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元Google社員が語る現在のSEOの重要ポイントから2つ

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元Google社員が語る現在のSEOの重要ポイントから2つ
★★★★☆ リンクが全てではない&付加価値のあるコンテンツを (Ramblings About SEO)

グーグルのウェブマスターセントラルチームに以前に所属し、ウェブマスターツールの開発・運用に当たっていたヴァネッサ・フォックス氏が、Stone Templeのインタービューを受けた。

筆者の興味をひいた発言を2つ紹介する

質問長い間、リンクに代わるものとして別の指標をグーグルは探していると聞いている。リンクは依然として大切な指標であり続けるだろうが、それだけが唯一の指標ではなくなっていると解釈しているがどうだろうか?

フォックス氏もう何年もグーグルはそう言っています。リンクの価値がなくなってしまうとは思いません。もっと多くのデータを加えることで増強され続けるでしょう。すでにリンクの評価に加えて使われる指標はたくさんありますが、リンクの価値は今後さらに今ほど重要でなくなっていくでしょう。

グーグルは過去にもリンクだけに頼る仕組みを作ろうとしたことはありません。ソーシャルメディアや「いいね!」ボタンが存在していなかった昔は、たまたまリンクしか判断基準がなかっただけなのです。グーグルが作ろうとしているのは、人々がWeb上で最も価値があると思うコンテンツをアルゴリズムで見つけられる仕組みなのです。

質問「同一性」「類似性」に関する質問を。優れたユーザーエクスペリエンスを提供していて、何百ものさまざまなトピックを取り扱い、そのどれもが本当に自分たちで作ったコンテンツだったとする。でも他にも何百というサイトが同じトピックを扱っていて、それぞれオリジナルだけれども基本的なポイントは同じで新しいものがなかったら、どうだろうか?

フォックス氏そこは「付加価値」が登場する場面です。他のサイトがなぜ上位表示しているのか調べることが重要です。他のサイトよりももっと良い何かを提供できないか考えなければなりません。新しい、価値のあるものを何も言えないとしたら、現在のコンテンツのプランを見直さなければならないでしょう。

リンクは重要だとしても、決してそれだけで順位が決まるわけではない。そして、他のサイトにはない付加価値のあるコンテンツを提供できなければならない。

robots.txtのべし・べからず
★★★★☆ Google+でTIPSを公開 (Google+)

グーグルのゲイリー・イリーズ氏が、robots.txtの使い方に関してやるべきこととやってはいけないことをグーグル+で投稿した。

やるべきこと
  • robots.txtを変更した後は最大24時間待つ。変更はすぐには反映されない。
  • robots.txtの利用は任意。必要ないなら作らなくても構わない。
  • もし設置しないなら、(robots.txtのリクエストがあったときには)404エラーか410エラーを返すようにする。
やってはいけないこと
  • ファイアーウォールでrobots.txtへの検索エンジンのアクセスを制限すること。検索エンジンのクローラーがrobots.txtに正しくアクセスできなかったとすると(404が返るのではなく)、クロールすべきではないものをクロールしてしまわないように、クロールそのものをストップしてしまうかもしれない(依然としてrobots.txtは探そうとする)。さらに、すでにインデックスしているページをインデックスから削除してしまうことさえあるかもしれない。
  • (XML)サイトマップのクロールを拒否すること。サイトマップをクロールできなかったら、サイトマップに記述されているURLを発見できない。
  • robots.txt自身を、インデックスさせないようにクロール拒否すること。単純におかしい。

サイトのレイアウト変更はランキングに影響するか
★★★★★ 下がることもあるからテストで検証する (Google Webmaster Help Channel on YouTube)

ブログのプラットフォームを変更するつもりだ。前のURLはすべて新しいURLにリダイレクトする。だけどHTMLコードとレイアウトが違うものなるから、検索順位が下がるようなことはないだろうか。

この質問にグーグルのマット・カッツ氏が回答した。

ページ自身が変わったときは、検索エンジンのランキングも変わることがある。301リダイレクトを使ってページ単位でサイトをリダイレクトすれば、たいていはうまく行くだろう。でも、検索エンジンが見ているのは被リンクだけじゃない。ページのコンテンツそのものも見ている。

もし今あなたのサイトが良いレイアウトでクリーンなデザインで、本文テキストもインデックスしやすいサイトだったとする。しかし、サイトをリニューアルした結果、わかりづらいサイトになってしまい、どこが本文か検索エンジンが判断しづらいような状態になってしまったら、検索順位が下がってしまうこともあり得る。

一般的に言って、僕たちはレイアウトの変更には比較的うまく対応しているので、レイアウトが変わっても、そのページが何について書かれているかを理解できる。

まだサイトを移行していないのならば、やってみるといいテストがある。移行先で予定している新しいレイアウトを、今のサイトに適用してみるんだ。科学の実験でもそうだけど、複数変更を一度に行うと、何か問題があったときにその原因が何かわかりづらくなる。一気にサイトを移行して問題が生じても、リダイレクトが原因なのか、レイアウトが原因なのか判断できない。

だから、ほんの数ページでもいいから、まずレイアウトだけを変えてみるんだ。それで順位に変化があるか調べれば、まずレイアウトの変更による影響があるのかないのか判断できる。物事を円滑に進めたいなら、事前にテストすることを推奨するよ。

Bingが検索結果の真ん中に広告を差し込み始めた
★★☆☆☆ お金で順位を買えるのか! (Search Engine Land)

サーチエンジンランドによると、Bingはオーガニック検索結果の間にPPC広告を差し込むテストを行っているようだ。

Bingがオーガニック検索の中に差し込んだPPC広告
サーチエンジンランドの記事に掲載されている検索結果画面。オーガニック検索の中ほどにリスティング広告が差し込まれている(「Ad」表記あり)。

Bingをはじめ、グーグルもヤフーもオーガニック検索結果の上下または右側にPPC広告を掲載し、表示エリアを分けている。オーガニック検索の結果の中に広告を挿し込むということは、検索順位をお金で保証するようなものなので業界ではタブーとされてきた。過去にも同じようなテストをグーグルもヤフーも実行したことがあり、非難を受けている。

テストで終わるのか本採用するのか今後が気になる。

SEO JapanSEO Japanの掲載記事からピックアップ

グーグルが“ブランド”のあるサイトを重視していることへの批判記事とグーグルのこれからのモバイル戦略の発表レポートを今週はピックアップ。どちらの記事も、なかなか注目だ。

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