ウェブサイトに掲載する写真は2種類――目的に応じて写真を撮り分ける(第2回)
みなさんは、写真を通して利用者に何を伝えたいですか。
利用者はウェブサイトの中で、どのような写真が見たいのでしょうか。
ウェブサイトに掲載する写真は、大きく分けて2種類です。
第2回目は、目的に応じて写真を撮り分ける考え方について解説します。
「イメージ写真」は雰囲気を大切にする
トップページの上部にある一枚の写真。利用者はウェブサイトの印象や、会社(お店)の良し悪しを、一瞬で決めてしまうかもしれません。みなさんは、ウェブサイトにどのような写真があれば良いと思いますか?「イメージ写真」は、文字どおり「イメージ」や「雰囲気」を伝えるもの。細部まで被写体が正確に写っている必要はありません。
写真を通じて、何を伝えたいかを事前に考え「雰囲気重視」で撮影してください。
ポイントは次の通りです。
- 使用例、調理例を撮影する。
- 実際の商品が写っていなくても、利用者のイメージをかき立てる光景を撮影する。
- 商品の魅力を引き出すために、モデルを使う。
- 人材をアピールしたい場合、「人」もしくは「人の気配」を感じる写真を撮影する。
「説明写真」は正確さを大切にする
「イメージ写真」とは違い、細部まで正確に見える写真を「説明写真」といいます。
特にECサイトの場合、こちらも大変重要な写真です。
商品には「ここがこだわり!」と言うアピールポイントがあります。
お客様は、その写真を頼りに購入にいたります。
- 暗すぎて商品の色がわかりにくい
- 手前の商品に隠れて内容がわからない
ということの無いように注意しましょう。
特に食品などに関しては、「このように梱包し、お手元に届きます」という荷姿の写真があると、いっそう安心感が増します。
イメージ写真も説明写真も、被写体とその周辺を肉眼でよく見る
撮影時、カメラ位置から肉眼で被写体を確認することで、画像となったときの状態をイメージしやすくなります。カメラマンだけではなく、取材やディレクションを担当するスタッフなども含めて、みんなで確認しましょう。写ってはいけないものがないか、逆に、構図に含めたほうがよいものはないかが、ハッキリと見えてきます。
このように、なるべくスタッフ全員で確認しながら撮影することで、撮影後の画像処理、たとえば一部の被写体を構図から外して切り出す(このことを「トリミング」といいます)必要がなくなったり、確認作業の時間短縮やスタッフ間の意見の相違を少なくすることにつながります。
まとめ
- イメージ写真は「雰囲気重視」で撮影しましょう。
- 説明写真は細部まで正確に、「わかりやすい写真」を目指しましょう。
- 「イメージ写真」と「説明 写真」のどちらか一方だけでは、利用者の「理解」や「満足」が得られないかもしれません。意図や掲載スペースに応じた判断が必要ですが、両方をカバーできるのが望ましいと考えましょう。
- 写真のクオリティを下げるものはないか、シャッターを切る前に「カメラ位置」から確認しましょう。
第3回では、写真の良し悪しを大きく左右する「ピント」と「構図」について解説します。
このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
ソーシャルもやってます!