初めまして!いつかお会いしてちゃんと話したかったんです。今後ぜひ時間ください!」なんて、実際に会うきっかけを与えてくれる貴重な機会なのです。

さて、なんでこんなことを書いているかというと、一部に今回の広告系総会は内輪で盛り上がっててつまらなかったという意見を見たのと、先週の広告系総会で会う人会う人から「やつれたね、大丈夫?」「顔が疲れてるよ」と言われショックだったから。

まず「内輪で固まっててつまらない」という意見については特に何も言う気が起きないんだけれども、内輪かどうかに関係なく、みんな「初めまして」ってやり取りをあれだけの人がやってたんだから、そんくらいしなさいよ、という気持ちのみ。そもそも内輪なんて最初からあるわけじゃなく、誰だって最初は外輪なわけでしょ。自分で努力しないで内輪って言われてもどうしようもない。広告系総会が提供するのは「出会いのキッカケ」や「場」の提供なのだから、そこを活かすも殺すも自分次第なんじゃないかなあと。

あの会場には230人がいて、その条件はみんな同じなわけですよ。知り合いが多いか少ないかは個人差があるとして。その中の人と「知り合い」になれるかどうかは、自分の努力次第。そして、「知り合い」を「友人」や「人脈」に変えられるかも、さらにその後のお付き合い次第(お付き合いというか、自分が相手に何を提供できるか次第)。当たり前すぎて、あえて言うほどのことじゃないんだけども。

で、別の話。会う人会う人から「疲れてるよ」「やつれたよ」と言われ続ける中、1人の方から大きな「気づき」を頂きました。

誰かはプライバシーの問題があるから明言しませんが、某Web担当者Forum編集長の某安田さんという方です。久しぶりにお会いして第一声。

  • 「池田さん、厳しい顔になったね。大丈夫?」
  • 「いやぁ、ダイエットしてやせたからですかね。それとも疲れてるのかな」
  • 「いや、それもあるかもしれないけど、顔が厳しいの」
  • 「え?じゃあニコニコします。ホラッ(笑顔)」
  • 「うーん、顔の問題じゃなくて、雰囲気がピリピリしてるんだよなぁ。昔の池田さんにあった明るくて朗らかで小さいことなんて気にしねーって感じがなくなった」
  • 「え?え?そんなにまずい感じ?」
  • 「うん。きっと5年前に出会ったとき、いまの池田さんだったら仲良くなってないと思う。それくらい。」
  • 「ガビーン」

ショックでした。
人の子の成長が早く感じるように、毎日会っていると大きな変化に気づきにくいもの。久しぶりに会うと、小さな変化の蓄積がものすごく大きな変化として認識できる。安田さんの指摘はまさにそれなのでしょう。

きっといろんなことに追い込まれ、毎日ピリピリ、カリカリしてるんだ。そんな雰囲気はクライアントにも取引先にも伝わるもの。何よりも、毎日一緒にいるスタッフ(社員)に申し訳ない気持ちで一杯になった。

みんな、いつもピリピリしててごめんね!(・・・と言いつつ、今日もカリカリしてた気がするけども・・・)

と、とりとめもなく書きましたけど、広告系総会は新たな出会いと旧知の仲の方とのリアルな出会い創出と親交を深めるとっても貴重な場なのです。今回参加できなかった方は、ぜひ次回ご参加ください。もちろん、主体的なスタンスで。

会場でお会いできることを楽しみにしてます。

[雑記メモ]血液型論議が盛り上がる理由とプランニングへのヒント

13 years 10ヶ月 ago

昨日からFacebookで血液型の画像がバズってましたね(下記)。

皆さんのコメントを見ていると、「B型!!(笑)」 「O型だけど当たってる」など反応は様々ながら(まぁ1日2~3個の画像の大シェア大会が始まるのは最近のFacebookの常だけども)皆さんいっせいに食いついてこの血液型コンテンツを消費しています。

その現象を見ながら「なんでこれほど血液型論議は長い間盛り上がり続けるテーマなんだろう」とふと思ったので、移動中の時間を利用して雑記的にまとめてみようというのがこのエントリーの趣旨です。ではにょろりと開始。


<なぜ血液型論議は長い間盛り上がり続けるネタなのか>

●全員が知っていて全員が対象者である
池田さんって結構細かいからA型でしょ!といわれ、「は?血液型って何?性格と関係あんの?」なんて人はいません。科学的根拠は別として「血液型と性格(の関係)」については日本国民のほぼ100%が知っている話題。認知率ほぼ100%。そして、A、B、O、ABのいずれにも当てはまらない人はいない(特殊な例を除き)。「みんな楽しそうだな・・・。でも俺はE型だから話題に入れないや(涙)」なんてことはない。だれもが話題に入ることができる。“世の中ゴト化”されやすいテーマ。

●わかりやすい(潔い)
そもそも多様な人間の性格を4つに分類することなんてとっても難しいわけだけど、そこをあえてバッサリと切り捨てて4つに分類してしまう潔さ。血液型が20種類とかあったらこんなには盛り上がらなかったと思う(「え?池田さんってP型なの?P型の特徴って何だっけ?」みたく)。4つだから「俺(私)は○型でこういう特徴がある」と速やかに “自分ゴト化” しやすい。テレビ番組や雑誌の特集、書籍などでも血液型性格診断や相性占いは取り上げられる本数が多いし、波はありながらも長く取り上げ続けられる普遍的なテーマである。

●ほのかに当たっている
「わかるわかる!」とか「やっぱり○○さんってA型なんだ!」など、ほのかに当たっているところ(正確に言うと血液型別の共通項が積み上げられてできたものだから当たっている風で当然といえば当然。この分野は「血液型気質相関説」とか「血液型人間学」とも呼ばれるらしい。血液型性格分類にあわせてA型の人はA型っぽい性格になっていくという説もある)。そして血液型性格分類は “自分ゴト化” されやすいだけでなく、必ずといって良いほど「他人」の話題におよぶ。「やっぱり○さんってAB型なんだ!」など “トーカブル(Talk-able)” なネタなのだ。つまり飲み会やソーシャルメディアで会話されやすいテーマであるということ。”仲間ゴト化” されやすいのである。

●ほのかに外れている(ツッコミどころ満載)
飲み会とかで、

  • 男「そういえば美咲ちゃんって血液型、何型?」
  • 女「うふふ。何型に見える?」
  • 男「うーん、結構細かいところがあるからA型かな!」
  • 女「ブー!実はO型なのでした♪」
  • 男「あー!そう言われてみると細かいところもありながら結構大雑把なところもあるからO型かもね!うん、典型的なO型だ!

と、結局なんでもよかったりする。以前、プランニングには「ツッコマレ・クリエイティブ」が大切って議論があったけど、血液型もまさにそうなのかも。

●意外と深い
血液型と性格の相関や科学的根拠については、実は結構な議論がされています。血液型議論は合コンのライトネタにもなりつつ、Wikipediaの血液型性格分類にもある通り、アカデミアの世界でも活発な議論がされ、科学的根拠から安易に肯定も否定もできないという、実に奥深いテーマなのであります。

ちなみに、「自分ゴト」「仲間ゴト」「世の中ゴト」「他人ゴト」は図にするとこんな感じ。美咲本でも書いたやつです。血液型ネタは「他人ゴト化」されにくいテーマってことですね。

さて、この事実は、マーケティングやコミュニケーション業に携わる人たちにどんな示唆を与えてくれるのか少し想いを巡らせてみました。雑記メモなので荒いです。


<血液型性格分類の人気っぷりからみたプランニングへのヒント>

  • 世の中ゴト化されやすいテーマか?(性年代、趣味・嗜好・志向に関わらず誰でもが楽しめる(興味を持つ)テーマか?)
  • 一瞬でわかるくらいわかりやすいか?(徹底的にシンプルか? 1秒以内で判断する消費者を自分ゴト化させることができるか?)
  • そのネタはトーカブルか?(リアルな場やソーシャルメディアで会話がされやすいテーマか?インセンティブではなく感情が動いて仲間ゴト化されやすい文脈か?)
  • 思わずツッコミたくなるポイントがあるか?(ほのかに突っ込まれるレベルが大切でそれ以上になると罵声に変わるので注意が必要)
  • 表面上は超シンプルなくせに深く突っ込みたい人には深い仕掛けがあるか? 90%以上の人は表面的な浅い文脈で楽しめつつ、それ以上深く突っ込みたい(楽しみたい)人にはちゃんとそれも用意されていて満足できるか。まぁこれはマストではないかも。

まあこれはターゲットが広い商材に限るかもしれない。耐久消費財、自動車、不動産、嗜好品など、ターゲットやベネフィットが絞られる場合はこの限りではない。また、いわゆるコンテクストプランニングとは別で、その前段階で(当たり前のように)考えるベースみたいなものかな。コンテクストプランニングはこれらのポイントを踏まえ、さらに深堀をしていく作業になると思う。

また、多くの商材は世の中ゴト化も仲間ゴト化も自分ゴト化もされにくい商品・サービスなわけです。トーカブルな商材である可能性も低い。だからこそ、これらの視点からプランニングしなきゃならないということだと思うんです。直球ストレートで勝負しても、誰も打てない、というよりも、その直球に気づいてすらくれない。そこをどうやってバッターボックスに立ってもらうか(アテンションの獲得&自分ゴト化)。そしてバットを振ってもらい(エンゲージしてもらい)、場外ホームランを打ってもらうか(KGIを達成するブランド体験)。さらにホームランの喜びや体験を仲間たちと分かち合ってもらう(共有)。そこがプランナーの腕の見せ所なのです。

なんてことを、昨日のFacebookのバズっぷりを見ていて感じたわけですはい。このエントリー自体がツッコミどころ満載かもしれないと思いつつ、30分ちょっとで書いたブログだから勘弁してってことで強制的に終わり!

