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直帰率をSEO観点で下げる超シンプルな7つの方法【後編:スマートCTAからデッドクリックまで】

後編となる今回は、残る5つのヒント「スマートCTA」「逆ピラミッド型の文章構成」「サイト内検索」「メディアの追加」「レイジクリック/デッドクリック」について見ていこう。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。前回は「直帰率とは」「直帰率が高いのは悪いこと?」「ページの表示速度」「幅広い検索意図への対応」という2つのヒントを紹介した。

後編となる今回は、残る5つのヒント「スマートCTA」「逆ピラミッド型の文章構成」「サイト内検索」「メディアの追加」「レイジクリック/デッドクリック」について見ていこう。

(再掲)
直帰率を下げる超シンプルな7つの方法
直帰=1ページのみ訪問(インタラクションなし)
直帰率が高いのは悪いことだろうか?
グーグルの検索順位決定シグナルではない
エンゲージメントや満足度を表すシグナル
1. ページの表示速度
表示速度を改善する第1の理由
コア ウェブ バイタルにも含まれる
2. 検索意図への対応の幅を広げる
「Nike シューズ」
 購入?
 レビュー?
 画像?
綿密な競合分析
質問にもっと突っ込んだ回答を返す
関連する意図へのリンク
3. スマートCTA
ランキングキーワードを含める
「カートに追加」VS「クレジットレポートを取得」
4. 文章構成は逆ピラミッド型で
リード文(結論)
詳細
コンテキスト
5. サイト内検索をシンプルに
6. 動画/画像/メディアを混在させる
7. レイジクリックやデッドクリックを減らす
(再掲)

直帰率を下げる超シンプルな7つの方法③
スマートCTA

第3のヒントは、スマートCTAだ。多くのサイトでは、訪問してきたユーザーに商品を購入したり資料ダウンロードのフォームを送信したりしてもらうために、CTA(Call to Action:行動喚起)のボタンやリンクを設置して、クリックしてもらおうとしていることだろう。

CTAを改善する最もスマートな方法は、CTA自体にランキングキーワードを含めることだ。つまり、Google Search ConsoleやMoz Keyword Explorerにアクセスして、どのようなキーワードに対して自分のページが表示されているかを調べ、そうした上位のキーワードをCTA自体に挿入するのだ。

たとえば、クレジットレポート(信用情報)やクレジットレポートのスコア取得に関するページであれば、CTAは、

  • カートに追加

といった一般的なものではなく、キーワードを入れ込んだ

  • 自分のクレジットレポートを取得

というものにできる。

「自分のクレジットレポートを取得」は、「カートに追加」とするよりも心理的に100倍強力だ。なぜなら、グーグル検索で「クレジットレポート」と入力しただけで、前者が表示され、自分のクレジットレポートを入手したいという意図が満たされるからだ。

このように、CTAにキーワードを含めることは、エンゲージメントを高めて直帰率を下げるための非常にスマートで簡単な方法だ。

直帰率を下げる超シンプルな7つの方法④
逆ピラミッド型の文章構成を使う

第4に、これはドクター・ピート・マイヤーズから情報をもらった。ありがとう、ピート。それは、逆ピラミッド型の文章構成を使うことだ。

僕たちは答えを探してやってくる人々を文章で魅了したいのだが、それはつまり、早い段階で相手を引きつけ、コンテンツに引き込みたいということだ。逆ピラミッド型の文章構成(ジャーナリズムから借用したスタイルであり、これについてはピートの記事にリンクする)は、リード文から始める。簡単な回答から始めて、詳細に入り、そしてコンテンツに移る。

ここでは、相手の心をとらえたい。その文章を読めば得られるものを示して、詳細に引き込もう。いずれも目的は、より魅力的なコンテンツを作成し、人々を引きつけ、見た目も内容も優れたクリーンなコンテンツを用意することだ。

