当たり前だけど難しい。旅先で気づいたWebでの情報発信で大切なこと
みなさん、こんにちは。
岐阜でマーケティングの仕事をしている瀬川義人です。
みなさんは初めての商品・サービスを買うとき、どのように選んでいますか? どのように決めようか悩んでしまうなんてことも多いですよね。
実際、私も先日同じ悩みにぶつかりました。旅行で沖縄・石垣島を訪れたときのことです。せっかくなので、ダイビングに挑戦してみることに。ただ石垣島には150を超えるダイビングショップがあり、どこにお願いしようかけっこう悩みました。
このときの自分の思考をマーケターとして客観的に見てみると、Webで情報発信するためのヒントが見えてきたのです。
そこで今回の記事では、私の経験を紹介しながら、企業がWebで情報発信するうえで大事なことを考えていきたいと思います。
石垣島でダイビングしようと思って困ったこと
時は遡ること数ヶ月前。沖縄・石垣島への旅行を予約した私は、ダイビングにも挑戦してみようと、Web検索をしていました。
調べてみて気づいたのは、ダイビングショップの多さ。石垣島は、周囲に美しい珊瑚礁が広がる人気のダイビングスポット。わずか人口5万人ほどの島には、150店舗以上のダイビングショップがあります。
もし友人や知人に石垣島でダイビングをしたことがある人がいれば、連絡しておすすめを聞けばよいでしょう。しかし私の場合、残念ながらそういった人はおらず、自力で探す必要がありました。
結果的には、自分でWebを使って調べることにしました。しかし、次の問題は何を基準に選ぶかです。せっかくの旅行なので、後で「しまった……」と失敗したくありません。ダイビングなので、もちろん安全も気になります。またそれと同じくらい、サービスやスタッフの方の人柄も気になりました。さまざまな思いが頭をぐるぐると巡っていたのです。
単価が安く、その気になればいつでも手に入るものは、「とりあえず試してみる」が可能です。しかし、単価が高かったり、特別なタイミングで使ったりするものは慎重になりますよね。
最終的な決め手は「情報発信をどれほどしているか」
数日悩んで最終的に、とあるダイビングショップに決めました。
まずはGoogle ビジネスプロフィール(旧:Google マイビジネス)を見ながら、クチコミやレビューの評価が高いショップを探して、アタリをつけます。
その上で候補となるダイビングショップのWebサイトやSNSを見にいって、どれくらい情報が載っているか1つ1つ確認しました。
見てみると、情報の出し方にはショップごとにかなり違いがありました。あるショップはサイトには基本的な情報が載っているけど、SNSはほとんど更新されておらず、最近の状況は分からない。一方で他のショップは、今日どんなお客様が来たか、どのような様子だったかをほぼ毎日ブログで更新していました。
いろいろ悩んだ結果、ブログでこまめに情報を発信しているショップにお願いすることにしたのです。
実際にダイビングに参加してみると、その選択は間違っていませんでした。サービスもよく、とてもよい思い出ができました。
こまめな発信が信頼を生む
なぜ私がこういった判断をしたのかを自問してみると、こまめな情報発信はそれ自体が信頼につながるのではないかと思い至りました。
通常業務をしながら日々情報を発信することは、とても骨の折れる作業です。投稿する内容を考えないといけませんし、写真や動画の準備も必要でしょう。手間を考えると、正直やらない方が絶対に楽です。
しかし、そういった手間をかけること自体がお客様にとっては「ちゃんとしている会社だろう」との期待を持たせることになるのではないでしょうか。また、きちんと事業を運営している証とも言えます。
最近では「タグる」という言葉も出てきています。これは検索エンジンを使わず、InstagramやTikTokのタグ機能で情報を探す行為のことです。これもまた「今現時点のリアルな情報を知りたい」という潜在的なニーズから来るものなのかもしれません。だからこそ情報の鮮度はますます重要になっているのではないかと思うのです。
今回はダイビングショップの話でしたが、他のBtoCのビジネスにもきっと通じる部分があるはずです。毎日は難しくても、週1回くらいは情報発信してみてはどうでしょうか。最近あったことやお客様の様子などを伝えていけば、投稿の背後にある人となりをきっと伝えられるはずです。そしてそういった発信を積み上げていくことが信頼を生み、ビジネスの成果として還元されると思います。
おわりに
今回は、私の経験を踏まえて企業がWebで情報発信するポイントを紹介しました。
おそらく多くの方は「そんなの当たり前だよね」と思っているかと思います。しかし、当たり前のことを当たり前にするのは意外と難しいものです。
できることと、継続できることは違います。私もこの経験を通して、こまめに情報発信することに改めて気づかされました。この記事の内容がWebでの発信のヒントになれば幸いです。
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