ソーシャルメディア時代の『ジョハリの窓』

13 years 10ヶ月 ago

最近感じていたことを、さっきのアドマンの「グループチャット(実名×クローズド)の恐怖。」に刺激されてささっと書いてみる。

mixi時代に「セミクローズドな場」で仲良しの友達とおしゃべりをしていた人も、いまや多くの人がTwitterやFacebookなどの「オープンな場」でコミュニケーションをとるようになりました。

mixi / Twitter / Facebookとプラットフォームは違えど、だいたい平均的なソーシャルグラフの規模感は数十人~100人程度。そんなに大きくはないけれど、2次伝播くらいまでを考えると、それなりに多くの人たちと頻繁なコミュニケーションをするわけです。(一方的な「語り」や「思いの吐露」で双方向コミュニケーションになっているかどうかは別として)

いままでだったら、わざわざ友達と会って会話をしたり、電話をしたり、メールをしたりして伝えなかったような些細なことや頭の中にある「陽」と「陰」のことも、操作の手軽さもあって、どんどん「だだ漏れ」状態で「オープンな場」に吐き出され、アーカイブされることになりました。

それによって何が起こったか。

僕は、ジョハリの窓でいうそれぞれの窓のサイズが、ここにきて大きく変わってきていると感じるのです。当然ですけど、この窓のサイズの変化は、ソーシャル上で大きなソーシャルグラフを持っている人や、投稿数が多い人ほど顕著です。

※ジョハリの窓についてはWikipediaの解説をどうぞ。

でも、最も重要な要因は、グラフのサイズや投稿数ではなく、投稿内容そのものです。ポジティブであれネガティブであれ、人(フォロワーや友達またはそのさらに向こう側にいるフォロワーのフォロワーや友達の友達)は、発信者の投稿内容の積み重ねによって投稿者の人格や価値観などを判断します

ソーシャルメディアがなかった時代は、本当に仲の良い友達や気心の知れた同僚などの私生活情報や悩み、日々感じていること、価値観などしか知る術がありませんでした。いや、別にそれ以外の「知り合い以上友達未満の人」の情報を「もっと知りたい」なんて欲求すら無かったと言った方が正しいかもしれません

それがいまや、ちょっと気になる人や知り合った人がいればすぐにTwitterでフォローができるし、Facebookで友達申請を送ることができる。友達にならなくたって、公開フィードさえ読めば、その人の日常生活や考えていることを(投稿されている情報の範囲内で)知ることができる。僕たちはいま、いまだかつてないくらい、毎日の時間を「他人の日常や思いを知る時間」に割いているわけです

それによって、「盲点の窓=自分は知らないが周囲の人(他人)は知っている盲点の自分」がどんどん大きくなっている気がするんです。

「社会心理学の引き合いを出すまでも無く、社会におけるコミュニケーションというのはジョハリの窓の「明るい窓」「隠された窓」「盲点の窓」のどこかで行われます。ソーシャルメディアの普及による「自分語り」や「だだ漏れ」が拡大すると、「盲点の窓」は拡大の一途をたどります

「俺 / 私、すごい頑張ってる。今日も終電。週末も仕事」
「俺 / 私、こんなコンテンツに共感する心豊かな奴」
「俺 / 私、こんなにいい奴」
「俺 / 私、こんなにリア充」
「俺 / 私、こんなにシャレオツな生活をしている」
「俺 / 私、こんなにいい車に乗ってる」
「俺 / 私、こんなに人気者」

枚挙に暇がありませんが、これらの投稿を見ている「周囲の人」は、投稿者にどんな気持ちを抱くことか。中には素直に「すごいですね!」「リア充ですね!」「シャレオツですね!」「羨ましいです!」「いつかそうなりたいです!」なんて返してくれる心優しい方もいらっしゃるかもしれませんが、大多数の人は、「はいはい、もうお前が頑張ってるのも、イケてると “思ってる” のもわかったよ」と感じているかもしれません。(当然、その逆で「お前が思ってるほどお前はイケてないよ」とか「もうその辺でやめておきなさい。痛々しいから」とか思われてることも多々あると思います)

人は、仕事の人事考課や、恋愛における自己評価など、全てにおいて、他人の評価よりも20%増しで自己を評価するといいます(だから人事考課の評価者面談は毎度もめるわけです。俺はこんなに頑張ってるのに何で認めてくれないんだ!って)。もしかしたらいまはもっとその傾向が顕著になっているのかもしれない。

いや、必要以上に自分を語るなとか、謙虚であれ、自戒します、なんて陳腐なことを言いたいわけじゃないんです。ただ僕は(自分大好き人間の代表として)、ソーシャルメディアでの投稿は(人それぞれ自由でいいんですけども)、投稿するからには誰かに見てもらいたいからするわけなので、頭のどこかで「この投稿は「明るい窓」の中で行われているか」ということを忘れずにいないとな、と思うわけです。(しつこいですが、「人の目や評価」を気にしながら投稿しなさいってことが言いたいわけじゃないですよ。)

とまあ予想通りオチなきエントリーですが、自分も含め、みんな少しだけ「盲点の窓」を意識しながらツールを使っていけるといいよねってことで終わり。

2011年の振り返りと2012年の抱負

13 years 11ヶ月 ago

あと1時間で大晦日なので、2011年の振り返りと2012年の抱負をまとめておこうと思います。

ほぼ毎年のように大晦日にその年を振り返り、正月に新年の抱負をブログに書いてきましたが、書いたら書きっぱなしで振り返りをしてこなかったので、今年は年初の抱負が達成されたのかどうか振り返りつつ、1年を総括したいと思います(実際、年初に書いた抱負を1年ぶりに見た始末・・・)。


<2011年にやること[会社編]>

(1) 単発的なプロモーションやコンサルティング支援だけでなく、ソーシャルを軸として中長期的にクライアントのデジタル領域全体を支援していくマーケティングパートナーへ脱皮する。

▼結果▼

完璧に脱皮したとは言えないけれど、2010年よりは長いお付き合いのお客様が確実に増えた1年となった。

(2) 大量のお仕事をお断りしてしまっているので、キャパシティの拡大を図り、一社でも多くのお客様をご支援できる体制を整える。

▼結果▼

おかげさまで、社員20人だった会社は30人超に成長したけれど、キャパシティは相変わらず余裕がなく、状況はまったく変わっていない。でもクライアントがすごく増えた嬉しい1年となった。

(3) 新規事業開発に着手!(詳細は内緒♪)

▼結果▼

2011年6月に、ソーシャルメディア統合管理ツール「Engage Manager(エンゲージマネージャー)」をリリースすることができた。

また、年末ギリギリの2011年12月には、ソーシャルメディアリスク研修プログラム「Social Media Risk Manager(ソーシャルメディアリスクマネージャー)」をリリースすることができた。

本サービスは年初に計画していたものじゃなかったけれど、度重なる炎上事故を早急に減らさなきゃならないという使命感から社内でプロジェクトチームが発足され、年内にリリースすることができた。現場スタッフの頑張りに感謝。


<2011年にやること[個人編]>

(1) 会社編ともかぶりますが、本を出します。3月15日出版予定です。ビジネス小説の体裁で、企業とエージェンシーの現場を描きます(詳細は追って!)

▼結果▼

予定通り3月に 『ソーシャルメディアマーケター美咲』(池田紀行著・翔泳社)を出版しました。おかげさまで多くの方々にお読みいただき、第3版まで行きました!

そのほかにも、4月に『フェイスブックインパクト』-つながりが変える企業戦略(高広伯彦、池田紀行、熊村剛輔、原裕、松本泰輔著)宣伝会議、7月に『Facebookマーケティング戦略』 (池田紀行+株式会社トライバルメディアハウス著、翔泳社)、8月には『災害時に備える企業災害対策マニュアル』(執筆協力)など、多くの書籍を出版することができました。

(2) (2010年の抱負にも書いてありましたが・・・)身体改造!運動します、マジで。ラブハンドルがやばいです。来年の今頃は5キロ減量して63キロ!

▼結果▼

5月15日から始めた体改造計画によって、体重62kg(6kg減)、ウエスト8㎝減を達成。奇跡!(奇跡の経緯はこちら

(3) 今年こそ、ええ、今年こそ、ゴルフで100切ります。レッスンにも行きます。コースにもたくさん行きます!

▼結果▼

まったく達成できず。レッスンには行ったものの、コースに出たのはわずか2回(涙)。100切りとかとんでもない。むしろ退化した1年だった。

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ということで、2012年の抱負。


<2012年にやること[会社編]>

(1) ソーシャルROIを明らかにする

2011年はFacebookページやmixiページの開設バブルが起こりましたが、2012年はその喧騒も落ち着き、今年よりもさらに、1. 何のためにソーシャルメディアに取り組むのか(目的の再確認・再設定)、2. マーケティング成果をどう検証するのか(効果測定方法と検証のモノサシづくり)、3. ROIをどう検証するのか(費用対効果と投資対効果の検証)の3つが大きなテーマになるんじゃないかと思います。

ソーシャルメディアマーケティングの効果測定やROI検証については海外でもいろんな取り組みや算出法が出てきてますが、因果が逆転していたり、いまいち腑に落ちるものがありません。すごく難しいテーマですが、大学の先生やクライアントを巻き込み、日本におけるソーシャルROI算定のモデルケースをつくりたいと思います。

(2) 引き続きキャパシティの拡大を目指す

いたずらなキャパシティの拡大はサービス品質の低下につながるので無理はしませんが、自分たちのビジョンを達成するために、引き続き業容の拡大を目指します。

2012年は、通常のクライアントワークのほかに、(1) のようなプロジェクトや、2011年に引き続きいくつかの新規事業開発を計画しています。でも、とにかく頭と手が足りません。仲間が必要です。「お、興味あるぜ」という方がいらっしゃれば、ぜひ【人材募集】俺たちと一緒に世界をHAPPYにしようぜ!をお読みください。心の底から待ってます。

(3) さらにいくつかの新規事業を開発する

2011年に引き続き、さらに複数の新規事業開発を行います(詳細は内緒♪)

(4) 何冊か本を出します

また別途お知らせしますが、2012年2月、3月、4月と、3ヶ月連続で3冊の本を出します。単著は1冊で、2冊は共著です。2月に出す本(2社による編著)は、いままで業界になかった(自分が欲しかった)本なので、お楽しみに。

(5) インタラクティブマーケティング会社への脱皮1年目とする

2013年にはソーシャルメディアマーケティングという言葉を使う人は激減すると思っています。なぜなら、さまざまなマーケティング活動にソーシャルメディアを活用することは「当たり前のこと」になるから

トライバルメディアハウスは、ソーシャルメディア活用に強みを持った会社ですが、当初から「ソーシャルメディアありきのプランニングや提案を行わない」ことを重視してきましたクライアントが求めているのは、ソーシャルメディアのうまい活用法ではなく、マーケティングの課題解決だからです

