はじめてWEBエキスパート(専門家)コラム 写真撮影入門(全12回)

ウェブサイトの印象は写真で決まる――写真撮影の予備知識(第1回)

ウェブサイトの印象は、写真によって決まるといっても過言ではありません。第1回は「写真撮影の予備知識」です。
※「はじめてWEB」は2020年10月13日をもってサービスを終了しました。

「写真撮影入門」では、ウェブサイトに掲載する写真撮影の考え方やテクニックを解説します。
ウェブサイトの印象は、写真によって決まるといっても過言ではありません。
写真は企業イメージや製品への思いを伝えたり、他社との差別化をはかったり、見た人にインパクトを与えます。これから12回に渡って学んでいきましょう。
第1回は「写真撮影の予備知識」です。

今からカメラを選ぶなら一眼レフカメラ

「デジタルカメラ」と聞いて想像するのは、コンパクトデジタルカメラでしょうか、それともプロが持っている黒い一眼レフカメラでしょうか?

ウェブサイト用の写真撮影が目的なのであれば、迷わず一眼レフカメラをお勧めします。
交換できるレンズの使い方を学ぶことで、同じものを撮影しても、仕上がった写真の美しさの違いに驚くでしょう。

今ではミラーレスと言う新方式のものや、お洒落でコンパクトなデジタル一眼レフカメラなど、豊富なラインナップから選ぶことができます。

また、低価格のものでも、一昔前のプロ仕様のカメラに匹敵するほどの性能を誇ります。
もし今一眼レフをお持ちでなければ、店頭で現物を見たり、手にとってみることをお勧めします。

左:高性能かつ低価格のデジタル一眼レフカメラ 右:軽量コンパクトなミラーレス一眼カメラ

手振れをしないカメラの「構え方」

いくら良い写真を撮ろうとしても、手振れをしてしまうと残念な仕上がりになってしまいます。正しい構え方を身につけると、ミスショットも減りますし、撮影時間の短縮にもつながります。

手振れを軽減するためには、脇を締め足は肩幅に開く体勢が理想です。

横位置で持つ場合、左手でレンズの下を支え、右手でグリップを握ります。デジタル一眼レフの場合は、ファインダーをのぞくので「接眼点」と「右手」と「左手」の3点でカメラを固定します。(3点固定)

縦位置での撮影はシャッターボタンを下にする構え方と、上にする構え方があります。下にしたほうがカメラの重さを軽減でき、脇も閉まりやすいので、女性には特にお勧めです。(シャッターは親指で押します)

左手でレンズを上から持つと安定感が失われるので避けましょう。

撮影に役立つお勧めアイテム

三脚

三脚は、写真撮影では必須の道具です。理由は3つあります。

  1. カメラを固定したまま、被写体の位置や向きが調整できる。
  2. 「1/60」以下のスローシャッターで撮影しても、ぶれない。
  3. 複数ある被写体のアングルを一定に固定できる。

これらは、三脚がないとできません。目安としては身長サイズ(150~160cm前後)まで調整できるものが良いでしょう。

水準器

垂直に立っているものが傾いて撮影されてしまうのは、カメラが回転しているからです。
水準器は、カメラの上部「ホットシュー」に簡単に取り付けられ、垂直水平を確認できます。

左:スタンダードな2WEY水準器 右:縦位置でも横位置でもすぐに水平を確認しやすい3WEY水準器

カメラ本体の機能として装備されているものもあるので確認してみてください。

レフ板

レフ板とは、光を反射させ被写体にあてる道具です。色は白や銀色、金色のものがあります。
被写体に太陽光や照明などの直接光があたると、反対側に必ず影が出ます。レフ板を使用し、間接的に光をあてることで影や立体感が弱まります。
また、逆光の(写真を撮る方向が太陽や照明に向かっている)場合、被写体、特に人の顔が暗く写ってしまいますが、レフ板を利用して光を反射させることで明るく写せます。

左:レフ板無し/お米や器に黒い影が入る 右:レフ板あり/米の輪郭を残しつつ影が弱まる

市販されているものでは、コンパクトに収納できる布製の丸いレフ板があります。
食べ物など、それほど大きくないものを撮影する場合は、白い発泡スチロールなどを代用しても良いでしょう。また、応急処置として、白い用紙を二つに折り立てることで、レフ板としても使うこともできます。

左:片面に黒い画用紙
右:片面にアルミホイル

レフ板を同じサイズで2枚つくり張り合わせると、自立させることができ便利です。

まとめ

  • 撮影するカメラは、一眼レフカメラをお勧めします。実際に手に取った感覚や予算で決めると良いでしょう。
  • 室内でも屋外でも三脚や水準器を使うことで、撮影が楽になりミスショットも減ります。
  • 三脚を使わず手持ちで撮影する際には、手振れをしないように脇を締めて3点固定を意識しましょう。

第2回では、ウェブサイトで特に必要な「説明写真」と「イメージ写真」について解説します。

このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。

※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました

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