初代編集長ブログ―安田英久

10分停まれば返金:安定稼働で定評のWebARENA SuitePROがクラウド化を進めてV3にリニューアル

メモリやディスクの再割り当てをオンデマンドででき、稼働率100%を保証する内容
Web担のなかの人
WebARENA SuitePRO V3

NTTPCコミュニケーションズのVPS(仮想専用サーバー)サービス、「WebARENA SuitePRO」がV2からV3へリニューアルした。料金は据え置きのまま、強化されたスペックと高い信頼性は、共用サーバーからのステップアップばかりでなく、専用サーバーからの内部工数とコスト削減を考えた乗り換えの選択肢としても魅力的だ。

・WebARENA SuitePRO V3
(NTTPCコミュニケーションズ)
http://web.arena.ne.jp/suitepro/

今回のリニューアルのポイントは、次のとおり。

  • リソース変更が自由自在に ―― ディスク容量を拡張しただけでなく、メモリも拡張可能に。スペックの変更はオンデマンドで可能。

  • セキュリティ強化 ―― SymantecのBrightmailを導入し、高性能な判定エンジンを搭載した迷惑メールフィルタを追加料金なしで提供。

  • 高可用性を実現 ―― 冗長性の強化とハードウェア故障時の仮想専用サーバーの自動回復機能を実装したことにより、ダウンタイムを大幅に短縮。

WebARENA SuitePROのV2とV3の比較
項目V2V3
ディスク容量40GB~50GB50GB~1TB
メモリ(CPU)1.7GB2GB(1コア共有)~16GB(4コア共有)
ネットワーク回線1Gbps共有1Gbps共有
バックアップ機能オプションオプション
固定IPアドレス(グローバル)1個1個
root権限
OSCentOS4/CentOS5CentOS5
管理ツールオリジナルコントロールパネルオリジナルコントロールパネル
(デザイン変更可能)
デモID
迷惑メールフィルタSpamAssassinSymantec Brightmail AntiSpam

豊富な実績を持つVPSサービスがさらに強力にリニューアル

NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)は、2010年5月20日、同社のVPS(仮想専用サーバー)サービス「WebARENA SuitePRO」(以下、SuitePRO)を、V2からV3へとリニューアルした。SuitePROは5年以上のサービス提供実績がある、VPSサービスの老舗だ。

NTTPCによると、今回のリニューアルの目的は「スペックの強化と、より高度な信頼性を提供すること」。

スペック面では、料金据え置きのまま、従来40GBだった基本ディスク容量を50GBに増量し、1.7GBだった基本メモリを2GB(CPU1コア共有)に増強している。

他のVPSではメモリが256MBや512MBというサービスも少なくないが、大容量メモリに魅力を感じてSuitePROを選択するユーザーも多いため、さらなる大容量化に踏み切ったとのこと。

さらに機能追加のオプションもあり、最大でディスクを1TB(1000GB)、メモリを16GB(CPU4コア共有)まで拡張可能だ。CPUパワーはメモリにあわせて振り分けられるため、専用サーバークラスのリソース選択が可能になったと言える。

もちろん「クラウド」時代のサービスであるため、ディスクとメモリは、メニューの中から自在に組み合わせて利用でき、その際にサービスを停止する必要がない。つまり、ユーザーは利用目的や状況にあわせてオンデマンドでサーバーの性能をアップしたりダウンしたりできるのだ。

イベントやキャンペーンなど、アクセスの予想が難しいサイトでも即時にリソースの不足を補えるため、スモールスタートが可能だ。

動的にリソースを変更した場合、増減分の利用料は日割りで計算されるとのこと(残念ながら、負荷に合わせて自動的にリソースを変更することはできない)。

基本料金(税込)
コース初期料金月額料金同一請求書割引
クレジットカード支払いコース5,250円8,820円
請求書・口座振替支払いコース9,660円840円割引/月
自在な組み合わせが可能なリソース変更追加料金(月額、税込)
メモリメニュー/ディスクメニュー50GB150GB250GB500GB1000GB
2GB(1コア共有)1,050円2,100円4,200円8,400円
4GB(1コア共有)4,200円5,250円6,300円8,400円12,600円
8GB(2コア共有)8,400円9,450円10,500円12,600円16,800円
16GB(4コア共有)16,800円17,850円18,900円21,000円25,200円

ネットワーク回線は1Gbps共有で、OSはCentOS 5を採用。ユーザーはコントロールパネルを使用して、幅広い設定や高度な管理が可能になっている。データベースの利用も個数無制限だ。

また、迷惑メールフィルタは従来のSpamAssassinから、高機能なSymantec Brightmail AntiSpamを基本サービス内で提供するなど、標準機能もさらに向上している。

冗長化とマイグレーションによる高度な安定稼働でSLA 100%を実現

今回のリニューアルのもうひとつの目的が、より高度な安定稼働の実現。これまでの経験からVPSの障害が発生するポイントになりがちなハードウェア構成の部分を冗長化することで、安定稼働の信頼性を高めたのだという。