とはいえ、企業の現場ではTwitterやFacebookを(デフォルトで)使った企画が(すでに決定していて)走っているし、私たちもソーシャルメディアに強い会社としてその領域のご相談を受けます。

でも、この状況は早晩変わっていく。企業の「中の人」は猛烈なスピードで勉強し、ノウハウを蓄積しているし、従来の単語の前にとりあえず「ソーシャル」をつければサービスが売れるなんて異常な状態は長くは続きません(2012年はしばらくこの状態が続くと思いますが)。

うちは、もっとスピードを上げて、インタラクティブマーケティング全体のご支援が(いまよりももっと)しっかりとできる会社に生まれ変わらなきゃならない。従来の広告やPRの効果や課題も理解した上で、ソーシャルメディアも含めたインタラクティブ全体の設計やオペレーションができる集団。目指すはここだと思ってます。ハードルは高いですが、2012年はそこを目指したチャレンジ元年にしたいと思います。


<2012年にやること[個人編]>

(1) 社内外の人とのコミュニケーションを増やす

2011年は仕事の忙しさにかまけ、社外の人との情報交換や会食をほとんど持てなかった気がします。。さらに、社内のスタッフともぜんぜんコミュニケーションが取れていない。新しく入社してくれたスタッフとは業務の連絡以外にはほとんど話してないし!いかん、やばい。2012年は強制的に予定を組み、もっと飲みに行こうと思います。

(2) もう少し新たな体験ができる時間を増やす

落ち着いて振り返ってみると、2011年は仕事以外の記憶がほとんどない。。週末もいつも何かの執筆に追われていた気がするし。忙しいのは嬉しいことだけど、ちょっとインプットが足りなすぎる。本を読むとかのインプットだけじゃなく、人としての奥深さや余裕をつくるための時間をもっと意識してつくらなきゃまずい。ということで、時間確保のため、「やらないこと」を意識的に設定しようと思います。あ、ひとまずサーフィン(ロングボード)やりたい(稲村ガ崎あたりで)。誰か連れてって!

(3) 仕事とは直接関係のない新たな勉強をしたい

特に会社をつくってから、1分1秒を惜しんで仕事に関連することに人生の資源(特に時間)を集中させてきた気がします。あれから5年。少しだけ、仕事に直接関連しないことを勉強したい欲が出てきました(といいつつ、そういう知識や体験が仕事に返ってくるんですけど)。2012年はひとつ新たな勉強のテーマを設定して、少しずつ取り組む1年にしたいと思います。

(4) 体型を維持する

比較的ゆっくりと体を作り直したので急激なリバウンドはないだろうけど、ひとまず体重とウエストは落ちたので、2012年は維持・強化を目指します。具体的には、最後に少しだけ残っているラブハンドルを完全になくすこと、そして、大胸筋と腹筋の強化。いまは大学時代の体型に戻ったので、2012年は高校時代の体型を超えたいと思う。

(5) ゴ、ゴルフで100を切る!

これはもはや狼少年のレベルに達しているけど、一応書いておく。。せめて6回はコースに出たいなぁ・・・。

+     +     +

ということで、2011年も大変お世話になりました。2012年も池田紀行+トライバルメディアハウスを何卒よろしくお願い致します!

ソーシャルメディアリスク研修プログラムをリリース致しました

14 years ago

12月2日(金)に、ソーシャルメディアリスク研修プログラム「Social Media Risk Manager:ソーシャルメディアリスクマネージャー」をリリース致しました。

近年のソーシャルメディアユーザーの増加を受け、Twitter公式アカウントやFacebookページの開設、ブランドコミュニティの運営、キャンペーンのソーシャルメディア連携など、企業によるソーシャルメディアのマーケティング活用が活発化しています。

ソーシャルメディアは、適切に活用すれば、従来のマーケティング活動では得ることが難しかったユーザー間での活発な情報共有や、潜在顧客とのコミュニケーション促進など、様々な効果を得ることができます。

しかし、一方で、やらせ行為や不適切発言、過度な情報統制を発端とした炎上事故(企業や個人に非難や批判が殺到すること)も多発しています。一旦、炎上事故が発生すると、企業や個人は物理的・精神的に大きなダメージを受けてしまいます。

早い時期からソーシャルメディアの活用を進めてきた企業は、公式アカウントやキャンペーンなどでソーシャルメディアを活用する、広報・広告・宣伝・マーケティング担当者向けに、炎上の「予防」を目的としたソーシャルメディアガイドラインや、有事(炎上発生)対応としての炎上対策マニュアルの整備、定着・啓蒙のための教育研修に取り組んできました。

しかし、2011年に入ってから発生している炎上事故の大半は、公式アカウントやキャンペーンにソーシャルメディアを活用している「広報・広告・宣伝・マーケティング担当者」によるものではなく、ソーシャルメディアトレーニングの対象外だった、一般従業員やアルバイトによる不適切発言や情報漏えいによるものです。ホテルのアルバイトやスポーツメーカーの従業員による炎上事故は記憶に新しいかもしれません。

ひとたび、一般従業員が炎上の当事者になると(その従業員の過去のソーシャルメディアのプライバシー設定にもよりますが)、実名や顔写真、自宅住所、出身校や勤務先、趣味や価値観、友人関係など、ありとあらゆる個人情報がネット上に晒され、糾弾されることがあります。当人の発言や行為に問題があったとしても、当事者が受ける社会的・精神的被害は甚大です。

企業がとってきた従来のリスク対策(ソーシャルメディアガイドラインの策定、炎上対策マニュアルの整備、関係者へのソーシャルメディアトレーニングなど)は、ソーシャルメディアのリスクから「企業(ブランド)を守ること」を目的に行われてきました。しかし、昨今の一般従業員やアルバイトによる炎上事故の多発は、企業のリスク対策には、「従業員の人生を守ること」も含まれることを示唆しています。

昨今発生してしまった某社一般従業員による炎上事故は、企業のブランド価値を毀損させたことが問われ、当事者は入社数ヶ月にして会社を去らねばなりませんでした。「友達しか見ていないだろう」という気軽な気持ちで投稿した140文字が、ひとりの社員の人生を変えてしまったのです。

企業の炎上事故をできる限り抑止し、炎上による被害をなくしたい。そして、企業で働く一般従業員の人生を守りたい。それが「ソーシャルメディアリスクマネージャー」の開発背景です。本サービスによって、企業・従業員のソーシャルメディアへの最適な参加・活用が進むことを願っています。

※12月15日(木)に弊社(溜池山王)で説明会を実施致します。興味がある方はぜひこちらからお申し込みください。

なお、2012年の春を目処に、大学生のソーシャルメディアリテラシーを向上させるeラーニングプログラムを大学向けに無料で提供開始します。

これは、大学生のソーシャルメディア上での不適切発言による炎上事故が急増しているためです。未来ある若者が、ソーシャルメディアに対する理解不足のために人生が変わってしまう事故を1件でも多く減らしたいと思っています。

※全ての大学生は無料で受講することができます。特に新入学生や就職活動前の学生に受講頂きたいと考えています。興味のある大学関係者の方はこちらよりメールアドレスを登録してください。準備が整い次第、個別にご案内差し上げます。

宜しくお願い致します。

ここ半年間の肉体改造計画の進捗報告

14 years ago

最近、久しぶりに会う方々からほぼ漏れなく「痩せたたね!」という言葉と同時に「やつれたね」「頬こけたね」「顔色悪いよ」「大丈夫?」「死にそうだよ?」とのお声を頂きますが体調は良く、すこぶる元気です。お心遣いありがとうございます。

一部の方はご存知だと思いますが、2011年5月15日から(まずはできる限りの)身体づくりに励んでおります。忙しさにかまけ、毎日風呂に入る前に鏡に映る自分の身体を見てみぬふりをしてきましたが、ある日、延ばし延ばしにしてきた肉体改造を決意するきっかけがありました。

 ・ 奥さん 「もう大丈夫だね」
 ・ 僕 「何が?」
 ・ 奥さん 「その身体じゃ絶対に浮気できない」
 ・ 僕 「ガビーン」

確かに鏡に映るわが身はまるでこなきじじいのよう。若かりし頃自慢だった胸板は薄くなり、下腹部はポッコリ突き出て、腹部左右には大きな浮き輪がタプタプと。時は来た。20年前の身体を取り戻し(浮気するわけじゃないけれど)自分が納得する身体を取り戻そう。と決意したのが5月14日(土)のこと。

この半年間で取り組んできたのは、
 ・ 挫折していた自転車通勤を復活
 ・ レコーディングダイエットへの本格的取り組み
 ・ エアロビ&ウエイトトレーニングの復活(週末)
 ・ ヘルシア12週間健康チャレンジ
 ・ 1日5分の腹筋

の5つ。珍しく今度は挫折することなく、半年間全て継続して行うことができました。

体重とウエストの推移はこちら。

2011年5月時点の体重とウエストは下記の通り。
 ・ 体重 68kg
 ・ ウエスト 86.5㎝

身長が170㎝なので、当時のBMIは23.5。標準が22なのでオーバー気味。
理想体重は63kgと出ました。(BMIはこちらで測定できます)

急激に落とすとろくでもないことになるので、1ヶ月に1kgのペースで、年内には理想体重まで落とすことを決意。体重だけじゃなく、体脂肪や、目下重要視したい腹周り(ウエスト)の改善を重視すべく、まずは定期的な有酸素運動と摂取カロリーの管理をすることに努めました。

結果として、肉体改造に取り組んで約半年が経過した11月の段階で、


 ・ 体重 63.5kg付近(▲4.5kg)
 ・ ウエスト 78.5㎝付近(▲8㎝)
 ・ BMI 21.97(▲1.5)


とほぼ目標値に達することができました。バンザーイ!

