7年前の『検索エンジン最適化スターターガイド』は今でも役立つのか?
Web担当者に役立つSEO情報
7年前の『検索エンジン最適化スターターガイド』は今でも役立つのか?
依然としてベストプラクティス (Gary Illyes on Twitter) 海外情報
グーグルは、『検索エンジン最適化スターターガイド』を2010年9月に公開した。これは、グーグル製SEOマニュアルともいうべきもので、すべてのウェブマスターが読むべきものだった。
しかし、検索エンジンの世界は進化が激しい。発行から7年近くが経過した今でも、このガイドは役立つものなのだろうか?
答えは「イエス」だ。スターターガイドが依然として関連性がありベストプラクティスであることに、グーグルのゲイリー・イリェーシュ氏はお墨付きを与えている。
Yes
— Gary "鯨理" Illyes (@methode) 2017年8月2日
グーグルが編集したものであるから、普遍的・本質的な検索エンジン最適化が、初級者にもわかるように的確に解説されている。もしまだ読んだことがないとしたら、必ず読まなければならない。
ただし、「モバイル」のセクションに関しては注意が必要だ。当時はスマートフォンではなくフィーチャーフォン(俗に言うガラケー)の時代だったので、今となっては書かれていることは古臭くなっている。スマートフォンの構成については、こちらのドキュメントを代わりに参照するように。
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「wwwあり」と「wwwなし」はどちらが望ましいのか?
SEOではなくビジネス観点で決める (Dr. Pete Meyers on Twitter) 海外情報
「wwwあり」と「wwwなし」のどちらのドメイン名が望ましいか?
こうした質問に、Mozのピート・メイヤーズ氏は、次のように回答した。
私の考えでは、「www」の有無はSEOにほとんど関係ない。ブランディングや顧客がわかるかどうかの観点から決めるべきものだ。新規公開サイトではSEOには影響しないだろう。
Minimal SEO implications, IMO. It's a brand decision, in part, and audience (-savvy) decision, in part. On a new site, shouldn't impact SEO.
— Dr. Pete Meyers (@dr_pete) 2017年8月3日
グーグルのジョン・ミューラー氏も、この回答に「そのとおり」とコメントしている。
yep
— John ☆.o(≧▽≦)o.☆ (@JohnMu) 2017年8月3日
「www.example.com」と「example.com」のどちらを使おうが、検索エンジン視点では優劣はない。ウェブサイトのURLはwwwが付いていることが一般的には多いので、wwwありのほうが、特に一般的なユーザーには馴染み深いだろう。
一方で、wwwなしは珍しさで目を引くかもしれない。またドメイン名が短くなるので、スマホでもドメイン名がすべて表示されるというメリットを感じることがあるかもしれない。
つまりwwwあり・wwwなしは、SEO観点ではなく自社ビジネスにとってどちらがふさわしいかで決めるべき問題だ(ちなみに、技術的にはクッキーのドメイン名関連で違いはある)。
もちろん、どちらかに決めたら、もう片方へのアクセスはちゃんとリダイレクトするように設定しておくことは忘れないようにしたい。
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グーグル、モバイル画像検索に「バッジ」を表示。画像検索からのアクセスが増えるか?
構造化データで設定 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ) 国内情報
画像検索のサムネイルに「バッジ」を表示する機能が、グーグルのモバイル検索に登場した。
バッジとは一種のラベルだ。次の4種類の画像が現在はバッジの対象になっており、これらのサムネイル画像の左下にバッジが付く。
- レシピ
- 商品
- 動画
- アニメーションGIF
たとえばレシピを探して画像検索しているユーザーは、どれがレシピページの画像なのかをバッジを手がかりにして発見できる。
検索結果で、自分のサイトの画像にこれらのバッジを表示するには、サイト内のHTMLで構造化データをマークアップする(GIFはグーグルによる自動検出)。レシピサイトとECサイト、そして動画を掲載しているサイトは、画像検索からのトラフィック増加を狙って構造化データを設定しておくといい。
構造化データの設定方法は開発者向けサイトを参照してほしい(どれも英語)。
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偽サイトの対処・多言語サイトの設定・サイト内のコンテンツ競合など8月のオフィスアワー
今回も多くの質問に3人のGooglerが回答 (ウェブマスター オフィスアワー ) 国内情報
8月のオフィスアワーが開催された。
金谷氏と長山氏、あんな氏の3人が、今回は主に次のような質問に回答してくれている。
- 偽サイトを発見した場合の対処方法
- インデックスに登録されたページ数の減少
- 半角スペースありなしの検索結果の違い
- PCページからモバイル向けページへのリンクにnofollowを付けるべきか
- PC向けサイトでのインタースティシャル
- Google Postsの日本対応
- 記事タイトルで検索しても検索結果に出ない
- 多言語サイトのサイトマップでの指定方法
- 多言語サイトを認識する優先順位
- 大規模サイトへの記事の転載
- サイト内のコンテンツの競合
- PC向けページとモバイル向けページの両方が表示される
- リッチスニペットが表示されない
なかなかおもしろい内容だと思うのだが、どうだろうか。
まだ視聴していない人のために、YouTubeにアップロードされた録画を埋め込んでおく。
次回の開催は8月28日に予定されている。聞きたいことがあればこちらのフォームから送っておこう。
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