さらに、ハードウェア障害が発生した場合、自動で他のハードウェア上にて仮想専用サーバーをマイグレーション(移動して稼働)するため、ダウンタイムを大幅に短縮することが可能になった。設備的にも、信頼性の高いブレードサーバーなどを組み合わせ、最高のパフォーマンスを得られるような体制を整えている。

SuitePRO V3では、サーバー稼働率100%というSLA(サービス品質保証)をうたっている。つまり、稼働率が100%を下回ったら、そのぶん返金するということだ。「サービスが10分止まったら返金します」というこの自信は、サーバーハードウェアはもちろん、ファイアウォールやスイッチなど、ネットワーク面も冗長化していことからきているのだろう。

性能と70Gbpsバックボーンで専用サーバーからの移行も

仮想専用サーバー(VPS)のサービスというと、昔は共用サーバーからのアップグレードという印象だったが、最近では専用サーバーに「追いつけ追い越せ」の性能アップが進んでいるため、専用サーバーからVPSに移行するユーザーも決して少なくないのだという。

その魅力の1つは先に挙げたリソースを自由かつスピーディーに調達できる点だ。コストパフォーマンスで見れば、専用サーバーに勝っているポイントもある。

また、専用サーバーではネットワーク課金の場合もあり、高速ネットワーク接続では回線料金が高額になりがちだ。しかしSuiteProでは、ネットワークに定評のあるNTTPCのの70Gbpsバックボーンに1Gbpsで接続しているため、非常に高速だ。NTTPCによると、実際に顧客から「回線速度が魅力」だという声が寄せられるのだという。

オリジナルコントロールパネルを一新しさらなる運用の容易さを実現

そして、V3のもう1つの特長が運用の容易さにある。SuitePROでは、オリジナルのコントロールパネルから、各種設定など多様な操作が可能だ。

SuitePROのユーザーはウェブ制作会社などが多いが、作業する人すべてが技術者とは限らない。こうした事情から、今回のリニューアルでは、コントロールパネルのカテゴリの見直しが行われ、「技術者目線でない」ユーザービリティの高さを追求したのだという。

Webサイト制作会社では顧客ごとに別ドメイン名を設けて複数のサイトを扱うため、契約も複数になることが多い。そういった場合に作業の区別をしやすいように、コントロールパネルの背景を変更して見た目で区別できるような機能も持たせてある。

使いやすさを重視して一新されたコントロールパネル。複数契約でもコントロールパネルをデザインできるので区別しやすい

サービス監視やサイト改ざんチェックも

これまで挙げてきた以外にも、サービス監視も基本サービス内で提供されており、コントロールパネルからボタンで選択するだけで、ポート監視が開始され、アラート時にはユーザーにメールが届く。

さらに6月1日からは、「Web改ざん検知サービス」のオプション提供が開始されている。登録したURLを定期的にチェックして、Gumblar(ガンブラー)系ウイルスによる影響がないかを確認してくれるサービスだ。改ざんが検知されれば、メールで報告してくれるだけでなく、即座にメインテナンス中画面に切り替えることも可能だ。

また、専用サーバーでも時間がかかるOSのインストールもコントロールパネルから実行できるため、検証用サーバーにも最適だ。

そのほか、周辺サービスも充実している。オプションのバックアップサービスでは日・週・月単位ごとにスケジュールしてバックアップでき、OSイメージで3世代までバックアップが可能だ(容量が50GBならば150GBまでバックアップできる)。また、バックアップされたOSイメージを自動削除から保護することも可能なので、サービス開始時のOSイメージを復旧用に取っておくこともできる。

実は筆者も、以前NTTPCのWebARENAシリーズを利用していたことがある。その経験からいっても、安定性には全幅の信頼を寄せている。だから稼働率100%のSLAというのも納得だ。筆者自身は諸般の事情で現在はWebARENAを利用していないが、当時このサービスが存在していたら、そのまま使い続けていた可能性が高い。この価格で稼働率100%保証、さらにリソースの動的な再割り当てが可能とは、良い時代になったものだ。

ちなみに、複数台契約によるローカルネットワーク接続は、予定には含まれているが、時期は未定とのこと。

また、V3では、オプションのバックアップサービスを除いて契約時と同一のスペックを体験できるデモIDを提供する無料お試し期間を10日間設けている。これは、契約前にアプリケーションの動作などを確かめたいという要望に応えたもので、コントロールパネルの使い勝手も本番通り体験できる。

・WebARENA SuitePRO V3(NTTPCコミュニケーションズ)
http://web.arena.ne.jp/suitepro/

よろしければこちらもご覧ください
この記事が役に立ったらシェア!
みんなが読んでるWeb担メルマガで、あなたも最新情報をチェック
  • SEOやデジタルマーケの最新情報をゲット
  • 事例やインタビューも見逃さない
  • 要チェックのセミナー情報も届く
みんなが読んでるWeb担メルマガで、あなたも最新情報をチェック
  • SEOやデジタルマーケの最新情報をゲット
  • 事例やインタビューも見逃さない
  • 要チェックのセミナー情報も届く

Web業界の転職情報

もっと見る
Sponsored by

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

アンカーテキスト
HTMLでページからページへジャンプする「リンク」に使われるテキスト(文字列 ...→用語集へ

連載/特集コーナーから探す

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]