体重もそうですが、驚いたのはウエストの落ちっぷりがすさまじいこと。半年前に買ったズボンやベルトはダブダブ。何よりも見た目の変わりっぷりがすごい。いままで見てみぬふりをしてきた自分の腹を、風呂に入る時にいつまでも眺めていたくなるなるなんて当時は思いもよらなかった。

池田ができたんなら俺でもできるだろ!とこれから一大決心をして身体づくりに取り組む方向けに、取り組んだことを少し詳しく書いておきます。「何をするか」については相性や好き嫌いがあるので、いろいろ取り組んでみて自分的にしっくりくるものを続けることが継続の秘訣かと思います。


● 自転車通勤
直行直帰や雨天などがあるので、平均するとチャリ通は1ヶ月の約半分強。週末も会社までチャリで来たりするので、だいたい15日間くらいチャリ通という感じ。

チャリはこちら。普通のクロスバイクです。8万円くらいだったかな。

通勤経路はこちら。

往復30分。消費カロリーは約250kcal程度と推定。夏は猛烈に暑いし、そろそろ耳がちぎれるくらい寒いけど、季節を感じながら朝晩チャリをこぐのは身体づくりだけじゃなく、精神衛生上にもすごく良い気がする。5月15日のチャリ通復活エントリーはこちら

ちなみに、僕がしている片道4.4km / 15分のチャリ通なんて屁みたいなもんです。一般的に、チャリ通の限度は15km / 60分(片道)と言われます。東京駅を中心に15kmの円(外側の線)を描くとなんとここまでチャリ通の範囲内。埼玉は赤羽、千葉は本八幡や西船橋、西側なら練馬、上北沢、二子玉川、羽田空港周辺も圏内です(直線での15km圏内なので、走行距離の正確な測定は上のルートラボでどうぞ)

でもまぁ片道60分というのは一般人には相当きつい。いまの家に引っ越す前は東急池上線・東急大井町線の旗の台に住んでましたが、そこから勤務地の溜池山王までは片道30分。それでも毎日となると相当きつかった(都内は結構アップダウンがありますし)。ということで、一般人でも何とかぎりぎり通勤可能な片道7.5km / 30分の圏内が上記マップの内側の円(赤く塗ってあるところ)。地図をクリックすると自分で円が描けるので、自分の勤務地で試してみてください。


● レコーディングダイエット

今回の肉体改造は、このレコーディングダイエット(アプリ)無くしては実現できなかったかもしれない。お世話になっているアプリ「カロリーマスター」はこちら。有料(350円)ですけど、完全に元は取れる買い物でした。

基本、口に入れたもの全てを記録します。あと、運動したエクササイズも全て記録。というと「面倒くせえ!」と思うかもしれませんが、面倒くさいです。当たり前ですけど。でも、いろいろ試して続かなかったレコーディングダイエットを、このアプリは続けさせてくれた。理由はたぶんDBが充実していること。たとえば、「ファミチキ」と打つと、ちゃんとファミリーマートのファミチキが出てきて、カロリー300kcalと出ます。あとは「食べた」ボタンを押すだけなので、何とか続けることができます。

このアプリを半年間使い続けてみてわかったのは、(以前の生活じゃ)そりゃ痩せるわきゃないわな、という食生活(カロリー摂取状況)が可視化されたこと。朝ごはん抜き、昼は普通に弁当や定職、夜にビールを数杯&焼肉をおなかいっぱい食べると、余裕で3,000kcalとか行くわけです。38歳だと1日の摂取カロリーは仕事内容にもよるけれどだいたい2,200~2,500kcalくらい。ダイエットするなら、それを1,800~2,000kcalに落とさなきゃならない。でも、毎日どのくらいカロリーを摂取しているのかわからないと、このあたりの予実管理ができないんですよね。

レコーディングダイエットは、何がどのくらいのカロリーなのか把握して、今日自分が何kcal摂取したのか正確に把握できるようになるだけじゃなく、自然と抑止効果が働くということ。深夜におなかがすいて、「カップラーメン食べちゃおうかな」と思っても、「これ食べると+350kcalで今日のTOTALが2,000kcalを超えるな・・・やめとこ」となる。そんな我慢してまで痩せたくなんてない、という人は自由な生活のままでいいかと思いますが、個人的にはほとんどストレスなく習慣化させることができました。


● エアロビ&ウエイトトレーニング

結構前からやってるんですけど、最近さぼってたので、こちらは8月から復活。行けるときは毎週末、仕事や用事などで行けないときも、できる限り隔週で行くようにしています。通ってるのは区民センターのプログラム。今まで渋谷区や港区などの区民センターを使ってきてますが、どこも綺麗で施設も立派。それに、区民や勤務者なら1回400円程度という格安な料金も嬉しい。みなさんも、ぜひお住まいか職場のある区民センターを調べてみてください。

ちなみに、中年男性なら誰しも落としたいおなか周りの贅肉。これを落とす唯一の方法は有酸素運動だそうです。脂肪だから、ねじり腹筋をいくらしてもその脂肪は落ちません(とジムのインストラクターに教わりました)。だから、腹筋をする前に有酸素運動をしましょう。ジョギングでもエアロバイクでもエアロビでもフットサルでも何でもOK。有酸素運動を30~60分やったあとの腹筋が効果的です。


● ヘルシア12週間健康チャレンジ

9月1日からヘルシア12週間健康チャレンジに参加しました。いままでやってきたことをそのまま続けながら毎日1本のヘルシアを飲み、専用アプリに毎日の記録を付けていくもの。体重とウエストは週に1回しか測定していなかったので、毎日、体重と体脂肪を記録することでさらに緊張感が増した気がします。

あと、自分以外にも頑張っている人たちが周囲にいることを感じることができるのは、やっぱり心強かった。心が折れそうなときも、応援メッセージなどをもらうと頑張ることができました。


● 1日5分の腹筋プログラム

いま取り組んでいる活動の中で、ぜひ皆さんにも取り組んで欲しいのがこの1日5分の腹筋プログラム。知ったきっかけは下記の記事(3,000はてブついてます)。

腹筋割ろうぜ! 1日5分で引き締まったお腹が手に入る「5分間お腹引き締め運動」の動画が話題に(ロケットニュース)

いままでも幾度となく1日30回とか1日5分とかの腹筋にはトライしてきたものの、いつも数日~1ヶ月くらいで挫折していました。それが、今回はほぼ1日も欠かすことなく、しっかりと続いている。何よりもすごいのは、本当に1ヶ月で腹筋が割れたこと!エクササイズの詳細はこちら。

このプログラムの味噌は、4種類の動きを少しずつ行う、というところ。これが実にすばらしい。1種類の普通の腹筋運動は何よりも単調で飽きてしまう。しかも、当たり前だけど後半疲れてくると上体を起こすのがものすごくつらい。

でもこのプログラムは、腹筋を鍛えるために主に下半身を使います。当然、鍛えるのは腹筋だから負荷はしっかり腹筋にくるわけですが、これがおもしろいくらい続けられる。腹筋がつらいはずなのに、動かしている下半身や足に意識がいくからかもしれません。(ビデオでは1セッション12回ずつですが、僕は少し物足りないので倍の24回ずつやってます)

いずれにせよ、この腹筋プログラムはちょっと感動ものです。何度も言いますが、1ヶ月で本当に腹筋が割れました。(お見せできないのが残念です) ぜひ試してみてください。


・・・ということで、軽くまとめるつもりが無駄に長くなってしまいました。体重とウエストはほぼ目標値になったので、これからは「体型」を整えるべく、有酸素運動の継続に加え、主に大胸筋&腹筋周りを強化して行こうと思います。

ユニバーサル・ワンダー・クリスマスSpecial Siteがオープン

14 years ago

11月18日(金)に、USJのユニバーサル・ワンダー・クリスマスSpecial Site 「光のツリーがくれたもの」 がオープン致しました!

サイトではクリスマスツリーにまつわる、ちょっぴり泣けるクリスマス・ショートストーリーを読むことができます。お時間があるときにぜひ覗いてみてください。

このツリーは、先日、人工式ツリーの電飾数でギネス認定を受けた世界一のクリスマスツリー。今年初のお披露目です。こちらはクリスマスの案内サイト。

先日、一足早めにクリスマスシーズンに衣替えしたUSJに行ってきましたが、やっぱりこの季節のパークは最高にロマンチック!ぜひ今年のクリスマスは世界一のクリスマスツリー&ショーをお楽しみください☆

『ソーシャルメディアマーケター美咲』のラジオドラマがスタート!

14 years 5ヶ月 ago

美咲本を出すときから夢だったラジオドラマ化がついに実現しました!

7月6日(水)~9月28日(水)毎週水曜日、朝7:35~8:00のラジオNIKKEIアサカツ!!で放送致します。初回は明朝。ライブで聴いてくださる方は radiko.jp で、放送直後からpodcast配信もしますので、そちらも合わせてぜひ!

僕は、毎週日曜日17時から東京FMで放送されている、「NISSAN あ、安部礼司 BEYOND THE AVERAGE」が大好きなんですが、なんと美咲役は安部礼司の中で西久美子をつとめる仲村萌実(なかむらもえみ)さん!

脚本・演出は、同じく東京FMで毎週土曜日17時から放送されている「Suntory Saturday Waiting Bar “AVANTI”」を手がけるシャララカンパニーさん、声優さんのキャスティングはアクロスエンタテインメントさんが協力してくれています。

先日、第一回目放送分の収録に同席させて頂きましたが、美咲、拓也、渡辺、五十嵐、みんなイメージどおりで、目を瞑っているとそこに本当に彼らがいるんじゃないかと錯覚してしまうほどでした。ぜひ聴いてみてください。

※脚本は、原作の本にかなり忠実に校正されていますので、本を読んでくださった方はラジオドラマで復習という位置づけで、読んでない方にも十分楽しんで頂ける内容になっていると思います。

僕のゴールは、企業の現場に蔓延してしまっている “過度な” ソーシャルメディア礼賛や万能感を “適正値” に戻し、ソーシャルメディアマーケティングでできることとできないこと、心得や作法、具体的な取り組み方を1人でも多くの方にお伝えし、広告主や業界の発展に寄与することです。ちょっと青臭いですが、本気でそう考えています。

そのためには、実際のプロジェクトを通した実践だけでなく、本の執筆や雑誌への寄稿、セミナーなど手段は問いません。でも、僕の力不足もあるんでしょうが、『キズナのマーケティング』 や 『ソーシャルメディアマーケター美咲』を出版したり、多いときでは月に10本以上のセミナー講師をやっても、やっぱり課題は現場担当者の方々へのリーチと伝達方法なんです。

すでにソーシャルメディアにある程度の知識を持っている方は、様々なメディアやブログなどから積極的に情報を取得しています。僕のターゲットは、そんな一部の尖がった方々ではない(大多数の)人たちです。

そもそも、企業のマーケティングの現場でソーシャルメディア “だけ” を担当している方はまだまだ極々一部です。多くの広告宣伝、広報業務との兼任で、ソーシャル “も” 考えている。ソーシャルメディアは大きな可能性を持つツールであり、場ではありますが、多くの場合、それ単体で成果を出す(もしくは目指す)ものではなく、他の施策といかに “組み合わせて” 戦略を設計するかが重要になります。

そんな企業の現場で奮闘する「興味はあるけど忙しくて本を読む暇はない」、「考えなきゃいけないんけど、何から手をつけたらいいかわからない」と悩んでいる多くの方々に、わかりやすく、僕が考えていることをお伝えしたい。その手段として、美咲×ラジオドラマの組み合わせは、ドラマというエンターテインメントコンテンツを通して、数万人の方にメッセージを届けることができるという意味で、ひとつの夢でした。

美咲ドラマを聞いただけで全ての知識が学べるなんてことはありません。でも、楽しみながら、これからソーシャルメディアマーケティングを考えていく上でのヒントくらいはご提供できると思っています。

1人でも多くの方に「参考になった」 「ヒントが得られた」と思って頂けると嬉しいです。

ツイッターのハッシュタグは、asakatsu_wed です。ご意見・ご感想は、私のFacebookページ facebook.com/ikedanoriyukijp までお気軽にどうぞ!

