もしも、「デジタルカメラ」を比較検討するなら(後半:パナソニックのルミックスを調べる)[第19回]
誰もが知っている有名サイトをエキスパートレビューしながら、「もし、アクセス解析するなら」どのポイントに着目するかを第三者的な視点から解説。アクセス解析を用いてサイトの改善を行うための仮説構築力を身につけて、自社サイト、クライアントサイトをアクセス解析する際に役立ててほしい。
木曜9時は「かってに解析!」ということで、毎週連載「有名サイト、かってに解析!」では、毎回1つの有名サイトを取り上げ、アクセス解析で実際に解析データを見る前に、あらかじめサイトの問題点やチェックポイントにあたりをつける方法を解説していく。
今回は、前回に引き続き、デジタルカメラを選定するという目的で、2つ目のデジタルカメラサイトを見ていく。前回は「カシオ」のデジタルカメラサイトを取り上げた。今回は、もう1つの「パナソニック」のデジタルカメラサイトだ(以下、カギかっこ付きで「カシオ」「パナソニック」と書くときは、企業名ではなく各サイトを指す。他のサイト、企業も同様)。カシオのデジタルカメラはEXILIM(エクシリム)シリーズ、一方、パナソニックのデジタルカメラはLUMIX(ルミックス)シリーズである。
今回はこの2つのサイトを取り上げ、課題の抽出や考察を行うのだが、筆者はデジタルカメラ業界の各企業やサイトが直面している課題や戦略・戦術を十分に理解しているわけではない。あくまでもどのような点に着目したらよいのかを重視して読んでいってほしい。
デジカメ選定の閲覧シチュエーションを再確認
おさらいしておくが、今回のデジタルカメラを選定するポイントは具体的には次の通りだ。カメラとしてはズームが高倍率な点、高精細動画でなくていいけど動画撮影が長時間できる、お手軽価格のデジタルカメラが欲しいというニーズで、購入するデジタルカメラの機種を絞りたい。
探しているデジカメの選定条件と調べたい項目
- 1,000万画素以上であること
- 光学ズームが10倍以上可能であること
- 動画撮影可能であること
- 動画撮影で1時間以上電池がもつこと
- お手頃価格かどうか
「パナソニック」をエキスパートチェック
「Yahoo! JAPAN」では「パナソニック」と検索するだけで、主要商品カテゴリーである「デジタルカメラ」のページへの直接リンクが表示される(図1の赤枠で囲んだ部分)ので、これをクリックして直接「パナソニック」のデジタルカメラのサイト(図2)へ容易に移動することができる。
「パナソニック」のトップページは長かった
「Google」の場合は、デジタルカメラのページへ直接飛ぶリンクはなかった。「Yahoo! JAPAN」のリンクをクリックして、「パナソニック」のデジタルカメラサイトへ移動してみた(図2)。
図2がデジタルカメラサイトのトップページで、かなり縦長にできている。左上にロゴ、その下に商品カテゴリーとパンくずリスト、右に検索窓などが並ぶというレイアウトが、商品情報のページでおおむね統一されているようだ。しかしメインビジュアル以下は、ページの作りは各商品の特性に応じて様々だ。
メインビジュアルでは、主要な機種だと思われる3つが順番に表示されるような作りになっている。その下に「GF2スペシャルサイト」のバナーがあり、その下から「ラインナップ」という各機種の写真と説明文のエリア、「おすすめスペシャルコンテンツ」「作例を見る」「CM」の下に「重要なお知らせ」「What’s new」と続く。
さらにその下に関連サイト情報、各種脚注のような説明、各商品カテゴリーへのリンク群があるが、「重要なお知らせ」が2009年4月のものから掲載しているなど、下方にある情報は減らして、すっきりさせてもよいと感じた。
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