「Twitterを売るためのツールとしては使っていない」企業Twitterアカウント中の人にSNS運用を聞いた【山芳製菓×井村屋】
SNSマーケティング、まだまだ有効ですがきちんとアカウント運用できていますでしょうか?
「SNS運用って何が目的なの?」
「SNS担当者は何をすれば評価されるの?」
何を目的として運用するのかによってアカウントのあり方は変わってきます。また、SNS運用はフォロワーの数だけで評価できるものでもありません。
人気企業アカウントの中の人からSNS運用のコツを聞いて考えてみませんか?
そこで今回は、9/5(木)19:00から渋谷で行う「SNS担当者って何をすれば評価されるの?『人気企業アカウント中の人とSNS運用を語る』オフ会」のゲスト、あずきバーでお馴染みの井村屋さんと、わさビーフの山芳製菓さんに直前インタビュー!
記事化できるギリギリの内容をご紹介いたします。
オフ会当日はもっと深く掘り下げたお話が聞けます! 120人でわいわいお話をしながら、SNSについて語りましょう。
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2社ともTwitterの企業アカウント黎明期に発足
――SNS担当になったきっかけは何でしょうか?
山芳製菓さん(以下、山芳製菓): 2013年7月7日にアカウントをスタートしました。企業の公式Twitterアカウントが世の中に出てきて、社内でもそろそろTwitterアカウントを開設してみようかという話が出ていました。
その当時、私はマーケティング部でWebサイトやオンラインショップを担当していましたが、実は「自社のTwitterをやりたい」と思っていたので、会社から話があったときに、すぐ「ぜひ、やらせてください」と返答しました。
井村屋さん(以下、井村屋): 2012年の7月からアカウントをスタートさせています。私の方から「やらなくてはいけない、やらせて欲しい」と上程しました。
投稿内容には「会話のきっかけ」を撒く
――投稿のネタに困ったときはどうしていますか?
井村屋: 今はフォロワーさんが自然に協力してくれる体制になっているので、商品以外の事でも、ありがたい事に反応してくれます。最初は「やりたいと言ったはいいけど、何を投稿しよう?」と困っていましたが、最近ではアカウントを運用するための情報も増えてきたのと、公式として良い意味で成熟もしてきたので、投稿内容に常に悩むような事はなくなりました。とはいえ、たまにですが「これを今日言っちゃったら、明日どうしようか……」というときもありますけどね。
山芳製菓: 弊社の場合は困ったらこの子がいます。
山芳製菓: 「困ったときの牛頼み」ですね! キャラクターがいると、何か関連付けて投稿できるので、ネタには困らないですね。それから、毎日朝にその日の記念日を複数投稿しています。理由は2つです。
- 見た人のその日の会話のフックになるかもしれない(家族や友人、仕事先)
- どれかに興味を持ったフォロワーさんとの会話のきっかけ
投稿するときは「会話のきっかけ」を意識しています。
井村屋: 私も会話のきっかけを撒くようにしています。140文字で完結してしまっているツイートだと、ただの報告になってしまって会話にならないので、話しかけるきっかけが残るようなツイートを心がけています。
――フォロワーさんとの会話をきっかけに親近感が沸くようなアカウント運用をしているんですね。
井村屋: ただ、この運用の仕方が「すべてのアカウントで正しいというわけではない」と思います。弊社と山芳さんはBtoCで食品というジャンルなので、スーパーやコンビニなどお客さんとのタッチポイントがたくさんあります。BtoBであればまた違ってくるでしょうし、アカウント運用の目的によっても大きく違ってくると思います。
山芳製菓: BtoCならではですよね。食品メーカーだと買ったよ、食べたよという報告のリプライをすごくいただくので反応しやすいですから。そこから、さらに会話につながったり、他のフォロワーさんに広がったりしますね。
Twitterを売るためのツールとして使ってはいない
――Twitter運用の目的はどうしていますか?
井村屋: Twitter運用の目的は販売ではなく、ブランディングを目的としています。フォロワーさんにとって、「隣の井村屋さん」になることが目標です。近すぎず遠すぎず、近所の気のいいお兄ちゃんのような存在ですね。
山芳製菓: 山芳製菓ファンの親近感を高めることを目的に運用しています。それにあたり、大事にしていることは2軸です。小まめな対応とユーモアです。とにかく会話をするきっかけをフォロワーさんに提供しようとしています。現在10万ツイートほどしていますが、9割は返信です。
――2社共にブランド価値の向上ということは、SNS運用の成果はコメントの数などで測っているのでしょうか?
井村屋: たとえば、Googleで「井村屋」とどれだけ検索されたか。また、POSデータを見て、何か施策を打ったわけではないのに、ある年齢層の購入層に動きがあったならば「おそらくTwitterの影響があっただろう…」と判断をしています。全てではないですが。
Twitterのデータは次の施策のための元データにしています。そのため「フォロワー数が増えました!」といったような報告は社内にしていないです。それから、実はTwitterアカウントに対する評価は内部よりも外部からが大きいです。新聞の取材やセミナーの登壇によって外部から評価されて、それが社内に伝わって結果的に内部評価に繋がるといったサイクルです。
山芳製菓: 社内でも評価はいただいていますが、営業の場で「Twitter見てます」とか取引先から意見が上がるのもありがたいですね。そういった社会からの声から、「Twitterすごいらしいね」と言われると嬉しいです。
――ありがとうございました。ここに書けなかったお話や、さらに深掘りしたお話はオフ会当日にまたお聞きいたしますね。楽しみにしています。
SNS担当者って何をすれば評価されるの? 「人気企業アカウント中の人とSNS運用を語る」オフ会
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本オフ会は、お二方の話を聞ける他、SNS運用担当者がたくさん集まります。参加者さん同士で交流を深めて、日々の悩みを相談してみてください。もちろん、山芳製菓さん、井村屋さんも交流会に参加されます。直接話を聞けるチャンスです!
山芳製菓さん、井村屋さんも質問できる
(#wtoff)のハッシュタグをつけて、参加の意気込みや、質問をしてください。オフ会当日に質問に答えてくれるかもしれません。皆さんのご参加を編集部一同お待ちしています。
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