※7月6日(水)正午更新
第1話のpodcast配信が開始されました!こちらからもどうぞ。(クリックすると音声が流れます)

【人材募集】俺たちと一緒に世界をHAPPYにしようぜ!

14 years 5ヶ月 ago

ということで、今までも幾度となくこの場で人材募集をしてきましたが、再度また。(相変わらず)急募です。できれば、9月1日や10月1日頃から一緒に働ける愉快な仲間たちを大大大募集中です!

ここ半年で新たに10人くらいのメンバーが加わってくれましたが(☆みんな優秀☆)、まだまだメンバーが足りません。業容拡大中です。

いまの会社や仕事に何ら不満はないが、新たな世界に飛び込んで(いろんな意味で)背筋がゾクゾクするような毎日を送りたい!という歩く情熱大陸な方、ぜひお気軽にご連絡を。

リンクを貼っても見てもらえないので、トライバルメディアハウスのホームページに記載されている募集要項を(ちょっと長いですが)下記に掲載します。(一部加筆修正)

[募集要項]

● 私から一言
人生は、一回っきり。
一緒に背筋がゾクゾクするような、エキサイティングな毎日を送ろうぜ!


● 学歴
ないよりはあったほうが良い、くらいのプライオリティです。


● 求める条件
(1) パーソナリティ

愛されキャラクター求む!

熱いけど、暑苦しくない人。
芯が通っているけど、柔軟な人。
負けず嫌いで、努力をいとわない人。
「誰かが」ではなく、「自分が」と主体的・自律的に動ける人。
人の二倍働いて、人の二倍遊べる人。
オンもオフも分け隔てなく人生を楽しみたいと考えている人。
三度の飯より、人間観察が好きな人。
何はともあれ、高尚な志と、誰からも愛されるキャラクターを持つ人。
トライバルメディアハウスでは、そんなスーパーマン、スーパーウーマンを求めています。
上記を読んで、「これは俺(私)のことを言っているのか・・・?」と錯覚したあなた、
生活者インサイトのプロフェッショナルになって、私たちと一緒に、
来るべき本格的なソーシャルメディア時代を切り開きませんか?
たぶん、むちゃくちゃ楽しいですよ。


(2) 能力・スキル

スゴイ奴に変身する覚悟。ただそれだけです。

私たちが手がけるソーシャルメディアマーケティングは、非常に広範囲且つ奥深い領域です。
求める能力やスキルの理想を言えば、
「生活者インサイトを肌感覚で分析できるセンスを持ち、ソーシャルメディアギークで、社会学、コミュニケーション(広告、広報、販促)、広告テクノロジー領域の知識を兼ね備えた人材」がベストです。
でも、そんな人はまずいません(笑)。
なので、あなたを徹底的に育てます。
いや、育つ環境を提供しますので、育ってください。
先天的なマーケティングセンスも大切ですが、基本的には後天的要素(本人の努力次第で、いくらでも向上させることができる要素)を重視します。
私たちは、数多くのクライアントやパートナーの方々とお仕事をご一緒します。
トライバルメディアハウスは、社員数で見れば大手広告代理店の数百分の一。
そんなに規模が違うのに、「一緒にオモシロイこと仕掛けようよ」「ソーシャルメディアマーケティングの全てをお任せしたい」とお引き合い頂くのは、
「社員一人ひとりの持つパワーやキャラクター」が強いからだと思います。
「フツーの奴」では困ります。
あなたがいま、もし「フツーの奴」なら、「スゴイ奴」に変身してもらわなければなりません。その道のりは、決してラクではありません。
フツーのことを、フツーのやり方で、フツーの量やっていたら、
いつまで経ってもあなたは「フツーの人」のまま。
スゴイことを、スゴイやり方で、スゴイ量こなさなければ、「スゴイ奴」には変身できません。少しのマーケティングセンスと、「スゴイ奴」になるという決意と覚悟。
それが私たちが求める能力・スキルです。


(3) 経験

ぶっちゃけ、即戦力を求めています。

トライバルメディアハウスは、
主にクライアント企業の戦略策定、ソーシャルメディア運用支援、インタラクティブキャンペーン領域などを担っています。
そのため、マスかインタラクティブかを問わず、コミュニケーション領域(広告、広報、販促、メディア)の土地勘がある人がベターです。
広告代理店(広告会社)、ネット広告代理店、インタラクティブ(プランニング)エージェンシー、クリエイティブブティックなどの第一線で毎日命を削っているという方、大募集中 です。
ただし、仮にあなたが全くの未経験者でも、パーソナリティ、能力・スキルに圧倒的なものがあれば、十分選考の土俵に上がることは可能です。
誰でも最初は未経験者です。しかし、キャリアチェンジのチャンスを手にしたら、
それこそ圧倒的なスピードで周囲の経験者をごぼう抜きする覚悟と自信があるか。
そこ、重要です。

あ、あともうひとつ。 ソーシャルメディア、好きですか?
自らちゃんと使ってますか?
ブログ、書いてます?
ツイッターでつぶやいてます?
mixiアプリで遊んでます?
Facebook、楽しんでます?
読んだ本のブックレビューをアマゾンに書き込んだことあります?
お気に入りのお店を、食べログでレビューしたりしてます?

トライバルメディアハウスは、企業にソーシャルメディアを活用したソーシャルメディアマーケティング戦略を指南する会社です。
そこで働こうとしているあなたが、ソーシャルメディアに参画してないってのはいただけません。
というより、ぜんぜんダメです。
自らが生活者としてソーシャルメディアを使っている。
マーケティングとしての活用を考えるだけじゃなく、ちゃんとユーザーとしての実体験も持っている。
くどいですが、そこ、ヒジョーに重要です。
地球で生活をしていて見える景色と、宇宙から地球を眺める景色が全く違うように、
ブログを読んでいるのと、書いているのでは、「ブログ」の捉え方に雲泥の差が出ます。
ブログを書いたり、ツイッターしたり、mixiやFacebookでおしゃべりしていると、
ソーシャルメディアの温かさや厳しさを実感します。
喜んだり、寂しくなったり、勇気付けられたり、凹んだり。
そんな実体験を持った人じゃないと、大切なお客様の予算は任せられません。そして、何よりソーシャルメディアマーケティングを「仕掛ける側」にはなれません。

以上です。

おや?俺(私)のこと言ってる?」と感じたそこのあなた。その錯覚かもしれない感覚を大切にしましょう。「なにこれ、暑苦しい会社だな、キモイ。ぜってー合わねー」と思ったあなた。この世は多様です。またどこかでお会い致しましょう…。

ということで、業界の経験・未経験を問わず、ソーシャルメディアが好きで、「我こそは!」という方、ご応募、お待ちしております。

最後に、「おいおい、いったいぜんたいどんな仕事をするんだよ」についてお伝えします。

● SMMの戦略策定
● ソーシャルリスクマネジメント
● 主要ソーシャルメディアなどを活用したマーケティング活動支援全般
● SMMの効果測定・検証・最適化業務
● Owned Media(企業サイトやブランドサイトなど)のソーシャル化支援
● 国内外のソーシャルメディア領域のリサーチ・研究
● お客様の新規事業開発支援
● 自社(トライバルメディアハウス)の世界をHAPPYにする新規事業開発(楽しいことたくさん考えてます)

などなどです。

肩書きは「SMMコンサルタント(もしくはアシスタントコンサルタント)」になります。ただし、頭でっかち&机上の空論はNGです。頭は使いながらも、常に現場でお客様と意見をぶつけ合いながら基本体育会系で戦略策定・プランニングを行います

それで終わりじゃありません。

そこから、お客様と一緒に現場で汗をかきます。当たり前ですが、頭だけじゃなく手足も動かします。効果の測定・検証・最適化(PDCA)を一緒に回し、あれこれ試行錯誤しながらトライアンドエラーを繰り返し、その企業やブランドごとの勝ちパターンを見出していきます

どんなに美しい理論や戦略であっても、マーケティングゴールを達成しなければ意味がありません。私たちは、徹底的に結果にこだわります。現場で結果を出すためのリサーチなり、戦略策定なり、プランニングです。コンサルのためのコンサルは行いません

という暑苦しい会社です。このエキサイティングでおもしろい時代、体がウズウズしてじっとしていられないぜ!(いられないわ!)という方、お問い合わせはこちらからどうぞ。弊社のイケメン独身王子、経営管理部長の八木が対応させて頂きます(男性諸氏にとっては全く刺さらないご案内…)

[参考情報:こちらも合わせてどうぞ!]
トライバルメディアハウスってどんな会社? (画像あり)
トライバルメディアハウス20訓 (社員全員でつくりました)
社員インタビュー (画像あり)
中途採用について
新卒採用について (インターンは個別にお問い合わせください)
● お問い合わせはこちらから

いよいよ 『Facebookマーケティング戦略』 が発売されます!

