グーグルの「良い(悪い)ページ」評価ガイドライン最新版が全公開 などSEO記事まとめ10+4本
グーグルの「良い品質のページ」「悪い品質のページ」の考え方を示す「検索品質評価ガイドライン」を、グーグル自らが一般公開した件が、今週のトップストーリー。
ほかにも、コンテンツマーケ成功の秘訣、モバイル高速化AMPの日本語情報、「グーグルの考える、将来重要になる4つの要素」、SEOの敵になりそうな3つのグーグル新機能、PCフレンドリーなどなど、SEOの情報をまとめてお届けする。
グーグルの「良い(悪い)ページ」評価ガイドライン最新版が全公開
なんと現物をそのまま (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルの「検索品質評価ガイドライン」最新版を、グーグルが一般向けに公開した。
グーグルは、検索順位を機械によるアルゴリズムで決定しているわけだが、そのいっぽうで、社外の評価者(人間)に、検索結果の品質を常に評価させている。
評価者は、グーグルが配布するガイドラインを参照して、検索結果に表示されるコンテンツの品質を評価する。その評価によって、アルゴリズムが想定どおりに機能しているのかを判断するのだ。
つまり、このガイドラインで「高品質」だと評価されるようなページ作りをすることは、長い目で見てグーグル検索において評価されることにつながる可能性が高い。
基本的にガイドラインは非公開なのだが、かつてグーグルは公開したことがある。だが内容は公開向けに編集されていた。しかし今回は、最新版のガイドラインをそのままの状態で一般公開した。
ガイドラインのお知らせは日本語で出されたが、残念ながらガイドラインの中身は英語のままだ。とはいえ、英語が得意でないとしても、何らかの手段で読み解くことを推奨する。
このガイドラインにはグーグルが考える「検索ユーザーのニーズ」が反映されているからだ。サイトの運用やページの設計、コンテンツの作成などに役立つヒントがたくさん詰まっている。
ガイドライン(PDF)はこちらからダウンロードできる(ただしガイドラインの中身は英語)。
日本語で読めるSEO/SEM情報
4週連続でピックアップ!オウンドメディア/コンテンツマーケに成功する秘訣
「コンテンツマーケティング=ブログ記事」ではない (株式会社LIG)
今週もオウンドメディア/コンテンツマーケティングの展開・運用に関して役立つ記事を紹介する。
エクスペディアのオウンドメディア運用事例、ベルリッツのオウンドメディア運用事例、失敗するオウンドメディア6つの特徴に続いて4週連続のオウンドメディア情報だが、今回は考え方の解説。
コンテンツマーケティングとは、「ブログで集客」することではなく「コンテンツを中心に据えたマーケティング手法」である
このように定義したうえで、あるべき姿のコンテンツマーケティングを的確に説明している。
ありがちな失敗パターンにはこんなものがあるそうだ。
- アプローチしたいターゲットとは外れた記事を書いてしまっている
- どこにでもある記事を量産しているがために読まれない
成功させるには次のようなポイントを押さえておく必要があるとのこと。
- 現状のマーケティング課題が何なのかを正しく把握する
- マーケティング課題の解決に繋がる正しいKPIを設定する
コンテンツマーケティングは「コンテンツを作ること」ではない。「マーケティングにおいてコンテンツを活用すること」だ。
そのためには、
- 課題をもとにビジネス観点からの達成すべき目的を設定したうえで
- ターゲット層を設定し
- そのターゲット層のニーズを把握し
- そのニーズに応えるコンテンツを作り
- 適切なチャネルから集客し
- そのコンテンツに惹かれてきた人をビジネスゴールに導く
という、マーケティングの基本的なフローが必要だ。
そうした考え方や施策がなければ、「コンテンツマーケティング」ではなく、単なる「コンテンツ作成」になってしまう。
元記事では、具体例を挙げながら解説しているので、イメージもしやすい。コンテンツマーケティングに失敗する原因と成功するための秘訣のヒントをきっと得られるはずだ。読んでみてほしい
モバイルウェブで重要になるかもしれない「AMP」とは?
