Web担の編集長も愛用、「無料・カンタン・便利」なWebページ監視&表示速度チェックツールでUX改善!
~とあるECサイト運営会社の会議室にて──
課長: さて、今月の予算達成状況だけど……Webのほうはどう?
部下: 芳しくないですね。売上だけでなく、新規会員のほうも、この状況だと難しそうです。
上司: キャンペーンの効果も出てないか。そもそもPVが上がってきていない。こうなると、いよいよ打つ手が少なくなってきたな。とりあえず広告を増やすかぁ。
部下: 課長、そこで提案があるんですが。サイトのパフォーマンス監視ってご存じですか?
課長: サイトの死活判定のことか? ここ最近は長時間のサーバーダウンも特に起きてないはずだが。
部下: サーバーが落ちてる落ちてないの話だけじゃなくて、サイトの表示速度が遅くなっていないか、なんです。サイト表示がちょっとでも遅いと、それだけでユーザーはサイトを離脱してしまうそうで。なので、本格的に測ってみませんか?
課長: ……確かにその話聞いたことあるな。しかし、そうはいってもコストがなぁ。あと、ムズカシそうだし ……。
売上が増えない、会員数が伸びない! キャンペーンも広告もキチンとやっているのになぜ? ──それは、もしかしたらWebサイトの「反応速度」が原因かもしれない。しかし、
それはわかっているけど、パフォーマンス監視といっても実際にどうしていいかわからない
といった悩みを抱えているWeb担当者が多いかと思う。
そこで今回は、「無料」「カンタン」「スマホでチェックできる」サイトパフォーマンス計測ツールをご紹介しよう。
もちろん、匿名の個人ユーザーが開発した無保証のツールではない。クラウド型CRMツールなどで高い実績を誇るゾーホージャパンが提供する、れっきとした法人向けサービスだ。名称を「Site24x7(サイトトゥエンティーフォーバイセブン)」という。
実はこのサービス、Web担当者Forumでもここ7~8年にわたって利用し続けている。サイトの表示速度監視に加え、サーバーダウン時の通知機能も充実していて、非常に便利なのだ。そしてなにより、無料で使えるのがうれしい。
この記事では、次のようなことを一気に紹介する。顧客体験向上のためのヒントが見つかるはずだ。
- 数秒の遅れが、売上やコンバージョンに悪影響を与える
- ①パフォーマンス監視はクレジットカード不要&無料でもできる
- ②設定が簡単! 初期設定はURLをコピペするだけ
- ③サーバー(サイト)の運用状況を世界各地からモニタリングできる
- ④通知機能が充実! サイト表示の遅さも通知してくれる
- ⑤スマホアプリで通知を受ければ外出中でも問題なし
- ⑥時間帯別サイト応答時間を折れ線グラフでチェックできる
- ⑦Webブラウザー操作の自動で反復シミュレーション
- ⑧エンジニア向けの本格的なデバッグ機能「APMインサイト」
数秒の遅れが、売上やコンバージョンに悪影響を与える
Webサイトの表示速度の重要性は、ここ数年に渡って指摘され続けている。Web担当者Forumでもたびたび取り上げているので、参考までにいくつかご紹介しよう。
これらの記事でも言及されているが、かつてAmazonが行ったテストでは「ページ表示速度が0.1秒遅くなるごとに売上が1%下がる」との結果が出た。わずか0.1秒で、だ。5秒~10秒の話ではない。
またGoogleは、ページの反応が0.5秒遅くなるとアクセス数が20%減るとの検証結果を発表している。1人でも多くの訪問者を集めたい、もっともっと会員を獲得したいというWebサイトにとって、この結果は無視できない。
わずか数秒の遅れが、売上やコンバージョンに悪影響を与える。では、Web担当者はどうすればいいのだろうか。改善に向けた第一歩は、まず現状を把握することだ。
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