14 years 5ヶ月 ago

いよいよ、ええ、いよいよ発刊されます。トライバルメディアハウス最新刊。

● 『Facebookマーケティング戦略』 (池田紀行+株式会社トライバルメディアハウス著、翔泳社

<執筆メンバー>
池田 紀行 facebook.com/ikedanoriyuki
宮本 昌尚 facebook.com/masanao.miyamoto
松田 かおり facebook.com/kaori.matsuta
梅垣 至弘 facebook.com/yoshihiro.umegaki
池田 勇人 facebook.com/IkedaHayato

<執筆協力>
芝辻 幹也 facebook.com/MikiyaShibatsuji
西村 顕一 facebook.com/nike1125

この本は、4月15日に共著で出版させて頂いた 『フェイスブックインパクト』-つながりが変える企業戦略(高広伯彦、池田紀行、熊村剛輔、原裕、松本泰輔 著、宣伝会議) よりも前から出版が決まっていたんですが、じっくり(?)書いているうちに結構な時間が経ってしましました。

でも、いまは逆にそれで良かったと思っています。『フェイスブックインパクト』 はフェイスブックページの開設法や細かい戦術論ではなく、ソーシャル化やフェイスブックがもたらしている変化の本質、企業としての取り組みの方向性など、フェイスブックなどのソーシャルメディアはもとより、全てのユーザー主導型メディアを活用したマーケティングコミュニケーションを考える上で欠かすことのできない大切な土台をつくってくれています。

だからこそ、本書は安心してより具体的な戦略論・戦術論に特化をすることができた気がします。私は勝手に本書は 『フェイスブックインパクト』 の姉妹本的な位置づけだと思っているので、2冊合わせてお読み頂けるとすごく嬉しいです。(理解も深まると思います)

世は一気にフェイスブックブーム。まさに猫も杓子もフェイスブック、フェイスブック。去年の「ツイッター使って何かやりたい」が「フェイスブック使って何かやりたい」にそのまま置き換わっている、そんな状況です。(それじゃまずいよね!という方は是非 ソーシャルメディアマーケター美咲 も合わせて読んでください!)

書店にはフェイスブック本のコーナーが設置され、フェイスブックカラーで真っ青です(本書もそれに一役買いそうですが…汗)。ただ、それらは中小企業向けだったり、個人のセルフブランディングを指南する系だったり、具体的なページの作成法・広告の出稿法だったり、海の向こうの成功事例だったり、それらが渾然一体となっていたりで、個人的には、もっと日本の大企業の担当者が活用できるノウハウに特化した本が欲しいなあ・・・と常々考えていました。それが本書です。

Facebookページは、HTMLの知識があれば、誰でも簡単に作成することができます。大切なのは、「なぜFacebookページを開設・運用するのか?」 「それによってどんなマーケティング効果を獲得したいのか?」 「そのゴールを達成するために何をすべきなのか?(何をしないべきなのか?)」 などの「目的」とゴールへの道筋をしっかりと考え、明確に規定することです。でも、ほとんどのケースでは、ページを開設すること自体が目的になってしまっていて、この大切なプロセスがないがしろにされてしまっています。目的が定まっていない施策は効果を測定できません。”ROI” の “R” (=目的)が決まっていないからです

目的が決まっていないものは、いくら細かいデータ(リーチやエンゲージメント)を「測定」しても、「評価」できない。「評価」できないものは「改善」できない。「改善」できない、つまりPDCAが回らない施策は、うまくいきません。

だから、本書は、「Facebookページの開設法」についてはほとんど書いていません(なので細かいページ設定法などが知りたい方にはお勧めしません)。私たちは、Facebookページを開設する「まで」と、開設して「から」やるべきことを整理しました。開設するまでに考えるべきこと、整理しておくべきこと、開設してからいかにきめ細かなPDCAを回し、効果を測定・検証・改善(最適化)させていくか。うちもまだまだ研究中ですが、現在持っている知見はほぼ本書の中に入れることができたと思っています。

<本書の目次>
第1章 フェイスブックの概況と特徴
第2章 フェイスブックのマーケティング活用
第3章 日本におけるソーシャルメディアミックス
第4章 フェイスブックマーケティングの実践
第5章 効果測定の方法
第6章 日本企業の取り組み

本書で力を入れたのは、

  • 読者ターゲットは、日本の大企業のご担当者であること。ここはブラさない。(コンセプト)
  • フェイスブックを活用したマーケティングの意義を明確にすること。(第2章)
  • 様々なソーシャルメディアが分断されて普及する日本におけるそれぞれのソーシャルメディア特徴と組み合わせ方を提示すること。(第3章)
  • フェイスブックのマーケティング活用を開始する「まで」に考えるべきことと、開設して「から」実行することをまとめること。(第4章)
  • 現状、曖昧な効果測定の領域についてもサラリと逃げるのではなくキッチリと考察し、かつ具体的方法論を示すこと。(第5章)
  • (海外企業ではなく)日本企業の取り組み(及びその背景)を紹介すること。(第6章)

です。

※ 『フェイスブックインパクト』 をお読み頂いた皆様は、第1章だけ内容が重複しているのでご注意ください

第6賞の企業インタビューでは、下記の企業及びご担当者様にご協力頂きました。
※リンクは各社のFacebookページ

全ての方々から、現場担当者のリアルをお聞きすることができました。現場の生の声が綴られた第6章は特に必読です。

発刊を記念して、さきほどご紹介した(本日リニューアルオープンした)トライバルメディアハウスのFacebookページ内において、7月11日(月)~18日(月)までの8日間、本書 第2章の無料ダウンロードキャンペーンを行います。ぜひ「いいね!」して頂き、第2章を試し読みしてみてください。(ダウンロード開始は再来週からです。しばしお待ちください)

本書の中では、日本企業のファン数ランキングだけでなく、エンゲージメント数ランキングTOP30や、ファン1人あたりエンゲージメント率ランキングTOP30なども掲載しています。(手前味噌ですが)非常に示唆に富む情報になっていると思いますので、ぜひ読んでみてください!

※Amazonの予約ページはこちら

トライバルメディアハウスのFacebookページがリニューアルオープンしました

14 years 5ヶ月 ago

トライバルメディアハウスが公式Facebookページとして運営してきた Social Web Innovators を、昨日、Tribal Media House の公式ページ としてリニューアルオープン致しました。

こちらのFacebookページでは(今度詳しくブログで紹介しますが)社内のクローズドで盛り上がっているFacebookグループ内で実施されている Knowledge Battle Royale(通称KBR:注目ニュースや情報をピックアップして投稿し、チーム単位で「いいね!」数を競うもの)で多くの「いいね!」を獲得した情報のご紹介や、セミナーのスライドシェア、さらに(今後のお楽しみとして)いくつかのアプリを実装していく予定です。

第一弾として、7月11日(月)から、トライバルメディアハウス最新刊 『Facebookマーケティング戦略』 の第2章を無料ダウンロードできるキャンペーンを開始します。ぜひ いいね!して特典とソーシャル界隈の情報をゲットしてください。

本Facebookページを通して、皆さまと長いお付き合いができれば嬉しいです。宜しくお願い致します☆

日本企業のSNS活用による新規顧客獲得は世界最低水準

14 years 5ヶ月 ago

ワークプレイスソリューションプロバイダーのリージャス(本社:ルクセンブルク)が発表した調査データによると、昨年、日本企業は世界と比べてソーシャルメディア活用に苦心したとの結果が出たそうです。(調査リリースについて、私もコメント協力をさせて頂きました)

まず、新規顧客獲得においてSNS を利用して成功を収めていると回答した企業。

いえね、環境がまるで違うので、単純に比較するものじゃないことはわかってますよ。でも、最下位ですよ、最下位。しかも、前年と比べて成功を実感している企業が減少しているのも日本だけ。(オーストラリアも下がってますが微減。日本企業は大幅に減少)何よりもそこが悔しい。

一方で、マーケティングにおけるSNS の活用に関する意識調査の結果を見ると、かなり高い比率で 「マーケティング効果を出すためにSNS活用は欠かせない」 と回答してるんですよね。

Facebookの人口普及率が高い諸外国と比べて複数のコミュニケーションプラットフォームが分断されながら利用されている日本では、SNS「だけ」を使ってマーケティング効果を高めるのではなく、より “組み合わせ” (ソーシャルメディアミックス)の志向が強いのかもしれません。

※ Regusの調査リリースはこちら
※ データを含む調査報告書(PDF)はこちら

日本企業は数年前、ブランドコミュニティ開設ラッシュに沸き、そのほとんどが惨敗に終わりました。理由は、

  • 実は期待したほどコアファンの数が多くなかったこと
  • コアファンがエバンジェリストになってライトユーザーを巻き込むスキームになっていなかったこと(コアファンだけが集うクローズドな空間になってしまった)
  • 会話するネタが続かなかったこと(コミュニケーションテーマの設定ミス)
  • つながったり、交流する必然性が弱かったこと(売り手発想で場所だけ作ってしまった)
  • コンテンツ更新やユーザーとの交流に手間ひまをかけなかった(Web2.0はユーザー同士が勝手に盛り上がってくれるものと誤解していた)
  • そして何より、わざわざ面倒な「会員登録」という行為をユーザーに強いてしまったこと(アクティブ会員の獲得コストが驚くほど高いことを織り込んでいなかった)

などなど、いろいろと考えられます。

でも、いまは状況が変わりつつあります。Facebookページやmixiページの開設(秋頃の予定)によって、すでに多くの人たちが交流する大きな公園に、自社の屋台を出すことができるようになりました(もちろん屋台への呼び込みは必要)。

屋台には、ライトユーザーも、ヘビーユーザー(コアファン)も両方やってきます。ライトユーザーとは彼らが興味を持ってくれそうなテーマで適度な距離感を保ち、コアファンとは深い会話をする。積極的にコミュニケートすれば、カウンターの向こうにいるお客さんは「いいね!」やコメントなどのレスポンスを返してくれる。何よりもユーザーは大きな公園に入るときにすでに会員登録を済ましているため、屋台に座ってくれやすい(エントリーのハードルが低い)。カウンターに座ったコアファンが発した発言が、屋台に来ていない友達にも伝わり、友達が友達を呼んでくれる可能性があることも魅力のひとつ。

Facebookのマーケティング活用も進んできた。そして秋にはmixiページがスタートします。役者が揃い、これからの日本のSNSは面白くなる。来年の同調査で、日本のSNS活用と効果が世界と肩を並べられるよう、全社一丸となって頑張るよ!

