
レスポンシブウェブデザインだからといって、SEOで有利にはならない
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レスポンシブウェブデザインだからといって、SEOで有利にはならない
実用的な理由からグーグルは推奨している (Google Webmaster Help Forum)
グーグルはどうしてレスポンシブウェブデザインを勧めるのですか? レスポンシブウェブデザインのサイトの検索順位を上にするのはなぜですか?
公式ヘルプフォーラムに投稿されたこの質問にグーグルのジネブさんは次のように答えた。
レスポンシブデザインで作られているサイトだからといって、他の構成を採用しているサイト(モバイル向け別URLや動的配信)よりも上位表示するようなことは、私たちはしていません。
モバイル推奨ガイドラインでは、次のように説明しています。
ページとページのアセット(JavaScriptやCSS、画像などのリソース)にGooglebotのユーザーエージェントがアクセスできる限りは、特定の構成を有利に扱うことはありません。
私たちがレスポンシブウェブデザインを推奨するのは、実用的な理由からです。維持管理しやすく将来的に望ましい仕組みだし、構成ミス(たとえば、間違ったリダイレクトやユーザーエージェント検出の誤り)が起きにくいとわかっています。
このコーナーでも何度か伝えたことがあるように、レスポンシブウェブデザインだからといってそれだけの理由でグーグルの評価が上がることはない。少なくとも推奨ガイドラインに従っていれば、3つの構成に優劣はない。
とはいえ、ジネブさんが言うようにレスポンシブウェブデザインにはメリットが多いのも確かなことだ。特に、技術的な知識が豊富なわけではなく、システムの設定が得意なわけでもない、ふつうのWeb担当者にとっては、レスポンシブウェブデザインにしておくほうが、トラブルが少ないのは間違いないだろう。
rel="canonical"を設定しているのに重複が解消されないのはどうして?
即座に処理されるわけではないから (Google Webmaster Help Forum)
次の質問がグーグルの公式ヘルプフォーラムに投稿された。
ウェブマスターツールの「HTMLの改善」で重複コンテンツを発生させているURLが存在することを発見しました。
そこでrel="canonical"を設定しました。
2週間がたちましたが、状況は変わっていません。そのうち解消されるのでしょうか? それともURL削除ツールを使って重複したURLを削除リクエストすべきなのでしょうか?
グーグル社員のジョン・ミューラー氏からのアドバイスは、次のとおりだ。
一般的には、rel="canonical"リンク要素を処理するにはそのページをクロール、インデックスしなければならない。つまり、優先するURLとして指定されたURLにまとめられる前に、重複しているURLがまずクロールされる必要がある。そのため、ウェブマスターツールに重複として現れてしまうことがある。
実際には、重複したURLを依然として私たちはクロールするし、それがウェブマスターツールに出てくるかもしれない。
もし最適化したいというのであれば、重複したURLを発見されないようにしたり(たとえばサイト内のどこからもリンクしない)、すぐに優先URLに301リダイレクトしたりするように構成したりしてもいい。
だが、実際問題としてどちらも重要なことではないから、処理されるまでそのまま任せておいて構わないだろう。
ページにrel="canonical"を指定しても、すぐにそれがグーグルの処理に反映されるわけではない。まず、そのページ自体をグーグルが発見し、クロールし、インデックスしなければならない。そして、それからcanonical情報の処理が始まる。
この間に、ウェブマスターツールのレポートに重複として出てくることがあるのは、当然だろう(出続けることもあるかもしれない)。また、同様に検索結果にも出てくることもある。
だが、正しく設定できているならば、気にする必要はない。昨今のSEOでは常の「じたばたせずに、待つ」という対応がいいだろう。
1か月以上たった今でもペンギンアップデートが展開中
これまでのペンギンとは何かが違う? (Search Engine Roundtable)
グーグルは、10月の下旬に最新のペンギンアップデートの更新を開始した。実に1年以上ぶりの更新だった。発表したピエール・ファー氏は、完了までに数週間かかると話していた。
ところが1か月半近くたった今でも、新しいペンギンアップデートはまだ完了していないようだ。事実、11月27日にグーグルは依然として展開が続いていることを認めた。
その後も、ペンギンアップデートに起因すると思われる順位変動の話がSEO界隈ではいくどとなく持ち上がっている。たとえば回復に成功したサイトの順位が再度下がったり、反対に、下がったサイトが元に戻ったりといった具合だ。
単純に展開がスローペースだということではなさそうに思える。
一般的なアルゴリズムのように常時稼働するようになったとか、出てきた結果を基に次の処理を繰り返すような“再帰的”な特徴を備えたとかいった推測もある。
とにかく今までのペンギンアップデートとは様相が異なることは確かだ。
CMSサイトではグーグルからどんな通知を送ってほしいですか?
アンケートなのか啓蒙活動なのか (Google Webmasters on Google+)
グーグルのサーチクオリティチームが、Google+でアンケートをとっている。
対象はWordPressやJoomla、DrupalなどのCMSでサイトを運用しているサイト管理者だ。ウェブマスターツール経由で通知してほしい種類のメッセージを選んでもらうように依頼している。
英語版に続いて日本版の公式アカウントでも同内容のアンケートを日本語で投稿しているので、リンクは日本語版にしている。記事の執筆時点では英語のみだったため、カテゴリとしては「海外SEO情報」になっているのはご容赦いただきたい。

候補に挙がっているメッセージは、次のとおりだ。
- 利用している CMS の最新版がリリースされたことをお知らせするメッセージ
- 自分のサイト上の CMS が最新版でないことをお知らせするメッセージ
- 利用している CMS の脆弱性についてお知らせするメッセージ
- 上記すべてのメッセージを受け取りたい!
- 上記すべてのメッセージを受けとりたくない!
人気があったものはウェブマスターツールでの新しいタイプの通知として実装されるかもしれない。希望する通知に投票しよう。
もっとも、1つ目~4つ目は基本的には同じことを意味している。「受け取りたくない」という意見が多数でなければ、採用されるのだろう。
もしかしたら、「CMSを利用してサイトを運営しているのならば、CMSのセキュリティやアップデートに責任をもつのが大切だ」という啓蒙の目的が強いのかもしれない。
米ヤフーの検索シェアが2週間で9.6%から29.4%に激増!? ただしFirefoxで
英語圏向けSEOではヤフーの重要度が上がった (Search Engine Land)
Firefoxの既定の検索エンジンがグーグルからヤフーに変更になることによって、米国では影響が出るかもしれないと前々回お伝えした。
Firefoxの最新バージョン(34)から既定の検索エンジンがヤフーになった。予想どおり、さっそくその影響が現れているようだ。
グーグルとヤフーの利用率は、Firefox 34とFirefox 33とでは次のように差が出ているようだ(StatCounter調べ)。
グーグル | ヤフー | |
---|---|---|
Firefox 33 | 82.14% | 9.64% |
Firefox 34 | 63.46% | 29.4% |
約22.7%の減少 | 約205%の増加 |
Firefoxの最新バージョンへの移行が進めば進むほどグーグルはシェアを落とし、逆にヤフーはシェアを伸ばすだろう。米国市場を対象にしてサイトを運用しているなら、ヤフーのSEOの重要性が増してきそうだ(なお米ヤフーは、Bingの検索データを使用している)。
ただし、これはFirefoxに限定したデータであり、Firefoxの米国でのシェアは約15%ほどだということは記しておく。
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