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無料提供によるリンクビルディング(とブランド強化)のテクニック99選 #1

自分のブランドがネット上で話題にされる機会を増やせば、リンクを張ってもらうチャンスが増える
この記事はもともとSEOmozのYOUmozセクションに掲載したものですが、われわれのコミュニティにとって非常に興味深く、大きな価値をもたらしてくれるのでこちらのブログに格上げしました。筆者の意見は筆者独自のものであり、SEOmozの考え方を示すものではありません

僕は前回の投稿で、リンクビルディングにおいて「無料提供」が高い価値を持つ理由を説明した。そこで今回は、「何かを無料で提供すること」によってリンクを獲得する99の実践的な方法を紹介したい。

リンクビルディングのアイデアをたくさん紹介するので、最後まで読んでもらえれば少しは目新しいものがあると思う。この記事はさらに新しいアイデアが生まれるきっかけを提供するもので、ここで紹介する99個を元にさらに多くのアイデアが生まれればと期待している。ぜひコメントを書き込んで、リストの拡充に協力してほしい。

紹介するアイデアは、「Free Stuff Everyday」という本の取材調査で知った、顧客が無料素材を入手するのに使う方法を参考にした。わがクーザイ社がクライアントのために利用したことのあるアイデアも紹介している。つまり、すべて現実の環境で実施できるものばかりなので、ぜひ各アイデアを検討してみてほしい。

これらのアイデアが目指しているのは、自分のブランドがネット上で話題にされる機会を増やすことだ。そこには、ブランドを話題にする人はリンクを張ってくれる可能性も高いという理屈がある。ブランドは大いに話題になっているのにリンク獲得は皆無という場合は、ブランドをモニタリングする各種ツールを使って言及を追跡し、リンクをお願いすればいい。

あらゆるスタイルに対応するリストになるよう努めたので、9つの小見出しを見比べて、好きなところから読み始めてもかまわない。やり方を手短にまとめたものを箇条書きの先頭に持ってきているので、もっと詳しい説明が欲しければその後の要約を読んでほしい。では、さっそく始めよう。

製品などの無料配布

  1. ブロガーにレビューを依頼する

    同じ分野で関連のあるブログとコンタクトを取ってレビューを依頼する。製品を送り、その見返りにリンクを頼んでみよう。

  2. イベントのお土産袋に商品を提供する

    主要なイベントの参加者に景品として製品を提供できれば、あとからネットで話題にしてもらえるかもしれない。「アカデミー賞のお土産バッグ」を思い浮かべてみるといい。ただし、もっと手ごろなものを。

  3. 製品発表前のテスターを募集する

    製品をテストする人を募集して、最後に完成品を渡す。その際、製品がおかげですばらしいものになったと伝えよう。自分が製品の向上に貢献できたとわかれば、きっと話題にしてくれる。

  4. グループインタビューを実施する

    前項と同じようなやり方だが、こちらは製品を作る前から実施する。新製品で取り組むべきことを過去の顧客たちに尋ねて、その意見を取り入れよう。彼らに製品の見通しを伝えたことで、後で話題にしてもらえるだろう。

  5. ボールペンや食べ物などのブランド名入り景品

    ブランド名入りの景品(ノベルティーグッズ)を常に持ち歩こう。ペンのような小物でも、もう少し大きなTシャツでもいい。そして、自社のブランドに関心がありそうな人にプレゼントしよう。景品のおかげでブランドが何度も目に止まり、話題にしてもらえる機会が増える。

  6. カメラマンに製品を提供し、お返しに写真を撮ってもらう

    製品のすばらしい写真をもらえたら、写真サイトに投稿しよう。これがリンク獲得につながる可能性がある。また、カメラマンが自分の作品を掲載するサイトで製品の写真を使ってくれるかもしれない。

  7. ウェブサイトのプラグインを開発して無料で提供する

    無料のWordPress用テーマで、一番下にひっそりとリンクが張られているものが一体どれくらいあるのだろう? すばらしいテーマには全部リンクがある。これを見習って、自社ブランドのプラグインを開発してみよう。楽しくて、ブランドにかかわりのあるプラグインが望ましい。技術的なツールでなくてもかまわない。

  8. 製品の無料版を異なるフォーマットで作る(例:有料の本と無料の電子書籍)

    安く配布できるフォーマットで製品を試してもらう。話題にしてくれそうな人にどんどん提供しよう。

  9. 製品を流出させる(ただし工夫して)

    ゲームメーカーのコードマスターズは、「ArmA」というゲームを流出させたが、次第にゲームの質が落ちるコードを仕込んでいた。流出版から海賊版が作られないようにするうまいやり方だったし、報道でもたくさん取り上げられた。

  10. 社員に個人プロジェクトの時間を与える

    ゲームメーカーのライオンヘッド・スタジオはこれを実行し、優れたゲームをイベントで披露している。そんな風変わりですばらしいゲームを、招待したメディアに取り上げてもらうというわけだ。

  11. 無料アプリを提供してブランドの評判を高める

    わがクーザイはツールを製作する会社ではないが、アプリを作って公開している。無料のSEO分析ツールで、有料版を作る予定はない。だが、便利なツールで大勢の人がリンクしてくれるので、メインのサイトの強化につながっている。

  12. 製品の簡易版を販売する

    製品はできるだけ気軽に試せるようにしよう。化粧品業界は製品のお試し品を販売することで、極めて効果的にこれを実践している。まず試してもらって、その体験を話題にしてもらおう。

  13. ウェブサイトを広告なしで運営する

    ウェブサイトにとって広告がないということは、お先真っ暗のような気がするかもしれないが、Facebookはまさにこのやり方でスタートした。適切なビジネスモデルができるまで広告を載せなかったのだ。ユーザーが引き寄せられ、リンクをたくさん張ってもらえるようになって初めて、Facebookはお金のことを考え始めた。

  14. 中心市街地に立って無料配布する

    人はただで物を貰えると喜ぶ。それなら、何か変わったことをやってみよう。ツイートされて、話題になるだろう。メディアにも予告しておけば、報道されてリンクも獲得できる。

  15. 関連のあるテレビ番組に製品を提供する

    家のリフォームの番組がいい例だ。こうした番組で使っている製品は、どれもメディアに露出したい企業から提供されている。製品を無償で提供すると、テレビで取り上げられ、ブランドが話題にのぼる機会が増える。

  16. 無料のお試し期間を設ける

    製品を短期間使ってもらおう。購入するかどうかをお試し期間の最後に考えてもらえるし、試用体験を他のネットユーザーに話してくれるかもしれない。

  17. プレゼントで友人を驚かせる

    友人や家族の存在をお忘れなく。彼らに製品を話題にしてくれるよう頼んだっていいのだ。

  18. 熱心なファンを見つける

    ネットで製品についてたくさん語ってくれている人がいないだろうか。無料の製品を提供するか、次の製品の見通しを教えるのもいい。喜んで協力してくれるだろうし、リンクにつながるかもしれない。

  19. 業界の専門家に製品を送る

    業界の中に尊敬する人がいないだろうか。コンタクトをとって特別に製品を使ってもらおう。感想をブログで書いてほしいと頼んでみよう。

この記事は、かなり長いリストなので、4回に分けてお届けする。次回も、引き続き筆者が提唱するリンクビルディングのテクニックを見ていこう。

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