スパムレポートによる通報は対応優先度4倍
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スパムレポートによる通報は対応優先度4倍
ユーザーによる手助けもグーグルには必要 (Matt Cutts (mattcutts))on Twitter
10年来SEOをやってきて、いまだかつて見たことがないほどひどいスパムに出会った。スパムレポートを送信しようと思うのだが、見てもらえるものなのだろうか?
上のようなツイートを送られたグーグルのマット・カッツ氏は、次のように返信した。
見るとも。他の方法で見つけたスパムに比べると、スパムレポートが送信されたスパムは4倍の優先度で対応する。
筆者が以前に参加したカンファレンスでもマット・カッツ氏が同じことをプレゼンのなかで話していたのを記憶している。スパムレポートから通報があっても通常は、直接の対応がそのサイトにすぐさま行われることはない。幅広く適用できるようにアルゴリズムの改良に活かされるからだ。しかし優先度は高いようだ。
直ちにスパムサイトが排除されることはないにしても、ウェブを浄化する手助けのためにもスパムサイトを見つけたらグーグルに教えてあげよう。
小さなサイトにXMLサイトマップは不要
なくてもインデックスされる Google Webmaster Central Help Forum
21個のURLをXMLサイトマップで送信したがそのうち16個しかインデックスされていません。どうしたらいいのでしょうか?
米国版のウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムに投稿された質問である。グーグル社員のジョン・ミューラー氏は次のように答えた。
そのくらいの規模のサイトならば、本当ならばサイトマップは必要ありません。なくても通常は、私たちはすべてクロールしてインデックスできます。それにそんな小さなサイトマップなら個々のURLがインデックスされているかを1つ1つ自分で調べることだってできます。
それよりも「index.htm」が付いたトップページのURLをあなたはサイトマップに登録しています。一般的には「index.htm」が付かないURLを私たちはインデックスします。
それに内容がほとんど同じページがあなたのサイトには3つあります。それぞれをインデックスさせたいのだったら、中身を明らかに別々してユニークなものにしなければなりません。
サイトマップを送信は必須だととらえているウェブ担当者もいるようだが、サイトマップはあくまでもクロールやインデックスを補う役割しかもたない。送信してマイナスになることはないので送信することは構わないが、サイトマップに頼らずともリンク構造によってすべてのページがくまなくクロールされるのが理想だ。ページ数の少ない小さなサイトならなおのこと、サイトマップがなくても内部リンクだけで全部のページが巡回されるようにしたい。
そしてインデックスしてもらうには、インデックスするに足る価値あるコンテンツをそのページが持っていなければならない。ユーザーにとって価値のないページをグーグルはインデックスしたくないのだから。
複数の国に地域ターゲットを設定する方法
すごく簡単 (Google Webmaster Help Channel)
グーグルウェブマスターツールではサイト管理者が地域ターゲットを設定できますが、複数の場所に対してはどうしたらいいのでしょうか?
この質問に、グーグルのマット・カッツ氏が回答した。
いい質問だ。とても簡単にできるということがすぐに分かってもらえる。
ドメイン名を所有していたとしたら、たとえばサブドメインかサブディレクトリを別々のサイトとしてウェブマスターツールに追加できる。別々のサイトとして登録したらあとは個別に地域ターゲットを設定していけばいい。
なんにも難しいことはないし、異なるドメイン名をたくさん持つ必要もない。.fr や .de.、.uk を手にできるんだったら、それはすごくいいことだ。でもドメイン名が1つしかなくて地域ターゲットを設定したいんだったらサブドメインやサブディレクトリを作れる。そしてそれぞれを必ず別々のサイトとして追加して、個々の部分に特定の国に対する地域ターゲットを割り当てればいいんだ。
1つのドメイン名で複数の国を対象にしたサイトを運営する場合は、対象国ごとにサブドメインかサブディレクトリを作成するといい。たとえば次のようにする。
- 米国向け: www.example.com
- フランス向け: fr.example.com または www.example.com/fr
- ドイツ向け: de.example.com または www.example.com/de
- 日本向け: jp.example.com または www.exampele.com/jp
それぞれを個別にウェブマスターツールに登録する。そうすると独立したサイトとして管理できるので、地域ターゲットとして、米国向け登録サイトには米国を、フランス向けの登録サイトにはフランスを、ドイツ向け登録サイトにはドイツを、日本向登録サイトには日本を設定する([サイト設定]>[設定]メニューの「地域ターゲット」)。たったこれだけだ。
なお、日本向けの.jpをはじめ、「.fr」「.de」「.uk」のようなccTLD(国別コードトップレベルドメイン)はその国に地域が自動で割り当てられるので、ウェブマスターツールでも地域ターゲットは設定できない(.tvや.coなど一部の例外を除く)。地域ターゲットを設定できるのは、.comや.net、.orgのようなgTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)のみである。
ログインユーザーだけに見せてグーグルには見せたくないページの設定方法
404ではなく403を返す (WebmasterWorld)
WebmasterWorldに次のような質問が投稿された。
サイト登録ユーザーのプロフィールページがある。これらのページをログインしたユーザーだけが閲覧できるように変更した。
すると、毎週10万以上の404エラーが検出されるようになってしまった。元に戻して noindex, follow のrobots metaタグをつけようと考えている。問題があるだろうか、また他に良い方法があるだろうか。
フォーラム管理者は次のようにアドバイスした。
プロフィールページが作られた時点でインデックスしないように設定しているなら、そのプロフィールページへのリンクにnofollow属性を付けておくといい。そうしないと新たにプロフィールページが作られるたびにURLの発見をGooglebotが試みてしまう。
404を返してしまうとそのページのmetaタグをGooglebotは見ることができない。
状況から考えると404(見つからない)ではなく403(アクセス禁止)のHTTPレスポンスを返すのが適切だ。なぜならそのページは存在しないわけではないからだ。これが唯一無用なトラブルを防ぐ方法だろう。
ウェブマスターツールの検索クエリデータをダウンロードするプログラムをグーグルが公開
作業負荷の軽減 (Google Webmaster Central Blog)
グーグルウェブマスターツールの「検索クエリ」のデータは、APIが提供されていないためツールを使ったダウンロードができず手動に頼るしかない。しかしCSV形式でダウンロードしGoogle Docsにアップロードできるスクリプトをグーグルは公開した。言語としてPythonを使っている。このプログラムを使えばデータの保存処理がずいぶんと楽になりそうだ。
公式ブログでの英語による説明が難しい場合は、「モバイルSEOのすすめ」の木村氏がチュートリアルを公開しているので参考にするといい。
提供されているのはPythonスクリプトだけだが、グーグルのジョン・ミューラー氏によればPHPでもまったく同じことができるとのことだ。Javaバージョンを公開している有志もいる。
しかし、こんなスクリプトを公開するぐらいならばAPIを提供するほうがいいと思うのだが、そういうわけにはいかないのだろうか。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
ロングテールキーワードでの検索をグーグルが減少させているのではないかと主張するインフォグラフィックと、2012年に特に意識したいSEOを解説した記事を今週はピックアップする。
- ロングテールをGoogleが殺しつつあることを証明するインフォグラフィック
ユーザーの利便性を向上させた結果 - 2012年のSEOに必要なたった3つの冴えたやり方
重要なことは2012年も変わらず
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