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クロール配分をウェブマスターツールとExcelを使って調べる方法

難しいツールを使わずに、最近話題の「クロール配分」を調べる方法。

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[ステップ6] ピボットテーブルを作成する

次に、ピボットテーブルの助けを借りて、自サイトのカテゴリに関する情報を集計しよう。僕のお薦めは、2つのデータセットについて別々にピボットテーブルを作り、両方からデータを取れるようにすることだ。すると、ピボットテーブルのフィールドリストは次のようになるはずだ。
ピボットテーブルを作成する

ここで重要なのは、僕らの関心の対象は、インデックスされたページ数(つまり、ウェブマスターツールから取ったリンク元ページの数)にあるということだ。ピボットテーブルでは標準で値が「合計」になるが、上図で示したように、リンクの値フィールドの設定を変更し、「集計の方法」を「データの個数」にしておこう。

両データセットについてピボットテーブルを作ると、だいたい次のようになるだろう。

ピボットテーブルを作成する
ピボットテーブルを作成する

[ステップ7] 2個のピボットテーブルを組み合わせる

この段階でやりたいのは、1つ目のピボットテーブルからウェブマスターツールのリンク数を取り、2つ目のピボットからGoogle Analyticsのリンク数と訪問数合計を取って、次のような表を作ることだ。

2個のピボットテーブルを組み合わせる

※Web担編注 例での各列は次のような内容になっている(計算セルに入れる式は各列の先頭セルの場合を示している)。

内容例での式式の意味
A列カテゴリピボットテーブルから「行ラベル」をコピー
B列1回でも訪問のあった
URLの数
Google Analyticsで調べたページのピボットテーブルから
「データの個数 / リンク」をコピー
C列グーグルに
インデックス化された
URLの数
ウェブマスターツールでインデックス化されているページのピボットテーブルから
「データの個数 / リンク」をコピー
D列セッション数の合計Google Analyticsで調べたページのピボットテーブルから
「合計 / セッション」をコピー
E列クロール配分
=C2/SUM(C:C)
「グーグルにインデックス化されたURLの数」の値
÷「グーグルにインデックス化されたURLの数」列の合計
F列トラフィックのシェア
=D2/SUM(D:D)
「セッション数の合計」の値
÷「セッション数の合計」列の合計
G列訪問率
=D2/C2
「セッション数の合計」
÷「グーグルにインデックス化されたURLの数」

結論

クロール配分の25%を占めているページが
オーガニックなトラフィック全体の2%しか生み出していない

さて、ここで例に取ったサイトのデータで目につくのは、「検索」と「その他」のページのクロール配分を合わせるとサイト全体の25%を占め、きわめて頻繁にクロールされているにもかかわらず、検索トラフィックのシェアでは合わせて2.4%しかないという点だ。

この例において、これは注目すべきかなり基本的なポイントだと思われる。つまるところ、優秀なSEO担当者ならサイトレビューによって検索ページがクロールされていることを見抜けるだろうが、データによってそれを裏付けることができたなら、管理しやすいレポートを作れるし、また問題の広がりを解析するのにも役立つ。

今回のレポートからは、もうこれ以上クロールされるページを増やすことができない場合、25%にものぼる検索ページのクロールシェアを他に振り分けてやることで、検索トラフィックを多く獲得しているカテゴリページの中でクロールされるページ数を増やすことができるかもしれない、ということもわかる。

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