衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

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サイト内検索のキーワードを分析する方法とユーザー行動理解のための6つの指標 [第53回]

サイト内検索キーワードを分析するための設定方法と、基本的なレポートの読み方を解説。

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ユーザーが検索エンジンの検索結果ページからWebサイトに流入した場合、ユーザーが使った検索キーワードを分析すれば、どのようなニーズでサイトを訪れたのかのヒントが得られる。そういった分析をしている人も多いだろう。

そうした検索エンジンのキーワード解析と同様にユーザーのニーズを知る手掛かりとなるのが「サイト内検索で使われたキーワード」だ。

「流入時」と「サイト内回遊時」のこの2つのキーワードを上手に活用したい。検索エンジンの検索キーワードデータの活用について書いた過去の記事とあわせて読んでほしい。

サイト内検索キーワードは訪問者のニーズを表している

検索エンジンからの流入の際の検索キーワードは、そもそも検索エンジンの検索結果で自分のページが上位に表示されていない限り、分析の対象とならない。つまり検索エンジンという外部要因に大きく依存する。それに対して、すでにサイトを訪問しているユーザーが直接入力するサイト内検索キーワードは、世の中全体のニーズを知ることはできなくても、訪問者のニーズそのものを知ることができ、直接的にユーザーのニーズに合わせたコンテンツ作りのためのヒントになろう

多くのサイトで「サイト内検索」の機能が実装されている。サイトに訪問したユーザーに、自分の見たいコンテンツを検索して直接探してもらう機能だ。Web担当者Forumでも、もちろんこの機能は存在している。図1赤枠部分に任意の言葉を入れて、[検索]ボタンをクリックすれば、ユーザーが見たいであろう記事の候補をリストで表示してくれる。

図1:サイト内検索の機能
図1:サイト内検索の機能(ページの右上)

サイト内検索の仕組み

検索エンジンの検索キーワードの仕組みと同様に、サイト内検索でも多くの場合、URLの中に検索キーワードの情報が含まれている。そしてその情報を取得して集計する仕組みになっているのだが、Googleアナリティクスを単に導入しただけでは、サイト内検索を自動では集計してくれない。URLの中にサイト内検索キーワードが含まれていることを事前にGoogleアナリティクスに教えてあげる必要があるのだ

そのための設定をまず行う必要があるので、まずはその準備から解説していこう。

なお、検索エンジンの検索キーワードを抽出する仕組みは、第26回の記事を参照してほしい。

実際にWeb担当者Forumで、検索キーワード入力ボックスに「アクセス解析」と入力して[検索]ボタンを押して表示したページのURLは以下の通りだ。

http://web-tan.forum.impressrd.jp/search/google?query=%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9%E8%A7%A3%E6%9E%90
実際にはさまざまなパラメータが付いたURLになるが、ここでは不要な情報は省略して示している

このURLのパラメータ(「?」の後に続く部分)のquery=の後に続いている「%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9%E8%A7%A3%E6%9E%90」という文字列をデコード(日本語に戻す)すると「アクセス解析」となっている。ここにサイト内検索キーワードが隠されているのだ。URLのこの部分がサイト内検索キーワードであることをGoogle アナリティクスに教えてあげるための設定が必要となる。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

用語集
Googleアナリティクス / SEO / アクセス解析 / クロール / グローバルナビゲーション / コンバージョン率 / ヒット / ページビュー / ボット / リンク / 外部要因 / 検索エンジン / 直帰率 / 訪問 / 訪問者

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