ACフォーラム2011講演資料を公開します。

14 years 5ヶ月 ago

6月18日(土)にお台場の日本科学未来館で開催されたACフォーラム2011に登壇させて頂きました。

当日のプログラムはこちらの通り、20分~50分刻みで文字通り朝から晩までミッチリ。豪華な顔ぶれの中に交ぜて頂き、聴講生としても楽しませて頂きました。鶴野さんほか、開催をサポートしてくださったメンバーの皆さま、本当にありがとうございました。

私は、「ソーシャルメディアに対する期待と現実」というコマを持たせて頂きました。世の中はまだまだ「ソーシャル礼賛」の空気が強いですよね。だからこういうカウンター的なお話をすると、かます、とか、ぶった切る、とかのコメントもあるんですけど、そうじゃなく、冷静に「できること」と「できないこと」をお話しようと思ったわけでして。(少なくとも実務の現場でもがき苦しんでいる自分自身の経験談として。2年前から @gosuke さんとずっと同じこと言い続けてるんですけど、状況はほとんど変わらず・・・涙)

ということで、20分という猛烈に短い講演でしたが、下記に当日の講演資料を公開します。スライドだけだとなんのこっちゃ良くわからん、という感じかもしれませんが、主に当日ご参加頂いた方向け、ということでご了承ください。

当日の模様はこちら(togetter)にまとめがアップされています。あと、Twitterハッシュタグは #acf2011 です。

※ちなみに、先日、宣伝会議SIMCの講演スライドも公開しましたが、何名の方からか「データくれ!」というご要望を頂きました。こちらのスライド上部にDownloadボタンがありますので、PDFデータならそちらからD/Lして頂けます。

以上、ご参考まで!

宣伝会議SIMC2011講演資料を公開します。

14 years 5ヶ月 ago

本日、宣伝会議SIMC2011のセッション「ソーシャルメディア効果測定 “ツイッターやフェイスブックで何かやろう” が失敗する理由」セッション及び弊社ブースにお立ち寄り頂いた皆さま、ありがとうございました!(柄にも無くかなり緊張しちゃいました、笑)

200人定員の会場に300人近い方がご出席頂いたようです。ハンドアウト資料が足りなくて配布できなかった方、美咲本が品切れでお渡しできなかった方、後日担当が送付させて頂きますので、しばらくお待ちください。

講演後、本日の宣伝会議SIMCのハッシュタグ #simc2011 を追っていると、講演資料をデータで欲しい、という意見が散見されたので、SlideShareに公開しました。下記からPDFでダウンロードできます。

わからなかったところやご質問などがあれば、お気軽にこちら(のあまり人気のない私のFacebookページ)からご連絡ください。できる限り回答させて頂きます。

では、NO MORE 手段の目的化!ということで、皆さん、解決したいマーケティング課題に応じてS/Mを活用する・しない、する場合は何を「マーケティング目的(KGI)」に設定するのか。

「測定のための測定」の罠にはまらず、測定⇒評価⇒改善(最適化)を目的とした効果測定を実施。そしてKPIだけじゃなくKGIをしっかりと測定し、KPIとの関連性を検証する。

SMM効果測定は(世界的にも)いままさに試行錯誤が繰り返されている「成功の方程式」ができていない領域です。みんなで知恵を絞り合って、企業の「現場」で使えるひとつの定型的な方法論を確立してまいりましょう。

宜しくお願い致します☆

自転車通勤再開します!(たぶん・・・)

14 years 6ヶ月 ago

胸板が薄くなり、お腹まわりは “こなきじじい” &浮き輪(通称:ラブハンドル)がすさまじいことになってきたので、相当久しぶりに自転車通勤を再開してみようと思います。

ちなみに、初めて自転車通勤した頃の(子どものようにはしゃいでる)ブログはこちら・・・。

自転車通勤始めます!(2009年4月26日)
初自転車通勤で渋谷の新オフィスへ初出社!(2009年5月2日)
自転車通勤ルートのシミュレーションサイトがすごい件。(2009年5月日)

とまぁ、かわいいもんです(笑)

GW明け、会社が渋谷から赤坂(溜池山王)に移転して、電車だと通勤時間が20分も長くなっちゃったから、それもあってチャリ通もいいかな、と。このままだと運動不足で確実に体壊しそうだし。

走行距離が7.3kmから8.8kmに増え、五反田と麻布十番付近の坂が心配だったので、平日を避け、今日(日曜日)に予行演習。さっき旗の台から溜池山王まで走ってみました。

ルートはこちら。(前回もいいましたけどこのサイトすごいです。ぜひこちらで再生してみてください。標高差とかも表示されてかなり便利です)

結果は、

● 旗の台 ⇒ 五反田 10分
● 五反田 ⇒ 麻布十番 15分(五反田から高輪台までの上り坂がかなりきつい・・・)
● 麻布十番 ⇒ 赤坂ツインタワー 5分(飯倉の上り坂が相当きついけど、最後はずっと下り坂で一瞬で到着)
● トータル 30分

と、まぁ旗の台~渋谷(チャリ通時間25分)とさほど変わらなかった。ずっと国道沿いを走るから早いのかも。直線だし。

ということで、久々のチャリ通でまだ足がガクガクしてますが、今週からちょいちょい自転車で通勤して健康な体づくりに励みたいと思います。

<お取引先の皆様へ>
今年の夏は超節電ビズ&自転車通勤のため、ポロシャツ勤務とさせて頂きます。
ご理解のほど、何卒宜しくお願い致します。

Webマーケッター瞳 × ソーシャルメディアマーケター美咲

14 years 7ヶ月 ago

ご紹介が遅くなりましたが、4月27日(水)からWeb担当者Forumで 「Webマーケッター瞳 vs ソーシャルメディアマーケター美咲 ぶっちゃけオフ会トーク(濃いめ)」 という記事がアップされています。



“濃いめ” かどうかはわかりませんが、29歳の瞳と27歳の美咲が等身大でWebマーケティングの現状について情報交換をしている感じが味わえます(笑)

ちと長いですが、お時間があるときにぜひどうぞ。


● こちらもあわせて是非:『マンガでわかるWebマーケティング - Webマーケッター瞳の挑戦』(村上佳代著・インプレスジャパン)

※参考:Webマーケッター瞳シーズン1 (人気の無料マンガ)
※参考:Webマーケッター瞳シーズン2 (同上)


フェイスブックの本質理解はソーシャルグラフの正しい理解から

14 years 8ヶ月 ago

この前、いよいよ『フェイスブックインパクト』が発売されます!でも書きましたが、4月15日に宣伝会議からフェイスブック本らしくないフェイスブック本 『フェイスブックインパクト』 が発刊されます。スケダチ高広さん、バーソンマーステラ熊村さん、メンバーズ原さん、Coast to Coast Marketing Services松本さんという豪華メンバーに交じっての共著です。

私は第一章と第二章を担当させて頂きましたが、Facebookの特異性やFacebookによって私たちの生活がどう変わるのか、なんてことを整理していると、おのずとCGMとソーシャルメディアの違いや、ソーシャルグラフについて整理しなくちゃならなくなります。

リアルグラフとバーチャルグラフの違い」や、「インタレストグラフとソーシャルグラフの違い」は割とわかりやすいとしても、曲者なのが、「CGMとソーシャルメディアの違い」なんですよね。これは本当に人によって解釈が違うから、だいたいこのテーマを断言口調で書くと反対派が出てきて炎上しています(笑)。

ちなみに、下記はいつもご紹介しているソーシャルメディアのポジショニングマップ。インタレストグラフとソーシャルグラフの違いや、リアルタイムかアーカイブ情報かの違い(位置づけの違い)がわかると思います(クリックすると拡大します)。



ソーシャルグラフの定義に戻ります。たとえば、mixiの原田副社長は、Gプレスのインタビュー「mixiにしかないもの。」の中で、

CGMは「みんなが閲覧できる公開された場」であり「知らない人たち同士の意見の集約の場」
ソーシャルメディアは「内輪でしか閲覧できない公開されてない場」であり「実際の友人や知り合いとの雑談の場」

と定義しています。

Facebookが日本に本格的に上陸してきて以来、mixiとFacebookを対比して語られることが増えてきました(その前からmixi笠原社長は「日本でSNSと呼べるのはmixiだけだ」と断言して物議をかもしましたが)

で、ここでいつも話に出てくるのが、上記にもある「実名なのか、匿名(ニックネーム)なのか」という議論と、「オープンな場なのかクローズド(内輪的な)場なのか」、という議論。個人的には、「クローズドかつ内輪的な場所がソーシャルメディア」だとは思いません。

2010年6月にも下記スライドを公開しましたが、ソーシャルメディアとCGMの違いは、「ソーシャルグラフの有無」にあると思っています。だから、リアルかバーチャルか、オープンかクローズドか、内輪なのか広範な人間関係か、という議論は大きな問題ではないと考えています。そこに「ソーシャルグラフの形成や反映がサポートされているか否か」が、ソーシャルメディアの一番重要な要素だと。





となると、ソーシャルグラフって何だっけ。ソーシャルメディア上の人間関係?それってたとえばどんなのがあるんだっけ、という話になる。ここでまた話がややこしいのが、人には大きく分けて、表の顔(実社会における社会的な自分)個人的な自分(友人やネット上の知り合いと交流するパーソナルな自分)の2種類があるということ。ひとりの人間でも、グラフだけじゃなく、「顔」の多様性もあるわけです

さらに、これはプラットフォームでクッキリと分けることがすごく難しいということ。Facebookは(一部に偽名や偽アカが存在するとしても)完全実名性だから割とわかりやすいけど、たとえばmixiをFacebookのように実名で使う人もいれば、Twitterも実名と匿名が混在しているし、ブログもそう。僕みたいに会社名や顔写真付きで書く人もいれば、Amebaブログで匿名で日記を書く人もいる。だから、プラットフォームで分けようとすると、これも結構ややこしくなる。

ということで、整理しようとするとややこしいながらも、何とか図示化を試みないといつまでも漠としたままになってしまうので、せっかくだからソーシャルグラフと代表的なコミュニケーションプラットフォームの例をスライドにまとめてみたものが下図。



この図は、『フェイスブックインパクト』 の中でも紹介している図で、日本の主要なソーシャルメディア(コミュニケーションプラットフォーム)と、実名・匿名の分類を大まかに整理したものです。(くどいですけど、プラットフォームで明確に区切れないのは前述した通りです。Amebaで実名ブログを書いている人もいれば、WordPressで匿名ブログを書いている人もいます。ここでは「そういう使われ方が多い」ということで図示化しています)

