[マーケターコラム] Half Empty? Half Full?

BTSライブ上映やRubyKaigiに参加して実感した「オフラインイベントは場の熱量こそが価値!」

マーケターコラム、今回はSTORES 株式会社の加藤千穂さん。オフラインイベントの体験価値についての考察です。
STORES 株式会社 テクノロジー部門 エンジニアリング室 加藤千穂氏

2023年になってからオフラインでのイベントが増えています。2023年の上半期のオフラインイベントを振り返って、私がどういうことを体験し、何に価値を感じたのかをイベントごとに振り返ってみようと思います。

映画館で見るライブの楽しさ

今年の2月と3月に映画館で上映されていた『BTS: Yet To Come in Cinemas』に行きました。

元となっている「BTS in BUSAN」コンサートは、開催時のリアルタイム配信とオンライン配信で見たのですが、家でPCの画面を通して見るのと、映画館で見るのとでは雲泥の差がありました。BTSが好きで同じ熱量でみんながスクリーンを見つめている空間は、そこにいるだけで楽しいんです。

以前、『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE – SEOUL』の映画館でのライブビューイングに参加したことがあり、それもとても楽しくて最高だったのですが、今回は4DXSCX(体感型アトラクションシアター「4DX®」と、3面マルチプロジェクション上映システム「ScreenX」が融合した体感型シアター)で見たので、音楽にあわせて椅子が揺れたり、演出にあわせてスモークが出たり、風が吹いたりと臨場感もありました。

椅子が揺れていることで、自分が音楽にノリまくっていても周りの人には気づかれにくいというのも私にとっては最高でした。臨場感がありすぎたので、この上映後に物販があったら重課金していたと思います。

オフラインでエンジニア向けイベントを実施する意義

今年に入って、ここ数年できていなかったオフラインでのエンジニア向けイベントを実施しました。

さまざまなイベントがオンラインで実施されている中、わざわざオフラインでやることの意義に悩み、いろんな不安を抱えながらの実施でした。

実際にやってみて感じたのは、場をつくることの大事さでした。これは規模の大きいホームパーティみたいなものだと感じたのです。

参加者のみなさんが歓談している姿を見ると、場があってこそ生まれるコミュニケーションもあるんだなと嬉しい気持ちになりました。

イベント内容の充実はもちろんですが、受付、イベント、懇親会まで楽しく、気持ちよく過ごしてもらえるようにがんばるのが、イベントを主催している私のやるべきことなんだと気づきました。

一方で、私自身はここ数年で、オフラインでのコミュニケーション力が低下していることを実感しました。参加者同士で楽しんでいただければ問題はないのかもしれませんが、今後の個人的な課題です。

対面マンツーマンで教えてもらう機会

4月に「Rails Girls Tokyo 15th」というイベントに参加しました。

「Rails Girls」はより多くの女性がプログラミングに親しみ、アイデアを形にできる技術を身につける手助けをするコミュニティです。

イベントでは、参加者にコーチがつき、Railsでプログラミングを始めるための環境構築からアプリを公開するところまでを教えてもらいながら実践します。

Rails Girlsの場はびっくりするほど手厚くて、マンツーマンで対応してもらえました。

「恥ずかしい」とか「迷惑かも」みたいな心配が一切不要で、自分の好奇心の赴くままに、疑問や思いをぶつけながらアプリをつくるのはとても楽しかったです。「プログラミングに親しむための第一歩として、こんなにすばらしいイベントがあるんだ」と感動しました。

これもオフラインだからこそ、プログラミングを始めたい人と、応援する人が共通の熱意でがんばれるし、楽しめるんじゃないかと感じました。

カンファレンスに現地参加する

5月に「RubyKaigi 2023」というプログラミング言語Rubyのカンファレンスに参加しました。

今年は長野県松本市で、ハイブリッド形式での開催でしたが、幸いにもスポンサーブースという仕事もできたので、オフラインで参加しました。

事前にSTORESのCTOから、RubyKaigiの面白さを聞いていたのですが、現地参加は想像以上に楽しかったです。

何が楽しかったのか。それはたくさんの人とのコミュニケーションでした。現地には1,200名が参加していて、毎日毎日知らない人と話すチャンスがあります。RubyKaigiには知り合いを増やそうというムーブメントが全体の空気としてあり、私も自社イベントの反省を踏まえ、自分から積極的に声をかけるように心がけました。

輪が広がる楽しさを久しぶりに感じて、私も技術広報として、カンファレンスの場でエンジニアのみなさんに貢献できることもあるんだなと思えました。

オフラインイベントは、場の熱量が価値

私は、BTSを推すことでの経験(及びそれまでの推し活)から、同じコトに向かっている人たちと一緒にいる空間が楽しいことを知っていました。

この上半期で運営したり、参加したりしたイベント・カンファレンスも、同じコトに向かっている人たちの熱量があるからこそいい空間になる。その熱量が集まる「場」そのものに価値があると実感しました。

これから私自身がイベントを実施する際にも取り組んでいきたい部分ですし、一参加者としても熱量を持って参加しなければいけないなと思いました。場をつくるのは運営だけではなく、参加者も含めての場ですからね。

ご感想、ご意見があればぜひ、お気軽に私のTwitterアカウント(@sweet_chiho)へリプライをいただければ幸いです。

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