AMPのことがわかる記事を紹介
グーグルが中心になって立ち上げた、モバイルウェブを高速化させるためのプロジェクト「AMP」が注目を浴びつつある。日本トップクラスのSEOコンサルタントも無視できないのがAMPだ。興味を持っている人も多いだろう。
まだ正式版でもなく、具体的な情報が多く出回っていないのだが、参考になりそうな日本語の記事を3本紹介する。
- 爆速モバイルWeb、AMPの仕組み抄訳(ku-sukeのブログ)
- AMP(Accelerated Mobile Pages) HTMLしてみたという話(masuP.net)
- GoogleがスマホWeb高速化 !AMPプロジェクトの背景・開発対応方法まとめ(黒子の観察者)
急いでAMPに飛びつく必要はないが、少なくとも「AMPって何?」の状態からは脱しておこう。
HTTPSのメリットは暗号だけではない
全部で3つの役割がある (グーグル ウェブマスター向けヘルプフォーラム)
HTTPSのサイトをHTTPに戻したいのですが、どうすればいいでしょうか?
こんな質問がグーグルのウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムに投稿された。
理由は、個人情報を取り扱っておらず、HTTPSである必要性を感じないからとのことである。
質問への回答としては、HTTPからHTTPSへ301リダイレクトすればいいだけだ。
しかし、グーグル社員のKiyotaka氏がこんなコメントで補足している。
HTTPS を利用することはフォームに送信される個人情報を保護する以上のメリットが有ります。例えば、証明書から、ユーザーは自分が正規のサイトにアクセスしていることを知ることができますから、サイトを訪れるユーザーに安心感を提供することができます。また、サイトの改ざん防止にもよい影響があるでしょう。
HTTPSの役割は、データを暗号化することで第三者による盗み見を防ぐことだけではない。これも含めて、3つのメリットがHTTPSにはある。ウィキペディアの常時HTTPS化を取り上げた際に説明した。
- 盗み見防止 ―― ネットワークを流れるデータを第三者に盗み見られることを防ぐ
- 改ざん防止 ―― 通信経路上でデータを勝手に変えられることを防ぐ
- なりすまし防止 ―― 接続先が確かに意図したサーバーであることを確認できるようにすることで、なりすましに騙されることを防ぐ
HTTPSの利用を強制するつもりは毛頭ないが、HTTPSには暗号以外にも導入すべき理由があることは知っておいてほしい。
たとえば、無料のWi-Fiを使ってユーザーが接続していたら、途中でデータを書き換えられあなたのコンテンツに無断で広告を挿入されるかもしれない。あなたのサイトにアクセスしているとユーザーは思っているのに、実はまったく異なるサイトにアクセスしているかもしれない。
自分のサイトにそんな悪さをする奴はいないだろうと考えるのは、まったくの思い込みだ。インターネットにサイトを公開する以上はだれにでも実際に起こりうることだ。
ウェブマスターオフィスアワーの年末スペシャル版の開催が決定
12月16日(水) 12:00~13:00 (ウェブマスター オフィスアワー on Google+)
今年最後となるウェブマスターオフィスアワーの開催日時が発表された。
「12月16日(水)12:00~13:00」だ。
年末スペシャルということで、通常の2倍、1時間枠での実施だ。またApp Indexingチームからも社員が参加するとのことである。
質問があれば事前にフォームから送っておこう。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
筆者が参加したカンファレンスのレポート記事とローカルSEOに役立つ機能廃止についての記事を今週はピックアップ。
- Googleのマイリー・オイェが語るGoogleの大進化 ―― モバイル検索はここまで進んでいる #smxmilan
あなたが知らないモバイル検索の世界 - Google、検索ツールから場所設定の機能を廃止。SEOに困るので代替方法を2つ紹介。
SEOには必要だけどユーザーには不要だった
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