米ニールセン、全世界の広告費動向でインターネットディスプレイが前年比9.9%の伸び

2012年1年間に全体で前年比3.2%増の5570億ドル、媒体ではテレビが全広告費の6割以上

メディア視聴行動分析のニールセンは、親会社の米ニールセンによる全世界の広告費動向調査「Global AdView Pulse」の2012年第4四半期(10-12月)版の結果を4月25日発表した。2012年1年間で順調に伸び、前年比3.2%増加して5570億ドル(約55兆7000万円)になった。媒体別ではテレビが前年比4.3%増の3500億ドル(約35兆円)で全広告費の62.8%を占めた。インターネットについては対象国が限られるが、ディスプレイ広告が前年比9.9%の伸びを見せた。

Global AdView Pulseは、テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、屋外、映画、インターネット広告の広告費を調べる。前年1年間と比較した伸び率はインターネット広告の9.9%が最も高かった。中でもラテンアメリカは前年比21.2%増。欧州は同7.4%増だが、地域の経済状況を考え合わせると高くなっている。ただインターネット広告が全広告費に占める割合は1.9%と低く、62.8%のテレビに続く新聞の19.5%、雑誌8.0%、ラジオ5.2%、屋外2.3%の次だった。

地域別では、欧州以外の全地域で広告費は増加し、中東・アフリカが前年比14.6%の伸び。アジア太平洋は同2.8%増と、前年から11.5%増加した2011年と比べて伸び悩んだ。全世界の2012年の業種別広告支出は、前年比でテレコムが7.0%増、日用消費財が6.8%増、メディア産業が5.8%増だった半面、ヘルスケア、耐久消費財といったかつてシェア上位だった産業は減少した。シェアは日用消費財が25.1%でトップで、エンターテインメントの11.8%が続く。

ニールセン
http://www.netratings.co.jp/

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