※Web担編注 話者が参照しているマイヤーズ氏の記事では、

  • リード → 詳細 → コンテキスト

というジャーナリスト型の逆ピラミッドに加えて、

  • 回答 → 詳細/データ → 補足的質問

というSEOにおける質問への回答型の逆ピラミッドも解説している。日本語記事なので、読んでいない人はぜひ参照してほしい。

直帰率を下げる超シンプルな7つの方法⑤
サイト内検索をシンプルにする

次に、サイト内検索をシンプルでわかりやすいものにすることだ。

というのも、グーグルより使いやすい検索ソリューションを提供できれば、ユーザーが君のサイトで検索すれば、エンゲージしたことになるからだ。君のサイトで見てもらえるコンテンツが増えることで、直帰率が下がり、エンゲージメントが高まる。

ユーザーが君のサイト内で検索するようになれば、ユーザーがグーグルの検索結果ページに戻ってしまうことで(検索エンジンからみた)直帰としてカウントされることもなくなる。

そのため、サイト内検索は非常にわかりやすく、シンプルなものにしたい。特にリソースの多いサイトでは、君のサイト上で探している情報が見つかると思ってもらえれば、サイトの改善につながる。グーグルで検索させないようにしよう。代わりに、君のサイトで検索してもらおう。

直帰率を下げる超シンプルな7つの方法⑥
メディアを追加する

動画や画像などのメディアを追加する。Mozで特にエンゲージメントの高いページは、このホワイトボード・フライデーだ。

なぜか? それは、動画があるからだ。何度も繰り返すうちに学んできたことだが、1つ提案したいのは、複数のメディアフォーマットを混在させることだ。これらの動画のいずれかを視聴した人は、平均9~10分にわたってページやサイトにとどまっており、これは僕たちにとって大きな意味を持つ。

さらに僕たちは数年前から、これらの記事に書き起こしたテキストと画像を追加するようになった。

一般に、動画や画像を単独で追加するよりも、メディアを混在させる方がはるかに効果的だ。画像や動画、テキストを揃えたページは通常、これらを単独で使ったページよりうまくいく。

直帰率を下げる超シンプルな7つの方法⑦
レイジクリックやデッドクリックを減らす

最後に、これは僕が最近注目するようになったことだが、「レイジクリック」(rage click)や「デッドクリック」(dead click)と呼ばれるものを減らすことだ。

レイジクリックとは、ボタンやリンクと思われるものを押しても動作しない状態を言う。デッドクリックも同様だ。

そうした「ユーザーをいらつかせる」「無効な」クリックを誘発しているのは画像かもしれないし、特別な色のテキストかもしれない。いずれにせよ、リンクやCTAと思われるサイト上の要素をクリックしても、何も起こらないのだ。

JavaScriptが正しく読み込まれていないといったことも原因としてあるだろう。

あるいは、画像がボタンのように見えてしまっているのかもしれない。どのサイトにもあることだ。

こうした問題は通常、ヒートマップソフトウェアで識別できる。マイクロソフトが無料で提供しているMicrosoft Clarityでは、そうした行動の比率をダッシュボードで表示したり、デッドクリックやレイジクリックが発生しているユーザー行動を録画で確認したりできる。

Microsoft Clarity

Hotjarというツールもある。どのヒートトラッキングまたはヒートマップソフトウェアでも、大抵はこうしたレイジクリックやデッドクリックを示してくれる。

◇◇◇

これらの問題を修正すれば、ユーザーは実際に動作する要素をクリックすることになり、問題を減らす方法についての知見が得られる。直帰率が下がるのは間違いない。

さて、これで終わりだが、直帰率を下げるヒントがあるという人は、ぜひ以下のコメント欄に書き込んでほしい。この動画が気に入ったら、ぜひシェアしてほしい。友人にも教えてあげてもらいたい。

みんな、どうもありがとう。では、また。

用語集
CTA / Call to Action / JavaScript / SEO / ダウンロード / リンク / 検索エンジン / 直帰 / 直帰率 / 訪問
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