本の中でも書いてますが、Facebookのソーシャルグラフは現実社会を強く反映したものであり、極めて実社会に近いものです。そこではみんな「社会的な顔」としてのコミュニケーションをしている。mixiも顔見知りのグラフが形成されている場所だから実社会に近いですが、Facebookに比べてグラフが小さく(mixiの平均マイミク数は24人、Facebookの平均友友達数は130~150人)、Facebookに比べると「個人的な顔」として使っている人が多い

モバゲーやグリーは主にソーシャルゲームを軸としたバーチャルグラフが形成されている場所で、ここもほぼ匿名だから「個人的な顔」としての利用者が多い。一方、LinkedInは大学や職歴などを公開している場所なので「社会的な顔」として利用されています。

私たちは、普通に生きている中でも、「社会的な顔」と「個人的な顔」を使い分けながら生活しています。それはソーシャルメディアでも同じです。すべてのプラットフォームを実名で使っている人はごく少数で、Facebookは実名、mixi/グリー/モバゲーはニックネームや匿名、ブログとツイッターは実名などと、自分が最も心地よいレベルで出す顔を調整して利用しているわけです。

だから、ソーシャルグラフを考えるとき、実名か匿名か、オープンかクローズドか、に囚われるのではなく、そこでユーザーはどんな顔でどんなコミュニケーションをとっていて、企業はその中での施策をどうチューニングすべきなのか、を考えるべきなんです。別に「実名でオープン」だからすごいわけじゃないし、マーケティング効果が高いわけでもないわけです。

スーパーやコンビニで売られている一般消費財の場合は、ブランドの純粋想起率や好意度が、そのまま購入意向や再購入促進につながるケースが多い。そしてその純粋想起率やブランド好意度は、フリークエンシーがとても重要だったりします。であれば、多くのユーザーと高い頻度(かつ比較的低コスト)で接触し続ける(関係性を持ち続けることができる)グリーやモバゲーのソーシャルゲームやメディアタイアップは時として非常に効果的なわけです。別にリアルグラフでもオープンでもないけれど、有効なものは有効。だから、実名か匿名か、オープンかクローズドか、という議論ではなく、あくまでもマーケティング施策上、その場のグラフやコミュニケーション特性を踏まえた上で、どういった施策が最も有効かを考えることが重要です。(逆に言えば、そこにどんなソーシャルグラフがあるから、どういうマーケティング施策が有効なのか、という逆引きの発想が必要ということです)

ということで、このあたりも 『フェイスブックインパクト』 の中で詳しく解説されているので、ぜひ手にとってみてください。このエントリーで書いたように、リアルかつオープンなソーシャルグラフを持ち、ソーシャルプラグインによって他のウェブサービスをどんどんソーシャル化するフェイスブックを、全体のマーケティング施策の中でどう位置づけ、組み合わせていくべきなのか、新たな気づきが得られると思います。

今日(さきほど)から宣伝会議の特設サイト期間限定の無料ダウンロードキャンペーンも始まったようです。こちらで順次(各章の一部)が試し読みできるので、興味がある方は覗いてみてください。第一弾は本書の最終章を書いたスケダチ高広さんの「トリプルメディア再考」部分。ぜひ読んでみてください!

※本書に関するご質問やご意見等あれば、このブログのフェイスブックページでもできる限りお答えしますので、お気軽に投稿してください。

お待ちしてます!

今週からラジオNIKKEIの新番組を担当します。

14 years 8ヶ月 ago

4月3日(月)から、若手ビジネスパーソンを応援する、ラジオNIKKEIの新番組「アサカツ!!」で水曜日レギュラーを務めます。

私が担当させて頂くのは、4月から6月末までの3ヶ月間の毎週水曜日。番組は毎週月~金の朝7:35~8:00にラジオNIKKEIで放送されます。

以下、ラジオNIKKEIのサイトより。

———-
ラジオNIKKEIでは、2011年4月より新コンテンツを企画しました。

できるビジネスパーソンは「朝」に注目しています。
一方で、ビジネスパーソンは、悩んでいます・・・
例えば、仕事がうまくいかない(モノが売れない、ノルマ達成できない、アイデア浮かばない)
忙しくて時間がない、何かやらないといけないんだけど
どうして良いか分からない、気持ちだけあせる・・・

そこで、ラジオNIKKEIは考えました。
だったら、それらの悩みを解決するきっかけを作ろう!
その道のプロにアドバイスしてもらおう!
それによって、ビジネスパーソンを応援! 明日の日本に活力を!!

それが、この番組「アサカツ!!」です。

朝起きて、そして、通勤中に。
仕事に役立つトピックやキヅキ、ヒントをお届けします。

番組では、仕事に直結したトピックを提供します。
ポイントは「25分聴けば、仕事力がアップ!」

仕事力アップのために身につけたいこととして
コミュニケーション、情報整理術、時間管理術、商品開発、
マーケティング、ITなどが各種調査で明らかになっています。
そこで、それらの分野のプロからアドバイスいただきます。
———-

曜日ごとのプログラムは下記の通り。

● 月曜日 「仕事に役立つデジタルハックヒマナイヌ・川井拓也さん
● 火曜日 「仕事術・整理術・勉強法」 日経ビジネスアソシエ
● 水曜日 「ソーシャルメディアの未来」 トライバルメディアハウス・池田紀行
● 木曜日 「情報整理・仕事術」 日本経済新聞社編集委員・関口和一さん
● 金曜日 「朝活最前線・20代のコミュニティ研究」 NTTアド「空気読本」副編集長・小林勝司さん

メインターゲットは20代の若手ビジネスパーソンなので、30代以降の方は聴かないでください(笑)

通勤中にリアルタイムで聴いてくださる方は radiko で、後で聞いてくださる方はオンデマンドとポッドキャスト配信もやっているので、そちらからどうぞ!新番組は明日4月3日(月)から放送開始。私の出番は4月6日(水)からです。

では、ラジオはちと恥ずかしいですが、若手の方、もしよかったら聴いてみてください!

<追記>
ちなみに、生ではありません。いつか中学生の恋愛相談的な生番組やりたいなぁ。ハガキをもらってそれに答えていくようなやつ・・・(笑)

いよいよ『フェイスブックインパクト』が発売されます!

14 years 8ヶ月 ago

4月15日に、宣伝会議からフェイスブック本が緊急刊行されます。その名も、『フェイスブックインパクト

● 『フェイスブックインパクト』-つながりが変える企業戦略(高広伯彦、池田紀行、熊村剛輔、原裕、松本泰輔著)宣伝会議

手前味噌ですが、上記表紙のオビにもある通り、いま書店に並んでいるフェイスブック本とは一線を画した「ノウハウ本に書かれていないフェイスブック」がまとめられた、この時期ならではの良著に仕上がっていると思います。

<目次の概要>

第一章 フェイスブックが人類の歴史を変える (池田紀行
第二章 フェイスブックが変える消費行動とマーケティング (池田紀行
第三章 フェイスブックで実現するマーケティングコミュニケーション (熊村剛輔
第四章 ”フェイスブック先進国” アメリカ (松本泰輔
第五章 挑戦する国内企業 (原 裕
第六章 結局、フェイスブックが話題になり、注目しておく理由はなんだろう?~ソーシャルって何?フェイスブックはなぜインパクトなの? (高広伯彦

第一章はフェイスブックが変えた消費者の生活スタイルを、第二章ではフェイスブックにより変化する消費行動と、ソーシャル化する社会における企業のマーケティングの方向性について、私が執筆させて頂きました。

第三章は元マイクロソフトのソーシャルメディアリードで、2月から世界屈指のPRエージェンシーのリードデジタルストラテジストに転身した熊村さんがフェイスブックを活用したマーケティングコミュニケーションについて解説しています。

第四章はフェイスブックの本場米国に在住し、先進国の事例に詳しい松本泰輔さんがフェイスブックを活用した企業のマーケティング事例を丁寧に解説。人口普及率が違うアメリカの事例ではありますが、今後の日本においても示唆に富む内容満載です。

第五章はメンバーズ執行役員の原 裕さんが、日本国内における先進事例として、無印良品やANAの事例を解説。単に「何をやってどう成功したか」だけでなく、現在多くの日本の(大)企業が現場で苦悩する生々しい現場も説明がされており、非常に参考になるはずです。

ここで国内企業最大規模の “ファン” を持つアパレルブランド「サティスファクションギャランディード」の佐藤俊介氏(エスワンオー代表取締役社長CEO)の特別インタビュー。同社がどうやって国内最大規模のフェイスブックページを築いたのかがまとめられています。『「SMMはコストは安くなるが人と時間が必要」は逆。SMMを成功させるには金がかかる。サティスファクションギャランティードもかなりの投資をしている。そこを間違ってはならない』というメッセージは事業会社の方にも是非気づいて欲しいポイントです。

そして、大トリの最終章、第六章は、スケダチ高広さんによる骨太のフェイスブック社会論。社会学修士としての「社会」の考察、匿名と実名、オープンとクローズドなどの対比から、いまだからこそ理解しておくべきフェイスブックブームの「背景」や「理由」、「つながり」の本質、トリプルメディアの再考(4 types of mediaへの示唆)、最後は広告・マーケティング業界にとっての「フェイスブック」の意義について深い洞察がなされています。

以上(私なりの勝手な)各章の考察をまとめさせて頂きました。

もうフェイスブックページの設定本はいらない!とお思いの皆さん、ぜひ本書を手にとって見てください。戦術や運営に関するディティールの話ではなく、フェイスブックを含めたマーケティングコミュニケーションの全体俯瞰や、広告・宣伝、PR、自社メディア連携を含めた全体の戦略デザインを考えていく上で、きっと一助になると思います。

ぜひ!

※本書のフェイスブックページはこちら。著者からのメッセージもあります!ぜひ皆さんの感想をお寄せください。

確認済み
1 時間 27 分 ago
戦略に強みを持つマーケティング会社 トライバルメディアハウス代表。大手企業300社以上の広告宣伝・広報・マーケティングを支援。『売上の地図』『自分を育てる働き方ノート』など著書・共著書10冊以上。近著『マーケティング「つながる」思考術』。鎌倉稲村ヶ崎在住。
ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc. フィード を購読

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